(投稿様式2) 水土里レポート 投稿月日 平成27年9月24日 タイトル アフガニスタンから視察に来られました! 水土里レポーター名 水土里ネット山田堰 事務局 田中 真子 日時:平成27年3月27日~28日 会場:福岡県朝倉市山田161番地 水土里ネット山田堰事務所及びその周辺と三連水車 去る平成27年3月27日~28日、アフガニスタン・イスラム共和国のナシール・アフマド・ ドゥラニ農村復興開発大臣が朝倉市を訪問され、山田堰、三連水車等の施設を視察されまし た。 アフガニスタン東武のナンガルハール県では、2003年よりNGO「ペシャワール会」の 中村哲医師が、筑後川山田堰の伝統的な取水技術を取り入れた治水灌漑事業を展開し、約1 万6,500ヘクタールの砂漠が緑化され、農業生産が飛躍的に拡大し、難民となった地元住 民65万人が帰還してコミュニティが再構築されるなど、大きな成功を収めています。 農業は、アフガニスタンの基幹産業であり、経済的自立に向け、長年の戦乱で荒廃した農村 の復興が国家的急務となっている中で、アフガニスタン政府は中村哲医師の治水灌漑事業の 成功に強い関心を持っています。 今回、ドゥラニ大臣とアフマド・タミム・アセイ大臣上級補佐官が日本外務省の招待で訪 日された機会に、中村哲医師と福岡県朝倉市の関係者の案内により、山田堰をはじめとする 治水灌漑技術や地元の農業振興策を視察されました。 ドゥラニ大臣一行が今回の朝倉市訪問で得た知見を、アフガニスタンの農業復興策に役立て てもらうことは、同国の発展だけでなく日本とアフガニスタンの友好関係の進展にとって非 常に有意義であると考えています。 お知らせ 国際かんがい排水委員会(ICID)が2014年に新設した「世界かんがい施設遺産」に 「山田堰・堀川用水・水車群」が登録されました。 かんがい施設遺産は、かんがいの歴史・発展を明らかにし、かんがい施設の適切な保全に 資するために、歴史的なかんがい施設を国際かんがい排水委員会(ICID)が登録・表彰する制 度で、2014年から取組が始まりました。登録によりかんがい施設の持続的な活用・保全方法 の蓄積、かんがい施設の維持管理に関する意識の向上に寄与するとともに、地域づくりへの 活用が期待されます。 2014年は5ヶ国17施設、そのうち日本が9施設登録されました。
© Copyright 2024 ExpyDoc