2014年7月号 - 社会保険労務士法人横浜中央コンサルティング

平成 26 年 7 月号
(2) 安全管理者(法第 11 条)
VOL.110.
常時 50 人以上の労働者を雇用する次の業種です。
建設業、運送業、清掃業、製造業、電気業、水道業、通信業、各種商品卸・小売業、旅館業、
ゴルフ場業、自動車整備業、機械修理業
・安全管理者を選任した場合は、選任報告書を労働基準監督署長に提出する義務があります。
なお、研修終了の写しを添付します。
労働安全管理体制について
(3) 衛生管理者(法第 12 条)
常時 50 人以上の労働者を雇用する事業場においては、業種を問わず選任が必要です。
・建設業、製造業、電気業、水道業、運送業、自動車整備業、機械修理業、医療業、清掃業、
競争社会を背景とする、メンタルヘルス不調者や脳・心臓疾患等の労働災害の増加傾向が続いてい
ます。一方で、製造業や建設業等における従来型の労働災害は減少傾向にありますので、注目度が低
いように思われますが、平成 25 年における死亡を含む 4 日以上の休業となった労災事故は、118,000
件を超えています。業種の内訳では、第三次産業が 43.5%と飛び抜けておりますが、製造業 22.9%、
建設業 14.5%、運送業 12%となっておりこの業種で 90%以上となります。
(厚労省発表)
労災事故発生時、または定期的な臨検時に労働基準監督署から下記の安全衛生管理体制につき、
次のような是正勧告を受けることがあります。
農林畜水産業等においては、第二種衛生管理者は選任することができません。
・衛生管理者を選任した場合は、選任報告書を労働基準監督署長に提出する義務があります。
・選任すべき衛生管理者の数は、次の人数以上です。
50 人~199 人:1 人
200 人~499 人:2 人
500 人~999 人:3 人
1,000 人~1,999 人 :4 人
2,000 人~2,999 人 :5 人
3,000 人以上 :6 人
(4) 安全衛生推進者、衛生推進者(法第 12 条の 2)
安全衛生推進者は、常時 10 人~49 人労働者を使用する建設業、運送業、清掃業、製造業、
電気業、水道業、通信業、各種商品卸・小売業、旅館業、ゴルフ場業、自動車整備業、機械
【衛生推進者の選任について】
修理業等。
「常時 10 人以上 50 人未満の労働者を使用する事業場において衛生推進者を選任していないこと。
」
衛生推進者は、常時 10 人~49 人の上記以外を除く業種
【衛生管理者の選任について】
「常時 50 名以上の労働者を使用しているにもかかわらず、衛生管理者を選任せず、選任報告書の提
出もしていないこと。
」
【衛生委員会の設置ついて】
「安全委員会を設置すべき業種・規模であるにもかかわらず、これを設置していないこと。
」
(5) 産業医(法第 13 条)
常時 50 人以上の労働者を使用する事業場においては、業種を問わず選任が必要です。
・産業医を選任した場合は、選任報告書を労働基準監督署長に提出する義務があります。
・3,000 人以上の労働者を使用する事業場の場合は、2 人以上の選任が必要です。
(6) 作業主任者(法第 14 条)
【作業主任者の選任について】
作業主任者を選任すべき作業は 31 種類あります。
(労働安全衛生法施行令第 6 条)
。
「高さが 2 メートル以上のはい付け、又は、はいくずしの作業を行っているにもかかわらず、作業
・主な作業主任者は次のとおりです。
主任者を選任していないこと。
」
ガス溶接、ボイラー取扱、エックス線、プレス機械、コンクリート破砕機、地山の掘削、
土止め支保工、はい作業、船内荷役、足場の組み立て、酸欠防止危険、有機溶剤、石綿等
■労働安全衛生法の求める安全衛生管理体制について、以下概観します。
安全衛生管理体制には、A「全ての業種に適用される一般的な安全衛生管理体制」とB「1 つの場
所において請負契約関係下にある数事業者が混在して事業を行う場合に適用される安全衛生管理体
・作業主任者の氏名およびその者に行わせる事項を作業場の見やすい箇所に掲示する等により周
知することが必要です。
■労災事故は、7 月~8 月の夏場に増加する傾向にありますので、十分注意して作業を行って下さい。
制。建設業または造船業が該当するケースがある。
」があります。
今回は、Aについて選任が必要な業種および企業規模について記述します。
(文責K.I)
なお、業種については紙面の関係から弊所のクライアント関連の業種に限定しました。
一般的な安全衛生管理体制は、以下の 6 つの組織から成り立っています。
(1) 総括安全衛生管理者(労働安全衛生法第 10 条)
① 建設業、運送業、清掃業・・・常時 100 人以上
② 製造業、電気業、水道業、通信業、各種商品卸・小売業、旅館業、ゴルフ場業、自動車
整備業、機械修理業・・・常時 300 人以上
③ ①および②以外の業種・・・常時 1,000 人以上
※常時〇人以上とは、パートタイマーやアルバイト等の臨時的労働者も含みます。
社会保険労務士法人 横浜中央コンサルティング
飯 塚 行 政 書 士 事 務 所
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