1 - 九州大学

※
帰国後15 日以内に提出してくださ
い。
九州大学海外派遣留学生 最終報告書
※
提出された情報は、海外留学HP
に掲載します。(色のついた部分
は掲載しません)
留学先大学名
留学先学部名(またはプログラ
ム名)
留学期間
学部/学府・年次
Hogeschool voor de Kunsten Utrecht / ユトレヒト芸術大学
(国名: オランダ
)
Games and Interaction
2013 年
9月
~
2014 年
芸術工 学部/学府
留学により卒業または修了が遅れる見込みの有無とその期間
有 ・ 無
6 月
3 年次~
4 年次
(期間:
)
1.4年次に留学したため 2.単位が不足するため 3.新卒で就職したいため
遅れる見込みの方は
4.その他(具体的に記入)
その理由を書いてくだ
さい
(NO.に○印をつける)
留学中は OG の方に相談にのっていただいたり、担当教員ともメールのやりとり
卒業を遅らせないた
をするなど単位についてこまめに連絡を取り合いました。留学前にある程度留
めにどのような配慮
学後の流れは頭に入れていたので、早めの準備を心がけました。
や工夫をしましたか?
進路の予定
1.就職 ( 時期: 4月から /(
2.大学院進学(
大学
3.その他(具体的に:
)年 (
)月から)
学府/研究科
)
)
前項で1と答えた方
は、就活時期と方法を HKU 在籍中にボストンキャリアフォーラムへ参加
教えてください(予定
日本へのエントリーシート送付ならびに面接のための一時帰国
を含む)
面接等では積極的にゲームデザイン演
習の経験を詳しく話すことができた。留
進学先や就職先の選定に、留学経験が影響しましたか?
学中の実践的なプロジェクト経験に面接
官が興味を持つことが多かった。
留学という枕詞は自己アピールのきっか
けとして非常に効果的だった。現地での
ポートフォリオの制作や実際のプロジェ
留学経験は就職活動の際に役立ちましたか?
クトでの経験を積極的に話すことで自分
の活動をアピールすることができた。
1.留学先大学について
授業(カリキュラ 三年次プロジェクト(春期/秋期)
ム等)の概要に Games and Interaction, Game Design, Game Art, Art Management (インタラクションデ
ザイン、ゲームデザイン、ゲームアート、アートマネジメント)専攻の学生4-10名でチ
ついて
ームで、外部クライアントのニーズを受けてゲームあるいはインタラクションデザイン
を利用した製品コンセプトを提案、プロトタイピングを通じて実際のデザイン制作プロ
セスを実践的に学ぶことを目的とする。
春期 【プロジェクト名】Anders op Weg【クライアント】Rhinofly(Utrecht)【チーム名】
Team Up【コンセプト名】Teamo’meter【参加形態】コンセプト・プロダクトデザイン ユト
レヒト市における通勤時間帯の交通渋滞改善のために企業単位の導入を想定したポ
イント制度ならびにポイント加算機Team’o meter を提案する際、プロダクトデザイナと
して機械外形のプロト製品を製作。IT コンサル会社 Rhinoflyの監督を受けユトレヒト市
のピッチコンテスト(http://www.economicboardutrecht.nl/andersopweg)にチームで応
募。
留学先大学のサ
ポート体制につ
いて
(語学面/勉学
面/精神面/住
居・生活面など)
秋期 【プロジェクト名】NOM-01【クライアント】Nederlands Openluchtmuseum(Arnhem)
【チーム名】Vonck Games【コンセプト名】Vriend en Vijand【参加形態】コンセプト・グラフ
ィックデザイン 第二次世界大戦中避難場所として開放された歴史を持つ体験型民俗
博物館からの依頼を受け、10 月のイベントで使用可能なゲームとしてウェブサイトと
一体型のカードゲームを発案、プレイテストを元にプロト製品を提出。コンセプトデザ
インとウェブサイト用のグラフィック、会計を担当。
勉学面:各学期にスーパーバイザがつき問題点があればすぐに相談できるよう体制
を整えてくれた。
住居・生活面については別にコーディネータがいたが、たらい回しにされ時間がかか
るばかりということもあり2ヶ月ほどで特に接触しなくなった。前年の留学経験者、また
アムステルダムで就職中の学部の OB の先輩など現地での生活に関してはコネクシ
ョンに大きく助けられることが多かった。
留学先大学に対 新しいチャンスに対しとてもオープンで、プロジェクトに関する予算についてなど非常
する感想
に柔軟に対応してくれた。学校で対応が可能なのは学業に関することのみ、住居に関
しては別の団体が斡旋、ビザに関しては大学内の別の部署にて受け付ける、等仕組
みがわかりやすく、各疑問点について留学開始時すぐに問い合わせ先一覧をもらえ
たのが役に立った。
短期入居者向け住居に関しては SSH(Short Stay Solution)が一括して行っており、
HKU(ユトレヒト芸術大学)とは別の団体であるため学外の留学生とも知り合いになる
ことのできる寄宿舎を紹介してもらった。学校外で友人と出会うきっかけとして
BuddyGoDutch や ESN などユトレヒト地域だけでも多くの活動団体があり、パーティや
小旅行などの機会があったが、その多くに HKU が登録されていたおかげで学内・学
外双方の友人と多く関わることができた。
プロジェクトについては非常に実践的で、ほとんど全ての工程を学生自身による運営
に任せており、各チーム一人ずつ派遣されるスーパーバイザによる定期的なフィード
バックやクライアントとの面会に基づいて製品の内容をどんどん変化させていくのは
とても刺激的な経験だった。学校側からのサポートは特になかったが、ゲーム業界で
働く OB の講演会(使用言語;英語)など学部をまたいだ交流の機会を多く提供してくれ
た。
またチームメイトの学生たちはほとんどが学外に個人的なプロジェクトの時間を持っ
ており(特にゲームアート分野)、各ソフトウェアについて技術を伸ばすきっかけにも
なった。
同じ大学への留
学を希望する人
たちへのアドバ
イス
比較的大きなチームに派遣された場合は特に、積極的に発言し作業内容を確保する
ことが最も大切なことです。学校側から提示されるマネジメントプランというものがまっ
たくないので、学生同士の話し合いに食らいつき、選り好みせずに作業を自分の担当
にしていかないと、何もしないまま学期が終わってしまうことも十分にありえます。自
分で学期のスケジュールを組み立て実際に行動して、学期末一気に組上げられてい
く製品の中にどれだけ自分の手を経たピースを含めていけるか、という少し長期的な
視点を持って作業することが大切です。自分のペースを保ち、学校外での活動にも十
分に時間を割くなどのタイムマネジメントの能力が試される期間になると思います。
学内の PC にはアドビのマスターコレクション、3ds max、Maya, Unity などのソフトが
揃っているので、チームに恵まれやる気さえあれば終業後の時間を使ってアプリゲ
ームを制作することも十分可能です。
Games and Interaction 学部のある校舎は電車でユトレヒト駅から 15 分、アムステルダ
ムから30分ほどの便利な場所にあります。この地域はアムステルダムアニメフェステ
ィバル、ユトレヒトアニメフェスティバルなどヨーロッパ圏のアニメーションの集う場所
であるだけでなく、インディーズゲームの展示会も多く開催されているので、自分の知
識を増やしアイディアの引き出しを増やす機会も多くあります。
2.事前手続き(ビザ申請など)
ビザの種類
VVR (Dutch Residence Permit)
ビザ申請先
Hogeschool voor de Kunsten Utrecht Student Service Center
必要書類、手続 VVR(居住ビザ)/Valid Passport(13 ヶ月以上のゆとりのあるパスポート)/
き方法
Resistration City Hall(市役所への登録)/Dutch Address(オランダでの滞在先住所;
日本を出国前に契約を完了しておくこと)/Health Insurance(留学保険)
http://sscweb.hku.nl/clk/show/id=601603
手続きに要した 2-3ヶ月
時間
その他必要な事 学校側から要求があるので、それに従いパスポートのコピー/滞在先の予約と住所
前手続き
確定/経済状況証明のための事前振込み(留学開始後オランダでの銀行口座に振り
込まれる)等を行う。
オランダ入国後 SSC(Student Service Center)からガイダンスがあり、VVR カードの受
取、市役所への居住登録、銀行口座開設と生活資金の振込みがある。
3.日常生活
日 常 生 活 の 概 夏は日が長く(日照時間は 6:00-21:30 ほど)とても過ごしやすいが冬場の寒さと日の
要、感想
短さは気が滅入るほど。サマータイム制度あり。
移動は主に自転車、バス、電車。雨が降るときは1週間ほどだらだらと続くことが多い
が天気がよい日はからりと晴れるので自転車での移動はとても気持ちがよい。
基本的な活動時間は 9:00-18:00 で、商店など(大型スーパーマーケットを含む)は日
曜日に閉まることが多い。学校内外を問わず殆どの人が英語でのコミュニケーション
を問題なく行えるため、非常に安心感がある。生鮮食品の価格は高めの印象を受け
たが肉、牛乳などの肉製品、加工品などが安く生活しやすい。税の関係で電化製品が
非常に割高なので、特に芸工生はペンタブや音響系機材など、必要な電子機器は日
本から送った方が無難。
生活費(月額)及 生活費計 96,000 円/月
びおおよその内 (生活費内訳)住居費:60000 円(光熱水料、インターネット通信料を含む)
訳(円換算で)
通学費:15000 円(電車、バス利用)、食費;20000 円、
(電話代:1,380 円/月程度) (書籍代: 3000 円 ※ただし必須ではない)
学費・寮費以外に大学へ納入するもの(あれば): 無し
日本から持参し PC(変圧器が必要)、テーブルタップが複数あるとなお便利。
た方がよいもの SSH の斡旋する住所にはベッド、クローゼット、机、電気ポット、共用のキッチン等が
(PCや変圧器等 備えられています。デスクライトが必要な場合は20ユーロほどで購入できます。
の要不要も)
http://www.traveltowns.jp/electricity/netherlands/
これから留学す
る人への、日常
生活(治安対策
を含め)に関す
るアドバイス
お金の管理や受
け取り (銀行口
座開設や海外送
金,またはクレ
ジットカード持参
など)について,
貴方の留学先国
で最も適当な方
法を教えてくださ
い。
ユトレヒトに関していえば治安はほとんど問題ないといっていいと思います。最終の
バスを逃して深夜に駅からしばらくの距離を歩いたことがありましたが、のどかな田
舎過ぎて電灯がなく暗すぎて足下が危険という他は問題ありませんでした。
アムステルダムは繁華街なので深夜出歩くのは危険な場合もありますが、少なくとも
2-3人以上ののグループで行動する限りは大丈夫です。ただスリなどの問題が全く
ないということではもちろんないので、各個人で十分に注意することが大切です。
ただしサッカーのリーグ期間中などは泥酔者などオランダ人でも取り扱いの難しい類
の人が見られることがあるので、サッカーの期間はしっかりとオランダのことをよく知
る人のアドバイスを受けて行動することが必要です。
Visa カードが使えない場合が多い(大きな百貨店等のみ)ため、ほとんどの支払いは
現金または Maestro カードの利用になります。クレジットカード・デビッドカードを使用
する場合は4桁の PIN コードが必須になります。
学校からのガイダンスにしたがって銀行口座を開設し外貨送金をしてもらい、Maestro
カードでキャッシング、買い物をするというのが最も確実な方法かと思います。
送金は小口で行う場合とても高くついてしまうので、私の場合は必要な場合のみキャ
ッシュパスポート(http://www.jpcashpassport.jp/ )も併用していました。
4.住居、生活環境
住居の種類(○印
・寮 ・ホームステイ ・民間アパート ・その他(
をつける)
住所/
電話番号
Warande 192 k757、3705ZP, Zeist, The Netherlands
(Tel: +31 60177-90-222)
)
費用(月額)
440 ユーロ
どのようにして 大学がメールで SSH(Short Stay Solution)を紹介してくれた。
見つけたか
次期留学生に推
薦できるかどう
か、およびその
理由。
【推薦できる】
オランダにもルームシェア紹介掲示板は多くあり、英語でのやりとりも可能ですが、契
約には当然ながら事前に下見をするなど入居者とのマッチングが必要不可欠です。
留学生の場合出国前に居住ビザを取得しなければならないため、下見をせずに住居
を予約できる SSH 経由でのアパート探しが一番手間と問題が少ない方法といえると
思います。
留学生活を送る 私は Utrecht からバスで 15 分ほどにあるザイスト(Zeist)に住んでいたため、市役所
上で次期留学生 登録などで Utrecht 住みの学生たちと違う手続きが必要となり少々面倒でしたが、最
に伝えたい地域 初の登録のみ済んでしまえばあとは帰国前の登録解除申請までは何のトラブルもあ
情報、生活情報 りませんでした。
Zeist は周りを自然に囲まれた大変長閑な場所で、家賃もユトレヒトに比較して少しだ
け安いものが多いです。また広い物件だったのでのんびりした自宅作業が可能で、
晴れた日にはユトレヒトまでサイクリングを楽しむこともできました。
交通費が問題なので全員にはお勧めできないですが、ユトレヒトやアムステルダムな
どの慌しい地域の一方で、牧歌的なオランダの風景を楽しめる場所です。
5.準備段階や留学中に役に立ったウェブサイト
サイト名
URL
コ メ ン ト
特に無し。
(大学の学生サービスセンターとのメールのやりとりのみでした)
6.その他の特記事項
特に無し