2014年度 「監査実務研究会 活動報告」 (2014年7月~2015年6月) リーダー:齋藤 喜孝 2015/7/18 JEMAS 1 活動目的 :現在、2015年9月に向けて、改定作業が進められている ISO 14001規格について「統合版ISO補足指針-ISO専用手順 Appendix2」(AnnexSL)との関係を整理し、「規格」の意図、 ねらいを原文、ISO 9001等の他「規格」と比較、精査して、 その対応について考察することを目的とした。 活動回数等:毎月土曜日(13:30~16:30) 11回開催 場 所:AUDIX Registrars株式会社 会議室 東京都中野区新井1-6-2 タチビル中野2F メンバー :齋藤(リーダー)、田坂(サブリーダー)、馬場、新井、大島、 小倉、中村、古川、渡邉 下川(オブザーバー) 2015/7/18 JEMAS 2 <活動成果の概要> 1. ISO/DIS14001 ISO/9001 2015年版の概要 〔ISO14001の改訂の2つの流れ〕 〈 ISO14001 次期改訂に向けての二つの流れ 〉 ※統合版ISO補足指針―ISO専用手順 ISO技術管理評議会(TMB) Appendix2(規定) マネジメントシステム規格 (MSS)全体の整合化 合同技術調整G (JTCG) 共通要素の 抽出と開発 2006年スタート ISO14001改訂 ISO14001定期見直し ISO/TC207/SC1 スタディG 2008年版に設置 要求事項の レビュー ※ 2011年2月 TMB会議で メンバー国投票 2011年6月 オスロ総会にて 改訂作業スタート が決定 2010年7月 レオン総会で 最終文書作成 図 ISO14001 改訂に向けての二つの流れ 2015/7/18 JEMAS 3 〔ISO/FDIS14001 の構成〕 (下線部:環境固有の細分箇条) 序文 1 適用範囲 2 引用規格 3 用語及び定義 4 組織の状況 4.1 組織及びその状況の理解 4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解 4.3 環境マネジメントシステムの適用範囲の決定 4.4 環境マネジメントシステム 5 リーダーシップ 5.1 リーダーシップ及びコミットメント 5.2 環境方針 5.3 組織の役割、責任及び権限 6 計画 6.1 リスク及び機会への取組み 6.1.1 一般 6.1.2 環境側面 6.1.3 順守義務 6.1.4 取組みの計画策定 6.2 環境目標及びそれを達成するための計画策定 6.2.1 環境目標 6.2.2 環境目標を達成のするめの取組みの計画策定 7 支援 7.1 資源 2015/7/18 JEMAS 7.2 力量 7.3 認識 7.4 コミュニケーション 7.4.1 一般 7.4.2 内部コミュニケーション 7.4.3 外部コミュニケーション 7.5 文書化した情報 7.5.1 一般 7.5.2 作成及び更新 7.5.3 文書化した情報の管理 8 運用 8.1 運用の計画及び管理 8.2 緊急事態への準備及び対応 9 パフォーマンス評価 9.1 監視、測定、分析及び評価 9.1.1 一般 9.1.2 順守評価 9.2 内部監査 9.1.2 一般 9.2.2 内部監査プログラム 9.3 マネジメントレビュー 10 改善 10.1 一般 10.2 不適合及び是正処置 10.3 継続的改善 付属書 (A、B、C) 4 [ISO/FDIS 14001の考え方 1. ISO 14001は、持続可能な発展の「環境の柱]を荷う ISO/FDIS 14001 0.序文 0.1背景 持続可能な開発は 環境 社会 経済 の“三本柱”のバランスを取ることによって達成 EMSの実施は 〝環境の柱″に寄与する 2015/7/18 JEMAS 5 2. 組織の課題と明確化とその達成 [意図した成果] 4.1 組織の状況の理解 4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解 組織の課題の明確化 6.2 環境目標及びそれを達成するための計画策定 8.1 運用の計画及び管理 9. パフォーマンス評価 (意図した成果) 「環境パフォーマンス[EP(狭義)、OP、MP]」の向上を目指す 2015/7/18 JEMAS 6 3. リスク及び機会の取り入れ リスクの定義 JIS Q 0073:2010 リスクマネジメント用語 1.1 リスク 目的に対する不確かさの影響 「Annex SL」 3.09 リスク(risk) 不確かさの影響 ISO/FDIS 14001 3.2.10 リスク(risk) 不確かさの影響 リスクは原因でなく“結果” ISO/FDIS 14001 3.2.11 リスク及び機会 潜在的で有害な影響(脅威)及び潜在的で有益な影響(機会) 2015/7/18 JEMAS 7 4. 汚染の予防の概念の拡大 ISO 26000:2010 中核主題 6.5 環境の4つの課題への取組み ・汚染の予防 ・持続可能な資源の利用 ・気候変動の緩和及び気候変動への適応 ・生物多様性及び生態系の保護 ・その他の環境課題 環境保護に対するコミットメントに含み得る 2015/7/18 JEMAS 8 5. 環境状態(生物多様性、気候変動など)にも対応 組織 環境影響 [環境側面] [環境状態] 2015/7/18 JEMAS 9 6. 順守義務を達成する ISO/FDIS 14001 9.1.2 順守義務 順守を評価し、必要な場合には、処置を取る [ 力量のある人が評価 ] 2015/7/18 JEMAS 10 ISO 14001:2015に基づくEMS ・マネジメントシステムにより近づいた ・組織の課題の明確化とその達成・解決により大きな 成果が期待できる 2015年の実務研の活動 ISO 14001:2015に基づくEMSの組織の対応について さらなる考察を進めて行うことにする 2015/7/18 JEMAS 11
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