2015.11.13|預言者達

東京ジャーミイ金曜日のホタバ
2015 年 11 月 13 日
預言者達 そ し て 聖 ム ハ ン マ ド ’は ア ッ ラ ー の 御 許 に お い て
親愛なるムスリムの皆様
崇高なるアッラーは、その教えを啓示という
高 い ( ulu’l azm) に 立 つ 大 預 言 者 達 で す 。 大 預
独特な方法で、預言者達を通じ、人々へ伝えら
言 者 と は ‘ど の よ う な な 苦 し い 状 態 に お い て も
れました。人間は、努力によってこの世で高い
そ の 任 務 を 適 切 に 成 し 遂 げ る ’と い う 意 味 で す 。
実は、その大預言者達は、任務を果たす過程で
全体規則)
が出来ますが、いくら努力しても預言者になる
降り掛かった耐え難い暴力や妨害、そして迫害
位階を獲得し、豊かさや社会的地位を得ること
OF
ことはできません。なぜならアッラ
ー はISLAM
御心に
1
IS
EASY
を忍
耐によって乗り越えた人々です。
適う者を預言者として選ばれるからです 。
預言者達は、人々にアッラーからのメッセー
聖クルアーンに述べられていることによれば、
ジを伝える間に幾度となく奇跡を起こしました。
どの民にも一人の預言者
奇跡とは崇高なるアッラ
が遣わされました。過去
ーが不信者達を沈黙させ
のそれぞれ民の中には、
る為に預言者達に与えた
必ず一人の警告者である
特殊な出来事です。クル
預言者が存在しました。
アーンは預言者達に与え
区別することなく、すべ
られた奇跡を私達に説明
ての預言者を信仰するこ
しています。例えば、聖
とが基本です。したがっ
イブラーヒームがバベル
てある預言者を信じ、あ
の独裁者ネムルートによ
る預言者を信じないとい
って火の中に投じられた
うことは、信仰に背くこ
時、彼は火によって焼か
とと見なされます2 。
れなかったこと、聖ムー
親愛なるムスリムの皆様
サーの手の杖が大蛇になってフィルアウンの前
預言者達は実直かつ正直で、信頼が厚く、また
で魔術師に作られ、蛇のように動き糸を呑み込
罪から遠く、高い知能を持ち、寛容な人達で、
んだこと、そしてムーサーが手を脇の下に入れ、
崇高なるアッラーから禁止されたことや命令を
再び出すとそれが白くになっていたこと、ムー
そのまま間違いなく人間に伝えています。また
サーが杖を海につけたら海が二つに割れたこと、
一方で彼らは私達と同じように飲食し、歩き、
聖イーサーが泥で鳥の形を作り それに息を吹
立ったり座ったりし、疲れ、結婚し子供を持ち、
き込むと生きかえり飛んだこと、死者を蘇らせ
病 気 に な り 、 こ の 世 を 去 り ま す 3。 ま た 啓 示 と い
たこと、生まれ付きの盲人を治したこと、そし
う特別な使命を持つどの預言者も神格的な特徴
てイーサーの弟子達の希望に応じて天から食卓
を持っていません。アッラーのお許しなく他の
を御下しになったことなどは、アッラーのお許
ものを益することも害することも出来ません。
しの下で成し遂げられた奇跡です。
さらにアッラーに教えられたこと以外幽玄界の
まずクルアーンにおいて語られている預言者
ことも知りません。
達の生き方をよく読んで理解し、そのことにつ
兄 弟 姉 妹 の 皆 様 全 預 言 者 の 中 で 、 ’聖 ヌ ー フ 、
聖イブラーヒーム、聖ムーサー、聖イーサー、
いてよく考えてみましょう。このような預言者
達の物語から、そして彼らが派遣された各民族
の物語からも様々な教訓を学んでいきましょう。
1
第 62 章第 4. 節
第 4 章第 150-151 節
3
第 3 章第 144 節; 第 13 章第 38 節
第 18 章第 10 節; 第 25 章第 20 節
2
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