東京ハウス発表会 プロデューサー/モデレーター/参加建築家 Moderator Producer ■岡崎 泰之 ■馬場 正尊 Yasuyuki OKAZAKI / コムデザイン 1963年 千葉県生まれ 1980年 渡米 1989年 COR-TEX / Neil Denari Architects 勤務 1990年 SCI-Arc 建築学部学士修了、帰国 1990-92年 アライ・アーキテクツ勤務 1992年 フリーランスとして独立 1999年 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科修士課程修了 2000年 有限会社コムデザイン設立 2001年 株式会社コムデザインへ組織変更 Masataka BABA 1968年 佐賀県生まれ 1994年 早稲田大学大学院建築学課修了 2001年 同大学建築学専攻博士課程終了 1994-01年 博報堂 勤務 現在 雑誌「A」編集長 有限会社 オープン・エー代表取締役 有限会社 ワークショップウェア取締役 Architects ■アトリエ・ワン(塚本 由晴・貝塚 桃代) □塚本 由晴 Atelier Bow-Wow Yoshiharu TSUKAMOTO 1965年 神奈川県生まれ 1987年 東京工業大学工学部建築学科卒業 1987-88年 パリ・ベルビル建築大学 1990年 東京工業大学大学院修士課程修了 1992年 貝島桃代とアトリエ・ワン設立 1994年 東京工業大学大学院博士課程修了 現在 同大学大学院助教授、博士(工学) ■阿部 仁史 □貝島 桃代 Momoyo KAIJIMA 1969年 東京都生まれ 1991年 日本女子大学家政学部住居学科卒業 1992年 塚本由晴とアトリエ・ワン設立 1994年 東京工業大学大学院修士課程修了 1996-97年 スイス連邦工科大学チューリッヒ校奨学生 2000年 東京工業大学大学院博士課程終了 現在 筑波大学大学院講師 Hitoshi ABE / 阿部仁史アトリエ 1962年 宮城県生まれ 1985年 東北大学工学部建築学科卒業 1989年 SCI-Arc N-ARK3 課程修了 1988-92年 Coop Himmelblau 勤務 1992年- 阿部仁史アトリエ開設 1993年 東北大学工学研究科建築学専攻博士課程後期修了 博士(工学)取得 1994-98年 東北工業大学建築学科講師 1998-02年 同大学 助教授 現 在 東北大学工学研究科都市・建築学専攻都市デザイン学講座 教授 ■千葉 学 Manabu CHIBA / 千葉学建築計画事務所 1960年 東京都生まれ 1985年 東京大学工学部建築学科卒業 1987年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士修了 1987年 日本設計 1993年- ファクター エヌ アソシエイツ 共同主宰 1993年 東京大学工学部建築学科/キャンパス計画室 助手 1998年- 東京大学工学部建築学科安藤研究室 助手 2000年- 東京理科大学理工学部建築学科 非常勤講師 2001年 千葉学建築計画事務所設立 主宰 現在 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 助教授 日本女子大学家政学部住居学科, 法政大学工学部建築学科, 東京理科大学工学部建築学科 非常勤講師 株式会社コムデザイン B o o -Ho o -Wo o .co m事業部 〒 1 0 8 - 0 0 7 3 港区 三田2 - 1 2 - 5 Open S tu d i o N O P E copyright 2004 commdesign inc.all rights reserved 東京に家を持とう!! = 都市型ハウジングブランド「東京ハウス」 東京ハウスの商品特徴は次の3つに 集約されています。 プロダクトハウスという発想― これまでデザイナーズ住宅は建築家に 依頼して一つ一つオーダーメードで作る のが一般的でした。一方、東京ハウスは、 デザインありきの住宅であるため、それ 前面に道路がある敷地を いくつかに分割販売する。 を気に入って下さった方にもっと気軽に お求めいただくことが可能となります。 建築家の設計するオートクチュールでも なく、住宅メーカーの商品化住宅でもな い、建築家によるプレタポルテ住宅です。 誰でも何処でも建てられるアーキテクツ ハウス。それが東京ハウスの発想の原点 です。 アーキテクトフリーのデザイン― いくつかの 細長い敷地に分割 プロダクトである東京ハウスのデザイン に は 、 次 の 2つ の 特 徴 が 求 め ら れ ま す 。 先ず、車やアパレル、家具等のプロダク トと同様に一目でそれとわかるものであ ること。そして次に、建築家なしでカス タマイズでき、且つ、原作建築家の作る ものと同等のデザインクオリティーを保 つことが出来ること。これらを具現化す ることで、何処にでも魅力的な東京ハウ 前面のみが 開放された敷地 スを作ることが可能となりました。 3つのタイプの敷地― 現代の東京に流通する敷地の多くは、形 状 か ら <う な ぎ の 寝 床 ><旗 竿 ><角 地 >と い う 3つ の タ イ プ に 分 類 で き ま す 。 東 京 ハウスでは、3人の建築家がそれら3タ 4面が隣地に 囲まれた敷地 イプの敷地に最適な住宅を設計。様々な 敷地条件に対応可能な住宅が実現しまし た。さらに、各建築家がそこで使う家具 (テーブル、椅子、ソファ)に い た る ま でデザイン。Boo-Hoo-Woo.comと彼 らの考える東京のライフスタイルを実現 しました。 2面以上が 開放された敷地 四角形の敷地と 旗竿敷地に分割 アトリエ・ワ アトリ エ・ワ ン( ン ( 塚本由 塚 本 由 晴 ・貝 ・ 貝 島 桃代 桃代) Atell i er Ate e r BowB o w -Wo Wow w (Yo s h i h a rru u T TS S U K A M OTO・ O TO・ Momoyo M o mo yo K KAIJ A IJIMA) IM A) 1. 旗竿敷地を有効に活用。 竿部分に玄関、収納(天井高1400)、浴室をおさめ、 旗部分に母屋を配置。 1 0.6 北側斜線 2. 北側斜線を有効に活用。 様々な階高の部屋を南北に平行配置。 3. ひとつながりの、細分化された空間。 細長い空間が折り返し、分岐することによって、 ひとつながりでありながら、部分部分の目的に対応。 4. リレー式。 南側と北側の2階の床の位置が半階ずれるのを利用して、 一つの場所を二つ以上の階に接続。 隣接する部屋同士が熱、光、風、動線をリレー。 5. 見えない階段。 階段を長い部屋の両端に配置し、 部屋の中に露出しないようにすることで、 部屋の中の要素を窓と家具に限定。 6. 細長い部屋と窓。 長手方向に2分割された細長い部屋(幅約2m)は、 外部に対してだけでなく 隣接する部屋に対しても窓をもつ。 南立面図 東立面図 北立面図 西立面図 実際の寸法以上の広がり。 7. 白と茶。 キッチンとリビングと浴室=白、寝室=茶(木目)。 白は衛生の空間、ものを定着しない空間。 茶は物を蓄え、使用した時間を定着する空間。 この二つの対比的な空間を隣接。 阿部仁史 Hitoshi A B E BIG ONE ROOM FREXIBLE SPACE SITE CONTEXT LIGHT WINDOW 1.2F WORK (SOHO,SHOP) STUDY HOBBY etc FREE SPACE KITCHEN → SPACE (SLEEP,EAT,RELAX etc) AM 6:00 FREE SPACE → FREE SPACE → FREE SPACE → CORE PARKING FREE SPACE LIGHT LIGHT WINDOW WINDOW BATH WC B1F 天井 IMAGES REFLECTION CORE FREE SPACE AM 8:00 この住宅は半地下・木造2階建の3層構造を持ち、各階が吹き抜けを介して、段上に繋がる、仕切りのない大きなワンルー ム空間となっている。このことにより、(1)小さいながらも、広がりを感じられる空間、(2)多様なライフスタイルに 対応できる自由度の高い空間、(3)共に暮らしていることを感じさせる一体感の高い空間、を実現している。また、斜に AM10:00 抜ける吹き抜けと連続した南面開口部と、地階吹き抜けと一体化した側面の開口部を持つことで、如何なる土地でも常に 採光と通風を確保すると同時に、「2方向に空地を持つ」という角地特有の性格に呼応した光の空間を創り出している。 PM 0:00 ← → N PM 2:00 N 東側接道TYPE 南側接道TYPE 1階開口部 2階上部開口部 → 地階開口部 PM 4:00 → ← PM 5:00 N N 西側接道TYPE 北側接道TYPE PM 6:00 PM 8:00 南立面図 東立面図 北立面図 西立面図 間接光 千葉学 Manabu Ma n a b u CHI C H IBA BA 細長く、敷地の3方が隣地に囲まれているのが「ウナギの寝床」だ。 東京では恐らく最も多いタイプだ。僕たちがここで考えたのは、個 2F 1F CASE1 室と水周りの空間を大きな「家具」に見立て、それぞれを敷地の手 プライベートな空間を1階に直列に並べてみる。 前と奥に、高さ方向で互い違いになるように配置することだ。こう 手前の部屋を通らないと奥に行けない。アプローチが難しい。 真中の部屋の環境が悪くなる。 すると、個室には十分な採光と通風を確保しつつ、敷地の奥行きを 1階と2階が分断されすぎ? 生かした、天井の高い立体的なリビングスペースを生み出すことが できる。だがこの構成は、こうした室内の物理的環境を保証するだ けではなく、プライベートな空間を確保しながら、そこが常に家全 体に緩やかに関わる、つまりここで生活する人各々が、自分の居場所 2F 1F を見つけつつも常に他 者 の 気 配 を 感 じ 取 る こ と が で き る と い う 、 住 CASE2 宅 の 担 う べ き 個 と 全 体 の 緩 や か な 関 係 性 を 保証することにもなる。 プライベートな空間の独立性を高めるため廊下をとってみる。 この極めてシンプルな設計方法は、敷地の方位やプロポーションに応 やはり真中の部屋は暗いし1階と2階は分断されている。 じて自在に展開できるしなやかさをも備え、東京における都市住居 廊下の空間は、「繋ぐ」以外の用途がなく、無駄。 の一つのプロトタイプを生み出すことになるだろう。 2F 1F CASE3 1階と2階をひっくり返してみる。 アプローチもスムーズ、プライベートな空間の独立性も高められる。 でも、1階の居住環境は劣悪か? 2F 1F CASE4 CASE3の1階の居住環境を改善するために、2階に吹き抜けをとってみる。 居住環境は改善されるが、容積を使い切れなくなる。 2F CASE5 1F 1階と2階に性格の差をつけないようにし、 それぞれのプライベートな空間に自由に使えるリビング的空間を付属させてみる。 でも、やはり1階と2階の分断されているのは変わらない。 すべての空間が小さくなって、敷地の奥行きが生かせていない。 手前と奥、というヒエラルキーが強すぎ? 2F 1F CASE6 CASE5の2階を手前と奥でひっくり返してみる。 手前と奥というヒエラルキーの強さは解消されるけど、それ以外の点ではCASE5と同じ。 で、プライベートな空間を、上下方向に移動してみる。 1F 2F 東京ハウス 奥行きを生かした、天井の高いリビング。 プライベートな空間の独立性を確保しながら、家全体の気配を感じ取れる構成。 敷地条件に合わせて自在に展開可能な単純なルール。 南立面図 東立面図
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