奥多摩つづら岩(岩トレ)

鈴蘭山の会
奥多摩つづら岩(岩トレ)
報告:松浦通孝
◆日程
2015 年 5 月 17 日(日) 日帰り
盛宏
◆メンバー L松浦、講師向井、永井、古川、今井、武田、鈴木信、糸永、武村盛、武村恵、村岡、三田
沢登りシーズン前の恒例の岩トレ第一弾 運営委員になったので初めてのリーダーを務める。
幸いなことに、
向井さんが講師を買って出てくれるので、こちらは取りまとめ役に専念できたが、ロープの手配、締切日の設
定など今後の課題があった。
つづら岩への電車とバスのアクセスが良くなり東京始発の特別快速を利用し、武蔵五日市のバスの乗り換え
も4分程度とずいぶんと楽になる。行動時間は三田さんの報告参照。
つづら岩までの 90 分弱の登りは良いウォーミングアップ。汗だくとなり東面での向井スクールに全員受講。
アンザイレン、ロープの連結、セカンドの自己脱出を練習。当方一年ぶりとなるので、スリングをハーネスと
片足に使ったトップの自力での登りがおぼつかないというよりまるでできない。ロープの連結は極めて単純な
オーバーハンドノット、連結部が岩や木に引っ掛かりにくいとの事。自己脱出については都岳連のセルフレス
キュー(6/6.7 実施)では実際にロープをナイフで切ることもしているそうです。
次は、東面の岩場を滝に見立てたルートの取り方。トップはセカンドのことを考えて、滑って振られた時に
流心に捕まることのないように支点をとることが重要。ハーケンは打つとき抜くとき落とさないようナス環を
ハーケンの穴に通して使用すること。トップは出だしの数メートルで滑落するとグランドフォールの致命的な
事故にならないためのこまめな支点取り、自分より上部への早い段階でのクリップが重要。向井さんから改め
て基本的な解説を受け午前の部終了
午後はトップロープを使わない実戦に即したトレーニングとなる。★今井・武村盛・糸永、★古川・武村恵・
松浦、★鈴木・武田・永井、★向井・村岡・三田(★はトップ)の4組に分かれて南面で1ピッチ練習。永井
は腹部を痛めたとの事で見学
松浦はこの南面を登った事がないため還暦を過ぎたトップ古川さんにぶらさがる状態、最初のピッチはリー
ドができそうだが次のピッチはかなり厳しそう。一度セカンドで登ったのでルートはわかったので次回は是非
トップで挑戦したい。中間のテラスと登りきったところからの眺望は良かった。下りはロープを連結して最終
の懸垂。久しぶりに 40mの懸垂はエイト環が凄まじく熱かった。ロープを回収しようとしたもののロープが動
かずに今井さんに登ってもらって流れるようにしてもらった。最終下降者はロープが流れるかどうか確認して
から下降を始めなければならない。大失敗であった。翌日筋肉痛はないのだが高所恐怖による得体のしれない
腰痛と頭痛におそわれた。武村夫妻はこの一連の岩トレ3連続皆勤と沢の救助訓練参加となりました拍手!!
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鈴蘭山の会
<撮影3点とも村岡>
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鈴蘭山の会
奥多摩つづら岩(岩トレ)
報告:三田 眞澄
盛宏
◆日程
2015 年 5 月 17 日(日) 日帰り
◆メンバー
L松浦、講師向井、永井、古川、今井、武田、鈴木(信)、糸永、武村盛宏、武村恵理子、村岡、三田
天候:晴天(湿気が無い)
7:34 着 武蔵五日市駅に集合
武田さんバスで異動
糸永さんは前泊で現地集合
他メンバーは、向井車、武村車で登山口まで移動
8:30 登山開始
9:30 つづら岩着 糸永さんが既に装備ばっちりで待っていた。
10:00~13:00 東面で講師向井さんによるトップ滑落後のラストの脱出訓練を行う。
常にトップに頼るのではなくセカンドの役目と対応の訓練。1回では覚えられない。
その後 3 人程度のグループに分かれ各グループで役目を変えて復習する。
(昼食休憩)
13:30~15:40 南面で、3 グループに分かれて登攀練習を行う。
ここからは、講師向井、村岡、三田チームについての記録のみ。(他を見る余裕なかった)
南面の向かって右端を登る。順番:トップ向井、セカンド三田、ラスト村岡。
向井さんが淡々と事前説明をする。
向井さんがランニングビレーを設置しながら、1 ピッチ目のテラスに登る。
淡々と登って行くので簡単そうに見えてしまう。下で三田と村岡さんがじっと耳を澄ます。淡々とした
小さい低い声で登るように合図がくる。
初めての本番で緊張で指が痺れている。最初右に行く。簡単。次に左にいくところで「どこを登っていい
のかわかりません!」と叫ぶ。ラストの村岡さんが後方より、「落ち着いて。深呼吸。大丈夫。いけるよ。」
と話しかけてくれる。自分のランニングビレイを回収するのも怖くて一苦労。やっと、第一テラスに着く。
セルフビレイするも、ロープワークが頭からすっ飛んでいて、二人に助けてもらう。「まだ登るの?」と泣
きそに言うと向井さんが淡々と「そう。景色いいでしょう。」笑顔で返事。景色は良いが次のルートがさっ
ぱりわからない。2 ピッチ目も向井さんトップで登る。向井さんが登って行くルートを同じようにと思うの
だが、ここは初っ端からどこを掴んでいいのか足を出せばいいのか?頭が真っ白になる。「どこを登ってい
いのかわからない!」と叫ぶ。「かんばれ。三田さん!」左に関西カラーの服がちらっと見えた。応援あり
がとうございます。
村岡さんが「右にいける?足を使うんだよ。ゆっくりでいいんだよ。」と側でアドバイスしてくれる。
やっと、頂上直下 1mの箇所に着くがここから上がれない。
とうやっても上がれない。(以前、松の木があったらしい。)上から、向井さんが淡々と「頭上 10 センチ
のところに右手かけて」教えてくれる。
「無理ですっ。」ここで、両手両足が離れ、みぞおちがひゅーっとなる。向井さんがテンションをかける。
宙ぶらりんになる。怖いと思ったのに実に安心感があり、なぜかリラックスする。何度もトライ、何度も宙
ぶらりんになり、やっと這いあがった。向井さんありがとうございました。
ゼイゼイしていたら、真ん中のルートから普通のいわゆる運動靴で武田さんが上がってきた。
それも、ゆるそうでつま先が剥がれかかっている。いったい何者だろう?凄い。
しばらくして、村岡さんが上がってくる。全行程で感謝です。
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鈴蘭山の会
さて、懸垂下降で降りよう。と向井さん。「うーーん。もしかしてスパルタ?」と村岡さんがつぶやく。
セカンドで降りる際に、フリクションノットでバックアップをとったらちょっと下がったところで動かなく
なり、また登り返しこれを外す。カラビナの方向が変になっており、教えてももらったりして、手間取り時
間がかかったが、下降は登りよりよほど恐怖がない。頂上からはたくさん方よりの指示を頂き、地上でもま
た皆さんから指示をいただき、安定した気持ちで下降できた。ありがとうございました。
コースタイム:7:34 武蔵五日市駅~9:30 つづら岩着
10:00~13:00 東面で向井さんによる脱出訓練
13:30~15:40 南面で 3 組に分かれ登攀訓練
15:40~16:30 下山
17:20 解散 <撮影村岡>
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