12 月例会 素晴らしいクリスマスコンサートでした

ゆずりは明石
12 月例会
2015年1月25日
素晴らしいクリスマスコンサートでした
12 月に毎年している「ゆずりは明石」のクリ
アヴェマリア(カッチーニ)、聖夜(ドゥエイ
スマスコンサートは、会員の皆さんはもちろん、 ト)、クリスマスソングなどで、ずいぶん私たち
一般市民の方々からも、素敵な音楽を聴かせて
の耳にお馴染みなものが多くて、室内楽を心ゆ
くれるということで、定評のあるものです。12
くまで楽しみました。とりわけ二塚裕美さんソ
月 7 日(日)14:00~16:00 市民ホールでの、
ロによる日本歌曲あるいは聖夜(オー・ホーリ
イニスフリー室内アンサンブル(上田賢一氏主
ーナイト)は、何とも言えない優しさに包まれ
宰)によりますクリスマスコンサートは、素晴
るような歌声で、会場一杯感動の渦に巻き込ま
らしい演奏で 70 人の参加者を魅了しました。
れたことです。鳴り止まない拍手で、アンコー
当日は実力派で知られるこのイニスフリー
ルに聖夜を再び歌われました。
アンサンブルの中から、上田賢一さん(フルー
今年のクリスマスコンサートに早くも思い
ト)、ピアノ(二塚裕美さん)
、水口真緒さん(ヴ
を馳せております。音楽は私たちの心の慰め
ァイオリン)、ソプラノ(栗原未和さん)に出演
になり、励みを増して、希望へと繋がりま
していただきました。曲目は「愛の挨拶」
(エル
す。良いアイディアがありましたらお聞かせ
ガー)、
「カルメン間奏曲」
(ビゼー)
、
「主よ人の
ください。
望みの喜びよ」
(バッハ)
、ノクターン(ショパ
(文責 草野郁子)
ン)、「ツィゴイネルワイゼン」(サラサーテ)、
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ゆずりは明石
神戸新聞「ふれあい」から
2015年1月25日
小俣初美さんの投稿
神戸新聞「ふれあい」の投稿欄に、小俣初美さんの記事が昨年は 4 回も掲載されました。
皆さんで共有してみたいと思います。
(草野)
●胃を手術した後遺症の悩み
べ、告知によって死ぬ覚悟や生き方を教えても
胃がんの手術を受け 7 年になる。後遺症のい
らえます。定期検査のたびに再発の不安や怖れ
くつかに、いまだに悩まされている。
を感じますが、周りの人との交流がそれを打ち
「胃がんは治る病」といわれるが、術後のケ
消してくれます。
アは各自違う。苦しみながら自己管理をして生
もっとつらい状況で前向きに精いっぱい生
活する人が、全国に多数いることを知り、友の
きている人がいます。当たり前だと思っていた
会に入った。
すべてのことに「ありがとう」と感謝したいで
手記を参考に食生活や生活のリズムを整え
す。
ている。がん告知で心を病み、手術、抗がん剤
残りの人生の道幅が広がったようです。病気
で体を痛める。後遺症のつらさと闘って生きて
になっても病人にならないよう、やせた体をね
いくのが現実だ。がん患者の会にも入って心を
ぎらっています。阪神が勝った喜びや友との会
癒してもらっている。手術によって別の人間に
話、ガーデニングで小さな楽しみを見つけて穏
生まれ変わったと考える方がいるようだ。
やかに日々を過ごします。
医師は医学的、医療的に後遺症のケアが退歩
していることを危惧している。健康だった私は、
突然のがん告知で食生活は思うようにいかな
い。胃腸の大切さを知らされた。
グルメもいいが、若いときから日々の食生活
のバランスを考え、規則正しい生活で、心身と
もに健康に過ごすことが、病気知らずの長寿に
つながる秘訣だと、この年になって思っている。
●仕事より大切なことに気づく
●心の貯金
私にとって、がんになったのは最悪には違い
主人を亡くし単身者の私は仕事を退職後、親
ないけど「悪いことばかりではない」と素直に
友との日帰りバス旅行が唯一の楽しみになっ
言えます。仕事が生きがいだった私に、もっと
ています。食が細く突然入院することがあるた
大切なことを気づかせてくれました。
め、宿泊旅行は無理なのです。
9 月 22 日の本誌で、単身の年金暮らし世帯
医師、看護師、がん患者会の人たちに優しく
励まされました。イベントやセミナーに参加し、 の月平均支出額内訳が載っていました。「友達
病気の知識、明るい笑顔、思いやりのある言葉
がいることが大事」
「人付き合いで“心の貯金”
に出合いました。
をするためにも、交際費は節約しないこと」な
交通事故や急性疾患で突然、死に至るのに比
どとアドバイスがあり、同感しました。
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ゆずりは明石
2015年1月25日
目的地まで友達と語り、知らない人と気安く
今の若い人のように、
「イクメン」ではなく、
話ができます。各旅行社のパンフレットを友と
家事や育児は私に任せて、亭主関白でした。当
選ぶ楽しみも含め、現地では四季を肌で感じら
時はそれが普通で、不満にも思いませんでした。
れ格安で行けます。生きたお金
いつも私に言ってくれたこと
になると思っています。行く日
は「自分のはかりで人を測らな
が決まると、体調をベストにし
い」。小さな体の私に「体が小さ
ようと頑張ります。
くても大きな人になれ」。「口か
今秋、まだ訪れていないとこ
ら出た言葉は消せないから言葉
ろの紅葉の美しさを思うとわ
遣いに気を付けること」などと、
くわくします。時には列車の 1
いろいろ言ってくれました。
日旅もいいかなあと、友と話し
年のせいか、人の行動や言葉
ている昨今です。
遣いで気になる時があります。
時代の流れでしょうが、常識と
●人の心が貧しくなっていく
言う言葉が使いにくい世の中です。「私だった
主人を亡くして 3 年。金婚式まであと数年で
ら」と、つい自分のはかりで測ってしまいます。
した。お酒をたくさん飲む主人とよくけんかを
主人の言ったことをその都度思い出します。
して、つらいこともいっぱいありました。でも
世の中が豊かになっていく半面、人の心が貧し
今は楽しかったこと、優しかったことばかり思
くなっていくと、いつも心配していた主人でし
い出します。
た。
お 知 ら せ
🌼 サロン「明石楽しもう会」
日
時
・
場
所
2 月 24 日(火)10:00~12:00
明石市立保健センター3 階
運動指導室
内
容
講
師
アンクルンの合奏と歌で
古川和香子さん
楽しみましょう
(音楽療法士)
3 月 10 日(火)10:00~12:00
骨盤体操
明石市立保健センター3 階
ゴムバンドを使った
運動指導室
ゆがみ解消ストレッチ
内海正弘さん
★ 参加費は 300 円です。4 月はお花見がありますので「明石楽しもう会」はお休みです。
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ゆずりは明石
2015年1月25日
🌼 家族会
日時:
2 月 15 日(日)13:30~16:00
場所:
明石公園サービスセンター西館1階
会議室 1
(明石公園入口「時打ち太鼓」を左方に約 150m)
内容:
お話
「家族として思うこと」
お話提供
米田和弘さん
友国仁男さん
松原幸一さん
参加費: 無料
★ 久しぶりの家族会です。患者さんご家族だけでなく、ご本人、遺族になられた方、一般市民の
どなたでも参加できます。在宅療養についてもよい話し合いの場となるでしょう。
奮ってご参加ください。
🌼 公開シンポジウム
がん患者サポートの会「ぎんなん」主催
日時:
2 月 14 日(土)14:00~17:00
場所:
大阪市立大学医学部付属病院
5 階講堂(大阪市阿倍野区旭町 1-5-7)
内容: ・基調講演 「いのちのバトンを受け継いで~最後の迎え方に思うこと~」
講師:山本ゆき氏(
「山本孝司」のいのちのバトン主宰)
・講演 ~がん医療、在宅の現場から~
高島勉医師(大阪市立大学大学院腫瘍外科)
西原承浩医師(きむ医療連携クリニック)
横山頼子看護師(がん性疼痛専門看護師)
・シンポジウム「在宅について考える」
参加費: 無料
要申込み: 携帯:090-7750-6323(山本)、Fax:06-6624-3019
🌼 鎌田實氏講演会
明石市医師会主催
日時:
3 月 5 日(木)14:00~15:40
場所:
明石市立市民会館(アワーズホール大ホール)
講師:
鎌田實氏(諏訪中央病院名誉院長)
演題:
「がんばらない」けど「あきらめない」~大往生に向って~
参加費: 無料
開場:13:00
事前に申込み必要。2 月 5 日(木)必着
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Fax:078-938-0898
ゆずりは明石
🌼 第 6 回県民緩和ケア公開講座
2015年1月25日
兵庫がん看護ナースネットワーク主催
日時:
3 月 7 日(土)13:30~16:30
場所:
兵庫県看護協会 3 階
研修室
13:00 開場
(JR元町駅西口より山側へ徒歩 8 分)
(神戸市中央区下山手通 5-6-24 ℡:078-341-0190)
内容:
講演 1 緩和ケアとは(看護大学教員)
2 痛みについて(がん性疼痛看護認定看護師)
3 コミュニケーション(緩和ケア認定看護師)
4 情報の活用について(がん看護専門看護師)
相談コーナー
専門看護師、認定看護師による個別療養相談
参加費: 無料
🌼 近畿がん政策サミット 2015
ひょうごがん患者連絡会主催
日時:
3 月 22 日(日)10:00~16:30
場所:
神戸市勤労会館 3 階 308 号室
℡:078-232-1881
内容: ・基調講演 「近畿地区がん対策の現状と地域医療構想ビジョンについて」
講師:埴岡健一氏(東京大学公共政策大学院医療政策教育・研究ユニット客員教授)
・シンポジウム
「がん対策推進計画の現状と課題について」
・各府県の行政及び患者団体代表による講演
★参加される方で、お弁当希望の方は、事務局までご一報ください。
(℡&Fax:078-911-6761)
🌼 ご寄附ありがとうございました
草野郁子さま
編集後記: 1月は睦月とも言います。清々しい響きですね。何か新しい予感がします。
わくわくドキドキ・・・でも毎日の暮らしのなか、なんとなく1日1日が過ぎていきます。
今まで何回この1月を過ごしたことでしょう、またあと何回この1月を過ごすことで
しょう。そう思うと1日1日をいとおしく大事にしたいと思うこの頃です。
ゆずりは明石は 10 周年が過ぎ、新たな1年が始まります。皆様と共に心豊かな年であります
ように、よろしくお願いいたします。
「睦月たち春の来らば斯くしこそ梅を招(お)きつつ楽しき終へめ」 万葉集
(森田洋子)
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