炭化物溶融分散型自溶性合金粉末 九溶技研(株)

炭化物溶融分散型自溶性合金粉末
九溶技研(株)
1.特徴
この材料は、Ni基自溶性合金粉末粒内部に炭化物セラミックスを混入させ、溶射皮膜を作製したときに炭
化物セラミックスが皮膜全体に均一に分散するように設計された溶射材料である。
2.溶射粉末
1) 化学成分
表1. 化学成分
溶射粉末
WC
Cr
Fe
B
Si
Ni
NCW-30P (WC)
>26
9~12
<3
2~3
2~3
Bal.
2) 粒度:106~45µm 、53~20μm
3.粉末及び皮膜断面観察
図1. 粉末及び皮膜断面観察
NCW-30P
粉末断面(×800)
溶射皮膜断面(×80)
溶射皮膜断面(ガスフュージング後)
Hv 865 (×1000)
1
4.EPMA分析(ガスフュージング)
図2.EPMA 分析
NCW-30P
×1000
断面
Ni
W
Cr
2
5.溶射皮膜性能
1) 高温硬度測定(ガスフュージング)
図3. 高温硬度測定
ビッカース硬さ Hv(9.8N)
1000
800
600
400
NCW-30P
Ni-4(JIS)
200
0
R.T
100
200
300
400
500
600
700
800
温 度 (℃)
2) 摩耗試験(ラバーホイールアブレージョン)(ガスフュージング)
表2. 試験条件
Wheel Diameter
250
mm
Wheel Width
15
mm
Wheel Revolutions
3000
Test load
8.8
Kg
Sand flow
300
g/min
Abrasive Size
SiO2
6号
Rate of Revolutions
120
rpm
図4.ラバーホイールアブレージョン試験結果
6
5
耐摩耗比
4
3
2
1
0
Ni自溶
35WC-Ni自溶 ステライト#1(TIG) ステライト#6(TIG)
溶射・溶接皮膜
3
NCW-30P