アフガニスタンから視察に来られました! (水土里ネット山田堰)

週刊NNニュース
Vol.296
2015 年 10 月 14 日発行
発行:一般社団法人
農業農村整備情報総合センター
Vol.296 2015 年 10 月 14 日
■ アフガニスタンから視察に来られました! (水土里ネット山田堰)................................................................ 1
■ 山鹿市内田川地区土地改良区視察に見えて (杵築市土地改良区) ............................................................ 2
■ 『とうま山 くるみなの散歩道』オープン記念ウオーキング会 (北海道ふるさと水と土指導員会)..................... 3
■ 産地間交流がツナグ秋の“笑談会” (水土里ネット笛吹川) .......................................................................... 5
■ アフガニスタンから視察に来られました! (水土里ネット山田堰)
日時:平成 27 年 3 月 27 日~28 日
会場:福岡県朝倉市山田 161 番地
水土里ネット山田堰事務所及びその周辺と三連水車
去る平成 27 年 3 月 27 日~28 日、アフガニスタン・イスラム共和国のナシール・アフマド・ドゥラニ農村復興開発
大臣が朝倉市を訪問され、山田堰、三連水車等の施設を視察されました。
アフガニスタン東武のナンガルハール県では、2003 年より NGO「ペシャワール会」の中村哲医師が、筑後川山田堰
の伝統的な取水技術を取り入れた治水灌漑事業を展開し、約 1 万 6,500 ヘクタールの砂漠が緑化され、農業生産が飛
躍的に拡大し、難民となった地元住民 65 万人が帰還してコミュニティが再構築されるなど、大きな成功を収めていま
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す。農業は、アフガニスタンの基幹産業であり、経済的自立に向け、長年の戦乱で荒廃した農村の復興が国家的急務
となっている中で、アフガニスタン政府は中村哲医師の治水灌漑事業の成功に強い関心を持っています。
今回、ドゥラニ大臣とアフマド・タミム・アセイ大臣上級補佐官が日本外務省の招待で訪日された機会に、中村哲
医師と福岡県朝倉市の関係者の案内により、山田堰をはじめとする治水灌漑技術や地元の農業振興策を視察されまし
た。ドゥラニ大臣一行が今回の朝倉市訪問で得た知見を、アフガニスタンの農業復興策に役立ててもらうことは、同
国の発展だけでなく日本とアフガニスタンの友好関係の進展にとって非常に有意義であると考えています。
お知らせ
国際かんがい排水委員会(ICID)が 2014 年に新設した「世界かんがい施設遺産」に「山田堰・堀川用水・水車群」
が登録されました。
かんがい施設遺産は、かんがいの歴史・発展を明らかにし、かんがい施設の適切な保全に資するために、歴史的な
かんがい施設を国際かんがい排水委員会(ICID)が登録・表彰する制度で、2014 年から取組が始まりました。登録に
よりかんがい施設の持続的な活用・保全方法の蓄積、かんがい施設の維持管理に関する意識の向上に寄与するととも
に、地域づくりへの活用が期待されます。
2014 年は 5 ヶ国 17 施設、そのうち日本が 9 施設登録されました。
【水土里ネット山田堰】
■ 山鹿市内田川地区土地改良区視察に見えて (杵築市土地改良区)
杵築市土地改良区真砂理事長の歓迎の挨拶
内田川地区土地改良区隈部理事長が挨拶を兼ね
及び杵築市の概要説明をする
改良区の概要説明をする
内田川地区土地改良区が平成 27 年 9 月 10 日(木曜日)
に①土地改良区の運営について②土地改良区施設の維持管
理状況について③多面的機能支払交付金について④合併に
ついて研修に見えた。
内田川地区土地改良区は昭和46年12月23日に圃場整備
における事業賦課金を徴収目的に設立された組織のようで
ある。
z 土地改良水利施設の通常の維持管理は事務と水利組
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合及び受益者が行っており、土地改良区としては直接関わっていないが、土地改良施設整備補助金として毎年
150 万円計上し、工事費 15 万円以上の者について地元負担額の半額を補助している。経常賦課金 800 円/反当た
りの内 300 円を地元へ維持費として支給をしている。
z 対外的な事務は土地改良区で行っている。
z 農道は市が管理をしている。
z 多面的支払交付金事業につては、26 年度より、旧市町村単位(5 市町)で山鹿地域広域協定運営委員会を立ち
上げ、土地改良区で事務受託を行っている。
z 合併について、平成 26 年 11 月に水系の繋がりのある菊鹿町土地改良区と合併推進協議会を立上げ現在、合併
に向けて協議を進めている。今後は施設の老朽化が進み施設の維持管理費の増大が大きな課題となっていく中
で、杵築市土地改良区の取組みと今後土地改良区としてどうあるべきかを研修するために見えたと言うことで
ある。
先ず最初に杵築市の真砂理事長が歓迎の挨拶と真砂理事長は市議会議員と商工会の会長もしているので杵築地域の
現状と商工会の取組みや杵築市土地改良区が平成18年5月に5つの土地改良区が合併に至った経過について概略説明
を行いました。
次に内田川地区土地改良区の隈部理事長が挨拶を兼ね上記の内容について話をしました。
z 杵築市の事務局長は作成した研修会資料に基づいて詳細説明をして、ダム 2 箇所・池 46 箇所・頭首工 1 箇所・
パイプライン 32,388m・開水路 26,054m・暗渠 420m・ポンプ 19 台(17 箇所)を管理していることについて、説
明をした。
z 今後の土地改良区はどうあるべきかと言っても、組合員(農家)の所得の向上(生活の安定)なくしては改良
区の明日(未来)は望めない。経済評論家三橋貴明氏の講演資料により、「日本ほど農業を保護していない国
は地球上に存在しない」。農業所得に対して、国の財政負担が日本 15.6%に対してアメリカでは 58.2%、フラン
ス 90.2%、イギリス 95.2%、スイス 94.5%補助している。農業の経営面積は日本が 1 に対してアメリカ 75 倍、EU6
倍、オーストラリア 1309 倍となっている。競争原理は成り立たない。せめて EU 並みの 90%超の保護政策をしな
ければ農家を守ることはできない。農家を守ることができなければ、改良区の取組みもできないし、今後の改
良区のどうあるべきかも論ずることができない。全国の土地改良区が一致団結して、農家を EU 並みに保護する
ように国に働き掛けをするようお願いをして研修会での説明を終えました。
【杵築市土地改良区】
■ 『とうま山 くるみなの散歩道』オープン記念ウオーキング会 (北海道ふるさと水
と土指導員会)
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平成 27 年 9 月 26 日(土)北海道上川管内当麻町では「木育」の場として当麻山(※1)を一周する起伏の富んだ 3Km
ほどの散歩道がオープンし、セレモニーが行われました。
※1 当麻山(標高 292m):昔、アイヌの人はこの山をトコン山(神山)と呼び崇敬していたが、明治 26 年
屯田兵設置にあたり兵屋建築のため樺戸(現月形町)集治監に収容されている囚人を道路工事に使役従
事させるため、現在の当麻川沿いに樺戸集治監永山分監と称する仮小屋があり、当時の屯田兵並びに家
族達はこの山を「監獄山」と呼ぶようになりこれが通称となっていた。
現在は、四季折々繰り広がる景色で人々を迎え、麓には 8 月にオープンした「花育」の場『くるみなの
庭』があり、頂上には展望台があり、360 度のパノラマが楽しめます。
散歩道には 3km 毎にキロポストを標示、また所々に樹木の名称や特徴、用途等の説明標示板も付けてあり、まさし
く木育の場となっていました。
関係者達でのテープカットのあと、当麻町民、旭川市など近郊からの参加者約 350 名が散歩道周辺の木々や草花を
鑑賞しながら、鳥のさえづりを聞きながら釣 40 分~60 分のウォーキングを楽しみました。
当麻町では『食育』『花育』『木育』を柱にまちづくりを進めており、食育は 6 月に「田んぼの学校」、花
育は 8 月に「くるみなの庭」がオープンし、くるみなの散歩道の完成で 3 育の施設がそろいました。散歩道は
冬クロスカントリースキーのコースとして12 月末にはオープンする予定!
どうぞ一度当麻町に来て3 育を
堪能してみてください。
【北海道ふるさと水と土指導員会】
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■ 産地間交流がツナグ秋の“笑談会” (水土里ネット笛吹川)
過ごしやすい曇り空となった平成 27 年 10 月 4 日(日)に「第 11 回広神ふれあいまつり」が新潟県魚沼市内の特設
会場で開催されました。今年で 6 年目を迎えた農産物を通じての産地間交流は、水土里ネット笛吹川役職員 4 名、水
土里ネット魚沼職員 5 名、計 9 名で 21 世紀創造運動を展開しました。
~ 見て・食べて・山梨の秋を思いっきり満喫 ~
笛吹川畑地かんがい事業のパンフレットの配布!
未来へと引き継がれる農業。水土里ネット笛吹川の事業概要や農業が果たす役割等の周知を図るため、“笛吹川畑
地かんがい事業のパンフレット”を来場者に配布しました。
名水で育ったブドウの試食・販売!
笛吹畑かんの主源流である西沢渓谷の名水で育った“ピオーネ”の試食・販売を行いました。もちろん鮮度は抜群!
ください
「ご安心果菜」。水土里ネット魚沼の職員のご協力を得る中、ブドウはあっという間に完売。さらに、来場者からは
満面の笑みで嬉しい感想をたくさんいただき、“山梨の秋の味覚”を存分に堪能してもらいました。
また、購入者には特典として、深みある味わいの“甲州ブドウ”をプレゼントしました。
来場者との絆が深まった頃、そろそろ終わりの時間が近づいてきました。今年の収穫に感謝、来年の豊作を互いに
祈念し、山々が秋色に衣替えをしていく魚沼の風景を眺めながら、特設会場を後にしました。
【水土里ネット笛吹川】
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