写 27生産第2183号 平成27年11月20日 肥料流通団体の長 殿 農林水産省生産局技術普及課長 肥料販売業者における適正な肥料の流通について 農業生産に欠かすことのできない肥料については、肥料取締法(昭和25年法律第 127号)の下、肥料生産業者が肥料の品質を保全し、肥料販売業者を通じて、農業 の生産現場への安定供給が図られているところです。 今般、肥料生産業者である太平物産株式会社が生産した不適正な肥料が流通した ことにより、 「特別栽培農産物」や「有機農産物」の一部が販売できなくなるなど、 農業者をはじめ消費者の信頼が損なわれたことは、誠に遺憾であると考えておりま す。 このため、このような事案の再発防止とともに、農業者や消費者の信頼回復を図 っていくため、消費・安全局長から全肥料生産業者に対して、別添のとおり肥料の 生産工程等を確認するよう指示されたところです。 このようなことから、貴団体においては、肥料の品質が保全され、適正な肥料と して流通されていることが農業者の営農活動の基盤であることに鑑み、仕入先の肥 料生産業者との間で、適正な肥料の流通等について一層の注意が払われるよう、傘 下の会員に対し、適切な指導をお願いいたします。 写 ( 別 添 ) 27消安第4417号 平成27年11月20日 各肥料生産業者 殿 農林水産省消費・安全局長 肥料の生産工程等の確認について 平成27年11月6日から16日までの間、独立行政法人農林水産消費安全技術センタ ーが、太平物産株式会社の事業場に対し、肥料取締法(昭和25年法律第127号。以 下「法」という。)第30条の2第1項に基づく立入検査等を実施しました。その結 果、同社が生産する普通肥料について、原料の種類の記載が不適正な肥料、原料又 は材料の使用が不適正な肥料、保証成分量が不足している肥料が多数確認されまし た。これらの肥料の生産は、いずれも、法に違反する肥料の生産に当たり、肥料の 品質等の保全及びその公正な取引の確保等という法の目的に反するものです。農業 生産の基礎資材である肥料の生産業者が、その生産する肥料の表示等を偽り、販売 者、生産者及び消費者の信頼を損なったことは、誠に遺憾です。 つきましては、このような事案の再発の防止並びに販売者、生産者及び消費者の 信頼の回復を図るため、貴社におかれましても、下記の対応を行っていただくよう お願いします。 なお、農林水産省としましては、各生産業者からの報告の内容を踏まえ、今後、 原料の種類の記載が不適正な肥料に検査の重点を置いた立入検査等を実施していく 予定であることを、あらかじめ申し添えます。 記 1 速やかに、貴社が生産する肥料の生産工程等の調査を行い、原料の種類の記載 が不適正な肥料の有無を確認すること。 2 1の結果、原料の種類の記載が不適正な肥料を確認した場合は、当該肥料の原 料の種類の記載を適正な記載に改めること。 3 1及び2の結果を踏まえ、次に掲げる事項について、平成28年1月29日(金) までに、別記様式により、農林水産省担当宛て報告すること。 (1) 1の結果、原料の種類の記載が不適正な肥料が確認されなかった場合は、 その旨 (2) 1の結果、原料の種類の記載が不適正な肥料を確認し、2により当該肥料 の原料の種類の記載を適正な記載に改めた場合には、その対応の内容及びてん 末 (別記様式) 普通肥料の表示に関する調査票 次の1から3までの事項につき回答をお願いします。 1 貴社に関する情報 名称 主たる事務所の 所在地 連絡先 担当者名 電話番号 メールアドレス 2 保証票の原料の種類の記載が不適正であった肥料の有無 無 3 / 有 2において「有」と回答した場合は、次ページ以降に登録・届出している肥料 の銘柄ごとその内容及び講じた措置を記載してください。(必要に応じて次ペー ジを複写して回答してください。) 提出は下記の宛先までお願いします。 農林水産省消費・安全局農産安全管理課 住所:東京都千代田区霞が関1-2-1 電話:03-3502-5968(直通) メールアドレス:[email protected] 担当:肥料検査指導班 伊藤、曾我部 生産者 の名称 登録又は届出の別 大臣登録 (登録番号) 指定配合 登録・届出した 肥料の名称 【記載例】 A社 A社 生第101444号 サンモルト123 ◯ オールミックス333号 不適正であったこと の具体的な内容 講じた措置 保証票の原料の記載順が、窒素全量の割 販売業者に販売した肥料及び自社等で保 合の大きい順となっていなかった。 管している在庫分について、保証票を正し (誤:保証票の原料の順番について「米ぬ いものに貼り替えた。 か、尿素」→正:「尿素、米ぬか」) ・・・ ・・・
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