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2015 年 7 月 6 日発行
2015 年 7 月号
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【閣議決定】「骨太の方針」
「地方創生基本方針」
「日本再興戦略 2015」
6 月 30 日、「経済財政運営と改革の基本方針 2015」
、 対策・サイバーセキュリティの整備、消費者の安全・
「『日本再興戦略』改訂 2015」、「まち・ひと・しごと
安心確保の取組等の推進等)
創生基本方針 2015」等が閣議決定されました。今後の ④地球環境への貢献(温室効果ガスの削減等地球温
平成 28 年度予算編成、経済・財政政策、地方創生等の
暖化対策、循環型社会形成等の促進)
施策展開の基礎となるものです。8 月頃から本格的な <経済・財政一体改革「経済・財政再生計画」>
予算の概算要求が始まります。
1. 経済財政の現状と課題
ご意見やご要望がございましたら、山本拓事務所ま ①財政と社会保障制度の現状の脱却のために、
「デフ
でお寄せください。
レ脱却・経済再生」、「歳出改革」、「歳入改革」を
3 本柱として推進し、これまでの取組を強化。政
府はもとより広く国民全体が参画する社会改革と
経済財政運営と改革の基本方針 2015
して、「経済・財政一体改革」を断行する。
経済財政運営と改革の基本方針 2015(いわゆる「骨 2.計画の基本的考え方
太の方針」
)は「経済再生なくして財政健全化なし」の ①「経済再生なくして財政健全化なし」を基本方針
基本哲学の下に、
2020 年度の財政健全化目標を確認し、
とし、今後 5 年間(2016~2020 年度)を対象期間
経済と財政双方の一体的再生を目指す「経済・財政再
とする「経済・財政再生計画」を策定。
生計画」を定めるものである。
②歳出改革は、
「公的サービスの産業化」
、
「インセン
【概要】
ティブ改革」、「公共サービスのイノベーション」
アベノミクス三本の矢(大胆な金融政策、機動的な
に取組み、徹底した聖域なき見直しを進める。
財政政策、民間投資を喚起する成長戦略)の一体的な ③歳入面では、消費税率の 10%への引上げを平成 29
推進等により、デフレ脱却・経済再生と財政健全化は
年 4 月に実施。安定的な経済成長を持続させるこ
大きく前進したが、中長期的に持続する経済成長を実
と等を通じて新たな歳入増を実現。
現するためには、景気の好循環の拡大、潜在的な成長 3. 目標とその達成シナリオ、改革工程
力強化、まち・ひと・しごとの創生、政府による公共 ①経済再生を進めるとともに、2020 年度の財政健全
サービスの無駄排除・質向上等の改革が必要であると
化目標(2020 年度の PB 黒字化)を実現する。債
ともに、財政健全化を達成することは重要課題である
務残高の対 GDP 比を中長期的に確実に引下げる。
という認識の下、以下のように取組んでいく。
②2016~18 年度を「集中改革期間」と位置づけ、集
<経済好循環拡大と中期的発展向けた重点課題>
中的に取り組む。速やかに改革工程等を具体化す
1.我が国の潜在力の強化と未来社会を見据えた改革
るとともに、改革の進捗管理、点検、評価を行う。
①「稼ぐ力」の強化に向けた事業環境の整備と成長 ③歳出改革に取組みつつ、状況に応じ柔軟に対応。
市場の創造(生産性向上、規制改革、資金供給円 ④2017 年4月の消費税率 10%への引上げに向けて、
滑化、中小企業等への対応、農林水産業の成長産
その円滑な実施に必要となる経済環境を整えるた
業化、資源エネルギーの安定的かつ安価な確保等)
め、必要に応じ機動的に対応する。
②海外の成長市場との連携強化(経済連携交渉の促 4. 歳出改革等の考え方・アプローチ
進、我が国企業のグローバル市場開拓の促進等)
①公的サービスの産業化:民間の知恵・資金等を有
③イノベーション・ナショナルシステムの実現、IT・
効活用し、公共サービスの効率化、質の向上を実
ロボットによる産業構造改革
現。十分に活用されていない公的ストックを有効
2. 女性活躍、教育再生等の多様な人材力の発揮
に活用。新たな民間サービスの創出を促進。
①女性、若者など多様な人材力の発揮
②インセンティブ改革:国民一人ひとり、企業、自
②結婚・出産・子育て支援等(2015 年度から 5 年間
治体等の意識や行動の変化を促す仕組みを構築。
を少子化対策集中取組期間とし、集中的に実効性
インセンティブが十分働く仕組みとするための改
ある政策を投入する等)
革を推進。
③教育再生と文化芸術・スポーツの振興(総合的教 ③公共サービスのイノベーション:
「公共サービスの
育再生実行、世界トップレベルの学力達成、大学
徹底した見える化」、
「エビデンスに基づく PDCA の
改革、文化芸術・スポーツ立国の実現等)
徹底」、
「マイナンバー制度の活用や IT を活用した
3. まち・ひと・しごと創生と地域の好循環を支える地
業務の簡素化・標準化」に重点的に取組む。
域活性化
5. 主要分野毎の改革の基本方針と重要課題
①まち・ひと・しごとの創生(後述の「地方創生基
歳出改革は聖域なく進める。社会保障と地方行財政
本方針」参照)
改革・分野横断的な取組等以下の分野は、特に改革の
②地域の活性化(地域活性化、都市再生、沖縄振興、重点分野として取り組む。
地方分権改革等の推進)
①社会保障
②社会資本整備等
③2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大
③地方行財政改革・分野横断的な取組等
会の開催に向けた取組(東京大会を契機とした地
④文教・科学技術、外交、安全保障・防衛等
域交流・地域活性化、訪日プロモーション、外国
⑤歳入改革、資産・債務の圧縮
人旅行者の受入環境整備等を推進する等)
<平成 28 年度予算編成に向けた基本的考え方>
4. 安心・安全な暮らしと持続可能な経済社会の基盤確 1. 経済財政運営の考え方
保
①経済の現状及び今後の動向と当面の経済財政運営
①外交、安全保障・防衛等(戦略的外交を強力に展
の考え方:引き続き予算の早期執行等に取組む。
開、日米同盟を基軸とした各国との協力関係の拡 ②中長期的な経済財政の展望を踏まえた取組:本計
大・深化等)
画に沿って初年度から改革を断行する。
②国土強靱化、防災・減災等(国土強靭化基本計画 2. 平成 28 年度予算編成の基本的考え方
等に基づく政策・対策の重点的・効率的推進等)
本計画を各省予算に反映。歳出面で無駄の排除・優
③暮らしの安全・安心(治安、消費者行政等)
(テロ 先順位付け、歳入面で税収・税外収入の拡大等を図る。
まち・ひと・しごと創生基本方針 2015
【概要】
①生産性の高い、活力に溢れた地域経済実現に向け
骨太の方針に掲げる経済再生と財政健全化の両立を
た総合的取組
実現するための基本方針を踏まえつつ、国の地方創生
・各企業・産業における「稼ぐ力」の向上
総合戦略に基づき、地方創生を更に進めていかなけれ
・地域企業の経営体制の改善・人材確保等
ばならない。本方針は同戦略に掲げられた基本目標の
・地域全体のマネジメント力の向上
達成に向けた施策の今後の方向性を示すものである。
・地方創生 IT 利活用促進プランによる産業活性化
<地方創生をめぐる現状認識>
と生活の質の向上
1.我が国の人口減少の現状
・総合的な支援体制の改善
平成 26 年の合計特殊出生率は 1.42 と 9 年ぶりに低
②観光業を強化する地域における連携体制の構築
下し、出生数も約 100 万人(過去最低)にとどまるな
・多様な地域の資源を活用したコンテンツづくり
ど、人口減少に歯止めがかかっていない。
・外国人旅行者の利便向上のための受入環境整備
2. 東京一極集中の傾向
③農林水産業の成長産業化
平成 26 年の東京圏への転入超過数は約 11 万人と 3
・需要フロンティアの拡大、バリューチェーンの
年間連続して増加しており、東京一極集中の傾向が加
構築(農林水産物の輸出、6 次産業化の促進等)
速化。
・農業生産現場の強化等(米政策改革の推進等)
3. 地域経済の現状
・林業の成長産業化、・漁業の持続的発展
地域経済は、有効求人倍率や一人当たり賃金、就業
④「プロフェッショナル人材」の確保等
者数など雇用・所得面で改善が見られるが、消費の回 2. 地方への新しいひとの流れをつくる
復が大都市圏に比べ遅れ、人手不足も顕在化。
①地方移住の支援
<地方創生の基本方針-地方創生の深化->
②「日本版 CCRC 構想」の推進(東京圏をはじめとす
1. 国と地方の総合戦略策定から事業推進の段階へ
る地域の高齢者が希望に応じ地方や「まちなか」
平成 27 年度中に「地方版総合戦略」が策定され、平
へ移り住み、多世代と交流しながら健康でアクテ
成 28 年度より具体的事業を本格的に推進する段階へ
ィブな生活を送り、必要な医療・介護ケアを受け
移行する。
ることができるようにする)
2. 「地方創生の深化」ローカル・アベノミクスの実現
③企業の地方拠点強化等
①「稼ぐ力」を引き出す(生産性の高い、活力に溢
④政府関係機関の地方移転
れた地域経済の構築)
⑤地方大学等の活性化
②「地域の総合力」を引き出す(頑張る地域へのイ 3. 若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる
ンセンティブ改革)
①少子化対策における「地域アプローチ」の推進
③「民の知見」を引き出す(民間の創意工夫・国家
②出産・子育て支援
戦略特区の最大活用)
③働き方改革
3. 新たな「枠組み」
「担い手」
「圏域」づくり
4. 時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守ると
新たな「枠組み」づくり(官民協働、地域連携)や
ともに、地域と地域を連携する
「担い手」づくり(地方創生の事業推進主体の形成、
①まちづくり・地域連携
専門人材の確保・育成)
、生活経済実態に即した「圏域」 ②「小さな拠点」の形成(集落生活圏の維持)
づくり(「広域圏域」から「集落生活圏」まで)を更に
③地域医療介護提供体制の整備等
推進。(例:日本版 CCRC、専門人材確保・育成、広域
④東京圏の医療・介護問題・少子化問題への対応
連携、コンパクトシティ形成等)
<地方創生に向けた多様な支援>
<地方創生の深化に向けた政策の推進>
①情報支援
②人的支援
③財政支援
1. 地方にしごとをつくり、安心して働けるようにする
④広報周知活動
『日本再興戦略』改訂 2015-未来への投資・生産性革命-
【概要】前述のアベノミクス三本の矢で過去最高水準
の企業収益と雇用拡大により、政労使を通じた賃金上
昇と消費の持ち直しの兆しにより、着実に「好循環」
が回り始めているものの、投資が伸び悩んでいる。人
口減少社会による生産年齢人口の減少という制約が生
じるため、消費が拡大しても供給制約が新たな課題と
なるため、更なる成長のためには生産性の向上が不可
欠であり、そのカギとなるのが「民間投資」である。
アベノミクス第 2 ステージとして、未来投資による生
産性革命と、ローカル・アベノミクスの更なる推進を
図ることが必要である。
(カギとなる施策)
<未来投資による生産性革命>
1.「稼ぐ力」工場企業行動(≒前向投資)を引出す
①「攻め」のコーポレートガバナンスの更なる強化
・企業と投資家の建設的な対話の促進(株主への
情報開示の促進)
・成長志向の法人税改革
・民間投資促進に向けた官民対話
②イノベーション・ベンチャーの創出
・「ベンチャー・チャレンジ 2020」の推進
・イノベーション・ナショナルシステムの本格稼
働に向けた大学改革
③アジアをはじめとする成長市場への挑戦
・「質の高いインフラパートナーシップ」の展開
2.新時代への挑戦を加速する(「第四次産業革命」)
①IoT・ビッグデータ・人工知能による産業構造・就
業構造変革の検討
②セキュリティを確保した上での IT 利活用の徹底
3.個人の潜在力の徹底的な磨上げ
①長時間労働是正による労働の「質」の向上、女性、
高齢者等の活躍促進
②変革の時代に備えた人材力強化(雇用と教育の一
体的改革)
<ローカル・アベノミクスの推進>
①中堅・中小企業・小規模事業者の「稼ぐ力」の徹
底強化
②サービス産業の活性化・生産性の向上
③農林水産業、医療・介護(ICT 化含む)、観光産業
の基幹産業化
<「改革 2020」
(官民プロジェクト)の実行>
2020 年までに我が国として成し遂げるべき中核とな
るプロジェクトで、後世代に継承できる財産となるも
のを厳選して、具体的工程表を定める実行する。
「分散
型エネルギー資源の活用によるエネルギー・環境課題
の解決」等の 6 プロジェクトを策定。
お問い合わせは山本拓事務所へお寄せください。
【HP:http://yamamototaku.jp/
電話:03-3508-7282/0778-51-8834】