国立大学法人 滋賀医科大学

国立大学法人
滋賀医科大学
次世代外科手術に必要なシステム、機器、材料
たに
■ キーワード
MR 画像、マイクロ波手術支援デ
バイス、癌凝固療法、癌温熱療
法、抗癒着剤、リンパ節造影、ロ
ボティクス
■ 概要
外科系医師が必要とする手術時の
作業全てを次世代のテクノロジーに
置き換え、新しいシステムを構築す
る。例えば“視ること"については被
曝がなく、物理、化学物性や代謝ま
で見える MR 画像を用いて生体内を
三次元で見る技術を開発導入する。
とおる
谷
徹
特任教授
バイオメディカル・イノベーションセンター
主な経歴:医学博士(滋賀医科大学)
所属学会:日本外科学会(評議員)、日本
消化器外科学会(評議員)、日本臨床外
科学会(評議員)、日本癌学会、日本癌
治療学会、日本大腸肛門病学会(評議
員)、国際アフェレシス学会(理事長)、日
本再生医療学会(評議員)など
■ 内容
オープン MR を用い、三次元で温度や解剖、代謝を画像化し、生体内の情報を確認しながら手術する
目として MR 画像を用いる。将来は手術ロボットの目として、またはロボットの位置を確認するために被曝しな
い MR 画像を用いる。
腫瘍切除の代わりにマイクロ波機器を用いた凝固や温熱療法により癌細胞の治療を行ない、評価は MR
温度画像で行なう。
吻含やシーリング・止血を従来の生物材料より 40 倍以上強カな合成接着剤により行ない、将来止血や縫
合がない手術を目指す。さらに手術すれば癒着し、合併症を起こすが、癒着しない材料開発により術後合
併症を減少させる。またリンパ節郭清をする道順として、MR 下のリンパ節造影を行ない、道筋を見ながらリ
ンパ節の郭清を行なう。
上記の材料と MR 画像下で干渉しないマイクロ波を用いた様々な手術器具による MR 下の手術システムを
構築する。
分野・業種
シーズにかかわり
希望する研究課
題
コメント・メッセー
ジ
特許出願状況
【お問い合せ先】
ライフサイエンス、癌治療、電磁波、合成ポリマー、化学、ロボット工学
・ロボットが行なう次世代外科治療システムと材料、機器の開発
・マイクロ波機器の開発
・体内ロボット用ナビゲーションシステムの開発
縦型オープンを用いて世界のトップを行くシステム開発と実践を行なってき
たが、通常型 MR についてはこれからである。市場の大きい普及型を用い
た機器の開発を行なう。また凝固や温熱療法については温度モニターが世
界で初めて可能となった。全てこれから応用完成が期待できる。
特許出顧 2001-49029、特許公開 2002-248090、特許出願 2003-164338
国立大学法人 滋賀医科大学 研究協力課
〒520-2192 滋賀県大津市瀬田月輪町
TEL:077-548-2847
FAX:077-548-2086
E-mail:[email protected]
HP:http://www.shiga-med.ac.jp/
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滋賀医科大学
アルツハイマー病の MRI 診断と治療
■ キーワード
アルツハイマー病のMR画像診断
用試薬および治療薬
■ 概要
アルツハイマー病を次世代MR画
像法によって診断する試薬および
技術、アルツハイマー病の治療薬
とおやま
いくお
遠山 育夫
教授
分子神経科学研究センター
・ 神経難病診断学分野
主な経歴:医学博士(京都大学)
所属学会:日本神経学会(専門医)、日本内
科学会(認定医)、日本認知症学会(理事、
専門医)、日本脳科学会(理事)、日本解剖
学会(評議員)、米国神経科学学会など
■ 内容
アルツハイマー病を次世代MR画像法によって診断する技術や試薬および治療薬
最近の医学の進歩により、アルツハイマー病の新しい治療法が開発されつつある。いずれの治療法も、早期に診断して
早期に治療を行うほど、効果が優ると考えられている。しかし、アルツハイマー病を早期に確実に診断することは容易では
ない。我々は、フッ素 MR 画像法を用いてアルツハイマー病を非侵襲的に診断する新しい技術および試薬の開発に挑戦
している。なお、この研究は、MR 医学総合研究センター・犬伏教授との共同研究による。
アルツハイマー病モデルマウス脳における老人斑(左図、赤色)と老人斑に結合した開発試薬(緑色)。
開発試薬はモデルマウスの血管内に投与すると、脳内に入って老人斑に結合する。
画像診断
さらに、アルツハイマー病の治療及び予防薬としての用途を提供する新しい化合物も開発し、特許を出願した。この化
合物は、アルツハイマー病の原因蛋白とされるβアミロイドププチドの凝集体やオリゴマーに結合して分解する。アルツハ
イマー病の遺伝子改変モデルマウスに経口投与すると、βアミロイドププチドの凝集体の脳内濃度を減少させるとともに、
認知機能を改善させた。
分野・業種
シーズにかかわり
希望する研究課題
コメント・メッセージ
特許出願状況
【お問い合せ先】
バイオ・ライフサイエンス・医薬
・認知症(アルツハイマー病など)の MR 診断薬および技術の開発
・認知症(アルツハイマー病など)の治療薬の開発
高齢化社会を迎え、神経疾患の患者さんの数は急速に増加しています。解決
へ向けた産学官の共同研究を希望します。
特許第 5182747 号、PCT/JP2010/053590、特願 2012-260046 ほか
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全リン脂質網羅的酵素蛍光定量法
■ キーワード
リン脂質、バイオマーカー、血中濃
度測定、ハイスループット
■ 概要
酵素と蛍光基質を用いて、全てのク
ラスのリン脂質を高感度・高精度か
つハイスループットに定量する技術
も り た
し ん や
森田 真也
准教授
医学部附属病院・薬剤部
主な経歴: 京都大学薬学部卒業
京都大学大学院薬学研究科博士後期課程
修了 [博士(薬学)]
所属学会: 日本膜学会、日本医療薬学会、
日本薬学会、日本脂質生化学会、日本薬剤
学会、日本薬物動態学会、日本トランスポー
ター研究会
■ 内容
生体試料中の各リン脂質クラスを網羅的に定量する
技術
リン脂質は、細胞膜や血漿リポタンパクの主要
構成成分であり、その構造的役割に加え、さまざま
な膜タンパク質の活性や局在を調節し、また受容体
のリガンドとして細胞内シグナル伝達において極め
て重要な役割をしていることが、近年しだいに明ら
かとなってきた。しかし、これまで微量にしか存在し
ないリン脂質クラスの定量は困難であった。当研究
者は、現在までに各リン脂質クラスの高感度かつハ
イスループットな酵素蛍光定量法を世界に先駆け
順次開発してきており、全リン脂質クラスに対する
網羅的酵素蛍光定量法の完成を目指している。全リン脂質酵素蛍光定量法を培養細胞実験や疾患モデル動物実
験などの基礎研究に活用することにより、各リン脂質クラスが関係する疾患発症メカニズムを定量的に明らかにする
ことや、臨床応用として動脈硬化・癌・自己免疫疾患・炎症性疾患・神経疾患など種々疾患におけるバイオマーカー
としてリン脂質クラスを見出すことが期待できる。
分野・業種
シーズにかかわり
希望する研究課題
バイオ・ライフサイエンス・医薬
・リン脂質代謝解析
・癌細胞や神経細胞等における細胞内シグナル伝達研究
・動脈硬化、神経疾患、自己免疫疾患、炎症性疾患、癌などのバイオマーカー
探索
コメント・メッセージ
動物実験や植物・微生物実験を含む生化学研究分野や栄養科学分野、薬理・
創薬科学分野など生命科学全般におけるリン脂質の機能解明ならびに、臨床
研究として種々疾患のバイオマーカー発見へ向けた産学官の共同研究を希望
します。
特許出願状況
【お問い合せ先】
特許出願 PCT/JP2011/077049, 特願2012-131977
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