各位 平成 27 年 10 月吉日 一般社団法人埼玉県作業療法士会 会 長 宇田英幸 第 2 回 埼玉県作業療法士会認知症専門研修会 初級コース開催のご案内 拝啓 時下、皆様におかれましては益々御健勝のこととお喜び申し上げます。 拝啓 時下、皆様におかれましては益々御健勝のこととお喜び申し上げます。 政府は 1 月 27 日、認知症対策についての関係閣僚会合を開き、認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラ ン)を策定しました。2012年の時点で約462万人(約7人に1人)だった認知症の高齢者は、25年までに約700 万人(約5人に1人)へと増加する推計を受けて、「認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域の よい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指す」ことを基本的考え方として、これまでの計 画をより重層的な内容に強化しています。「認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて」と策定された戦略 は、以下の7つの柱からなっています。①認知症への理解を深めるための普及・啓発の推進、②認知症の容態 に応じた適時・適切な医療・介護等の提供、▽本人主体の医療・介護等の徹底、③若年性認知症施策の強化、 ④認知症の人の介護者への支援、⑤認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりの推進、⑥認知症の予防 法、診断法、治療法、リハビリテーションモデル、介護モデル等の研究開発及びその成果の普及の促進、⑦認 知症の人やその家族の視点の重視です。 以上のように国を挙げて地域支援・認知症施策が進められてきている中、特に認知症初期集中支援、認知症 支援推進委員などで活躍できる人材育成は重要な課題になっています。そこで、当埼玉県作業療法士会にお いても昨年 11 月 22~23 日に初級コース、今年 2 月 28~3 月 1 日に中級コースを開催し、認知症の方に対す る専門的な人材育成を進めて参りました。今年度は認知症に対する専門研修の初級~上級コースまで開催を 予定し,認知症とその家族への地域支援へつなげるマネージメント、オレンジカフェやサロンなどの企画・運営、 そして市民を含めた啓発や研修会の開催方法など認知症とその家族にやさしい街づくりを進めていける人材育 成を目指しています。 敬具 *本研修会は一般社団法人埼玉県作業療法士会による修了証が発行されます。 *日本作業療法士協会会員の方に関しましては生涯教育ポイント(基礎コース4ポイント)が発行されます。 1. 主 催 一般社団法人埼玉県作業療法士会 2. 概 要 1) 課目名 医学的基礎知識(初級コース) 2) 目的 認知症における医学的基礎知識を整理し、最新の状況を含めたリハビリテーションにおける評価並びに治療 の実際を理解し、知識並びに技術の向上を図る。 3) 内容 ①認知症の専門知識Ⅰ ・老化・老年期障害について、脳機能、認知症の病態、病期ごとの症状、疫学・歴史・医学的分類、画像的理解 ②認知症の専門知識Ⅱ ・中核症状の理解、認知症の症候学と行動・心理症状の理解、薬物治療と副作用、行動・心理症状の予防と緩 和、臨床場面での症状、診断基準・診断方法と原因疾患の鑑別 ③認知症の評価 ・リハビリテーションで使われる評価(ICF・MMSE など)、リハビリテーション効果判定のための評価 ④認知症作業療法の現状と役割 ・認知症者に対する作業療法の役割・現状、認知症者に対する作業療法の実践報告 ⑤認知症の治療Ⅰ ・薬物療法の現状と課題、服薬アドヒアランス/コンプライアンス向上に向けた指導方法、副作用の知識と対応 (組み合わせ並びにタイプ別) ⑥認知症の治療Ⅱ ・認知症予防の考え方、脳活性化リハビリテーション、作業療法・理学療法・言語療法、手段としての回想法・音 楽療法・活動・レク ⑦認知症の治療Ⅲ ・嚥下障害、口腔ケアの重要性、誤嚥性肺炎予防の理解、摂食嚥下リハビリの重要性、介助食器や嚥下補助食 品(トロミ食、高カロリー栄養剤等)についての理解 ⑧認知症の身体合併症 ・日常の健康管理・疾病管理の重要性、急性期病院入院時および退院後の連携・支援、認知症トピックス 3. 日 時 2015 年 11 月 21 日(土)~22 日(日) 1 日目 受付 8:30~、講義 9:00~17:00 2 日目 10:00~17:10 4. 会 場: 埼玉医科大学国際医療センター 30 周年記念講堂 〒350-1298 埼玉県日高市山根 1397-1 アクセス: http://www.saitama-med.ac.jp/kokusai/map.html ここの駐車場が 無料開放可能予定。 バス停 5. 受講要件、及び定員 (1)認知症に携わっている方、また今後携わる予定の方 (2)定員 200 名程度 6. 参加費用 埼玉県作業療法士会会員、他領域の方ともに 5,000 円(2 日間) 非会員作業療法士(他県士会所属も含み)は 7,500 円(2 日間) 7. 参加申し込み 1)参加申し込み締め切り 平成 27 年 11 月 11 日(水) 2)参加申し込み方法 下記 QR コード、または URL から申込みサイトへアクセスし、必要事項を入力してお申込み下さい。 ※お申し込み後に、必ずご登録頂いたメールアドレスに返信しています。2 日経っても返信がない、文字化けして 読めないなどありましたらお手数ですが、下記メールアドレスまでご連絡をお願いいたします。 ※文字化けの場合は、文字のエンコードを Unicode(UFT-8)にするなど変更していただくと解決する場合がありま すので試してみてください。 ※携帯メールの場合は、迷惑フィルターの設定や、特有のアドレス(「..」「__」など、ドットやアンダーバーが二つ以 上連続するなど)によって返信できない場合が多くありますのでご留意願います。 参加申込メールフォーム https://business.form-mailer.jp/fms/6430d6ed36324 8. 参加費払込手続き 事前申し込み後に、コンビニ振り込み用紙を郵送いたしますので、参加費の振込みをお願い申し上げま す。事前振込の確認を持って、参加確定になります。 9. 参加費払込期限 平成 27 年 11 月18日(水) お問い合わせ先:〒350-1317 埼玉県狭山市水野 592 医療法人尚寿会 あさひ病院 認知症疾患医療センター 埼玉県作業療法士会認知症対策推進委員会 委員長 作業療法士 倉元 貴志 TEL:04-2957-1010 メール: [email protected] 初級コース講師紹介 大島 久智 先生 (医療法人尚寿会あさひ病院 院長 医師) 略歴 1989 年 3 月 国立佐賀大学 医学部卒業 1989 年 6 月 東京医科大学病院 精神神経科勤務 1996 年 4 月 尚寿会 大生信愛病院 院長 2003 年 1 月 尚寿会 大生病院 副院長 2005 年 4 月 尚寿会あさひ病院 院長 現在に至る 資格 精神神経学会会員/認知症学会会員/精神保健指定医/精神科専門医及び指導医/認知症専門医及び指 定医 社会的活動など 狭山市地域包括支援センター主催の認知症講義/入間市民公開講座/医師会対象認知症講義/狭山市認 知症懇話会/NUP(認知症、うつ、パーキンソン)研究会/所沢市在宅医師向けの勉強会など 講義内容 ◆認知症の専門知識Ⅰ 老化・老年期障害について、脳機能、認知症の病態、病期ごとの症状、疫学・歴史・医学的分類、画像的理解 ◆認知症の専門知識Ⅱ 中核症状の理解、認知症の症候学と行動・心理症状の理解、薬物治療と副作用、行動・心理症状の予防と緩和、 臨床場面での症状、診断基準・診断方法と原因疾患の鑑別 朝田 隆 先生 (筑波大学精神医学教授 医師) 略歴 1982 年 11 月 石川県芦城病院勤務(救急医療など) 1983 年 6 月 東京医科歯科大学神経科精神科勤務 1983 年 10 月 甲府市立病院神経内科勤務 1988 年 6 月 イギリスオックスフォード大老年科留学 (Green College visiting Membership) 1993 年 6 月 山梨医科大学精神神経科講師 1995 年 9 月 国立精神神経センター武蔵病院精神科勤務 2001 年 5 月~ 筑波大学精神医学教授 2014 年 7 月~ 東京医科歯科大学医学部特任教授 専門分野 アルツハイマー病の臨床一般/研究面では認知症の早期診断法・予防 学会活動・社会的活動 国立精神神経医療研究センター特任総長補佐/日本老年精神医学会副理事長/日本認知症学会理事 日本神経精神医学会理事/日本認知神経科学会理事/生物学的精神医学会理事/日本老年医学会指導医 講義内容 ◆認知症の治療Ⅰ 薬物療法の現状と課題、服薬アドヒアランス/コンプライアンス向上に向けた指導方法、副作用の知識と対応 (組み合わせ並びにタイプ別) ◆認知症の身体合併症 日常の健康管理・疾病管理の重要性、急性期病院入院時および退院後の連携・支援、認知症トピックス 山口 智晴 先生(群馬医療福祉大学 准教授 作業療法士) 略歴 群馬医療福祉大学 准教授/日本作業療法士協会 認知症の人の生活支援推進委員会 / 25,26年度 前橋 市認知症初期集中支援チーム・リーダー 認知症関連業績・社会的活動など 高崎市における認知機能低下の抑制効果に関する研究報告書/前橋市認知症初期集中支援チームH25年 度設置促進モデル事業実施報告書/アルツハイマー病の非薬物療法(日老医誌 2012;49:437―441)/アルツ ハイマー病における病識低下と残存する病感の検討-患者の病感の理解に基づく共感的ケアがBPSDを未然に 防ぐことにつながる-(老年精神医学雑誌 23(増刊-2): 203-203, 2012.)/認知症患者に対する社会資源の活用 ―現状と将来への展望―(プラクティス 29(1): 73-79, 2012.)など 講義内容 ◆認知症の評価 リハビリテーションで使われる評価(ICF・MMSE など)、リハビリテーション効果判定のための評価 ◆認知症作業療法の現状と役割 認知症者に対する作業療法の役割・現状、認知症者に対する作業療法の実践報告 安田 清 先生(千葉労災病院リハビリ科 言語聴覚士) 略歴 千葉労災病院リハビリ科言語聴覚士/京都工芸繊維大学拡張コミュニテイエイド研究センター特任教授/ 市原市認知症対策連絡協議会事務局長 認知症関連業績・社会的活動など Low tech と High tec 機器による認知症の支援(精神神経雑誌, 19、(3)、315-321、2008)/明日の笑顔を信じよ う(訪問看護と介護, 13, (4), 324-328, 2008)/さまざまな回想法の支援(訪問看護と介護, 13, (2), 136-141, 2008)/パソコンによる認知症向け会話支援-自由会話アニメエージェントの開発(高次脳機能研究, 33, (1), 128, 2013)/もの忘れを補うモノたち:簡単な道具と機器による認知症・記憶障害の方への生活支援目次リスト(訪問 看護と介護 2007 年5月号より 2008 年 4 月まで連載)など 講義内容 ◆認知症の治療Ⅱ 認知症予防の考え方、脳活性化リハビリテーション、作業療法・理学療法・言語療法、手段としての回想法・音楽 療法・活動・レク 神作 一実 先生(文京学院大学 教授 作業療法士) 略歴 文京学院大学保健医療科学研究科教授/博士(歯学)/昭和大学歯学部スペシャルニーズ口腔衛生学部門 研究生 学会活動・社会的活動など 日本作業療法士協会 認定作業療法士・専門作業療法士(摂食嚥下)/日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定士/日本摂食嚥下リハビリテーション学会評議委員 講義内容 ◆認知症の治療Ⅲ 嚥下障害、口腔ケアの重要性、誤嚥性肺炎予防の理解、摂食嚥下リハビリの重要性、介助食器や嚥下補助食 品(トロミ食、高カロリー栄養剤等)についての理解 第2回認知症専門研修(初級コース)プログラム 埼玉県作業療法士会 認知症専門研修委員会 日程;平成27年11月21日(土曜日) 場所;埼玉医科大学国際医療センター 目的 (1日目) 講義 1 2 認知症における医学的基礎知識を整理し最新の情報を含め、リハビリテーションにおける評価並びに治療の実際を理解し知識並びに技術の向上を図る。 時間 科目 時間配分 9:00~ 9:20 開講式 20 9:30~ 認知症の評価 10:30 10:40~ 認知症作業療法の現状 11:40 と役割 11:40~12:30 休憩 内容 3 4 5 14:10~ 認知症の専門知識Ⅰ 15:10 15:20~ 認知症の専門知識Ⅱ 16:50 習得目標 あいさつ オリエンテーション 1 リハビリテーションで使われる評価(ICF・MMSEなど) 2 リハビリテーション効果判定のための評価 1 認知症者に対する作業療法の役割、現状 2 認知症者に対する作業療法の実践報告 60 60 50 90 60 90 山口智晴 評価バッテリーの利用並びに意義について理解する。 群馬医療福祉大学 作業療法士 効果判定に使われる評価についての利用と実際を理解する。 山口智晴 認知症者に対する作業療法士の役割、及び現状を理解する。 群馬医療福祉大学 作業療法士 認知症に対する作業療法の実践を理解する。 昼食・休憩 1 12:30~ 認知症の治療Ⅲ 14:00 講師(敬称略) 嚥下障害、口腔ケアの重要性、誤嚥性肺炎予防の理解 日常生活における口腔ケアの重要性等を理解する。 神作一実 文京学院大学 作業療法士 2 摂食嚥下リハビリの重要性 3 介助食器や嚥下補助食品(トロミ食、高カロリー栄養剤等)につ いての理解 1 老化・老年期障害について 老年期における身体的・心理的変化、ライフサイクルなどを理解する。 2 脳機能、認知症の病態、病期ごとの症状 脳機能を理解するとともに病態メカニズムや典型的経過について理解する。 3 疫学・歴史・医学的分類 調査結果や認知症対応の歴史並びに医学的分類を理解する。 4 画像的理解 画像の見方・留意点並びに画像からの症候を理解する。 1 中核症状の理解 2 認知症の症候学と行動・心理症状の理解 3 薬物治療と副作用 基本的薬物治療とその副作用について理解する。 4 行動・心理症状の予防と緩和 行動・心理症状を理解し、予防並びに緩和策について理解する。 5 臨床場面での症状 臨床場面における症状について理解する。 6 診断基準・診断方法と原因疾患の鑑別 診断基準・診断方法の基礎並びに鑑別診断について理解する。 日常生活における摂食嚥下リハビリの重要性を理解する。 日常生活における具体的対応について理解する。 大島久智 認知症専門医 あさひ病院院長 中核症状がもたらす生活への支障を理解する。 行動・心理症状と症候との関連を理解する。 日程;平成27年11月22日(日曜日) 場所;埼玉医科大学国際医療センター 目的 (2日目) 講義 6 認知症における医学的基礎知識を整理し最新の情報を含め、リハビリテーションにおける評価並びに治療の実際を理解し知識並びに技術の向上を図る。 時間 科目 10:00~ 認知症の治療Ⅱ 12:00 12:00~13:00 休憩 時間 配分 120 50 内容 1 認知症予防の考え方、脳活性化リハビリテーション 2 作業療法・理学療法・言語療法 講師(敬称略) 安田清 千葉労災病院 言語聴覚士 7 13:00~ 認知症の治療Ⅱ 14:00 14:10~ 認知症の治療Ⅰ 15:10 60 60 4 手段としての音楽療法 5 手段としての活動 9 16:50~ 17:10 90 音楽療法の概論並びに実際について理解する。 活動の概論並びに実際について理解する。 1 薬物療法の現状と課題 薬物療法の現状と課題について理解する。 2 服薬アドヒアランス/コンプライアンス向上に向けた指導方法 多職種を含めた利用者への指導方法について理解する。 朝田隆 組み合わせや環境要因も含めて副作用について理解する。 筑波大学 認知症の方の生活リズムを維持するための健康・疾病管理の重要性を理 精神神経科 教授 解する。 2 急性期病院入院時および退院後の連携・支援 システム並びに連携・支援などの現状と課題を理解する。 3 認知症トピックス 認知症における注目されている最新情報を得る 評価 20 終了式 回想法の概論並びに実際について理解する。 安田清 千葉労災病院 言語聴覚士 レクの概論並びに実際について理解する。 1 日常の健康管理・疾病管理の重要性 8 認知症リハビリテーションの意義と実際を理解する。 6 手段としてのレク 3 副作用の知識と対応(組み合わせ並びにタイプ別) 15:20~ 認知症の身体合併 16:50 症 予防の現状と課題についてリハビリテーションの視点から理解する。 昼食・休憩 3 手段としての回想法 6 習得目標 (研修についてアンケート提出)
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