ABS議定書原案に対する日本政府へのNGO提案

提案内容の
提案内容の骨子
• 原産国の
原産国の生物多様性保全・
生物多様性保全・持続可能な
持続可能な利
用に貢献する
貢献する仕組
する仕組みを
仕組みを作
みを作るべきである。
るべきである。
ABS議定書原案
議定書原案に
議定書原案に対する
日本政府への
提案
日本政府へのNGO提案
への
– 関連条項: 4条、 13条4項に対する提案
• 先住民族、
先住民族、地域社会の
地域社会の権利が
権利が十分に
十分に保障
される仕組
される仕組みを
仕組みを作
みを作るべきである。
るべきである。
CBD市民
市民ネット
作業部会長
市民ネット ABS作業部会長
A SEED JAPAN 共同代表
小林 邦彦
– 関連条項:4条4項 、5条BIS 、9条1項に対する
提案
• 議定書の
議定書の遵守を
遵守を確実にする
確実にする仕組
にする仕組みを
仕組みを作
みを作る
べきである。
べきである。
1
– 関連条項:13条1項・4項に対する提案
原産国に
原産国に関する議定書原案
する議定書原案の
議定書原案の現状
原産国への
原産国への利益配分
への利益配分を
利益配分を
進めるべき理由
めるべき理由
• 議定書案が
議定書案がカバーしている
カバーしている範囲
している範囲(
範囲(下線部分)
下線部分)
– 原産国
原産国→
→提供国→
提供国→利用国
– 提供国(
提供国(原産国でもある
原産国でもある)
でもある)→利用国
• 原産国と
原産国と提供国が
提供国が異なる場合
なる場合、
場合、原産国には
原産国には
利益配分されない
利益配分されない可能性
されない可能性が
可能性が高い。
2
1. 先進国と
先進国と途上国の
途上国の公平性を
公平性を確保する
確保する
•
•
•
1-A:
:植物園・
植物園・ジーンバンクが
ジーンバンクが先進国に
先進国に偏在
1-B:
:先進国企業の
先進国企業の生物由来の
生物由来の開発の
開発の減少(
減少(
ジーンバンクの
ジーンバンクの利用増?)
利用増?)
1-C:
:植物園等による
植物園等による自主的
による自主的な
自主的な原産国への
原産国への利
への利
益配分の
益配分の拡大
2. 生物多様性条約の
生物多様性条約の目的との
目的との整合性
との整合性
1-A:
:遺伝資源の
遺伝資源の偏在
1-B:
:遺伝資源を
遺伝資源を利用する
利用する
産業の
産業の市場規模
←植物種の
植物種の分布図
産業
遺伝資源
医薬品
↓植物園の
植物園の分布図
• 中南米・
中南米・アフリカに
アフリカに植物種
が多 い
• 各植物園の
各植物園の保有種の
保有種の割合
は不明だが
不明だが、
だが、植物園の
植物園の多く
が先進国に
先進国に偏在
• 植物園に
植物園に加えてジーンバン
えてジーンバン
クなども先進国
なども先進国に
先進国に多い
5
Sale s in 2 0 0 4 History
1980s
Nagoya, Japan
Mu mbai
UK+ Spian
US+ Spian
1990s
Sh u t Down
Sh u t Down
CNPP e st.
Base l
Base l
Gryffith Un iv
Close d, to Base l
Close d, to CT
AC ac qu ire d
AMRI spin n e d off
Agro spin - off
Kamaku ra, Japan
Tokyo, Japan
US
Sph yn x ac qu ire d
US
No ac tin ity
Ge rman y
Ge rman y
植物、
植物 、 動物、
動物 、 微生物 7 3,4 78
種子
植物
農薬
植物、
植物 、 動物、
動物 、 微生物 3 0,4 25
園芸品
植物
合計(
合計 ( 推計)
推計 )
In du stry
US$ Bio
4 6 .1 3
3 4 .6 8
3 3 .0 3
2 2 .9 3
2 2 .1 2
2 1 .5 4
2 0 .8 6
1 9 .1 7
1 5 .4 8
1 3 .9 6
1 3 .0 5
1 1 .5 8
1 0 .5 5
8 .4 3
バイオテクノロジー
2 2,9 00
2 ,05 4
化粧品・
化粧品 ・ パーソナルケア 植物、
植物 、 動物、
動物 、 微生物 8 5,0 00
天然物由来の
天然物由来の医薬品開発社内部門の
医薬品開発社内部門の状況
→先進国企業の
先進国企業の生物由来の
生物由来の開発の
開発の減
(ジーンバンクの
ジーンバンクの利用増?)
利用増?)
Pfize r
San ofi- Ave n tis
GSK
Me rc k
J&J
Novartis
AstraZe n e ka
Roc h e
BMS
Wye th
Eli Lily
Abbott
Amge n
Boe rin ge r In g
Baye r
Sh e rin g Ploou gh
売上高(
millions)
売上高 ( US $ millions
)
1 78,00 0 - 3 56 ,00 0
植物、
植物 、 動物、
動物 、 微生物
( 市場全体 71 2 , 000 )
2000s
Vic u ro n aqu ire d, also ou tsou rc e d
Me rLion Ph arm
Sh u t Down
O u tso u c e d
Cllab, Biote k
Basile a Ph arm
Close d
Still ac tive
Still ac tive
In te rMe d Disc ove ry
Close d
出典: current status in US/EU Location of Natural product-based drug discovery, 奥田徹(玉川大学学術研究所)
7
3 91,85 7 - 5 67 ,8 57
[出典:EICネット:「ABSのABC ~生物多様性条約での利益配分の事始」]
6
1-C:
:キュー王立植物園
キュー王立植物園の
方針
王立植物園のABS方針
• 利益配分
– 公正かつ
公正かつ衡平
かつ衡平に
衡平に原産国及び
原産国及び利害関係者に
利害関係者に遺
伝資源及びその
伝資源及びその派生物
びその派生物の
派生物の利用から
利用から生
から生じた非
じた非
金銭的及び
金銭的及び商業利用時の
商業利用時の金銭的利益を
金銭的利益を配分
する。
する。
– CBD発効以前
発効以前に
発効以前に取得した
取得した遺伝資源
した遺伝資源の
遺伝資源の利用か
利用か
ら生じた利益
じた利益を
利益を、できる限
できる限り、配分する
配分する。
する。
議定書で
議定書で原産国への
原産国への利益配分
への利益配分の
利益配分の自主的な
自主的な取り
組みを推進
みを推進することが
推進することが重要
することが重要。
重要。
8
2.生物多様性条約の
つの目的
生物多様性条約の3つの
つの目的
提 言
• 3つの
つの目的
つの目的:
目的:
– 生物多様性
生物多様性の
の保全
– その構成要素
その構成要素の
構成要素の持続可能な
持続可能な利用
– 遺伝資源の
遺伝資源の利用から
利用から生
から生ずる利益
ずる利益の
利益の公正かつ
公正かつ衡平
かつ衡平な
衡平な
配分
• 現在の
現在の議定書案では
議定書案では配分
では配分された
配分された利益
された利益の
利益の持続可能な
持続可能な利用
への貢献
への貢献が
貢献が規定されている
規定されている。
されている。ただし、
ただし、実質的には
実質的には提供国
には提供国
のみで利用
のみで利用される
利用される可能性
される可能性が
可能性が高い。
• 提供国と
提供国と原産国が
原産国が異なる場合
なる場合にも
場合にも、
にも、原産国で
原産国で生物多様
性の保全と
保全と持続可能な
持続可能な利用を
利用を推進する
推進する必要
する必要がある
必要がある。
がある。
• 「締約国は
締約国は提供国と
提供国と原産国が
原産国が異なる場合
なる場合、
場合、原産国に
原産国に
もその遺伝資源
もその遺伝資源の
遺伝資源の利用から
利用から生
から生じた利益
じた利益を
利益を公正かつ
公正かつ
衡平に
衡平に配分することを
配分することを推奨
することを推奨する
推奨する」
する」規定を
規定を入れるべき。
れるべき。
9
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