10 月 17 日 音楽サークル Musikverein 10 月例会は、高円寺の「ネルケン」で 25 名が参加し、CDコンサートを実施 しました。今回のご担当は前田昌信さん、タイトルは「オペラ四方山話、テノ ール編」で、ご自身のナレータション付きの2部構成でした。第1部は、同じ 歌を第一級の歌手による聴き比べで、「道化師」のプロローグで始まり、「イ ル・トラヴァトーレ」では誰が高いCを力強く歌えるか。「愛の妙薬」、「リ ゴレット」ではドラマティコとリリコの歌い方の違い、を鑑賞。前半最後には トラヴァトーレ、ラ・ボエームと並んで最後にCが要求されるグノーのファウ ストを鑑賞しました。 第2部はプッチーニの「ラ・ボエーム“冷たき手を温めましょう”」を、ス テファーノの全曲から始まり終盤部とカデンツァをクラウスとパバロッティで 聴き比べ。続いてはドイツ語で歌うとどうなるか、さらにイタリア語の極めつ けを鑑賞。次はワーグナーのローエグリンのドイツ語をドミンゴが歌うとどう なるかを聴き、最後は軽めの泣き節として「ファボリータ“天使のような乙女”」、 「真珠採り“耳に残るは君が歌声”」、「アフリカの女“オーパラディーソ”」、 「アルルの女“フェデリーコの嘆き”」を鑑賞しました。正に一つ一つ質の異 なる声と言葉と言う楽器を持つ演奏者が奏でるオペラの醍醐味と奥深さを感じ 取ることが出来た貴重な楽しい時間でした。 レコード鑑賞後は恒例の中華料理店で懇談会を開催。鑑賞会ではご参加の皆さん から、素晴らしい企画で楽しかった、プロンプターの声が聞こえるのにはビックリした、 言語の違いで印象がこんなに変わるとは思わなかった、改めてオペラを聴いてみたく なった等、活発な感想が述べられ、大いに盛り上がりました。
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