Chemical-Looping Combustion Power Generation Plant

Dual Contributions to Solving Environmental and Energy Problems:
C h e m i c a l-L o o p i n g C o m b u s t i o n P o w e r G e n e r a t i o n P l a n t
Chemical Resources Laboratory, Tokyo Institute of Technology
Masaru Ishida, Masashi Yamamoto, Takehiro Ohba, and Yasuhiro Shidahara
Greenhouse gas abatement is an extremely crucial but complicated and difficult problem. To make a
breakthrough in this field, it is important to develop a new technology for CO2 capture with less or even no
energy penalty.
We have proposed a novel gas turbine power plant.
This system requires no additional
energy consumption for CO2 separation, and further no investment cost for NO x removal equipment. Also the
operating cost is reduced. Therefore, this plant can make the dual contributions to efficient use of energy
resources and mitigation of greenhouse gas.
ケミカルループ燃焼法を用いた発電システムを提
CO 2 の回収が可能になり、(2) NO X の発生が抑制でき、
案し、システムの中核となるケミカルループ燃焼法
(3)空気流がクリーンなので、システム内で余ってい
に対して、実験的研究を行っている。このケミカル
る低温熱で温水をつくり、空気流中にスプレーして
ループ燃焼法とは、従来の大量エネルギーを消費し
タービンへ向かうガス量を増大させ、発電効率を現
て、排気ガスからの CO 2 を分離しなければならない燃
在の最先端の発電方式の 48%から 5 ポイント%の向
焼法とは全く異なる新しい CO 2 分離・回収プロセスで
上、すなわち 53%にできる。
ある。しかも、高発電効率が期待でき、NO x の発生を
完全に抑制できる。
すでに、固体粒子循環型反応器を設 計・製作し、
目標温度 1200℃での長時間反応実験に成功した。こ
ケミカルループ燃焼法では、燃料と空気を直接反
応させる代わりに、還元塔と酸化塔の二つの反応器
の結果は予想を越えた性能を示した。それらの結果
を基に、実用化に向かうための試験を継続中である。
を利用する。金属 M と金属酸化物 MO をループ材料と
して利用する場合は
還元塔:
CH 4 (あるいは H 2, CO) + MO → H 2O + CO 2 + M
電力
特徴1 :
エネルギーペナルティーなしに
C O2 を 回 収
高温 CO 2
CO2
H2 O(飽和器へ)
高圧 H2 O
酸化塔:
高温
M + 0.5 O 2 →
MO
燃料は還元塔で MO と反応し、水と二酸化炭素を塔
頂から、
M を塔底から排出する。
M は酸化塔に送られ、
空気中の酸素と反応し、高温の作動ガスと MO を生成
する。ガス側はオープンで、反応器に入ったガスは
反応の後、連続的に排出される。MO と M は両反応塔
Ni
N 2 (O2 )
高圧
H2O(飽和器へ)
NiO + 1/4CH4 →
Ni + 1/4CO 2 + 1/2H2O
Ni + 1/2O2 → NiO
反応器2
反応器1
特徴3:
発電効率が大幅に上がる
目標温度1200℃
電力
特徴2:
NOxが発生しないので
脱硝設備が不要
H2O
NiO
空気
CH4
飽和器
間を循環する。M の酸化反応は大きな発熱反応で、ま
た、高温の MO 粒子が還元塔でのガス温度を高めるた
め、二つの反応器から出るガスは共に高温になって
いる。この高温の熱が電力発生に用いられる。
それにより、(1) CO 2 は蒸気の還元反応の反応器か
ら水蒸気との混合気体として放出されるので、その
混合気体を冷却し、水蒸気を凝縮させることのみで、
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