2015 年 6 月 2 日作成 特定非営利活動法人 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン 2015年度 事業計画書 ◆ FTCJ 事 務 局 ◆ 〒157-0062 東京都世田谷区南烏山 6-6-5 安藤ビル 3F TEL:03-6321-8948 FAX:03-6323-6504 Email:[email protected] URL:http://www.ftcj.com NPO 法 人 フ リ ー ・ ザ ・ チ ル ド レ ン ・ ジ ャ パ ン 2015 年 度 事 業 計 画 書 2015 年 4 月 1 日から 2016 年 3 月 31 日まで 1.2015 年度の事業実施の方針 NPO 法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)は、FTCJ の目的である「貧困や児童労働から子どもを解放する」と、 「『子どもは世界を変える力がない』という考えから子どもを解放する」の2つを達成するために 2014 年度に引き続き、関 東圏だけでなく、全国規模で、学校での出張講演を展開し、リーダーシップトレーニングキャンプの実施を関東に追加して 関西でも実施するなど、子ども活動応援事業に注力します。2014 年度に完成した「チャレンジ!キッズスピーチ」の書籍を 活用し、子どもが社会問題に興味を持ち、声をあげるためのサポートやセミナーの実施にもより一層取り組んでいきたいと 考えています。 海外自立支援事業においては、フィリピンやインドへのスタディツアーを行い、参加者が現地の状況を学び支援地域の子 どもと交流するだけでなく、現地のニーズにあうボランティア活動にも取組めるようなプログラムを組み立てていきたいと 考えています。また、ケニアの貧困コミュニティにおける女性の自立支援事業のために、フェアトレード(エシカルファッ ションアイテム)の輸入や販路を開拓したり、事業への資金調達を通じて、生計維持活動への取り組みを強化していく予定 です。 組織運営体制としては、代表理事の中島早苗が去年に引き続き関西に住居があることや、事務局長の原元望が育休に入る ために、代替人員として理事の出野恵子を東京オフィススタッフとして迎えるなどし、新たな人員体制にて事業を運営して いく予定です。また、スタッフの労働環境の向上のために、育休制度や介護制度、健康保険に関連する労務ルールを整えて いきたいと思っています。 ▼2015 年度は、以下のことに重点的に取り組みます。 1.全国規模で出張講演を展開し、テイク・アクション・キャンプを関西圏でも開催することで、リーダーシップトレーニ ングを強化し、より多くの子どもや若者にアプローチし彼らがより良い社会に向け自らが声を上げられる環境を創る。 2.海外自立支援事業の質的拡充の継続と、新たにケニアの女性自立支援に取組む。 3.組織のスタッフの労務環境の改善と体制づくりを行い、スタッフが気持ち良く働けるようにする。 4.個人情報の管理システムの構築と運用のための体制強化を行う。 以上、FTCJ のミッション「子どもが社会問題に取り組むことができる環境づくり」を更に進めていくために、気持ちを新た にし、課題や計画に取組んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 代表理事 中島 早苗 特定非営利活動法人 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン 総会資料 事業の実施に関する計画(案) (1 ) 子 ど も 主 体 事 業 : 担 当 → 子 ど も 代 表 委 員 に よ る 企 画 受益対象者の範囲 活動名 活動内容 及び人数 2015 年度の子ども代表委員によって企画運営します。全国の子どもメンバーがより 活発に良い活動し、子どもメンバー間で情報交換や交流を深めるための活動を企画 全国の子どもメンバー 子ども企画活動 していきます。 1100 人 (2) 子ども活動応援事業: 活動名 受益対象者の範囲 活動内容 及び人数 子どもユースを対象にした Take Action Camp の開催。2015 年度は関西で初の開催を 目指す。 Take Action Camp とは・・・ 子どもや若者が社会問題を知り、その解決に向けてアクションをおこすためのノウハ ウを学ぶためのキャンプ 子ども活動家育成 【日本】 ・関西(奈良)で 8 月 18 日~21 日(3 泊 4 日)で実施 ・関東(千葉)で 3 月に実施 40 名 【カナダ ・カナダにて 8 月 1 日~10 日で実施 子ども・ ユースメンバー 80 人 30 名 12 名以上 ①子どもメンバーなどで構成される活動チームの育成、サポートを実施。 チーム種類:現在 6 つのチームが活動中。2015 年度はチームサポートの方法も改善 する。 ・チョコレートプロジェクト:チョコを通じた海外支援のための資金調達活動するチーム ・アクションキッズ:演劇を通じて児童労働問題などを伝えていくチーム ・フェアトレード:フェアトレードについて人々に伝え、紹介していくチーム ・アンバサダー:FTCJ を代表するスピーカーとなって講演をしたりワークショップ をしたりするチーム ・募金:定期的に FTCJ の活動紹介をしながら募金活動をするチーム ・イベント:様々なイベントを企画し運営し、FTCJ の活動を伝えていくチーム 子どもメンバー 活動サポート チームに所属する子 どもメンバー約 200 人 ②学校や地域のグループ活動のサポート 全国の子どもメンバ 各地の学校・グループの活動をサポートする体制を整える。特にWEBサイトの充 ー 実を図る。 1100 人 ③子ども主体事業へのサポート 子ども代表委員主導による企画へのサポート) 子ども代表委員 ④メンバーからの質問、要望、活動へのサポート 毎月の活動ヒント講座、子どもメンバーからの質問対応、情報提供など また、子どもが活動しやすい会員制度の検討 全国の子どもメンバ ー 1100 人 ⑤季節に合わせたキャンペーンキットの作成・提案 メンバーによる募金目標金額:125 万円(2014 年度実績 子どもメンバー及び 学校関係者 85 万円) 【東日本大震災支援】 被災地への出張講演や、被災地の子どもをキャンプへ無料招待を実施予定。 被災地の子ども 東日本大震災支援 【国内の子ども支援】 日本で困難な状況に 国内の子ども支援 国内の子どもの貧困問題、いじめ問題など国内の子どもを対象にした支援の方法につ ある子ども いて調査を開始する。いじめ問題をテーマとしたワークショップ開発し、各地の学校 で実施する。 3 特定非営利活動法人 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン 総会資料 (3) 外部ネットワーク事業: 活動名 外部ネット ワーク構築 活動内容 受益対象者の範囲及 び人数 ①CL-Net(児童労働ネットワーク)・NGO労組協働フォーラムへの運営委員 参加と事業実施 子どもの権利を侵害 ②日比 NGO ネットワーク(JPN)への参加と事業実施 されている途上国の ③JNNE(途上国の子ども教育支援事業 NGO のネットワーク)への参加と事業 子ども、及び、 実施 FTCJ 会員・非会員 ④JANIC、DEAR など他組織への会員になって他団体と繋がって活動する。 ⑤世田谷区との連携事業の実施を計画する (4) アドボカシー(啓発)事業 活動名 活動内容 スピーチトレーニング、ファシリテーター養成講座、1day アカデミーなど を実施し、メンバーを育成する。 メンバー育成講座 ファシリテーター講座では大学生・高校生をファシリテーターとして育成 し、学校での出張ワークショップに派遣する。 受益対象者の範囲及 び人数 メンバー100 人 ①世田谷区での出張ワークショップの実施 世田谷区内の公立の小・中・高校にて、地域や社会の問題に目を向け、アク ションをおこすための出張ワークショップを行う。(育成したファシリテー ターが担当予定) スピーカー派遣 ②全国出張講演 国際協力や国際理解教育に関心のある学校からの要請を受け、出張講演を実 施する。 (主に私立の学校を対象とし、スタッフが出張講演を担当する) 2015 年度目標:80 校での実施を目指す。 教材開発 イベント ③教員対象講演会実施 ①新刊図書「キッズスピーチ」発売、それに伴う副教材の開発・発行 新刊図書「キッズスピーチ」活用して、教員向けのセミナーや講演会を実施 ②子どもの権利条約に関する教材の開発 する。 ③設立から 15 年を振り返る「子どもの活動報告記録集」の作成・発刊 他団体主催によるイベントへの参加:パネル展示、動画上映、スピーチなど を通して、権利を奪われた子どもの現状や団体活動紹介をする。同時に物販 活動も行う。 子ども:3000 人 教員:50 人 子ども・教員 10,000 人 10,000 人 予定)グローバルフェスタ、メーデー中央大会、もったいないフェスタなど メールマガジン ①メールマガジンを毎月 2 回発行する。 ニュースレター ②ニュースレター(年 3 回)を発行する アニュアルレポート ③アニュアルレポート(年1回)を発行する。 (各 の発行 600 部) ④LINE の公式アカウントを登録し、LINE を通じた情報発信を開始する。 ホームページの ①ホームページのリニューアル作業、更新。 開設運営 ②サーバー管理 物販・貸出 1,800 人 子ども、一般 貧困層の自立につながるフェアトレード商品や国際理解教育教材(DVD)や 書籍などの仕入れ、紹介、販売、管理を行う。また店舗での委託販売先の 海外支援の子ども、 開拓も開始する。 日本の子ども・一般 2015 年度目標:収益 200 万円を目指す 4 特定非営利活動法人 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン 総会資料 (5) 海外自立支援事業 活動実施内容 受益対象者の 範囲 及び人数 インド 支援 西ベンガル州コルカタ付近にある「マクタニア子どもの家」(養護施設)で 生活する元ストリートチルドレンなどの貧困家庭出身の子どもたちへ教育 支援事業などを実施。また日本の支援者と受益者の子どもとの交流(手紙 の交換など)のサポートなども行う。 24 人 フィリピン 支援 ミンダナオ島内の先住民族ディババヲン・コミュニティの子どもへの教育 自立支援事業。 20 人 インド ラジャスタン州ウダイプール周辺の貧困農村地域を対象に、教育支援、水 源確保、栄養強化及び健康向上、農民の収入向上支援を行い、農村の生活 環境向上と、子ども達の教育へ充実を図る。 2,000 人 ケニア リフトバレー州、ナロク南部県内のマサイ族及びキプシギス族コミュニテ ィを対象に、教育支援、水源確保、栄養強化及び健康向上、女性の収入向 上支援を行い、農村の生活環境向上と、子ども達の教育へ充実を図る。 500 人 フィリピン フィリピン国内の教育支援が必要な貧困コミュニティに対して、ニーズに 対応する。 1000 人 活動名 文通プログ ラム 農村自立 支援 緊急復興 災 害 地 で の 2015年5月にネパールを襲った大地震によって被害を受けた地域での復興 活動 支援 支援事業に取組む。 春休みに現地調査及び支援先の子どもとの交流を行うツアーの実施。 貧困の中で生きる子どもの現状とその課題を学び、帰国後にその現状を伝 えるにはどういった活動をしたらよいかについても考える。ツアーによっ スタディ インド、 てはホームステイプログラムもあり。 ツアー フィリピン、 3,000 人 45 人 インド:2 月を予定(大学生対象) フィリピン:3 月予定(中高生大学生対象) 5 特定非営利活動法人 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン 総会資料 (6) その他この法人の目的を達成するために必要な事業 活動名 (担当部署) 活動実施内容 個人情報 管理 問い合わせを頂いた個人情報、組織情報の管理。 これまで活用していたアクセスからセールスフォースへデータを移行し、メンバー サポートや資金調達のためにそれらのデータを活用をしていく。 問い合わせ 対応 団体へのメール、お手紙、ファックス、電話等によるお問い合わせに対応する。 受益対象者の範囲及 び人数 - メンバー・一般 広報 ①団体紹介パンフレットの再発行 ②学校・教員向け向けの案内資料の整備 →出張講演・テイクアクションキャンプ・スタディツアーの広報を強化する ③キッズパワーサポーターの新チラシの配布 翻訳 海外からの資料を日本語に訳したり、日本語のものを英語などに翻訳して問題を提 メンバー・一般 起し活動を紹介する。翻訳チームが作業をサポート。 メンバー・、一般 ①寄付者へのお礼状の改定 ②キッズパワーサポーターの新規開拓 →現状:個人 77 名 年間 826000 円、法人 3 社 90,000 円 →目標:個人 100 名 年間 1,000,000 円 法人 10 社 300,000 円を目指す。 資金調達 ③フリーザチルドレン同窓会と連携した資金調達の実施 ④自主事業(キャンプ、スタツア、出張講演、物販)の目標達成 ⑤企業との連携強化 ⑥助成金の申請 危機管理 メンバーが安全に活動できる環境を整えるためのチャイルドプロテクションの強化 総務・労務 ①事務所で活動するスタッフの労働環境の整備 ②就業規則の改定 ③税務署(税金、認定) 、労働基準監督署、都庁資料作成、提出 - メンバー 事務局スタッフ及 びメンバー 会計 全ての事業に関る資金の流れ、税金支払いなどを管理し会計面の説明をする。また、 メンバー・一般 認定NPO法人の取得に伴う会計作業の整備と実施。 事務所運営 FTCJ の全ての事業及び活動の拠点となる事務所の運営とそれに係る経費の管理。 メンバー・一般 6 特定非営利活動法人 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン 総会資料 (3)第3号議案 2015 年度の役員の選任に関する事項 a) 新・ 継続 理事会役員について ※定款の決まりにより任期は原則 2 年間です。 理事会より 2015 年度の理事および監事の候補の方々を紹介します。 (順不同) 氏名 役職 所在地 紹介文 FTC を日本で紹介し FTCJ を 1999 年に設立して以来、活動に従事。04~05 年度代 表理事に就任後 06~09 年度に副代表理事兼事務局長に就任、10 年度から代表理事 に再任。 2000 年から活動に携わり、04~05 年度に副代表理事に就任後 06~09 年度まで代 表理事に就任。事務局では外部ネットワークチームリーダーや、総務担当として活動。10 年度 から副代表理事に再任。 02 年から活動に携わり、04~06 年度に理事として就任。事務局で子ども活動応援 事業や NL 編集、その他管理にかかわる活動を担当後、07 年度より副代表理事に就 任。 継続 中島 早苗 (なかじま さなえ) 代表理事 (社会人) 継続 伴野 保志 (ともの やすし) 副代表理事 (社会人) 東京 継続 永野 恵理 (ながの えり) 副代表理事 (社会人) 東京 継続 出野 恵子 (いでの けいこ) 理事 (社会人) 東京 03 年度より海外自立支援のインドを担当し、活動に従事。07 年度より理事に就任。 09~11 年度まで事務局長を兼任し事業運営のほか組織基盤強化を担当。 継続 佐光 紀子 (さこう のりこ) 理事 (社会人) 東京 06 年度より理事に就任。 「僕たちは、自由だ!」 「世界を変える metowe」の訳者。 通訳・翻訳業のほか、ナチュラル・クリーニング提唱者として講演活動など展開。 継続 森田 明彦 (もりた あきひこ) 理事 (社会人) 千葉 07 年度より正会員として団体をサポート、09 年度より理事に就任。子どもの権利 活動家。尚絅学院大学(宮城県)総合人間科学部教授の傍らセーブ・ザ・チルドレ ン・ジャパンのシニア・アドバイザーとして子どもの権利に関する国際的なアド ボカシー活動に取組んでいる。 継続 浅田 紀子 (あさだ のりこ) 社会人 大阪 2000 年からメンバーとして団体に参加して以来、関西での子どもの活動サポート や翻訳事業リーダーとして継続して活動に従事。04 年度から 2 年間理事に就任し た経験有。2012 年度より理事に就任。 継続 室 靖治 (むろ やすじ) 理事 東京 読売新聞東京本社勤務。2000 年クレイグ初来日時に FTCJ を取材して以来子どもメ ンバーの活動を追うなど FTCJ をサポート。2012 年度より理事に就任。 継続 志賀 アリカ (しが ありか) ユース理事 (学生) 千葉 09~11 年度まで子ども代表委員として活動に参加し事務局運営や子ども主体事業 企画運営に携わり、子どもメンバーとして積極的に活動を展開。現在大学 2 年。 2012 年度より理事に就任。 宮島 珠 (みやじま たま) 監事 (会計/社会人) 神奈川 2004 年 NPO 法人設立以来会計監事に就任。本年度も監事として理事会より推薦。 継続 大阪 b)事務局体制と顧問の紹介 総会で承認された 2015 年度の事業は、FTCJ 事務局によって実施されます。事務局体制組織図は別添の資料をご覧下さい。 ☆顧問のご紹介 2006 年度より活動へのアドバイスや活動のための情報提供などを頂いている顧問の方です。 -堀内 光子 (ほりうち みつこ)氏 労働問題や女性の権利の分野での研究・専門家。文京学院大学大学 院特別招聘教授及び公益財団法人アジア女性交流・研究 フォーラム 理事長、地球憲章国際審議会委員、児童労働ネットワーク代表。また、2006 年よりフリー・ザ・チルドレン・ジ ャパンの顧問とし て活動をサポート。 (4)その他 総会当日に追加議案があれば、内容を協議します。 以上 7
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