平成27年度倉庫業関係税制改正の概要について

日倉(業)第 0149 号
平成 26 年 12 月 30 日
各地区倉庫協会長
殿
一般社団法人 日本倉庫協会
理事長 谷 山
將
平成27年度倉庫業関係税制改正の概要について
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、平成27年度税制改正については、国土交通部会や自民党税制調査会
などにおいて、衆院選挙後改めて年末に審議を重ね、12月30日に平成27
年度税制改正大綱が決定され、事実上決着いたしました。
今回の税制改正においては、成長戦略の下、法人税改革を推進し、法人実効
税率の引き下げの方向性を示すと共に、その財源確保については、課税ベース
の拡大や租税特別措置のゼロベースでの見直しが指摘されました。
倉庫税制も例外ではなく、単純延長が極めて困難な状況の中、従来からの災
害支援物流に加え、物流分野の最大の課題であるトラック運転手不足や燃料費
高騰問題に対応するため、施設規模要件を倍増して、一層の効率的な物流の実
現に資する制度として要望いたしました。
このような厳しい状況の中、9月下旬以降、安部会長及び笠原税制金融委員
長の下、国土交通部会及び自民党税制調査会等の多くの諸先生方に、精力的に
倉庫税制等の延長を要望いたしました。その結果、平成27年度税制改正は別
添のとおり決着しましたのでお知らせいたします。
「重点要望」に掲げました「倉庫用建物等の割増償却」並びに「倉庫等に係
る固定資産税及び都市計画税の課税標準の特例」は、規模要件の見直しを行った
上で2年延長、また、「軽油引取税の課税免除の特例」は3年延長、
「長期所有資
産の特定資産の買換え特例(9号)」は2年3か月延長が認められました。
以上、取り急ぎ概要をご報告いたします。
ご支援を賜りました関係各位に対し、衷心より御礼申し上げます。
以上