謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 昨年を振り返りますと携帯電話

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年を振り返りますと携帯電話販売の根幹を成すキャリアショップでの店頭販売に
対し、6 月に総務省の「ICT サービス安心・安全研究会」において、初期契約解除ルー
ル(クーリングオフ)の適用が中間報告で提言されました。携帯電話に関連する消費者
からの苦情が一向に減少しないことに対する、消費者庁をはじめ各関係先からの強いク
レームを受けて行われたものです。我々の業界でも急遽取り組みを開始いたしましたが、
携帯電話の店頭販売が政府の各種施策や行政指導と密接に関連しているという実態を、
再認識した年でした。このような状況下、携帯電話に関する消費者の苦情を縮減するこ
とは、携帯電話販売代理店の使命であると痛感し、全国携帯電話販売代理店協会を発足
させ、わが社を含め業界で苦情削減に注力し、業界を挙げて取り組んでいくこととなり
ました。この協会の活動が個々のキャリアショップにとどまらず、携帯電話販売現場の
方向性を決定付ける、本年は重大な年になります。
本年の重要ポイントはまず、
「ONE STOP サービス」の展開です。光回線の販売方
法は、劇的な転換期を迎えます。そして注目すべきは、主要キャリアショップでの固定
回線販売が2月頃より開始されるということです。今期は「現場主義の徹底 スマホワ
ールドの実現 更なるネクストステージへ」の全社スローガンの下、ショップでの販売
力強化に注力しており、タブレットの販売台数も月を追うごとに伸長しております。
これはまさにティーガイアのショップが、ONE STOP サービスを提供する業務品質
を持つことの裏付けであり、端末の販売にとどまらず、お客様のニーズに応じて業務を
変革していくことになります。一方、ティーガイアグループが展開するスマートフォン
向けアクセサリーショップについても、おかげ様で月間 20 万人近く、年間では 2 百万
人のお客様が、Smart Labo と AppBank Store にお越しいただいております。携帯電
話の ONE STOP サービスとは携帯電話回線と携帯端末、固定回線等や光ブロードバ
ンド、アクセサリー等の関連商材、そして決済サービスという多様な商品・サービスを、
一元的に提供することです。 本サービスを通じてティーガイア全社の営業販売現場に
おいて、お客様の豊かなスマホワールドの実現に寄与したいと考えております。
次の重要ポイントは構造改革の推進です。事業環境の激変に対応し持続的な成長を図
るには、ティーガイアグループの経営基盤、事業基盤の強化が急務です。構造改革の一
環として、効率的な店舗運営や全社的な業務効率化等に取り組んだ結果、今期の販売管
理費は低減してきており、利益を下支えする効果が表れてきております。今後は現場主
義を更に徹底し、業務効率の向上を図ってまいります。その取組みにおいて引き続き無
駄を排したリーンな組織を構築しつつ、今期の年度計画達成を目指します。年度計画を
達成し、上場企業として資本市場やステークホルダーの信頼にお応えすると共に、今後
のティーガイアグループの成長・発展に向けた新たな事業投資や人財投資に、Cash と
いう貴重な経営資源を投入していきたいと考えております。
「人財教育と研修」につい
ては、ティーガイアグループの教育・研修機関である TG アカデミーでの販売スタッフ
の教育・研修でも新たな局面を迎えており、更なる展開・強化をしてまいります。
このようにティーガイアグループは、単に規模的な面でリーディングカンパニーであ
るにとどまらず、全てのステークホルダーのために業界を牽引し、携帯販売業界全体の
信頼性向上やイメージアップに貢献していきたいと考えております。本年も何とぞご指
導・ご鞭撻の程をよろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長 竹岡 哲朗