氏 名 内田 裕之

ふ
氏
り
が
うちだ
な
名
内田
取得学位
ひろゆき
職
裕之
博士(学術)
名
准教授
東亜大学大学院総合学術研究科
受賞歴等
臨床心理学Ⅰ、臨床心理学演習Ⅰ、心理学課題研究Ⅰ、臨床投影法精神分析、投映
主な担当科目
法特論課題研究Ⅰ、課題研究Ⅱ、臨床心理学演習
日本心理臨床学会、日本ロールシャッハ学会、日本パーソナリティ心理学会、日本
所属学会
心理学
教
育
業
績
実施
事項
概要
年月(日)
【教育方法の実践例】
平成 16 年 4 月
東亜大学 大学院総合学術研究科ならびに人間科学部
-平成 21 年 3
においては、心理療法や投影法などの心理アセスメン
月
トにおいて、事例検討を多く取り入れ、実践的な心理
臨床家としての力量の育成に努めた。
平成 21 年 4 月
大阪大学大学院
大阪大学・金沢大学・浜松医科大学
―平成 27 年 3
連合小児発達学研究科小児発達学専攻においては、心
月
理アセスメントを軸に、発達障害児のスクリーニング
と支援に関して、実際のアセスメントツールの使用を
踏まえた指導を行った。
【作成した教科書,教材】
平成 11 年 3 月
教育相談に関するテキストとして、会沢信彦編著
(1999)
「教師のための児童・生徒理解:生徒指導と教育相談
の心理学」(八千代出版)の第 3 章
児童期・青年期
のさまざまな危機.1 いじめ、3 非行、5 自殺、チャ
レンジ 4
平成 16 年 4 月
バウムテストを執筆した。
精神保健に関するテキストとして、小林芳郎編著
(2004)
「精神保健の理論と実際」(保育出版社)の第 4 章
精神保健における臨床的理解
よる理解について執筆した。
第 1節
行動観察に
平成 20 年 9 月
面接法に関するテキストとして、松浦均・西口利文編
(2008)「心理学基礎演習,Vol.3:観察法・調査的面接
法の進め方」(ナカニシヤ出版)の第 3 部
質的デー
タの示し方:心理学実践現場での実例紹介.
2 調査
的面接法の実際例について執筆した。
【教育上の能力に関する大学等の評価】
平成 16 年 4 月
東亜大学においては、学生の授業評価などでは良好な
―平成 21 年 3
評価を得てきた。教育上の能力に関して問題を指摘さ
月
れたことはなく、大学側の評価も良好であった。
平成 21 年 4 月
大阪大学大学院
―平成 27 年 3
連合小児発達学研究科小児発達学専攻においては、学
月
生の授業評価などでは良好な評価を得てきた。教育上
大阪大学・金沢大学・浜松医科大学
の能力に関して問題を指摘されたことはなく、大学側
の評価も良好であった。
研
分
品・演目などの名称
著
書
1 教師のための児童・生徒理
・
区
単 共
著書・論文・発表テーマ・作
共著
究
業
発行
・
発表
年月
(日)
平成
績
発行所/誌名・巻号/学
会・展覧会・演奏会の
備考
名称(会場名)
八千代出版
会沢信彦編著。教育相談に関
解:生徒指導と教育相談の
11 年
する教科書とし
心理学
3月
て、児童期・青年期のさまざ
まな危機の中で「いじめ」
(p.72-73)「非行」(p.78-79)
「自殺」(p.86-87)を架空の事
例を挙げながら論じた。また、
教育場面での「バウムテスト」
(p.95-96) の 利 用 に つ い て 簡
単に紹介を行った。
ブレーン出版
2 高機能広汎性発達障害:
共著
平成
杉山登志郎・辻井正次編著。
アスペルガー症候群と高機
11 年
高機能広汎性発達障害に関す
能自閉症
8月
る紹介書の中で、診断の一助
としての心理学的位置付けに
ついて心理テスト
のうちから特に投影法(ロー
ルシャッハテスト)に関する
ナカニシヤ出版
3 人間援助の諸領域:そのこ
共著
ころ・実践・研究
知見をまとめた(pp.84-87)。
平成
田畑治監修。心理臨床の諸領
12 年
域に関する概説書の中で、医
3月
療現場での援助の実例とし
て、
「心理テストを使いつつ考
えてきたこと」と題して、バ
ウムテスト、ロールシャッハ
テスト、ソンディテストを用
いた接近とこれらのテスト技
ブレーン出版
法の習熟について論じた
(pp.243-253)。
4 可能性のある子どもたちの
共著
平成
石川道子・辻井正次・杉山登
医学と心理学:子どもの発
14 年
志郎編著。子どもを発達的に
達が気になる親と保育士・
2月
見てどのように援助していく
教師のために
のかを述べた概説書の中で、
中学生、高校生になって、今
まで気になっていたことが実
際に問題となった場合で、両
保育出版社
親や教員との関係性の問題と
して現われてくることについ
て論じた(pp.221-226)。
5 精神保健の理論と実際
共著
平成
小林芳郎編著。精神保健に関
16 年
する教科書の中で、精神保健
4月
ナカニシヤ出版
における臨床的理解として、
行動観察によるクライエント
理解と心理査定について論じ
た(pp.47-51)。
6 ソンディ・テスト入門
共著
平成
奥野哲也監修、内田裕之・石
16 年
橋正浩・串崎真志編。投影法
11 月
の一技法であるソンディ・テ
ストに関する解説書の中で、
病院臨床の事例として、ロー
ルシャッハ・テストとのバッ
テリーによる事例検討を論じ
た(pp.118-132)。また、ソン
ディ・テストと心理臨床に関
する座談会「衝動という視点
から見た理解と援助」に参加
し た (pp.204-222) 。 こ の 他 、
「精神分析とソンディ」
ナカニシヤ出版
(pp.133-134)「k 的因子と p 的
因子の分析」(pp.181-183)「衝
動 回 転 軌 道 仮 説 」
(pp.200-203)に関して簡単な
紹介を行った。
7 心理学基礎演習,Vol.3:
共著
平成
松浦均・西口利文編。心理学
観察法・調査的面接法の進
20 年
的研究法のうち、観察法と面
め方
9月
接法に関する教科書の中で、
質的データの示し方として心
理学実践現場での実例を紹介
し、調査的面接法の実際例を
挙げて論じた(pp.85-89)。
論
文
1 脳器質性疾患者のバウム
表現について
共著
平成 4
岐阜県立下呂温泉病
澤田和重・内田裕之・宮下久
年
院
子共著。筆者はデータ収集と
年報,19,pp.52-56
分析、考察を担当した
月
3
(pp.53-56)。
脳器質性疾患者 39 名(男性 25
名、女性 14 名、平均 56.4 歳)
を対象にバウム・テストを行
い、山下他(1981)の樹冠と幹
の高さの比率による分類と藤
岡他(1971)の先端処理類型に
よる分類を行った。その結果、
空間失認や構成失行により 11
例が木の全体像を描けず、残
る 28 例について、樹冠と幹の
比率の検討では、バウムとし
て成熟レベルにあたる中学生
レベルが 13 例(46.4%)であ
ったのに対して、15 例(53.6%)
で退行が示唆された。一方、
先端処理類型では、特に顕著
な傾向は見られなかったが統
合力ないし全体的な処
理が不全であることが観察さ
れた。
愛知教育大学大学院
2 世間意識と対人恐怖的心性
との関連
単著
平成 4
教育学研究科修士論
社会進出(世間に出る)の前段
年
文(未公刊)
階に当たる大学生がどのよう
月
3
に世間を意識するか、を測定
する尺度を構成し、対人恐怖
的心性(世間体を気にする)と
の関連を調べた。大学生を対
象に世間に関する形容語を
113 語を収集し、形容詞対 31
項目の SD 法による尺度として
予備調査を行い、因子分析の
結果、居心地よさ、清潔さ、
雑多性の 3 因子を抽出し、14
項目からなる世間意識尺度を
構成した。本調査として、大
学生 709 名(男子 248 名、女子
461 名)を対象に、世間意識尺
度と対人恐怖的心性との関連
を調べたところ、対人行動に
関する尺度と観念的な悩みに
関する尺度の 2 つの下位尺度
と世間意識尺度との相関を求
めたところ、居心地よさと行
動尺度、観念尺度のどちらに
も相関が見られた(それぞれ
-.31、-.24)が、清潔さについ
ても行動尺度、観念尺度との
相関(いずれも-.20)が認めら
れた。
岐阜県立下呂温泉病
院
3 風景構成法における「人物
共著
平成 5
像」類型化の試み:表現の
年
豊かさと運動性の視点から
月
年報,20,pp.19-22
3
澤田和重・内田裕之・宮下久
子共著。筆者はデータ収集と
分析、考察を担当した
(pp.20-22)。風景構成法のア
イテムの 1 つ「人物像」に焦
点を当て、その表現の豊かさ
と運動性について類型化を試
みた。前者については、①SF
型(棒状人間)、②IN 型(肉付け
あり)、③SP 型(完成度の高い
人間像)の 3 水準に分け、後者
については、①Work 群、②Walk
群、③Stand 群、④Sit 群とし、
専門学校生女子 62 名に集団実
施した作品の分類を行った。
その結果、表現の豊かさにつ
いては、SF 型が最も多く、運
動性の Walk 群が最も多かっ
た。このことから、人間像の
肉付けや明細化という側面と
運動表現という側面が別の測
度であり、2 つの指標を用いた
名古屋大学教育学部
評定が好ましいと考えられ
紀
た。
要-教育心理学科-,
4 ロールシャッハテスト形態
水準評定の再検討
単著
平成 6
41,pp.79-86
ロールシャッハテストにおけ
年 12
る反応の整理ないし記号化の
月
1 側面として、反応の質的な評
価にあたる形態水準評定の問
題を取り上げ、諸家の方法の
特徴について文献レビューを
行った。具体的には、
Rorschach の原法、Beck 法、
Hertz 法、Klopfer 法、片口法、
Phillips&Smith 法、Rapaport
法、Mayman 法、Exner 法を取
り上げ、出現頻度を手掛かり
にするだけではなく、反応が
いかにして産出されたかとい
う反応産出機制に着目するこ
と、反応リストを絶対視する
のではなく図版の特性・規定
性に着目して解釈をしながら
評定を行うことを強調した。
心理臨床:名古屋大学
また、解釈に関する問題とし
教
て内容分析に対する注意点に
育学部心理教育相談
ついて述べた。
室紀
5 対人関係に悩む女子青年
単著
との面接
平成 7
年
要,10,pp.67-75
3
対人関係の悩みを主訴として
来談したが、具体的に問題に
月
ついて尋ねても具体的に語る
ことのできない初回面接時 22
歳の女子の事例の心理療法過
程についてまとめた。面接は
大学付属相談室(有料)で約 13
ヶ月、25 回で行われた。査定
の一環としてロールシャッハ
テストとソンディテストを実
施し、対人関係の不安定さが
示唆された。面接では、自己
心理臨床学研究,
評価維持を手掛かりとして援
13(1),pp.75-84
助を行う一方、就職先が決ま
るという現実的な要請から終
結となった。
6 大学生の世間意識と対人恐
怖的心性との関連
単著
平成 7
上記修士論文に加筆修整を行
年
った。加筆点としては、大学
月
5
生 709 名(男子 248 名、女子 461
名)を対象に評定を求めた対
人恐怖的心性尺度と世間意識
尺度の全項目について因子分
析を行ったところ、第 1 因子
が対人恐怖の行動尺度、第 2
名古屋大学教育学部
因子が対人恐怖の観念尺度、
紀要
第 3 因子が世間意識尺度の項
-教育心理学科-,
目となり、異なった側面をと
42,pp.171-178
らえた測度であることが確認
された。
7 ロールシャッハテスト濃淡
単著
反応記号の再検討
平成 7
濃淡反応はその心理学的意味
年 12
の検討が十分になされておら
月
ず、いくつかの解釈仮説が並
ぶ形で諸説に見解の相違が見
られる。本論では、濃淡反応
記 号 に つ い て 、 Hermann
Rorschach の記載から始め、
Binder と そ の 後 の 流 れ ( 記
号:(Fb) と Hd の 2 種)、
Klopfer の記号化(c、K、k)と
その解釈仮説である自我機能
発達図式における「基本的安
全感」をめぐる仮説、Exner の
整理法(T、V、Y と形態立体反応
FD)について紹介した上で、実
際の記号化に際しての対応の
心理臨床:名古屋大学
問題を述べた。また、濃淡反
教
応として記号化が困難となる
育学部心理教育相談
場合を挙げて、濃淡感受性と
室紀要,11,pp.27-37
材質感などのニュアンスの言
語化に分けて考えるガイドラ
インを示した。
8 ロールシャッハテスト思考
単著
平成 8
ロールシャッハテストを用い
言語カテゴリーの再検討
年
て統合失調症の思考障害をは
(序報)
月
3
じめ、さまざまな臨床群で認
められる特殊な反応を評定す
る目的で構成された名大式思
考言語カテゴリーのレビュー
を行った。本スケール構成の
歴史を概観した上で、反応形
成過程との関連、形態水準評
定との関連を述べた上で、ス
コアの一部に当たる「萎縮的
な態度」
「個人的な反応と自我
心理臨床:名古屋大学
境界障害」について詳述した。
教
また、このスケールを用いる
育学部心理教育相談
ことで、内容分析からではな
室紀要,11,pp.75-87
く形式分析の視点からロール
シャッハテストの可能性につ
いて論じた。
9 父親におびえる男児の遊戯
共著
療法
平成 8
藤井憲・内田裕之共著。父親
年
からの虐待を主訴に来談した
3
月
3 歳 6 か月の男児に対する遊戯
療法過程を取り上げた。面接
は約 2 年間で 24 回実施し、筆
者は母親面接を担当し、母親
をめぐる問題について言及し
た(pp.84-85)。父親の虐待ば
かりではなく、母親の硬くス
テレオタイプな養育態度とい
う問題も見られ、最初は養育
に対して拒否的であったのが
ロールシャッハ法研
「子どもと手をつなぐのがあ
究,3,pp.12-23
たたかい」という肯定的な弁
が見られるようになり、男児
についても父親をおびえるこ
とがなくなり、安定が見られ
るようになった。
10 高機能広汎性発達障害の
共著
平 成
辻井正次・内田裕之共著。筆
ロールシャッハ反応(1):量
11 年
者はデータ収集の一部と分
的分析を中心に
11 月
析、考察を行った(pp.15-21)。
高機能広汎性発達障害(HFPD)
のロールシャッハ反応の特徴
を量的に分析した。ICD-10 の
広汎性発達障害の診断を満た
し、個別式の知能検査で IQ70
以上の HFPD 男子 25 人、女子 5
人を対象とした。知能指数、
年齢差には統計的な有意差は
見出せなかった。非臨床群と
の比較では、反応数の少なさ、
形態反応の多さ、人間運動反
応や動物運動反応の少なさ、
愛知教育大学教育実
形態水準の著しい低さ、反応
践総合センター教育
内容の幼さ、反応の幅の狭さ、
臨床事例 研究,6,
平凡反応の少なさ、色彩反応
pp.211-221
の少なさなどが特徴として見
出された。今後、他の精神疾
患との鑑別を行えるような指
標の検討が課題である。
11 スクールカウンセラーに
単著
平 成
担任女性教諭に対して、携帯
よる学校でのケースマネー
14 年
電話のメールで恋愛感情を露
ジメントの一事例
3月
わにし、そのことを他人に話
すと自殺すると脅したり、血
文字で手紙を書いたりするな
どの問題行動を起こした中学
3 年男子生徒をめぐって、その
中京大学社会学部紀
担任へのケア、生徒の保護者
要,
に対して精神科の受診を勧め
17(1),pp.95-111
ること、他の教員の不安や焦
りの軽減、学校としての協力
体制づくりを目的に、スクー
ルカウンセラーとしてケー
スマネージメントを主にして
関わった。
12 高機能広汎性発達障害の
ロールシャッハ反応内容(1)
共著
平 成
内田裕之・辻井正次共著。筆
15 年
者はデータ収集の一部と分
:Ⅰ図版の特性との関連
3月
析 、 考 察 を 行 っ た
(pp.99-109)。高機能広汎性発
達障害と診断された 30 名に個
厚生労働科学研究費
別で施行したロールシャッハ
補助
テストの結果から、第 1 図版
金こころの健康科学
に与えられた反応について、
研究事業「高機能広汎
反応領域と反応内容の対応を
性発達
障害の社
調べて、リストアップを行っ
会不適応とその対応
た。その結果、図版全体に対
に関する研究」平成
して「羽のある生物」と「動物
14 年 度 研 究 報 告 書
の顔」という反応内容が圧倒
(主任研究者石井哲
的に多いことがわかった。
夫),
13 高機能広汎性発達障害の
共著
pp.32-44
平 成
辻井正次・内田裕之・原幸一
ロールシャッハ反応の発達
15 年
共著。筆者はデータ収集の一
臨床心理学的分析:図版の刺
4月
部と結果と考察をまとめた
激特性への反応の分析
(pp.36-44)。高機能広汎性発
達障害と診断された 30 名に個
別で施行したロールシャッハ
テストの結果から、無彩色図
版、赤黒図版、多色彩図版ご
とにロールシャッハ変数の違
いを調べたところ、色の違い
によって部分反応が産出され
ることから無色彩図版で最も
全体反応が多く、このことに
関連して無色彩図版では形態
水準が不良な反応が最も多く
なることがわかった。また、
多色彩図版に対して曖昧な反
応が最も多く見られ、図版の
色の違いが影響していること
がわかった。
14 世間イメージ尺度の作成
単著
平 成
心理臨床学研
世間意識尺度として構成した
16 年
究,21(6),pp.630-635
尺度上の問題点を改善する目
3月
的で、世間イメージ尺度とし
て再構成を行った。大学生 303
名を対象に、予備調査で収集
した世間に関する形容語 110
語を 5 段階尺度で評定を求め
た。因子分析の結果、
「不信感」
「流転性」「肯定的感情」の 3
因子を抽出した。妥当性の検
討として、家族、学校、世間、
社会という 4 コンセプトへの
評定を求め、家族→学校→世
間→社会という馴染みの度合
いで統計的に有意な差が認め
られた。また、世間体を気に
する度合いとして公的自己意
識尺度得点ごとに世間イメー
ジの得点を比較したところ、
「不信感」と「流転性」で統計
的に有意な差が認められた。
15 高機能広汎性発達障害の
共著
平 成
中京大学社会学部紀
内田裕之・辻井正次共著。筆
ロールシャッハ反応内容(2)
16 年
要,
者はデータ収集の一部と結果
:無彩色図版の特性との関連
3月
18(2),pp.31-53
と 考 察 を ま と め た
(pp.35-52)。高機能広汎性発
達障害をもつ者 30 名に個別実
施したロールシャッハテスト
の結果について、第 1 図版を
除く 4 枚の無色彩図版で得ら
れた反応内容を図版ごとに示
した。いずれの図版でも全体
反応が優位で、図版の目立っ
た特徴から全体の印象が構成
された反応が代表的に見られ
た。
16 関係準備性に関する臨床
単著
平 成
東亜大学大学院総合
人間関係を結ぶ上で個人の内
心理学的研究:投映法の実施
17 年
学術研究科博士論文
面に準備されている対人関係
と心理的援助の接点に関す
3月
(未公刊)
のレディネスをめぐって、質
る考察
問紙調査、ロールシャッハテ
スト、ソンディテストを用い
て検討を行った。特に臨床場
面でのロールシャッハテスト
の実施に際して、ロールシャ
ッハにおける関与しながらの
観察となるような工夫につい
て論じた。
17 高機能広汎性発達障害の
共著
平 成
ロールシャッハ法研
明翫光宜・内田裕之・辻井正次
ロ
17 年
究,
共著。筆者はデータ分析の一
ールシャッハ反応(2):反応
11 月
9,pp.1-13
部と考察の一部をまとめた
様式の質的検討
(pp.10-11)。高機能広汎性発
達障害者におけるロールシャ
ッハ反応様式の特徴につい
て、主に思考言語カテゴリー
や形式構造解析を用いて質的
に検討した。対象者は高機能
広汎性発達障害群 34 名と大学
生群 21 名で、ロールシャッハ
テストを個別で施行した。各
スコアの出現頻度についてχ
2 検定を用いて両群を比較し
たところ、把握の未熟さ、特
徴的な反応態度が示された。
18 心理学教育における調査
的面接技法の実践について
共著
平 成
総合人間科学(東亜大
西村太志・内田裕之・原夕紀
18 年
学総合人間・文化学部
共著。心理学の研究手法の 1
3月
紀要),6,pp.87-95
つとして、調査的面接技法に
関する紹介を行った。筆者は
「面接の実際」に関する記述
を担当し、講義で 3 人 1 組で
面接者・対象者・観察者の役
割を 1 順する方法で観察学習
が進むような工夫を取り上げ
て、記録のまとめ方の概要、
プロトコルの作成、行動観察
情報の記録、プロトコルの通
読時の注意点、その後のデー
タの活用の仕方、統計処理を
含めたデータ処理などについ
て具体的なガイドラインを示
した(pp.90-94)。
19 女子青年事例のテストバ
共著
ッテリーによる検討(その 1)
平 成
心理臨床研究(東亜大
隈部史・田中咲千子・土谷純
18 年
学大学院総合学術研
子・藤井亜弥・内田裕之共著。
3月
究科臨床心理相談研
筆者はデータの提供と解釈の
究センター紀要),6, ま
pp.3-11
と
め
を
行
っ
た
(pp.3,pp.7-11)。博士論文の
ために収集したデータの中
で、ロールシャッハ、TAT、
ソンディを施行した例を選び
出し、ブラインドアナリシス
を試みた。第 1 報では、ロー
ルシャッハテストの結果につ
いて分析を行い、把握型に見
られる発達的な未熟さ、色彩
反応に見られる色彩と形態の
複合の問題を取り上げた。
20 女子青年事例のテストバ
ッテリーによる検討(その 2)
共著
平 成
心理臨床研究(東亜大
隈部史・田中咲千子・土谷純
18 年
学大学院総合学術研
子・藤井亜弥・内田裕之共著。
3月
究科臨床心理相談研
筆者はデータ提供と解釈のま
究センター紀要),6, とめを行った(pp.13-14)。ロ
pp.13-17
ールシャッハ、TAT、ソンディ
のバッテリーによるブライン
ドアナリシス例として、第 2
報では、ロールシャッハ予
後評定尺度を用いた分析を行
い、現実吟味の問題について
取り上げた。また、TAT のプロ
トコルを転載した。
21 女子青年事例のテストバ
共著
ッテリーによる検討(その 3)
平 成
心理臨床研究(東亜大
隈部史・田中咲千子・土谷純
18 年
学大学院総合学術研
子・藤井亜弥・内田裕之共著。
3月
究科臨床心理相談研
筆者はデータ提供と TAT 解釈
究センター紀要),6, のまとめ、ソンディテストの
pp.19-23
解釈を行った(pp.19-23)。ロ
ールシャッハ、TAT、ソンディ
のバッテリーによるブライン
ドアナリシスの第 3 報では、
TAT とソンディテストの結果
を示した。TAT では、
物語に対する表層的な印象を
手掛かりに分析を
行い、ソンディでは、一致度
分析を手掛かりに
して反応の一貫性ないし硬直
性を取り上げた。
また、3 つのテストの結果につ
いて若干の考察
を行った。
22Cloninger 理論による大学
共著
平 成
生の自己・関係性の検討
18 年
(その 1)
3月
東亜臨床心理学研究,
5(1),pp.21-40
藤井亜弥・守吉晃・山口俊介・
隈部史・土谷純子・杉本正志・
三好謙一・田中咲千子・宮崎
保成・内田裕之共著。筆者は
全体的な補足修整を行った
(pp.21-40)。Cloninger の人格
理論に基づく尺度(TCI)と自
己開示動機、承認欲求、家族
機能、友人関係、対人恐怖的
心性などの測度を用いた。調
査対象者は大学生 303 名で、
その結果、TCI 変数の内、気質
に関する損害回避と固執、性
格に関する自己志向性と協調
性との間で、自己及び関係性
に関する諸変数との相関が見
られた。
23Cloninger 理論による大学
共著
平 成
生の自己・関係性の検討
18 年
(その 2)
3月
東亜臨床心理学研究,
隈部史・土谷純子・杉本正志・
三好謙一・田中咲千子・内田
5(1),pp.41-53
裕之共著。筆者は全体的な調
整 と 修 正 を 行 っ た
(pp.41-53)。TCI を用いた調査
の第 2 報として、アクセルと
ブレーキの関係に当たる気質
(新規性追求と損害回避)と性
格(自己志向性と協調性)とい
う 2 要因の分散分析を行った。
従属変数として、自己開示動
機、承認欲求、家族機能、友
人関係、対人恐怖的心性とい
う 5 変数を用いた。主効果が
見られたのは協調性で、影響
のあった従属変数は承認欲
求、家族機能、友人関係、対
人恐怖的心性であった。交互
作用は見られなかった。
24 高機能広汎性発達障害の
共著
平 成
中京大学現代社会学
内田裕之・辻井正次共著。筆
ロールシャッハ反応内容
22 年
部
者はデータ収集の一部と結果
(3):色彩図版との関連
3月
紀要,3(2),pp.19-65
と 考 察 を 担 当 し た
(pp.24-65)。高機能広汎性発
達障害をもつ者 30 名に個別実
施したロールシャッハテスト
の結果について、色彩図版で
得られた反応内容を図版ごと
に示した。第 2 図版と第 3 図
版では、赤と黒の 2 色である
ことから部分反応として取捨
選択が生じやすいのに対し
て、第 8、9、10 図版では、多
色彩であることが混乱につな
がり混沌とした全体反応が生
じやすいことがわかった。
25 子育てにおける支援につ
単著
いて
平 成
脳 21,13(2),
発達障害に対する関心が高ま
22 年
pp.133-137
り、子育てをめぐる支援が求
4月
められるようになった現状を
受けて、心理的援助としての
子育て支援(養育者へのコン
サルテーション、ペアレント
トレーニング)を紹介した。古
典-な個人の内的世界を重視
する個人心理療法からの、行
動理論に基づいたアプローチ
の再評価へとパラダイムシフ
トが見られるようになったこ
とを取り上げ、その一方で、
より多様な視点から子育て支
援の問題をとらえ直すことと
して、投影法を用いた臨床心
理査定の視点と家族心理学の
視点から若干の提言を行っ
た。
26 広汎性発達障害児の人物
共著
平 成
小児の精神と神経,
明翫光宜・望月知世・内田裕
画研究(1):DAM 項目による身
23 年
51(2),pp.157-168
之・辻井正次共著。筆者は考
体部位表現の分析
7月
察 の 一 部 を 担 当 し た
(pp.165-167)。
広汎性発達障害児の人物画の
特徴をとらえるために、定型
発達児との比較研究を行っ
た。対象は広汎性発達障害群
30 名、定型発達群 97 名であ
った。DAM 項目について両群を
比較したところ、DAM-IQ の分
析では広汎性発達障害の心理
査定に限界があり、人物画に
描かれている身体部位表 v に
注目することの重要性を示唆
した。
27 発達障害とともに成人期
共著
を生きるということ
平 成
教育と医学, 60(6),
24 年
6月
内田裕之・辻井正次共著
(pp.4-10)。成人期に
pp.4-10
おける発達障害者の場合、障
害特性によって困る部分への
対応を知ることで,障害とと
もに生きるというスタンスで
理解することが有益であり、
早期に診断を受けてきた場合
と、不適応行動を誤学習して
きた場合とでは心理的な幸福
感も適応状況も異なってく
る。加えて、成人期では人生
の計画を自分で考えていくた
めの支援が必要となる。こう
した現状での問題について論
じた。
28 日本版 Vineland-II 適応
平 成
精神医学,54(9),
伊藤大幸・谷伊織・行廣隆次・
行動尺度の開発:不適応行動
24 年
pp.889-898
内山登紀夫・小笠原恵・黒田
尺度の信頼性・妥当性に関す
9月
る報告
共著
美保・稲田尚子・萩原拓・原
幸一・岩永竜一郎・井上雅彦・
村上隆・染木史緒・中村和彦・
杉山登志郎・内田裕之・市川
宏伸・田中恭子・辻井正次共
著。筆者はデータ収集の一部
と考察の一部を担当した
(pp.895)。全年齢に適用可能
であり国際的に広く利用され
ている
Vineland Adaptive Behavior
Scales, Second Edition の日
本版の標準化に関する研究の
一環として、不適応行動尺度
の信頼性・妥当性を検証した。
項目分析の結果、いずれの項
目も十分な項目-合計相関を
示した。内的整合性を示すα
係数は、2 つの下位尺度および
全体尺度とも良好な値を示し
た。一般群と自閉症スペクト
ラム障害群の尺度得点を比較
したところ、顕著な得点差が
見られ、幼児期から青年・成
人期にかけて得点差が拡大す
る傾向が見られた。知能検査
との相関は中程度までにとど
まり、知的能力とは独立の構
成概念を測定していることが
示された。これらの結果は不
適応行動尺度の高い信頼性・
妥当性を示している。
29 自閉症スペクトラム障害
共著
平 成
ロールシャッハ法研
内田裕之・明翫光宜・辻井正
のコミュニケーションの問
24 年
究,16,pp.3-12
次共著。筆者はデータ分析と
題について:ロールシャッ
11 月
考
察
を
担
当
し
た
ハ・テスト質疑段階でのやり
(pp.5-7,pp.8-9)。自閉症スペ
とりを通して
クトラム障害のコミュニケー
ションの問題について、ロー
ルシャッハテストの質疑段階
の特徴を分析した。質疑段階
で観察されたコミュニケーシ
ョン上の問題として、
「説明を
拒否すること」「反応の確信・
実感を主張すること」
「反応の
知覚理由でなく反応概念を説
明すること」
「説明しているう
ちに反応概念がズレてしまう
こと」
「不釣り合いな認知」の
5 つの特徴が抽出された。これ
らの 5 つの特徴の頻度を、統
合失調症群と比較した結果、
これらは自閉症スペクトラム
障害独自のコミュニケーショ
ンであることが示唆された。
30 自閉症スペクトラム障害
共著
平 成
小児の精神と神経,
内田裕之・明翫光宜・稲生慧・
の風景構成法の特徴(1):構
26 年 4
54(1),pp.29-36
辻井正次共著。
成型の視点から
月
筆者はデータ分析と考察を担
当した(pp.32-36)。
本研究では、自閉症スペクト
ラム障害(ASD)児の風景構成
法の特徴を捉えるために、①
ASD 群の風景構成法の構成型
の分布の特徴、②年齢、WISC・
WAIS の IQ、ベンダー得点のう
ち、構成型の発達に関与する
要因は何かについて検討し
た。対象は ASD の児童期・青
年期男子事例 49 名である。
ASD の構成型の分布において
は、構成型Ⅲに大きなピーク
があり、「アイテムの統合不
全」が ASD の風景構成法の大き
な特徴であることがうかがえ
た。また構成型の発達には、
年齢要因が大きく寄与してい
ることが推測された。
そ
の
他
1 アルコール依存症者のバウ
ムに関する一研究
単独
平成 5
日本心理臨床学会第
アルコール依存症の診断で入
年 12
12 回大会(琉球大学)
院加療中の男性患者 50 名に個
月
別法でバウムテストを実施
し、その結果をまとめた。反
応態度としては、拒否や作
品の出来映えに対する釈明が
多く見られ、作品自体は委縮
した表現が多く、退行した表
現が見られた。治療経過の中
で繰り返して実施した事例で
は、作品の変化が見られ、委
縮から拡大への方向性や退行
した表現から成熟した表現へ
の方向性が示唆された。
2 ソンディテスト m 因子の再
単独
検討
平成 8
日本心理臨床学会第
大学生 50 名を対象にして、ソ
年 9
15 回
ンディテストとロールシャッ
月
大学)
大会(上智
ハテストを個別で実施して、
ソンディテストの指標の中
で、関係性や依存性を反映す
るとされる m 因子の検討を行
った。m 因子の反応型での出現
頻度として、m+、m±、m0、mの順で反応が得られた。解釈
仮説として共通性の見られる
ロールシャッハ第 6 図版に対
する材質感感受性を m 因子反
応型別に検討したところ、m+
群では材質感感受性を示す一
方で、m±群では材質感の言及
が減少する傾向が見られた。
3 火炎画の基礎的研究:主と
単独
して発達的視点から
平成 9
日本描画テスト・描
幼稚園 4 歳児から小学 6 年生
年 9
画療法学会第 7 回大
までの幼児児童(各年齢 30 名
月
会(石川厚
以上)を対象に、火炎画とバウ
生年金会館)
ムテストを実施してその結果
をまとめた。表現の技巧的な
発達が見られる一方で、バウ
ムでは先端処理に成熟が見ら
れ、火炎画では上下左右のバ
ランスのとれた表現への変化
が見られた。また、火炎画で
もバウムでも小学 3~4 年生を
境に立体的な表現が見られる
ようになっていた。
4 ソンディテスト m 因子の再
単独
平成 9
日本心理臨床学会第
大学生 50 名を対象にして、ソ
検討(2):主としてロールシ
年 9
16 回
ンディテストとロールシャッ
ャッハ反応態度との関連
月
大学)
大会(東北
ハテストを個別で実施して、
ソンディテストの指標の中
で、関係性や依存性を反映す
るとされる m 因子の検討を行
った。m 因子反応型ごとにロー
ルシャッハ反応態度を思考言
語カテゴリーを用いて検討し
たところ、m±群では曖昧な図
版に対して不安を示すよう
に、教示に対する質問をはさ
んだり、図版を大まかにとら
えず微細な点に言及するとい
う特徴が見られた。
5 高機能広汎性発達障害のロ
共同
ールシャッハ反応
平成
日本ロールシャッハ
辻井正次・内田裕之共同発表。
10 年
学会第 2 回大会(中京
演者はデータ収集の一部とデ
11 月
大学)
ータ分析と考察を行った。高
機能広汎性発達障害群 30 名を
対象に個別法でロールシャッ
ハテストを実施した結果、反
応数の少なさ、形態反応の多
さ、運動反応の少なさ、形態
水準の低さ、反応内容の幅の
狭さ、平凡反応の少なさ、色
彩反応の少なさなどの特徴が
見出された。
6 ロールシャッハ反応にお
単独
ける擬音語・擬態語表現
平成
日本ロールシャッハ
ロールシャッハ反応における
11 年
学会第 3 回大会(専修
擬音語・擬態語表現(オノマト
10 月
大学)
ペ)に着目し、オノマトペ表現
を多く含んだ事例を提示し
て、形態水準や決定因に関連
する場合と、むしろ形態水準
を低めたり、単に感覚や印象
に言及したりする場合とに分
けて整理を行う分析方法を試
みた。
7 ロールシャッハテストの実
単独
平成
日本心理臨床学会第
ロールシャッハテストを実施
施の流れの再検討:主に限
12 年
19 回大会(京都文教
する流れとして、自由反応段
界吟味段階について
9月
大学)
階→質疑段階→限界吟味段階
という流れにおいて検査者の
介入が増えていくことに着目
して、限界吟味段階を被検者
と反応の再確認を行う段階と
とらえて、ロールシャッハに
おける関与しながらの観察の
可能性を学生相談室で実施し
たプロトコルを取り上げて論
じた。
8 ロールシャッハ反応におけ
共同
平成
日本心理臨床学会第
内田裕之・石橋正浩共同発表。
る文章型(1):疑問型とその
13 年
20 回
演者はデータ収集とデータの
亜型について
9月
大会(日本大学)
分析と考察を行った。ロール
シャッハテストの整理枠とし
て反応の語尾に当たる文章型
に着目して、
「○○ですか」と
直接的に疑問型で回答してく
ることに対して、
「○○ですよ
ね」と検査者の同意を頼りに
して回答してくる疑問型の亜
型を取り上げて、大学生 120
名のプロトコルからその出現
頻度を取り上げた。
9 ロールシャッハ・テスト
共同
平成
日本ロールシャッハ
深田聖治・内田裕之共同発表。
におけるセルフイメージカ
20 年
学会 19 回大会(新潟
演者は統計処理とデータ分析
ード選択:事例解釈の試み
10 月
青陵大学)
に基づく部分を担当した。ロ
ールシャッハテストの限界吟
味段階で用いられる介入とし
て、セルフイメージカードの
選択を取り上げ、自己をめぐ
る問題としてイメージや具体
的なエピソードを聴取しなが
ら援助的なつながりが持てる
可能性について、精神科病院
で加療中の 30 歳女性の事例に
ついて検討を行った。
10 発達障害の子ども達の未
単独
病について
平成
日本未病システム学
未病という視点から発達障害
21 年
会第 16 回学術総会
児をとらえてみた場合に、中
11 月
(千里ラ
心となる障害(Wing の三つ組)
イフサイ
エンスセンター)
ではなく、日常的な場面での
二次障害となる問題を取り上
げて、どのように理解すれば
よいのか、その基本的な考え
方を論じた。
11CDI and Lambda of
共同
平成
XX International
内田裕之・明翫光宜・辻井正
High-Fanctional Pervasive
23 年
Congress of
次共同発表。演者はデータ収
Developmental Disorder
7月
Rorschach and
集の一部とデータ分析と考察
Projective Methods
を行った。高機能広汎性発達
(国立オリンピック記
障害にロールシャッハテスト
念青少年総合センタ
を実施した場合、形態反応が
ー)
優位となり、エクスナー法の
指標でラムダが上昇すること
に着目して、その分布を示し
た。また、形態反応以外の決
定因が相対的に低下すること
から、対処不全指標(CDI)も低
下することを取り上げ、この
ためにテスト解釈の進め方が
一様になりやすいことを取り
上げた。高機能広汎性発達障
害にロールシャッハテストを
実施した場合、形態反応が優
位となり、エクスナー法の指
標でラムダが上昇することに
着目して、その分布を示し
た。また、形態反応以外の決
定因が相対的に低下すること
から、対処不全指標(CDI)も低
下することを取り上げ、この
ためにテスト解釈の進め方が
一様になりやすいことを取り
上げた。