乙22テーブル ジャッジ:堀越

Assembly2015
乙テーブル No.22 総評
ジャッジ:堀越諒太(明治大学4年)
テーブルメンバー及び其の順位
1位 森田(芝浦工業大学3年)
2位 眞鍋(東京大学2年)
3位 新谷(青山学院大学2年)
4位 吉岡(日本大学2年)
5位 藤原(早稲田大学2年)
6位 宮田(聖心女子大学2年)
7位 鴻巣(獨協大学3年)
8位 小島(芝浦工業大学2年)
9位 星野(芝浦工業大学2年)
総評
二年生が多かった事もあってか、様々なアイデア展開がされ活発な議論が行われた。また、アイデア
の乱立するテーブルでは検証による停滞及び、その解決策を模索する上での提案の乱立により停滞する
事が多いが、このテーブルでは森田(芝工3)を中心として議論が進んでおり、各々役割が分担されい
たためそういった停滞は少なかった。そういった意味ではとても評価が高いテーブルに感じる。しかし、
一方で議論の質に関してはまだまだ課題が見られた。
例えば、アイデアの検証に対する対処方法として Suggestion を用いる事は悪い事ではないが、厳密
に言うと検証はしていない。つまり、アイデアが Logic で出された場合は切る事が出来ない限り基本
的には Stop Dis とラベリングがされているため Stop Dis となる(勿論、切れない Logic が必ずしも
Stop Dis に繋がるのかといえばそうではないが其の場合は Logic が証明された後に、Stop Dis に繋が
るのかどうか Linkage の確認が行われるのでここでは問題としない)。という事は Logic の検証
(Examine)をしなければならないにも関わらず『後で話そう。後で話せる』系統の Suggestion とい
うのは検証を放棄しているにすぎない。要するに、切れてはいないが、後で話せるから大丈夫としか
言っていないのである。ここで疑問視して欲しいのが「後で話せるのはわかったが、なぜ今話せないの
か」ということである。今話せるのであれば、別になにも後にする必要はない。 argument を出してい
る本人からすれば、ここで Stop Dis になるのであるからわざわざその先に進む必要がないのである。
しかし、Argument が Argument らしくないものであったり、もともとコンパリを意識しただの DA を
意識した Argument というものはそもそも流されるのを前提として出しているのであるから、そういっ
た S にも簡単に乗りやすい。というよりか今 Stop Dis になどならない事を自覚してしまっているので
ある。そうであるなら、そのエリアで出す意義というのは正直感じられない。そのエリアで出さなけ
れば DA として出す事ができないというのであればわかるが、そんなアイデアはあまりみたことがない。
そういった点で Argument を出す本人も、そして流す本人もそういった「今話せない理由」を述べて
「切って」から「後で話せる場所」などの S を打つ事を推奨する。
当該テーブルにおいて、議論を先に進める役割(Handling)を請け負っていたのは先述した森田
(芝工3)であったが、彼は論点をつく Q こそしたものの最終的には「切る」ことはせず S として殆
どの Idea(Argument に限らず)を解決していたように思われる。逆に言えば、Idea を出した本人が
そもそも Stop Dis にならないと自覚しているか、もしくは Stop Dis で狙ってはいるものの、その S が
くればもう流れるんだと思ってしまっているように思われた。Idea を出す側は、常に「この部分が切
られるまでは続けられる」との意識をもって Idea を作るようにしてもらいたい。特にアイデアを出し
ていた二年生諸君らは、プロソルをよく学び、Discussion に対する思いも熱く、多々準備してきて挑
んでいたように感じた。来年までにはそういったところを是非伸ばしてもらいたい。
個人総評
1位 森田
オピメとして全議論への介入をし、あまり大きな停滞をさせず先に進めた点を評価して一位とする。
今後はランカーとして後輩への指導する立場になるので、是非芝浦工業大学をはじめとして PDD 全体
の育成を期待しています。しかし後半部分の姿勢には気をつけましょう。
2位 眞鍋
アイデアそれ自体や、他の議論に対する介入などを合算して2位とする。
介入量としては3位の新谷さんより若干少なめであったが、議論への貢献度やアイデアの質などを考慮
して2位と評価。
アイデア理解や、論点抽出力はかなりあると思いますがそれをテーブルへ落とす力、S につなげる力が
課題に思われます。理解力を伸ばすというのは難しいですが、そういった技術面を伸ばす事は日々の鍛
錬によって培われます。来年に期待しています。
3位 新谷
介入量としては森田に次いで多かったが、決定打となるものが少なく3位と評価。
2位との差は大変僅差である。
青山学院大学らしい積極的な介入量は素直に賞賛に値します。どんなに質のいい発言を一つしたとして
も、やはり積極的に議論に貢献しなければ上にはいけません。そういった意味でその積極性を武器に、
今後はもう少し Handling 等を磨いて来年に挑んでください。
4位〜7位 吉岡、藤原、宮田、鴻巣
厳しい事を言うようですが、1〜3位に比べて少々差が開いています。
4〜7位は基本的に介入量によってのみ評価されているので個人個人の実力に差は感じません。
プロソル理解を深め、来年に挑んでください。介入がしっかりと見られたので、今回の Assembly を通
して思ったことを活かし来年に挑んでください。
8位、9位 小島、星野
殆ど介入が見られませんでした。2つの Q をした点で8、9を評価。
ただし、この Q の意味は大きいように思います。
やはりどんなテーブルに座っていても、一言は話すようにしましょう。
3時間という時間を無言でいてしまっては面白くはありません。
せっかくのテーブルです。どんなことでもいいので一言は話しましょう。
総括
いろいろ偉そうなことを書いてしまいましたが、何もかも完璧にできる人はそういません。今年で
最後だった3年生、来年がある2年生。様々な思いがあると思いますが、この Assembly で感じた思
いは来年にぶつけてください。3年生は後輩を指導する立場で、2年生はもっと上を目指す立場として。
アッセンお疲れ様でした。
質問異議等ある方は twitter:@minpo_daisuki または line:ryota_horikoshi まで