久留里中だより 〒292-0422 君津市久留里474 平成26年12月号 文責 山下 善行 文化祭・市小中音楽会で感動の合唱 1年生は伸びやかな合唱 2年生は団結で最優秀賞 3年生は感動の合唱 市の音楽会では、講師の先生に「久留里中の伸びやかな合唱に感動し、今も耳に残って いる」とお褒めの言葉をいただいたようです。本当に素晴らしい合唱でした。 新生徒会役員決まる 本部役員 会長 髙沢 拓実(2A) 副会長 月﨑 智也(2A) 鈴木 優太(1A) 書記・会計 関 花梨(2A) 波多野 柾(1A) 専門委員長 広報 渡邉 将寛(2A) 保健・美化 田中 由里(2A) 学芸 太田 莉来(2A) 生活 西廣 麻咲紀(2A) 学年別卓球大会 多くの選手が県大会出場を決めました。 1年男子 一木 祐介 ベスト16 1年女子 伊藤 莉緒 ベスト8(県)、村田 美羅 ベスト8(県) 長谷川 恵里花 ベスト16 2年男子 髙橋 蓮 第3位(県)、 石井 怜恩 ベスト8(県) 太田 莉来 ベスト12(県)、髙沢 拓実 ベスト12(県) 2年女子 藤平 夏帆 準優勝(県) 12月 の 予 定 1日(月) 全校集会 6校時 4日(木) 上総地区PTA 5日(金) 学校評議員会、授業練磨の日 6日(土) テニスあけぼの杯 8日(月) 職員会議 9日(火)三者面談全学年 10日(水)三者面談全学年 11日(木) 三者面談1,2年 新人駅伝練習開始 13日(土)PTA資源回収 15日(月) 登校指導、集金日 18日(木)給食最終日 19日(金) 終業式 22日(月)~1/5(月)冬季休業 1/4(日)駅伝試走 1/6(火) 始業式 1/7(水) 弁当持参、復習確認テスト バザーご協力ありがとうございました。 11月15日(土)にバザーの搬入そして11月16日(日)にはバザーにご協力いただき、誠に ありがとうございました。おかげさまでバザー当日は午前中で完売になりました。収益金 も199,650円になりました。小中学校で折半し、生徒の活動に有意義に生かさせていただき ます。地域・保護者の皆様のご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。 一杯のミルクの奇跡 皆さんは奇跡は起きると信じますか?25年前に久留里中学校に勤務していた頃クリスマ スキャロルという劇を練習し、予餞会で上演しました。スクリュージという主人公がクリ スマスの色々な出来事を通し、悪人から良い人に変わるクリスマスの奇跡のお話です。良 い劇になったので老人ホームを慰問し上演しました。その学年にS君という生徒がいました。 野球も上手く、かわいがっていたのですが、卒業間際に事件が起こりました。日曜日に車 を運転していると隣町でバイクに乗った少年が勢い良く走ってきました。良く見るとS君で した。私は車を飛び出し、厳しく叱りました。バイクから引きずりだし、何をやっている んだとビンタをしました。彼への愛情のつもりでした。しかしその日から彼は一切私に心 を開かなくなりました。きっと彼には色々な苦しみ、つらさもあったのでしょう。しかし 私は何も聞こうともせず、就職の面倒を見たり、彼のことを心配していたおごりもあり、 自分の怒りを抑えることができず、感情のまま怒りました。私は彼のつらさ苦しみが何も わかっていなかったと思います。彼が卒業してからも心の隅に引っ掛かかるものがありま した。そこで誕生日やクリスマスにカードを書いて送りました。もちろん何の返事もあり ませんでした。申し訳なかった。指導の仕方に間違いがあったという思いがいつもありま した。ところが25年後また久留里中に来た時に携帯の電話が鳴りました。なんとS君だっ たのです。S君は南房総で働いているとの話でした。彼から先生飲みに行こうと誘いの電話 でした。跳び上るほどうれしく、私にとってはその電話は最高にうれしい奇跡の電話にな りました。会えたら話したいことや謝りたいこと等いっぱいあったのに、当日家族が病気 になり残念ながら実現しませんでした。しかし私の心はすごく晴れました。心のつかえが とれたようでした。相手を思い、何か行動すれば、信じられないような奇跡が起こると思 います。以前みんなに話したように幸せになる方法は与えることです。それでは一杯のミ ルクという奇跡の話をします。学費を稼ぐために苦学生は様々な手段でお金を稼がなけれ ばなりません。学生が楽にお金を得られるアルバイトが見つからない頃、なかには訪問販 売する学生もいました。ハワ-ドもそんな学生の一人でした。ハワ-ドは典型的な苦学生 でした。実家が貧しく援助を期待できないハワ-ドは週に数回、物を売り歩いていました。 夏休みの暑いある日です。勉強も厳しく、前夜もそれほど睡眠をとっていない体にこの夏 の暑さはこたえていました。時間が経つにつれ、疲労はひどくなり、おまけにお腹が空い てきました。その日はいつにもまして厳しくまだ何一つも売れていません。手持ちのお金 すらなく、食べ物も買うことができません。疲労と空腹とみじめさでハワードはどんどん 落ち込んでいきます。もう働くのはやめよう、学校もやめてしまおう。気分はどん底です。 「もうこれで最後だ、恥も何も捨てよう。すべてを捨て去る気ならなんだってできるはず だ」ハワードは必死で自分を鼓舞しました。次の家の玄関先に立つと食べ物をもらおうと 心を決めました。「ハイ」きれいな声と共に女性が出てきました。先ほどまでの勇気は消 え、ハワードはか細い声でようやくこう言います。「お水をいっぱいいただけますか?」 その家の女性は、彼が空腹であることに気づいていましたが、水を求められている時に食 べ物を差し出すのは失礼な気がして、大きなコップにミルクを入れて持って来ました。ハ ワードはゆっくりとミルクを飲みました。女性の温かさが腹に染み渡るような気がしたハ ワードは、今度ははっきりとこう尋ねました「おいくら支払えばいいでしょうか?」女性 は笑ってお金を取ることはありませんでした。ハワードは心からお礼を言うと「頑張って ね」という女性の言葉を背に、次の家に向かいました。それから年月が流れたある日、大 病院に珍しい病気を患った一人の女性が運び込まれてきました。ケリーというお医者さん が彼女の担当になりました。ケリーは時間をいとわず、一生懸命、全身全霊を尽くしてそ の女性のために働きました。忙しい身でありながら、特別とも思える配慮を欠かしません でした。ケリーの心を込めた治療とケアのおかげで女性は回復し、無事退院の日を迎える ことができたのです。ケリーは会計係にその女性に渡す請求書を承認するために自分に回 すように頼みました。請求書に書かれた金額を確かめると、ケリーはその下に何やら 書き込みました。その請求書は女性の部屋に運ばれました。なかなか封筒が 開けられません。珍しい病気の治療費は高く、大金を持たない平凡な 家庭の自分に支払えない金額であることはすでに分かっていました。 彼女は分割で支払おうと思っていました。退院の喜びと同時にどのくらいの 金額が必要なのか心配でたまらず、なかなか封筒を開ける勇気がわきません。ようやく 封筒を開けた女性は自分の目を疑いました。彼女の目に飛び込んできたのは 「一杯のミルクにより全額支払い済み」そして「ハワード・ケリー医師」 というサインだったのです。
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