ai-Phase Mobile 2 - アイフェイズ/熱物性測定と熱分析

ai-Phase Mobile 2
温度可変型 熱拡散率・熱伝導率測定システム
アイフェイズ・モバイル2の特徴
(1) 室温から約180℃まで0.1℃ステップの温度設定で、熱拡散率が測定できます。
(2) 温度調整・設定の完全自動化 昇降温度と測定開始を設定すると自動で測定し、
結果を自動記録します。自動ログにより長時間測定に対応します。
(3) 測定試料をはさむだけで測定できるので、平面性のあるものならサンプリングは不要です。
(ポリマーフィルム系で数ミクロンから1mmまで測定可能)
(4) 温度は,ほぼ試料の測定部分だけの加熱で、安全かつ小さなサンプルで測定できます。
(5) 時代の要請に応えた省エネルギー・省スペース設計、 装置全体の重量は1.4kgと
超軽量持ち運び自由、温度調節機能を含めて消費電力は10 Wです。
(6) 厚み設定ダイアルの使用で溶融状態・液体・粉体などの温度依存性測定が可能です。
(7) 測定法が簡単、経験不要なので、誰でも大量のデータが取得できます。
(8) 小さな測定範囲なので、単なる熱拡散率測定から欠陥検出、むら解析などにも利用できます。
写真左
アイフェイズ・モバイル2の測定ユニットとコントロールユニット
写真右
測定ユニットの厚み調整ダイヤル。厚みを固定し液体粉体などを測定
左図
アイフェイズ・モバイル2の測定ソフト
上部に熱拡散率測定、下部に温度コントロールおよび測定ログを表示。
温度は、出発点、終点、スッテップを指定すると自動で測定し記録
されます。
アイフェイズ・モバイル2はモバイル1のシステムを踏襲し、温度調整システムを搭載した測定装置です。
アイフェイズ・モバイル システムデザイン
アイフェイズ・モバイルは、その名の通り現場に持ち込める装置をコンセプトに、周辺機器を不要とした、薄膜・フィルム状試料の
厚さ方向の熱拡散率・熱伝導率を測定する装置です。マイクロヒーターとセンサーの間にサンプルを挿むだけで、前処理は不要です。
表面で発生させた温度波が厚さ方向へ拡散して裏面に達した時、振幅の減衰と位相の遅れを生じます(図1)。これらを厳密に解析
することで熱拡散率が算定できるという温度波熱分析法(注1)の原理に基づきます。この方法の正確さを残しつつ、測定系を大幅
に簡素化して、交流温度波発生系、ロックインアンプ機能、制御・計算用のマイコンもコンパクトなボディに内蔵し、さらに厚み計
も組み込み、厚み変化も同時測定できます。従来面倒な手続きが必要であった熱拡散率・熱伝導率が、試料をそのままの状態で挟み
ボタンを押す操作一つで直読できる画期的な装置です。さらにUSB接続でPCから詳細な操作が可能となっています(図2)。
しかも、どこへでも簡単に持ち運べ、スペースファクターも抜群です。
図1
図2 モバイル1の測定ソフト
アイフェイズ・モバイル2 仕様
大きさ重さ
コントロールユニット 150 X 110 X 54 mm
測定ユニット 140 X 75 X 63 mm
800g
620g
測定温度
室温∼180℃ (0.1℃ステップ、ステップ数は設定可能)
測定厚み範囲
1mm 以下
有効策定範囲
約0.5 X 1mm センサーのサイズ
温度波周波数
0.02 ∼ 100 Hz
熱拡散率
TWA 温度波の位相遅れの解析
熱拡散率範囲
1.0 x 10-8 ∼ 1.0 x 10-5 m2/s
熱伝導率
比熱・密度からの計算による
出力
USB からPC に出力(ソフトは標準装備)
Windows VISTA,XP,NT,2000 対応
電源 ACアダプター 12V-3.8A
消費電力 10W
(性能外観等変更になることがあります。ご了承下さい。)
*液体、粉体、厚物等の特殊なサンプルについても測定可能ですので、カスタマイズのご相談に応じます。
*(注1)本装置の基礎となる温度波分析法は ISO / 22007-3 として、ポリマー分野で発行されました。
ai~Phase~
ai-Phase Co,.Ltd.
東京工業大学発ハイテクスタートアップ
株式会社 アイフェイズ
〒141-0021
東京都品川区上大崎 2-15-19
アイオス目黒駅前 608号
TEL・FAX : 03-6805-8221
URL
: http://www.ai-phase.co.jp
E-mail : [email protected]
2009 年 7 月