安装与使用

安装与使用
取付と調節について
1、ブースタシリンダーが垂直スピンドルツールをアンクランプす
るために使用する場合には、固定金具で主軸箱(スピンドルボック
ス/カバー)の上に垂直に設置してください。
2、ブースタシリンダーの固定面はスピンドル軸と垂直になってい
る必要があり、許容誤差は 0.05mm/100mm を超えてはなりませ
ん。シリンダーの歪みを抑えるようにしなければ、シリンダ壁に作
用する横力が、寿命に影響を与える可能性があります。
3、ブースターストロークの調整。ブースタシリンダーを取付けた
ら、先ずブースターのストロークを調整してください。まず、圧縮
空気がロッド室に供給され、油圧ピストンロッドがスピンドル内の
引き上げ棒を押出し、油圧シリンダのピストンロッドが完全に伸長
されると、ハンドルがスピンドル穴を突き出します。そのうえで、
引き上げ棒端面とスピンドル部との距離 A を測定します(図を参
照)。緩み変位は、工具マガジンマニピュレータの上下遊び量に応
じて決定されるべきです。一般的に BT30 スピンドルの緩み変位が
0.2~0.4mm、BT40 スピンドルの緩み変位が 0.4~0.7mm、BT50
スピンドルの緩み変位が 0.5~1mm です。但し緩み変位を最小許
容値より小さくすることはできませんので、ご注意ください。
4、距離 A を調整する方法。まず、ロックワッシャ上のボルトを緩
め、固定ねじと引きロッドとの距離を調整します。そして、A が要
求値に達するまでシリンダーの試験、計測を行います。緩めればツ
安装与使用
ールを取り外すことができるようにしておかなければなりません
が、あまり突き出させ過ぎないことです。さもないと、ツールアー
ムが屈曲し、スピンドルが損傷する恐れがあります。最後に、ロッ
クワッシャ上のボルトを締めなおします。
5、シリンダー位置調整後、
(工作機械)主軸上のツール装着有無に
かかわらず、ロッド端とセットネジが接触してはいけません。さも
なければ、スピンドル回転時にセットねじとの摩擦が生じる原因と
なります。このような状況が発生した場合は、引っ張りロッド、ブ
ースターストロークを調整したり、より大きなストロークのブース
タシリンダーを選択してください。
6、
マイクロスイッチの位置調整。マイクロスイッチの位置調整
は、ツール自動交換プログラムと直接関係しているので、注意が必
安装与使用
要です。マイクロスイッチの調整は、両端別々に行わなければなり
ません。限界位置に棒を移動させ、マイクロスイッチを徐々にバッ
フルに近づけて、スイッチ内で動作が生じるのを待って(バネが弾
ける音が聞こえる)
、スイッチを下に 0.5mm~1.5mm 押して固定
して下さい。PLC に時間延長リレーを入れることにより、合理的に
時間延長のセットができ、ツール動作やツールボックスと協調性が
保たれ、動作上のトラブルを防ぐことが出来ます。
注意事項
1、圧縮空気の供給源は、乾燥かつ清潔に保たれていなければなり
ません。3 点セット内に溜まった水は定期的に排出しましょう。さ
もないと、電磁弁の寿命が大幅に縮まり、シリンダーが正常に動作
しなくなる恐れがあります。
2、ブースタシリンダーの動作圧力は 0.6~0.8Mpa で維持してく
ださい。圧力が小さすぎると出力不足となり、大きすぎると密封シ
ールの寿命に影響します。配管には圧力スイッチを取り付け、配管
圧力の最低値をコントロールしなければなりません。
3、ブースタシリンダーの取り付け面はスピンドル軸と垂直になっ
ている必要があり、許容誤差は 0.05mm/100mm となっています。
4、ISO VG32 耐摩耗性作動油を使用することをお勧めします。ル
ブリケータのケースは初めて給油されるときに、油圧シリンダー内
の空気を排気するために、ピストンロッドが上下に数回動きます。
また、オイルレベルは、スケール線のある範囲で維持してください。
安装与使用
5、定期的にルブリケータのケース内の作動油を確認し、補充また
は交換します。通常、最初に給油してから 6 か月以上使用できます。
以降、給油の間隔が一月以内に短縮された場合には、オイルシール
を交換してください。補充または交換時には、同一メーカーの同じ
種類の作動油を使用し、他の作動油と混ぜないようにしてください。
6、ブースタシリンダーの選び方として出力の過大、過小を防ぐた
め、一般的にスピンドル昇圧力の 3〜4.5 倍のものが適切とされて
います。
BT40 スピンドル:3.5T
BT50 スピンドル:4.5T
BT50 ハイパワースピンドル:6T