平成27年3月号

活動方針・事業計画を決定
日本遺族会 平成27年度
一般財団法人
TEL(088)636-3212
FAX(088)636-3213
http://izokukai.jp/
発行責任者
米 川 孝 宏
印 刷
グランド印刷㈱
一、英霊顕彰運動の推進
我々が 今 日、平 和 と 自 由の
恩 恵 を 享 受 で き るのは、先の
大 戦で国の礎 とな られた 戦 没
者の 尊い犠 牲の う えに あ るこ
と に 思 い をい た し、 国 家、 国
民 は、戦 没 者 に 対 し 尊 崇 と 感
謝の誠 を 捧 げ ることを 決 して
忘れてはならない。
昨 年 十二月 に 行 われ た 衆 議
院 選 挙で 自 民 党 は 大 勝 し、安
倍晋三自民党総裁が第九十七
代 内 閣 総 理 大 臣 に 選 出 さ れ、
第三次安倍内閣が発足した。
ま た、 公 務 扶 助 料 等 受
二、処遇改善運動の推進
戦 没 者 遺 族に対 して支
給される公務扶助料等は、
国家補償の理念に基づき、
改 善 さ れ るべき ことはい
うまでもない。
Ⅰ 活動方針
徳島県遺族会
十 二 月、 靖 国 神 社 に 参 拝
さ れ た。 内 外 の 批 判 に 屈
す る こ と な く、 信 念 を 貫
か れ、 毅 然 と し て 参 拝 さ
れたことに対 し戦 没 者 遺
族 は 等 し く 感 謝 し た。 本
年は終 戦七十周 年の節目
の 年 を 迎 え る。 総 理、 閣
僚には是非とも靖国神 社
を 参 拝 していた だ く と と
も に、 定 着 化 に 向 け て 環
境 整 備 に 努 力 し ていか な
ければならない。
さ ら に、 靖 国 神 社 に 代
わる 新 た な 国 立の 追 悼 施
設 の 建 設 は、 総 理 の 靖 国
神 社 参 拝 への 道 を 閉 ざ す
ことに も な り か ね ないこ
とから断固阻止する。
各 道府県にある護国神
社に首長である知 事が参
拝されることもまた当 然
で あ り、 支 部 に お い て は
引き続き知 事の護 国 神 社
参拝を推進する。
発 行 所
徳島市雑賀町
東開21番地1
安倍総理は平成二十五年
給 者 が 失 権 し た 場 合、
速やかに特別弔慰金が
支給されるよう 制度の
改善に努力する。
三、組織の拡充強化
高 齢 化 著 しい本 会 に
あ っ て、 会 の 使 命 は 英
霊 の 顕 彰 と、 戦 没 者 遺
族の福 祉の向 上である
こ と に 変 わ り は な い。
し か し、 終 戦 七 十 周 年
を迎え組織の中核であ
る戦没者遺児も高齢化
は否めない。
こ の 機 会 に、 こ こ 数
年 準 備 を 進めてきた戦
没 者 の 孫、 曾 孫 等 の 会
である日本遺族会青年
部の全国組織を結成し、
光輝ある組織の継承に
努めなければならない。
本 部 は 支 部 と 連 携 を一
層 密 に し て、 孫、 曾 孫
を含め家 族ぐるみで活
動出来る各種事業を企
画実施する。
ま た、 特 別 弔 慰 金 受
給 者、 慰 霊 友 好 親 善 事
業及び遺骨収集帰還事
業 参 加 者、 末 加 入 遺 児
の 女 性 等 に 対 し て、 各
支 部 への 積 極 的 な 入 会
の働きかけを行うなど、
組織の拡充に努める。
本 会 組織 活 動の維 持
には財政の確 立が欠か
せ な い。 支 部 も あ ら ゆ
る 方 途 を 講 じ て、 資 金
の確保に努める。
四、 遺 児 の 慰 霊 友 好 親
善事業及び遺骨収集
帰還事業等の推進
戦没 者 遺 児の平 均 年
齢は七十五歳程度とな
り、高齢化が顕著になっ
て い る。 こ の た め、 配
偶者や孫 等の参加条 件
の緩和や事 業 内容の充
実、 日 程 等 を 再 検 討 す
る と と も に、 特 に 広 告
媒 体の拡 大などにより
本 事 業の周 知 徹 底を図
り、 末 端 ま で の 広 報 活
動や参加者増に努める。
特 に 平 成 二十 七 年 は
終 戦 七十 周 年 を 迎 える
ことから記念事業として
実 施する洋上慰霊を最
重要事業と位置づける。
また、政府主催の「遺
骨 収 集 帰 還 事 業 等 」に
つ い て は、 政 府 は こ の
事 業 を「 国 の 責 務 」 と
位 置 付 け、 法 案 の 成 立
を 目 指 し て い る。 本 会
としても 積 極 的に参 加
協 力 す る こ と は 勿 論、
戦 没 者 の 孫、 曾 孫 等 の
参加者を広く促す。
五、 終 戦 七 十 周 年 記 念
事業の実施
終戦七十周年を記念
し、 各 種 記 念 行 事 を 実
施する。
六、社会奉仕活動の推進
恒 久 平 和 を 目 指 し、
国内や旧戦域におい
て、 戦 没 者 遺 族 に 相 応
し い 社 会 奉 仕 活 動( ボ
ランティア )を 各 支 部
*毎月第2土曜日に開催(13:30 ~)
第171号
徳 島 県 遺 族 会 会 報 (1) 平成27年3月10日
日本遺族会は、2月26日、靖国会館において、第6回理事会を開催し、終戦70周年記念
事業等を含む「平成27年度日本遺族会の活動方針・事業計画」を審議のうえ、決定した。
語り部事業のご案内
●4月11日(土)
梶浦 洋一 氏(81)
(元松下電器産業社員、全国PHP友の会会友) 「徳島大空襲の体験と広島原爆」
●5月9日(土)
渡邊 繁雄 氏(73)
(岡山県井原市遺族連合会 前会長)
「戦争の悲惨さと平和の大切さ」
●6月13日(土)
田尻 正人 氏(92)
(徳空会 会長)
「徳島白菊特攻隊」
平成27年3月10日 (2)
徳 島 県 遺 族 会 会 報 第171号
の 協 力、 遺 児 の 慰 霊 友
好 親 善 事 業 等 を通じて
引き続き企画実施する。
Ⅱ 事業計画
一、英霊顕彰運動
⑴ 総 理、 閣 僚 の 靖 国 神
社 参 拝 の 継 続・ 定 着
運動の推進
① 国 家の行 為である戦
争において、日本の安
寧と繁栄を願い尊い一
命を国家に捧げ、散華
された英霊に対し、我
が国を代表する内閣
総理大臣が靖国神社に
参拝し、英霊に尊崇と
感謝の誠を捧げること
は、極めて当然のこと
であり、国家存立の基
本である。
今 後 も 総 理、 閣 僚 の
靖国神社への参拝が定
着化するよう、関係諸
団体と連携を密にして
運動を推進し、環境整
備に努めていかなけれ
ばならない。
②環境整備
ア.世論喚起
本年四月に天皇皇后
両陛下のパラオヘの慰
霊 の 訪 問 が 報 道 さ れ、
様々な分野でも戦後
七十年の話題が取りざ
たされている。総理の
靖 国 神 社 参 拝 支 持 は、
平成二十五年十二月の
安倍総理参拝後には
六十%から八十%(朝
日新聞、インターネッ
事業に積極的に協力する。
ト)と国民の多くが支
持し、評価する声が多
かった。これらを踏ま
え、引き続き世論喚起
に努める。
さ ら に、 本 会 の ホ ー
ムページや遺族通信等
を通じて、若者世代に
正しい歴史観などを説
き、世論喚起の拡大に
努める。また、引き続
き英霊にこたえる会の
イ.国会対策
戦 後 生まれの国 会 議
員は、昨年の衆議院議
員選挙後、約九割であ
り、世代交代が進んで
いる。
総 理、 閣 僚 の 靖 国 神
社参拝をはじめ、先の
大戦や靖国神社問題等
の正しい知識、並びに
本会の組織や活動を理
解、 認 識 を 得 る た め、
遺家族議員協議会と連
携し、本会事業の啓蒙
に努める。
靖 国 神 社 への 参 拝 に
ついては、与野党国会
議員、特に初当選した
国会議員に対し「みん
なで靖国神社に参拝す
る国会議員の会」への
入会を促すとともに靖
国神社への参拝を働き
かける。
⑵ 国 立の戦 没 者 追 悼 施
設建設構想の阻止
一昨 年 の 安 倍 総 理 の
靖 国 神 社 参 拝 以 降、 マ
スメディアや 与 党 内 か
らも靖国神 社に代わる
新たな追悼施設建設に
向 け、 真 剣 な 議 論 を 深
めるべき だとの意 見 が
出 て き て い る。 新 た な
建 設に 向 けての動 き が
再 燃 さ れ れ ば、 他 団 体
と連携して断固阻止する。
⑶知事の護国神社参拝
運動の推進
⑷ 大 東 亜 戦 争の正しい
歴史観の確立
⑸市区町村における慰
霊祭等の実施
⑹靖国神社等との連携
二、 戦 没 者 遺 族 の 処 遇
改善運動
⑴公務扶助料等の改善
高 齢 化 著 しい戦 没 者
遺 族 に とって 公 務 扶 助
料 等 は、 生 き て 行 く た
め の 重 要 な 糧 と なって
いるのは周 知の 事 実で
ある。しかし一部では、
公的年金引き下げに準
拠 すべき との 声 も 聞 か
れ る。 戦 没 者 遺 族 に 対
し支給される公務扶助
料 等 の 意 義 に つ い て、
国家補 償の理念で支給
されるものであること
を、 機 会 を 捉 え、 広 く
知らしめる努 力を引き
続き行う。
ま た、 公 務 扶 助 料 等
支 給 の 主 旨 に 副 っ て、
改善が行われるよう強
く国に働きかける。
⑵ 特 別 弔 慰 金の支 給 要
件の改善等
特別弔慰金は、今後、
戦没者の孫、曾孫等も支
給対象となるよう、支給
要件の改善に努める。
⑶ 全 国 戦 没 者 追 悼 式へ
の国費参列者の拡大
及 び、 式 典 内 容 の 改
善等
この節目の年に五十五
名 に 増 員、 参 列 条 件 が
緩和されたことは喜ばし
いことである。引き続き
参 列 する戦 没 者 遺 族の
年齢を考慮し、一層の改
善を働きかける。
ま た、 式 典 に 児 童、
生 徒 の 参 列 を 促 し、 平
和 を願 う 詩の朗 読 等 を
行 うなど式典 内容の見
直しを関係当局に要請
する。
三、組織の拡充強化
⑴組織の拡充強化
① 戦 没 者 の 遺 児 は、 組
織の中心的役割を担う
ことを自覚し、慰霊祭
への参列、会費の徴収、
機関紙の配布等々、積
極的に支部の活動に参
加 協 力 す る の は 勿 論、
各種事業に戦没者の
孫、曾孫等と一緒に参
加するなど、後継者づ
くりに努力する。
ま た、 本 部 は、 各 支
部 の 協 力 を 得 て、 孫、
曾孫を糾合して「青年
部」組撤を本年度中に
設立する。
② 支 部 に あ っ て は、 引
き続き魅力のある支部
づくりを創造するとと
もに、戦没者の孫、曾
孫 等 青 年 部 の 組 織 化、
並びにリーダーの育
成、さらに、甥、姪を
含め新規会員の獲得に
努める。そのため、孫、
曾孫の実態調査を引き
続き推し進める。
ア. 慰 霊 友 好 親 善 事 業
及び遺骨収集帰還事業
の参加者等に対し、説
明会や報告会等の会合
を設け、漏れなく会員
とするよう努力する。
イ. 特 別 弔 慰 金 受 給 者
等に対し、理解と協力
を要請し、組織活動へ
の参画を働きかける。
ウ. 次 世 代 後 継 者 で あ
る戦没者の孫、曾孫等
青年部の組織化に取り
組み、各支部五十~百
名 程 度 を 目 標 と す る。
併せて名簿の整理にも
取り組む。また、支部
市区町村内においても
同様に努める。
③ この た め 女 性 部 研 修
会 及 び青 年 部 研 修 会 を
開 催 す る。 ま た ブロッ
ク 会 議 を開 催 し、連 携
を 密 に す る と と も に、
情報の共有化をはかる。
⑵財源の確保
①本会は、唯一の収益部
門である機関紙発行事
業の機関紙の販売強化
に努めるとともに、本
会にふさわしい収 益事
業について検討する。
② 各 支 部 に お い て は、
会費の減少が著しい現
状で財源の確保は深刻
な問題である。特別弔
慰金の継続、増額実現
を契機に、特別弔慰金
の受給者を中心に、全
国規模での運営基金の
造成をはかる。
③ 本 部、 支 部 に お い て
の財源不足は深刻な問
題 で あ る。 つ い て は、
各支部寄付金(分担金)
や本会会長表彰規定
等、事業の見直しを検
討する。
⑶支部事務局の強化
組 織 の 拡 充 強 化 は、
支 部 事 務 局に 負 う とこ
ろ が 大 で あ る。 こ の た
め引き続き本部、支部、
さらには支部相互間の
連 携 を 密 に し、 強 化 を
はかる。
⑷実態調査の継続実施
⑸啓蒙活動の実践
(3) 平成27年3月10日
徳 島 県 遺 族 会 会 報 第171号
四、遺 児 の慰 霊 友 好 親 善 事 業
および遺骨収集帰還事業等
⑴ 遺児の慰霊友好親善事業
本 会が、引 き 続 き 補 助 事 業
団 体 と な る よ う 努 め る。 特
に終戦 周年を迎える節
目 の 年 を 記 念 し て、 通 常 実
施 することが困 難 な 洋 上慰
霊 を、 船 舶 を 借 上 げ て 平 成
二 十 二 年 度 に 続 き 企 画、 実
施する。
⑵民間建立慰霊碑等整理事業
⑶海外未送還遺骨情報収集事業
⑷ 樺 太・千 島 戦 没 者 慰 霊 碑 維
持管理事業
⑸ 政 府 主 催の遺 骨 収 集 帰 還 事
業等
⑹戦跡慰霊巡拝
五、 終戦七十周年記念事業の実施
⑴天皇皇后両陛下のパラオ共和
国への慰霊訪問に際し、現地
パラオでのお出迎えを行う。
⑵各支部は特別弔慰金の継続、
増 額 実 現 を 契 機 に、 運 営 基
金の造成を図る。
⑶日本遺族会青年部を結成し、
発足する。
⑷ 靖 国 神 社 に おいて 慰 霊 大 祭
を企画実施する。
⑸ 遺 児の慰 霊 友 好 親 善 事 業で
洋上慰霊を実施する。
六、社会奉仕活動の推進
70
イメージ写真
平成 27 年度政府予算案に計上された戦没者遺族の処遇改善項目
本年1月14日に臨時閣議で平成27年度政府予算案が決定された。財政厳しい中、戦没者遺族に係わる所要経費は
特別弔慰金の継続・増額、洋上慰霊の実施など概ね遺族会の要望どおり計上された。
◎恩給法関係(総務省関係)
1.基本額
26年度と同額(据え置き)
2.遺族加算
26年度と同額(据え置き)
*公務扶助料
基 本 額
遺族加算額
支 給 額
現 行
平成27年4月より
1,814,000円
→ 1,814,000円
152,800円
→ 152,800円
1,966,800円
→ 1,966,800円
(月額163,900円) (月額163,900円)
*特例扶助料
基 本 額
遺族加算額
支 給 額
現 行
平成27年4月より
1,420,700円
→ 1,420,700円
152,800円
→ 152,800円
1,573,500円
→ 1,573,500円
(月額131,125円) (月額131,125円)
4.慰霊巡拝等
2億7,900万円
⑴慰霊巡拝(12地域)
1億500万円
フィリピン、東部ニューギニア、インドネシア、
パラオ、北ボルネオ、中国、硫黄島、旧ソ連地域
(ハバロフスク、沿海、ザバイカル、イルクーツク、
ウズベキスタン)
⑵慰霊碑の補修等(5カ所)
9,800万円
①補修調査 インド、モンゴル
②補修工事 沖縄、ウエワク、樺太
⑶遺骨・遺留品の伝達
1,600万円
⑷戦没者遺骨に係るDNA鑑定
6,000万円
5.戦没者遺児による慰霊友好親善事業
3億6,900万円
⑴慰霊友好親善事業
3億5,100万円
①広域地域 464人、②特定地域 36人
③洋上慰霊 400人
1億8,800万円
⑵民間建立慰霊碑等整理事業
1,700万円
4億9,700万円
1億5,000万円
6.昭和館事業
3.扶養加給
26年度と同額の年額
72,000円
◎遺族等援護法関係(厚生労働省関係)
7.全国戦没者追悼式挙行経費
※国費負担参列遺族等の人数を各都道府県5名増員
の55名で2,585人(内、1名は18歳未満の遺族)
〈公務扶助料等年額一覧表〉
1.遺族年金等(右の一覧表のとおリ)
2.戦没者等の遺族に対する特別弔慰金
支給事務費(支給対象件数 123万件)
4億7,700万円
※年5万円、5年償還の国債を5年毎に2回交付
3.戦没者遺骨収集帰還の促進
16億4,900万円
⑴硫黄島遺骨収集帰還事業
10億6,500万円
⑵南方・旧ソ連地域遺骨収集帰還事業 5億8,800万円
①情報収集
3億6,100万円
②遺骨収集帰還
2億2,700万円
*遺骨収集帰還関連事業(13地域)
フィリピン、東部ニューギニア、ビスマーク・
ソロモン諸島、インドネシア、パラオ、沖縄、
硫黄島、旧ソ連地域(ハバロフスク、沿海、
イルクーツク、アムール、ユダヤ自治州、ブ
リヤート共和国)
種 別
現在の年
額
1,966,800
1,573,500
72,000
1,966,800
同 上
1,573,500
同 上
72,000
同 上
56,400
同 上
27年4月
より
1,966,800
1,573,500
72,000
1,966,800
同 上
1,573,500
同 上
72,000
同 上
56,400
同 上
公 務 扶 助 料
特 例 扶 助 料
扶 養 加 給
先順位 遺族年金
同 遺族給与金
同 特例遺族年金
同 特例遺族給与金
後順位 遺族年金
同 遺族給与金
同 特例遺族年金
同 特例遺族給与金
他に公扶受給者
193,200
193,200
のある妻の年 金
特 設 年 金
456,400
456,400
特例特設年金
335,000
335,000
対馬丸特別支出金 年1,376,760 年1,376,760
月 額
163,900
131,125
6,000
163,900
同 上
131,120
同 上
6,000
同 上
4,700
同 上
対象遺族
軍人/少佐まで同額
軍人/少将まで同額
軍人
軍属、一部軍人
準軍属
軍属、一部軍人
準軍属
軍属、一部軍人
準軍属
軍属、一部軍人
準軍属
16,100 軍人
38,030 軍人、軍属、準軍属
27,910 同 上
114,730 遭難学童
(注)上記の年額表は日本遺族会事務局の試算です。多少異動することもありますのでご了承下
さい。
徳 島 県 遺 族 会 会 報 第171号
平成27年3月10日 (4)
戦没者記念館だより
▶ 来館者の感想等(自由意見:76の意見から抜粋)
1月分のアンケート調査結果については以下のと
おり。
(対象者206名)
▶ アンケート概要
①【来館のきっかけ】は、
「遺族会」40%、
「家族」
20%、
「新聞」15%の順。
②【来館の目的】は、
「遺影を見るため」
(38%)
「
、展
示の観覧」
(34%)が圧倒的に多いが、
「命日祭」
も10%。
③【来館されての感想】は、
「非常に満足した」
が55%、
「満足した」が42%と、両方を足すと
97%。
④【来館者の年齢等】は「70歳代」が33%で一番
多く、
次いで「60歳代」23%、
「80歳台」7%の順。
60歳以上が63%を占める。一方、
若い世代は「50
歳代」14%、
「40歳代」12%、
「20歳代未満」5%、
「30歳代」4%、
「20歳代」2%の順。来館者の遺
族の割合は72%。
・徳島に模擬爆弾「パンプキン」が投下されたこと初め
て知った。もし成功していたら、もっと多くの死者が
出ていたかもしれず、失敗して良かった。
(10代男性)
・戦争の時代を知られる場所がこんなに身近にできたこ
とがとてもうれしい(20代男性)
・戦争とは何か。今の日本を命がけで支えた多くの方々
が居たことを知って欲しい。学校で安易な平和学習を
するより、まずここへ来て、子供たち自身で感じ取っ
て欲しい。
(30代女性)
・若く戦死された方々の思いが具体的に展示されてお
り、正直とても苦しくなった。いろんな思い、純粋そ
のものの思いが心に強く響いた。
(40代女性)
・戦争は過去のこととあっさり切り捨てるのではなく、
平和を守り続けていくために、過去の戦争を学ぶこと
が大切だと痛感した。
(50代女性)
語り部事業講演要旨
●第3回語り部事業 12月13日(土)
●第2回語り部事業 11月8日(土)
「私の戦争体験談」
「私の軍隊体験談」
みつぎ
中 國義 氏(94)
鷲敷蛭子神社 宮司 吉田 租 氏(92)
昭 和16年、 満20歳 の 時、
徳島歩兵第143連隊に現役
入隊。南方作戦のため部隊
名が楯8416部隊となる。同
年11月20日、香川県詫間港
を出発。同年12月8日、海
軍の真珠湾攻撃と同時に、
徳島の部隊は、シンガポー
ルを攻略するため、後方確
保作戦をマレー半島で決行
した。その時、左胸、左上腕部、左手首の3カ所を
被弾した。ちょっとそれていたら、即死の状態だっ
た。
バンコクの野戦病院で2ヶ月入院した後、お国
の役に立ちたい一心で、ビルマへ向かっていた部
隊を追いかけた。1700キロを行軍し、そこで、マ
ラリアを患い、盲腸や腹膜炎にもかかり、南下し
ながら野戦病院を転々とした。2度目の内地送還
の診断が下ったとき、インパール作戦が始まるこ
とになり、再度原隊復帰した。
壮8416と改められた部隊は、ビルマ西南部で攻
撃をしかけ、連合国の主力を引きつける陽動作戦
が命じられた。
昭和19年、インパール作戦が失敗し、米国軍、
中国軍、英印軍が四方八方から一気に押し寄せて
きた。ペグー山系のジャングルの中を、内地に帰っ
て畳の上で死にたいという一心だけで突破した。
バナナの幹とタケノコが食料で、飯ごうの炭を薬
にして飲んだ。歩けなくなり、捕虜になったら、み
んなに迷惑がかかるので、毎日、手榴弾による自
爆者を数え切れないくらい見た。
夜行行軍の末、吉野川くらいあるシッタン川に
たどり着いたが、雨期であり、濁流の中を渡河に
成功したのは私の隊だけであった。70人の部隊で、
内地に帰れたのは18人しかいなかった。
私の短い軍隊生活で体験したことを
お話ししたい。砲煙弾雨をくぐり抜け
て戦ったというのではないが、ただ一
心にお国のため、陛下の御為に役立と
うとの朝夕であった。
昭和17年6月、鷲敷町で徴兵検査を
受けた。当時は国民に兵役の義務があ
り、数え年21で検査を受けた。
昭和18年1月、徳島西部第33部隊に
入営した。
すぐに2等兵の襟章をつけた軍服に帯剣姿になった。毎朝の
点呼では、人員・容姿の確認ほか軍人勅諭を奉唱した。3月ま
では、基本動作や兵器構造・手入れの仕方等についての「初年
兵」教育を受けた。
同年4月、満州虎林の43連隊に転属した。4月というのに雪
景色であり、兵舎は二重窓になっていた。トイレには棒が置い
てあり、凍った自分の前の人の便が剣のようになっているため、
それで「たたき壊して用を足さないと怪我をするぞ」と、古参
兵に教わった。そうして5月には1期の検閲を終え、警備と厳
しい演習に明け暮れる毎日であった。
昭和19年1月、前橋陸軍予備士官学校に入校。榛名山中腹の
「相馬原」で8ヶ月の将校教育を受けた。
昭和20年1月に、ようやく2年間の兵役義務を終え、予備役
に編入、陸軍少尉として203連隊に即日招集され、4月には陣
地構築のため、房総半島に1万5千米の坑道掘りを命ぜられた。
8月15日、終戦の詔勅は涙ながら部隊内で拝聴した。8月28日
に軍旗は宮中に奉還されたが、軍旗こそわれわれ団結の中心で
あった。
昭和50年頃、護国神社の慰霊祭において、西本大隊長が密
かに持ち帰っていた軍旗の「房の一本」に再会し、43連隊戦友
会員全員が泣いた。軍旗とはそれほどのものであった。
思えば御祭神は、
「国を思う美しい心」で尊い命を捧げられ
たのであって、国民の義務を立派に果たされたのだということ
を、広く知ってほしい。
(5) 平成27年3月10日
徳 島 県 遺 族 会 会 報 第171号
藤恵さんが新年早々1月4日
(大正4年生)に100歳の誕生
日を迎えられました。
当日県遺族会長の祝い状と
記念品、地元から金一封を贈
りました。藤恵さんは戦前に夫
の勤務の関係から台湾へ渡り
新婚生活を過ごし、その時長女を出産。その後帰国
して長男を出産。夫は昭和20年6月にフィリピンで
戦死されその後女手一つで農業や養鶏業を営みなが
ら2人の子供を公立学校教員に育てられました。近
年体調を崩され最愛の長男夫婦の手厚い在宅介護を
受け、日々楽しく暮らしており、食欲も旺盛で色つ
やもよく若い頃から続けている日記は今だ欠かさず
続けているとのこと。当日県や市からの祝い状を受
けると何回も手を合わせて「ありがとうございます」
と笑顔で応えられていました。いつまでもお元気で
ご健勝をご祈念申し上げます。
なお当日地元遺族会から、副会長西谷靖子、女性
部長多田三枝子の3名でお祝いに参上しました。
応神地区遺族会会長 坂東 清英
ミャンマー・タイ慰霊巡拝
徳島市応神町西貞方の新居
徳島県遺族会
平成二十七年一月十七
日(土)から二十三日(金)
の 七 日 間、 ミ ャ ンマ ー・
タイ慰霊参拝が実施され
た。 増 矢 稔 会 長 を 団 長
に、十七名の会員が参加
した。
慰霊祭は、二日目の一
月 十 八 日( 日 )
、現地の
北オカラッパ第十二小学
校 を 表 敬 訪 問 し、 サ ッ
カーボール等を贈呈した
後、ヤンゴン郊外のイエ
ウェイ墓地において、厳
粛に執り行われた。
式は、全員拝礼のあと、
国歌を斉唱し、黙祷を捧げた後、増
矢団長の慰霊のことば、県知事の慰
霊のことばを坂千代克彦副団長(海
部郡遺族連合会会長)が代読し、在
ミャンマー日本国大使館樋口建史大
使から追悼のことばを頂いた。
その後、板野町遺族会会長である
近藤隆弘住職に読経いただき、参列
者 全員の焼香、関係ご遺族の献 花・
亡き父への「語りかけ」等の後、増
矢団長の謝辞をもって終了した。
慰 霊 巡 拝 団 は、 ペ グ ー、 バ ガ ン、
マンダレー、カンチャナブリにおい
ても慰霊祭を実施した。
な お、 今 回 の 慰 霊 巡 拝 に あ た り、
福井瑞穂様、本多恵子様、森本治良
様、秦照雄様、国行富子様、
京野浩子様、新開八寿江様、
長野薫様、髙橋充江様から
からご厚 志を賜り、各地で
お 花 や お 菓 子 等のお 供 え を
させていただき ました。心
よりお礼申し上げます。
百歳のお慶び
支部だより
海部郡牟岐町川長
字関の小川綾子さん
が平成27年1月29日に
めでたく満100歳の誕
生日を迎え、美波町
の特別養護老人ホー
ム で 親 族、 入 所 者、
職員などでお祝い会
が盛大に開催されました。
県並びに町及び徳島県遺族会よりお祝い状と記念
品が贈られ県遺族会増矢会長に代わってお渡ししま
した。
牟岐町遺族会よりお祝金をお渡ししました。
内閣総理大臣よりお祝い状と記念品が贈られてい
ました。
綾子さんは大勢の方から祝福を受けたいへん喜ん
でいらっしゃいました。
年老いてからも大変元気で生きがいである野菜作
りなどの畑仕事を楽しんでいました。
また町内の友達とグランドゴルフを毎日楽しんで
いました。郡、県の大会にも参加して賞状から盾も
沢山いただいております。
2年前の特別養護老人ホーム入所までは、地区の
老人会には必ず欠かさず参加して、みんなで仲良く
話をされていました。
いつまでもお元気で過ごされますよう心からご祈
念申し上げます。
牟岐町遺族会会長 坂千代 克彦
○請求期間
法施行日から三年間
改正法が三月中に成
※ 立 す れ ば、 四 月 一 日
から請求受付が開始
されます。
○請求窓口
参加費用 3万円程度(那覇空港までの往復航空運賃、及び空港から宿舎まで
の往復交通費は含まれておらず、各自で手配、負担)
申込方法 平成27年4月30日㈭までに県遺族会事務局へ
遺族会の動き
平成二十七年一月~
二月行事実施
(一月)
8日 日 本 遺 族 会 常 務 理 事 会( 旧 九 段
会館)
日 語り部事業(戦没者記念館)
正・副会長会議(護国神社)
日 日 本 遺 族 会 事 務 局 長 会 議( 旧 九
段会館)
日 全 国 戦 没 者 遺 族 代 表 者 会 議( 自
由民主会館)
日 ~ 日 海 外 慰 霊 巡 拝( ミ ャ ン
マー・タイ)
会館)
会館)
日 本 遺 族 会 事 務 局 長 会( 旧 九 段
日
日 本 遺 族 会 常 務 理 事 会( 旧 九 段
日
(二月)
会館)
語り部事業(戦没者記念館)
日本遺族会理事会(靖国会館)
日 本 遺 族 会 事 務 局 長 会( 旧 九 段
日
日
日
青年部役員会(護国神社)
日
平成二十七年三月~
四月行事予定
(三月)
日 語り部事業(戦没者記念館)
日 正・副会長会議(護国神社)
日~ 日 日本遺族会青年部研修会
(アルカディア市ヶ谷)
日 理事会(護国神社)
日~ 日 春の靖国神社団体参拝(靖
国神社他)
リオホテル)
総会(グランドヒル市ヶ谷)
担当者会議( グランドヒル市ヶ谷)
語り部事業(戦没者記念館)
英 霊 に こ た え る 会 中 央 本 部 事 務
日
日
英 霊 に こ た え る 会 運 営 委 員 会・
日
日
日
市町村事務局長会議(護国神社)
役 員 等 研 修 会( 徳 島 グ ラ ン ヴ ィ
(四月)
22
お 住 まいの 市 町 村 の 援
護担当課
参加資格及び ①全戦域における戦没者の遺族
留意事項
②8.5kmの道程を行進できる心身ともに健康な方
戦没者等のご遺族の皆様へ
第十回特別弔慰金が支給されます
お一人に支給。
一、平 成二十 七 年 四 月一日 までに
戦 傷 病 者 戦 没 者 遺 族 等 援 護 法に
よる弔慰金の受給権を取得した方
二、戦没者等の子
三、 戦 没 者 等 の、 ① 父 母、 ② 孫、
③祖父母、④兄弟姉妹
戦没者 等の死亡当時、生計関
※ 係 を 有 し てい る こ と 等 の 要 件
を 満 た し ている か ど う か に よ
り、順番が入れ替わります。
四、前 記一から三以外の戦 没 者 等
の三親等内の親族(甥、姪等)
戦 没 者 等の死 亡 当 時 まで 引 き
※ 続 き一年 以上の生計 関 係 を有
していた方に限ります。
○支給内容
額面五万円、五年償還の記名国債
23
28
22 11
○特別弔慰金の趣旨
することとしています。
戦 後 七 十 周 年 に 当 た り、 ○支給対象者
今 日の我 が 国の平 和 と 繁 栄
戦 没 者 等の死 亡当 時の
の 礎 と なった 戦 没 者 等 の 尊
ご 遺 族( 生 ま れ て い た こ
い 犠 牲 に 思 い を い た し、 国
と、 子 に つ い て は 胎 児 も
として 改 めて弔 慰の意 を 表
含 む ) で、 平 成 二 十 七 年
す た め、 戦 没 者 等 の ご 遺 族
四 月 一日( 基 準 日 ) に お
に 特 別 弔 慰 金( 記 名 国 債 ) いて、
「恩給法による公務
を支給するものです。
扶 助 料 」 や「 戦 傷 病 者 戦
没 者 遺 族 等 援 護 法による
第 十 回 特 別 弔 慰 金 に つい
て は、 ご 遺 族 に一層 の 弔 慰
遺族年金」等を受ける方
の 意 を 表 す た め、 償 還 額 を ( 戦 没 者 等 の 妻 や 父 母 等 )
年五万円に増 額 するととも
が い な い 場 合 に、 次 の 順
に、五 年 ご と に 国 債 を 交 付
番による先 順 位のご遺 族
いては、死没者の配偶者、
子、父母、孫、兄弟姉妹、
死 没 者の子の配 偶 者及び
死 没 者の兄 弟 姉 妹の配 偶
者( 但 し、 死 没 者 の 子 の
配 偶 者 及 び死 没 者の兄 弟
姉 妹の配 偶 者は夫 婦で参
列の場 合に限る)とされ
て い る が、 平 成 二 十 七 年
度は国 費 参 列 遺 族の範 囲
及び同伴規程が撤廃され、
前に記 載の人員の範囲 内
で都道府県が選考を行う。
実施期間 平成26年6月22日㈯~ 24日㈬ 【2泊3日】
10
27 26 14
21 16 14
23
全国戦没者追悼式の見直し等について
一、 国 費 参 列 遺 族 数 の 増 員
と若年世代の参列
戦後七十周年を迎える
平 成 二 十 七 年 度 は、
「国費
参 列 遺 族 数 」を五十 名から
五十五名と五名増員する。
ま た、 次 世 代への 継 承 と
い う 観 点 か ら、 五 十 五 名 の
内、一名 は 十 八 歳 未 満 の 遺
族から選考する。
二、 国 費 参 列 遺 族 の 範 囲 の
見直し
国 費 参 列 遺 族 の 範 囲 につ
沖縄県
「第54回平和祈願慰霊大行進」
参加者募集
14
15
27
17
28
28
26 24
29 24
平成27年3月10日 (6)
徳 島 県 遺 族 会 会 報 第171号