煤竹を作りました。 Ⅰ)まずは薫煙ボックスの製作です。 ○ ボックスの寸法:幅600×奥行き300×高さ600 ○ ボックスの材質:コンパネ(板厚10ミリ) 薫煙ボックス写真: ちょっと工夫をした事 1、 フタは観音開きではなくシャッター式にしました。なぜなら出来るだけ隙間を無くして煙が逃げ ないようにしたい為です。 2、 ボックスの底に孔を開けコンロを沈めて、通気口から外気を取り入れ燃焼効率を高める様にしま した。 3、 コンロに炭を入れて、その火力で鍋に入れた薫煙チップ(桜材)を燃焼します。炭の量と通気量 で燃焼温度を調節します。 (狙いは70±10℃です。)更に効果を上げるために炭の上にも桜の ブロックを置き燃焼させました。 4、 女竹は上部に金網をしいて一列に並べました。(8本/列)金網は4段作りました。段の間隔は 60mmにしました。 竹が転がらないように網を切って曲げてピンにしました。 5、 温度計は上部の右側に入れました。 測定部は80ミリくらい中です。 Ⅱ)竹を薫煙しました。 1. 金網(サイズ:30mm×59mm)に笛材を並べる。竹は詰め過ぎないで間隔をあける。詰める と煙が均一に当らずムラができます。今回は8本/列にしました。 2. コンロに炭を入れてバーナーで火をおこします。着火したら早く煙が発生する様に桜材を炭の上に も置きます。鍋に桜材のチップを入れてコンロの上におきます。 ちなみに桜材は山から拾ってきました。 3. 2時間おきくらいに炭と桜材を追加します。(最初、2時間目、4時間目と3回です)炭の量が多 いと温度が上がりますので注意が必要です。薫煙ボックスの温度の狙いは70±10℃です。通気 口の開閉で通気量を調整しで燃焼温度を調節します。薫煙時間は6時間位です。時間が延びれば色 が濃くなります。温度が30℃以下になったら竹を取り出しました。約10時間掛かりました。 煤竹前 煤竹後 Ⅲ)反省と課題 ■ 煙が当る竹の下部は光沢が出ましたが、竹の上部は光沢も無く梨地になりました。少し燻し過ぎた ようですが、しっかりとコーティングされているようです。 ■ 炭と桜チップの量、温度のコントロールが上手く出来なくて、瞬間的に110℃まで温度が上昇し ました。炭の燃焼が進まないように通気口の開閉量をタイミングよく行う必要が有ります。今回は 温度カーブが取れていません。 ■ 竹を横に寝かせたから下部面と上部面では薫煙の仕上がりの差が出ました。立ててみてはどうかと 思いますが、そうすると箱の丈が高くなります。
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