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2015年 STR/STRグローバル データ報告のガイドライン
STR/STR グローバル データ報告のガイドライン(以下「ガイドライン」)は、米国ホテル会計基準(USALI)第 11
改訂版に従って作成されています。本ガイドラインは、最適の手法で業績管理を行い、業績データに一貫性を
保つため、可能な限り USALI に準拠しています。2015 年度のガイドラインでは、以下に概要を示すように、いく
つかの変更や分類が行われています。ご不明な点やガイドラインの分類の追加についてのご要望がございました
ら弊社([email protected] または [email protected])までご連絡ください。
2015 年度 STR/STR グローバル データ報告ガイドラインの変更点および説明:
 リゾート手数料:付属資料 4 の雑収入に計上してください。リゾート手数料のいかなる部分も STR に
対する客室収入の数字に含めないでください(USALI p.12)。
 コミッションおよびフィー – 団体: グループに直接付与された払戻金または補助金はそれに対応する売
上高として計上してください。当該払戻金または補助金は STR/STR グローバルに報告する客室収入
から減額してください(USALI p.10)。
 セグメンテーション - 団体、契約および短期滞在:定義を改正し、明確にしました(USALI pp.10-11)。
 複合宿泊施設:利用可能な複合宿泊施設の販売可能客室、販売客室、客室売上のガイドライン
を改訂しました(USALI pp.15-17)。
 パッケージ収入: パッケージ収入の取り扱いに関するガイダンスを改訂しました(USALI p.12)。
各変更点の詳細を 2015 年度 STR/STR グローバルデータ報告ガイドラインで詳しく説明しています。
客室売上の報告
客室利用により発生した売上のみが、STR/STRグローバルに報告される客室売上金額に含まれます。飲食の
利用、またはパッケージ料金による「客室以外の売上」を含むその他のサービスで得られた売上は、STR/STRグ
ローバルに報告する客室売上金額から除外されます。また、STR/STRグローバルに報告する客室売上は、払
戻金、返還金、引当金、過剰請求金、税金を抜いた金額です。STR/STRグローバルに報告する客室売上に
計上/除外する項目についての詳細は、下記を参照してください。
STR/STRグローバルは、セグメンテーションプログラムで、料飲および「その他」における売上項目の調査も実施
しています。詳細はお問い合わせください。
STR/STRグローバルに報告する客室収益に 含まれる項目:
•「ノーショー(No-Shows)」。宿泊料金を支払い、客室を確保したにもかかわらず現れなかったり指定期間内
に予約をキャンセルしなかった個人または団体宿泊客からの売上です。指定期間経過後の団体顧客数の減
少(キャンセル)および短期滞在客のキャンセルは雑収入(付属資料4)の団体顧客数減少料金およびキャン
セル料金に含め、客室収入やその他の客室収入に含めないでください。
• 追加料金およびサービス料金。通常支払義務があり、習慣的で裁量の範囲でない、あるいは顧客に選択
の余地がないサービスまたはアメニティの利用に関連して顧客のアカウントに自動的に追加されるその他の料
金または「オプトアウト」(中東およびアジア・パシフィック地域で特に多い)を含みます。これらの料金は通常必
須のサービス料金や客室の清掃料金を含みます。報告やベンチマークの一貫性を保つため、通貨別のサービ
ス料金全額をSTRおよびSTRグローバルに報告する客室売上に含めてください。
(米国.) +1 (615) 824 8664 • www.strglobal.com • (英国) +44 (0)20 7922 1930
• 時間利用や「デイユース」による売上。
 客室売上に該当する項目:接待用特別利用、衣装室、採用面接、映画のオーディション、卸売業
者の利用(例:衣類、玩具、その他商品)。料飲の売上は含めないでください。
• アーリーチェックアウト・レートチェックアウト手数料。
• 補助ベッドまたは子供用ベッドのレンタル料金。
STRおよびSTRグローバルに報告する客室売上金額 から除外される項目:
• リゾート手数料。リゾート手数料は客室売上サービス料金の一部ではないため、STRに報告する客室売上/
その他の客室売上に含めないでください。リゾート手数料は雑収入(付属資料4)に含めてください。
•コミッションおよびフィー – 団体。グループに直接付与された払戻金や補助金は、USALIによる当該売上に計
上します。STRに報告する団体客室売上では、団体客室売上からグループに戻されるグループ返戻金または
補助金を控除してください。
• 商品やサービスに関連する返還金。商品およびサービス関連問題から発生した返還金は客室売上の減少
とみなされます。
• 団体顧客数の減少、またはキャンセル手数料。キャンセルによる受領手数料(一般的に会議、集会、団体、
ゲストの宿泊部屋ブロックのための前払金)は、STR/STRグローバルに報告する客室売上から除外します。この
収益は、財務報告書上の「雑収入」欄(付属資料4)に含むものとします。
• 飲食利用と付随手数料。パッケージ料金、またはオールインクルーシブホテルに含まれている駐車場、交通
費、インターネット、ゴルフ/スパ等。
その他客室売上の配分/報告の注意点:
•ホールセール、eチャネル、オンライン旅行代理店(OTA)および/またはインターネット販売価格:
ホールセールと「予約時に支払いを完了した」インターネット販売価格は、NET(GROSSでない)客室売上を
STR/STR グローバルに報告します。
一般的な旅行代理店同様「後払いの」インターネット販売料金による客室売上は、GROSS(NETではない)客
室売上を報告してください。これらのGROSS客室売上高に対する手数料は、客室部門の費用として計上しま
す。
•パッケージ料金:パッケージ料金の客室売上部分のみをSTR/STRグローバルに報告します。パッケージ料金の客
室売上分の割合を特定するために、パッケージ項目ごとに適正市場価格(Fair Market Value -FMV)を決定す
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る必要があります。次に、適正市場価格(FMV)で客室売上高が占める割合をパッケージ料金に適用し、
STR/STRグローバルに報告する客室売上金額を決定します。1泊の客室、4回の食事、スパ施設の利用が含ま
れる総額240ドル(税抜き、心づけまたはサービス料金を含まない)のパッケージの例では、パッケージのFMVが
320ドルであるにもかかわらず、総額240ドルのみが顧客アカウントに表示され、各売上カテゴリに適用される売
上税、消費税、宿泊税が加算されます。施設は240ドルの販売価格の部門別内訳を以下のように計算しま
す。
部門
客室
料飲
スパ
合計
市場価格
割合
パッケージの割合
$160
$112
$48
$320
50%
35%
15%
100%
$120
$84
$36
$240
•ロイヤリティープログラムの特典およびリワード:
ホテル内の同等クラスの部屋の一般料金を控え目に見積もった値の平均、あるいはブランド/チェーンが設定し
た料金基準に従います。
ロイヤリティーの特典またはリワードを計上するには2つの最適なオプションがあります。
1) 月末の特典/リワード売上高の合計のみを記録します(例:1月の月間合計)。
2) 毎週および毎日特典/リワード売上を報告する際は注意が必要です。売上は、週の特定の1日に纏めて報
告するのではなく、週の各日に分散/配分してください(1日目から7日目)。
販売客室の報告
客室販売額として客室から得た売上のみを販売客室としてSTR/STRグローバルに報告します。無料客室は販
売客室の数字に含めないでください。STR/STRグローバルに報告する販売客室に計上/除外する項目について
の詳細は、下記を参照してください。
STR/STRグローバルに報告する販売客室に 含まれる項目:
• 販売した客室から得られる客室 。
• 時間利用から得られる客室。

販売客室となる売上項目の例:接待用特別利用、衣装室、採用面接、映画のオーディション、
その他卸売業者の利用(例:衣類、玩具、その他商品)。料飲の売上は含めないでください。特
にリゾート、空港、高速道路のロケーションでは、客室稼働率が100%を超えることがあります。
• 販売促進キャンペーン、または契約により無料宿泊の対象となった客室(例: 2泊して1泊無料、団体で50
部屋を予約し、1部屋が無料など)。
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STR/STRグローバルに報告する販売客室 から除外される項目:
• 販売促進キャンペーン、または契約とは関係なく、無料宿泊の対象となった客室(例: 従業員、オーナー、体
験ツアー用に無料で提供された客室)。
• 「ノーショー」。ノーショーに関しては販売客室日数として記録しないでください。

オーナーが コンドミニアムとして宿泊する場合。オーナーが宿泊する客室は無料客室として取り扱ってく
ださい。
宿泊可能客室の報告
各ホテルの宿泊可能な総客室数(特定の期間内で施設の部屋数に日数を掛けた値)を報告してください。
客室が改装のため一時的に利用できない場合、STR/STRグローバルに宿泊可能客室の修正を報告する必要
はありません。改装により客室在庫を完全に削除する場合(全面改装)は「改装により休業している客室」と認
識するため、STR/STRグローバルに報告する必要があります。部屋が永久的に施設の在庫から除かれる場合、
部屋数を修正するためご担当者様からSTR/STR グローバルにご連絡ください。また、自然災害または事故(台
風、地震、火災、油流出など)により客室が長期にわたって(通常6か月以上)休業する場合、「長期休業の
客室」として報告してください。この際、STR/STRグローバルに客室在庫の減少の適切な取り扱い方法をお知ら
せください。
季節休業している客室:季節的な需要の変動により、ホテルの運営全体を連続30日以上休業する時は、この
期間の客室は年間販売可能在庫から除外してください。ホテルが毎年同時期に季節休業していることが条件
となります。該当する期間にホテルが「季節休業中」と認識されるように、STR/STRグローバルまでご連絡ください。
複合オーナーシップの施設 (例:タイムシェア、コンドミニアムの在庫のあるホテル):住居部分が建設されていたり、
客室を住居に転換しているあらゆるタイプの施設は「複合オーナーシップ」の施設となります。これらの施設はタイ
ムシェア、所有権、部分利用または完全所有の形態になります。こうした複合オーナーシップの施設を宿泊施
設として単に運営しているだけでは、客室部門に計上する収益とはなりません。各プロジェクトの事実や状況を
考慮してください。
複数所有の施設の売上の取り扱いを決定する最初のステップは、報告がグロスであるかネットであるかを判断
することです(USALI のパート V を参照してください)。グロスとネットの基準を判断する際、賃貸者が料金を支
払わない場合に主に経済的損失が発生する部門を重視してください。売上高の取り扱いが決定したら、
USALI に説明される損益報告書に記載する方法は 3 つあります。以下の記載するシナリオはデータを STR/STR
グローバルに報告する時期およびその報告方法を説明しています。
施設が長期的に主な経済リスクをとる場合(シナリオ 1): 施設が第三者のユニットオーナーと 1 年以上にわたる
契約の延長に合意しており、ユニットがホテルの通期の客室在庫に含まれています。契約条件により、施設は
契約関係に従って第三者が所有するユニットの運営に関連する経済的リスクを負います。関連する売上は短
期滞在客、団体、契約、その他収入のカテゴリで客室部門に計上されます。ユニットは施設の客室在庫の販
売可能客室とみなされます。契約により、ユニットオーナーがユニットで限定された日数の宿泊ができる場合、ユ
ニットは販売可能客室のプールにとどまり、オーナーがユニットに宿泊する時点で無料客室として記録します。
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セグメンテーションプログラムの定義 – 顧客
短期滞在客室売上には一般に個人または団体への一日10部屋未満の客室およびスイートのレンタルから発
生した売上が含まれます。また、契約の有無にかかわらず、長期滞在しているゲストへのリースも含まれます。
短期滞在宿泊は通常以下のカテゴリに分けられます。
 小売
 割引
 ネゴシエート
 条件付き
 ホールセール
団体客室売上には、団体に対する客室またはスイートのブロックのレンタルから発生する収入が含まれます。団
体とは通常契約に従って販売され一日当たり10室以上と定義されます。団体客室売上は大規模なブロックの
客室を販売する卸売業者に対する割引を控除して記録します。グループに直接付与された返戻金または補
助金は該当する客室収入として記録してください。販売マーケティングの効果を高めるため、団体客室売上は
一般にマーケットセグメント別に分かれています。通常以下のようなマーケットセグメントがあります。
 コーポレート
 協会/会議
 政府関係
 団体ツアー/ホールセール
 SMERF (ソーシャル、軍事、教育、宗教、組合)
契約(Contract)客室売上には30日の長期契約によりブロックされている他者との予約から発生する収入を含
みます。契約客室売上は割引を控除して記録します。例として、契約エアラインクルー、長期にわたる企業研
修セミナー、インセンティブによる福利厚生プログラムなどが含まれます。
その他の売上セグメンテーションプログラム: 報告の定義
料飲売上
 コーヒー、牛乳、ソフトドリンクを含む料理から発生する売上。

ビール、ワイン、リキュール、エール等アルコール飲料から発生する宴会部門を含む飲料売上。

宴会室料、AV機器、料飲部門で発生したカバーチャージ、サービスチャージまたはその他の売上高(宴
会サービスチャージを含む)など、料飲部門でのその他の売上項目から発生する売上高。
その他売上
上記売上(客室売上または料飲売上)に定義されない全ての売上(例:駐車場、スパ、通信費)
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合計売上
宿泊、料飲、その他(例:駐車場、スパ、通信費)に計上されるホテル運営から発生した全ての収入を含みます。
その他データの報告の注意事項:
• 月の日割りデータ: 新規ポートフォリオ(新規開業、買収、運営転換など)による月次データは、施設の開業月
に 15 日以上営業している場合にのみ、STR/STR グローバルに報告します。
• ホテルの「ソフトオープン」: 新規開業ホテルの場合、開業時の実際の客室在庫と、客室数に基づく宿泊可
能な客室の総数を STR/STR グローバル に報告する必要があります。ホテル開業後、部屋数が追加された場
合、宿泊可能客室総数に達するまで、客室を追加した日付と追加客室数を含む、実質客室在庫の最新情
報を STR/STR グローバルに報告してください。
報告ガイドラインについて、質問がある場合は、お気軽にご連絡ください。
STR (北米)
[email protected]
www.STR.com
STR グローバル(北米以外)
[email protected]
www.STRGlobal.com
宿泊施設統一会計報告様式(USAL)第 11 版の詳細については American Hotel & Lodging Educational Institute
(AHLEI)のサイトをご覧ください: https://www.ahlei.org
サイトの主な内容:
 USALI 第11版の購入
 よくある質問(FAQ)
 American Hotel&Lodging Association(AH&LA)の財務管理委員会への質問の投稿
 ウェビナーおよびプレゼンテーションのアーカイブ
 財務管理委員会の説明および新たな問題
 検索可能な売上高および費用ガイド
 ダウンロード可能な付属資料および財務諸表Excelファイル
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