干潟の「食う・食われる」を考える

モデルプラン A
直接体験・食物連鎖
干潟の「食う・食われる」を考える
午前中に西なぎさで干潟の生物観察、 午後に室内で小さい生物を顕微鏡などで
観察します。
活動メモ ねらい : 野外での観察や生きものにふれる体験を通して、干潟の生きものに
関して直接体験に基づいたイメージを持てるようになります。食物連鎖
をテーマとすることで、干潟の命の環をイメージできるようになります。
季節:春から秋の大潮の日 / 適した年齢:小学校高学年以上 用意する物:干潟の観察用具 顕微鏡など 安全のポイント:足元が滑りやすいためビーチサンダル NG 導入
【オリエンテーション風景】
「昨日食べた物の中で海のものはある?」等のなげかけ
から、今日のテーマが「食う・食われる」であることを
提示します。また、1 日の簡単な予定を紹介します。
【じゃんけんイモムシ】
「食う・食われる」のイメージをつかむのに、
ジャンケンゲームをおこなってもよいでしょう。
じゃんけんに勝ったほうが食べるという設定にす
ると、背中につながった人みんなが、胃袋の中に
いるととらえることができます。
【危険生物の注意喚起】
アカエイやアカクラゲ等海での危険な生きものについて注意喚起をしましょう
カキの貝殻も鋭くとがっているので要注意です。
なぎさ
の観察
【干潟のいきもの観察】 潮がひいたときの西なぎさはこんな感じ。干潟面が広く
現れます。(プログラム 1 参照)
【生きもの採集風景】 岩場や波打ち際など、いくつかの環境で採集してみ
ましょう。 【水槽・バットに入った生き物】
カニ・貝・魚など 種類ごとに集めています。
【生きもの採集風景】 ざるをつかっての採集
はこんな感じです。 【二枚貝浄化実験】
アサリなどの二枚貝が水をきれいにする実験の様
子です。(プログラム 4 参照) 【小さないきもの】 コメツキガニが餌を食べていたあたりの干潟の表面が茶褐色なのは、珪
藻という植物プランクトンが付着しているからです。これを小さなケー
スに採集してかえります。時間があればプランクトンの採集も。 (プログラム 2. および 3 参照)
教室で
の観察
【小さな生きものの観察風景】 カニが食べていた小さな生物みえるかな? 【プランクトン観察風景】 顕微鏡でみた小さな生きものや、干潟で観察した生
きものをカードにかきます。
まとめ
【まとめ 食う食われる関係をまとめてみよう】 子ども達が描いた生きものカードを一覧できるように掲示
して、今日みつけた生きもの同士の食う食われるを考えま
す。
●参考 プログラム 1「砂の中の生きものを観察しよう!」 プログラム 2「カニが食べていたものは・・ 干潟のミクロ生物を調べよう!」 プログラム 3「プランクトンネットをつくろう!」 プログラム 4「貝が水をキレイにする? 二枚貝の浄化実験!」 ファクトシート 01「浅い海の重要性」 ファクトシート 02「干潟の食物連鎖」 ファクトシート 03「プランクトン」 本教材は平成 23 年度子どもゆめ基金の助成を受けて作成されまし
た。
本教材については以下は禁止させていただきます。写真・イラスト等の素材の流用、オリジナルを改変しての利用、有償での配布