【目的】 イサチン (ーSA) は内因性モノアミンオキシダーゼ (MA。) 阻害

28amC048
ヒ ト血清 中ジ ヒ ドロイサ チ ン とイサチ ン との関連性
,山 口 禄子 1,養 田 聡子 1,土 田 史郎 1,飯塚 健治 J,
○浜上 尚也 1,緒方 昭彦 2
平藤 雅彦 1,富樫 唐子 1,青木 隆 1(1北医療大薬 ,
2
北海道脳神経外科記念病院 神
経 内科 )
I
S
A) は内因性モ ノア ミンオキシダーゼ (
MAO) 阻害物質であ
【目的】イサチン (
り、MAO-A 及び MAO-B を同程度阻害す る。 I
S
A の体内での生合成や代謝経路に
つ い て は 明 らか で は な い が 、 カル ボ ニル 還 元 酵 素 に よ りジ ヒ ドロイ サ チ ン
(
[
2HH S
A)に代謝 され る経路が考 え られている。パーキンソン病モデル ラッ トの
線条体 [
2HH SA濃度は、健常ラッ トに比較 して有意に高値 を示 していた。[
2HH S
A
は弱いなが ら MAO を阻害す るとの報告があるが、その詳細については明 らかでな
S
A濃度が 60歳 を境界 として上昇す るこ
い。我 々はこれまでに、健常人の血清 中 I
とを報告 した。そ こで、血清 中[
2H]
-I
S
A 濃度の変化 について も検討 を加 えたので
報告す る。
【
方法】健常人の血液 を採取 し測定に使用 した。採血は神経 内科専門医の説明に
よ り、同意の得 られた被験者か ら行 った。血液 は血清 に分離後 、-80℃で保存 した。
[
2HH SA及び I
S
A を血清 よ り酢酸エチルで抽 出 しカラムで精製後 、HPLC-UV を用
いて濃度 を測定 した。
【
結果及び考察】血清 中[
2HH S
A 濃度 は同時に測定 した I
S
A 濃度 に比較 して、 1
0
倍以上であった。個人間に差は見 られたが、 日内変動お よび 日差変動 においては
大きな変動 を示 さなかった。年齢 と血清 中[
2H]
-I
S
A 濃度の間には、有意な相関が
認 め られなかった。血清 中 I
S
A 濃度 は、60歳以上の群で有意 に上昇 していたが、
[
2HH SA 濃度 は変化が見 られなかった。生体内 MAO 活性 を調節す る因子 として、
[
2H]
-I
SA よ り MAO 阻害作用の強い、I
S
A 濃度の変動が MAO 活性 に反映 している
2HH S
A とI
S
A の阻害関係 について検討 を加
と考 えられた。今後、組織 における[
える予定である。