ネパール地震の報告 2015 年 5 月 14 日 2015 年 5 月 13 日までに小野の集約した関係者等に関する情報は下記の通りです。 1.現地協力者ヒラさんは健在です。 しかし「震度 9 以上の地震が来る」と言う話になっているらしく誰も家に入らないそうです。 何時もメールには直ぐ返事をくれるのですが、停電の為かメールの返信は 5 月 2 日までありませんでした。 携帯で、余震はあるとの噂に惑わされないようにして頑張れとは言いましたが庭でテントを張っているそうです。 停電と断水でミネラル 1 本の水もないとの事で苦労していると思われます。 5 月 2 日のメールはインターネットが通じないので苦労しているとのことです。 地震で観光業が大打撃を受けたので今後が心配です。 2.スリージャンと家族も無事です。 但し、通信状態が悪く、無事は確認できましたが、雑音が多くよく聞き取れません、また、メールの返信が 5 月 3 日 までありませんでした。 5 月 3 日のメールで、地震後、5 月 1 日まで彼の叔父さんの家に避難していたそうです。彼の家は 4 階建てで、彼の家 族は3.4階に住んでいるので余震の揺れが心配で避難していたそうです。 3.ボジュマヨ氏とその家族も無事です。 ローシャンによると余震を恐れて家の中にいないので、固定電話はなかなか通じないそうです。 家族が荷物を取りに家の中に入った時、運よく通じたそうです。携帯は電池切れで充電が困難なそうです。 ボジュマヨ氏のボジュプールの家は亀裂が入り使用不能とのことだそうです。 4.アン・ダヌー夫婦も健在です。 アン・ダヌーとは直接連絡が取れていませんが、カトマンズ在住の娘のヤンジーとは携帯電話のメールで連絡取れま した。 ヤンジーのメールによると、地震直後、彼女の叔父さんがアン・ダヌーに TEL して無事を確認したそうです。しかし 彼女がその後、TEL しましたが通じないので、少し、心配しているそうです。クンデ村では倒壊した家があるとのこ とで心配です。 チリンとヤンジーは室内の被害は多少あったそうですが無事です。 ヤンジーからは、その後、連絡がありません。 5.宮原氏は地震当日、日本滞在中でした。 電話でお話しした処、ご家族は御無事で、ポカラのアンナプルナ・ビュー・ホテルの建設現場の被害は無いそうで、 2016 年春の開業を目指して頑張るとのことです。 5月7日にネパールに帰国され、ポカラのホテル建設現場に行かれたそうです。 ヒマラヤ観光の現地社員の何名か家屋の倒壊等の被害を受けているそうです。また、今後、ホテル建設用の資材が順 調に調達できるか心配していました。 6.カタドール、シャムシュラ-の被害状況 1 現時点では不明です。事態が少し収拾する5月半ば過ぎから調査したいと思っています。 我々が教育設備を支援したカトマンズの東約 200 ㎞、ルクラの南東約 100 ㎞のシャムシュラ-村小中学校については ローシャンにボジュマヨ氏を通じて調査する様に依頼しました。 また、校舎を寄贈したインドとの国境の街ジャナクプルから 4 輪駆動車で約 4 時間のカタドール村小学校については SCJを通じてか、ヒラ氏にカトマンズの建設に関係したNPOに問い合わせてもらうかの何れかの方法で確認した いと思っています。 7.奨学金支給の7人子供達 現時点では消息は確認できていません。 チリン、ヤンジーを通じてアン・ダヌーに家族、家屋の被害を含めて調査を依頼する予定です。 8.ボランティアグループのトレッキングに協力してくれたシャルパのシャピアンとダーチリ 現時点では消息は確認できていません。 チリン、ヤンジーを通じてアン・ダヌーに家族、家屋の被害を含めて調査を依頼する予定です。 9.ネパールの被害状況 テレビ、新聞、インターネット情報で御存知の通りで、甚大な被害が生じているようです。 ローシャンによると、ダルパール広場、パタン、バクタプルの世界遺産の建物もかなりの被害があったようです。 また、カトマンズ市内でも煉瓦造りの家屋、鉄筋の不充分のビルが倒壊しているようです。 野口健のツイッターによるとクンデ村の被害状況は約60軒の家屋の内、12戸が全壊、8件が半壊、亀裂の有る家 屋が18戸だそうです。 地震の時期にカラパタールにトレッキングに行っていたウエック・トレックの稲村さんの話しでは、クンデ、クムジ ュンの被害は甚大で、殆どの家が何らかの被害を受けている感じだったそうです。 ナムチェ・バザールの被害は比較的軽微で倒壊した家屋は無く、亀裂の被害とのことでした。 しかし、現時点では、政府による組織的救援が充分で無く、屋外でテント生活する人が多くいるそうです。 治安は比較的平穏で暴動、略奪等は発生して無いそうです。 日本在住のローシャン及びネパール人のグループがUPSを使って送った救援物資が、カトマンズの友人宅に無事届 いたそうです。UPSは救援物資の輸送料を約半額にディスカウントしたそうです。タイ航空等の航空会社は救援物 資の無料空輸をしていますが、カトマンズでは航空会社のカウンターでの受取だそうです。 電気、通信はかなり回復したようですがまだ充分ではないようです。 今回の地震で災害時の緊急連絡には携帯電話、携帯メールが有効な様でした。また、日本在住スリージャンのお姉さ んの話では、携帯電話会社によって通話状況がかなり違うようです。名前は忘れましたがある一社は良く通話できた とのことでした。 また、6 月中旬、ローシャン、スリージャナ夫婦がネパールに帰国(地震の発生前に決定、航空券は手配済み)するそ うですので、その時、調査の協力を依頼しています。 詳細は今後、検討します。 小野謙三(S39) 2
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