かんぞう教室 なかなかなくならないB型肝炎 ~B型肝炎のこわいところ~

かんぞう教室
なかなかなくならないB型肝炎
~B型肝炎のこわいところ~
平成27年3月12日
医療ソーシャルワーカー
福田 健一
医療連携室のご案内
~より豊かな生活を支えるために~
病気やけがで生活に困っている人へサポート
生活のこと、お金のこと、仕事のこと、家族の
こと等、さまざまな相談に対応する窓口です
病気の治療のことや、退院後の療養場所の
相談もできます
制度やサービスの情報を提供します
院内のスタッフや地域の関係者へつなぎます
ソーシャルワーカー・看護師で対応しています
高額療養費制度が変わりました
高額療養費制度は、医療費の負担に一定の歯止めを設ける仕組みです。
平成27年1月より、70歳未満の方の所得区分が細分化されました。
所得区分
自己負担限度額(月額)
年収約1,160万円以上
252,600円+(医療費-842,000円)×1%
<4月目~:140,100円>
年収約770~約1,160万円
167,400円+(医療費-558,000円)×1%
<4月目~:93,000円>
年収約370~約770万円
80,100円+(医療費-267,000円)×1%
<4月目~:44,400円>
年収約370万円以下
57,600円
<4月目~:44,400円>
住民税非課税
35,400円
<4月目~:24,600円>
高額療養費制度
<70歳以上の方の場合>
所得区分
自己負担限度額(月額)
外来
外来と入院
年収約370万円以上
44,400円
80,100円+(医療費-267,000円)×1%
<4月目~:44,400円>
年収約370万円以下
12,000円
44,400円
住民税非課税
年金収入80~160万円
8,000円
24,600円
住民税非課税
年金収入80万円以下
8,000円
15,000円
限度額適用認定証の手続きをおすすめします
1か月に支払った窓口負担が負担の上限額を超えた場合、
超えた分は後で高額療養費として払い戻されます。
あらかじめ『限度額適用認定証』を医療機関の窓口に提示すると、
窓口での支払いが負担の上限額までとなります。
保険者に申請の手続きが必要です。
申請した日の属する月の初日から開始となります。
70歳以上の方は自動的に上限額までの支払いとなります。
低所得の区分適用になるためには、認定証が必要です。
入院中の食事代も安くなります。
一般加入者
住民税非課税世帯
(70歳以上の人は低所得Ⅱ)
住民税非課税世帯
1食あたり260円
90日までの入院
1食あたり210円
90日を超える入院
1食あたり160円
70歳以上の人(低所得Ⅰ)
1食あたり100円
肝炎治療費の助成
助成の対象者は?
★医療(健康)保険に加入してる方
★B型又はC型肝炎のインターフェロン製剤治療
B型肝炎に対する核酸アナログ製剤治療をする方
負担額は?
世帯の課税状況により、自己負担限度額が異なります。
世帯の市町村民税(所得割)
課税年額の合計
自己負担限度額
(月額)
23万5,000円未満
1万円
23万5,000円以上
2万円
B型肝炎訴訟
B型肝炎訴訟とは?
幼少期に受けた集団予防接種等(予防接種また
はツベルクリン反応検査)の際に注射器(注射針
または注射筒)が連続使用されたことによってB
型肝炎ウイルスに持続感染したとされる方々が、
国による損害賠償を求めている訴訟です。
※ 注射器を交換する旨の指導が行われなかっ
たことについて、国の過失責任が認定された期
間は、昭和23年から昭和63年までの間です。
B型肝炎訴訟
給付金は?
状態
給付金
死亡・肝がん・肝硬変(重度)
3、600万円
肝硬変(軽度)
2、500万円
慢性肝炎発症後 20年経過していない
1、250万円
肝炎発症後 20年経過し、治療を受けている
300万円
肝炎発症後 20年経過し、治療を受けていない
150万円
集団予防接種の日から20年経過していない
600万円
集団予防接種の日から20年経過
年50万円+定期検査費等
B型肝炎訴訟
給付金を受け取れる可能性のある方は?
●昭和16年7月2日~昭和63年1月27日生まれの方
●B型肝炎ウイルスに感染している方
(肝がん、肝硬変、慢性肝炎、無症候性キャリアの方
B型肝炎ウイルスが原因で死亡された方の遺族)
※平成29年1月12日までに請求する必要があります
B型肝炎訴訟
給付金を受け取れる可能性のある方は?
対象はB型肝炎ウイルスに持続感染されている方
★集団予防接種等における注射器の連続使用によ
り感染したと認定された方
★その方から母子感染した方
(これらの方々の相続人を含みます。)
集団予防接種等とB型肝炎ウイルス感染との因果
関係の認定が必要となります。
B型肝炎訴訟
給付金をうけるための要件は?
(1)一次感染者であることを証明するための要件
集団予防接種等により、直接、B型肝炎ウイルスに持
続感染した方(一次感染者)の認定については、以下
の要件をすべて満たすことが必要です。
① B型肝炎ウイルスに持続感染していること
② 満7歳になるまでに集団予防接種およびツベルクリ
ン反応検査を受けていること
③ 集団予防接種等における注射器の連続使用があっ
たこと
④ 母子感染でないこと
⑤ その他集団予防接種等以外の感染原因がないこと
B型肝炎訴訟
給付金をうけるための要件は?
(2)二次感染者であることを証明するための要件
一次感染者である母親からの母子感染によりB型肝炎ウ
イルスに持続感染した方(二次感染者)の認定について
は、以下の要件をすべて満たすことが必要です。
① 原告の母親が一次感染者の要件をすべて満たすこと
② 原告がB型肝炎ウイルスに持続感染していること
③ 母子感染であること
身体障害者手帳
対象者は?
認定基準に該当する肝臓機能障害のある方
肝臓臓移植を受け、抗免疫療法を実施している方
原則として肝臓機能障害となった原因は問いません。
肝炎ウィルスに起因するもの以外であっても対象となります。
アルコールを摂取している場合は、180日以上の断酒が必要です。
申請の手続きはできるのか?
どの等級に該当するか?
担当の医師に相談することをお勧めします。
身体障害者手帳
認定基準は?
主として肝臓機能障害の重症度分類であるCHILD-PUGH分
類によって判定されます。(肝性脳症・腹水・血清アルブミン値・プ
ロトロンビン時間・血清総ビリルビン値)
3ヶ月以上グレードC(10~15点)に該当する方が、概ね身体
障害者手帳の交付対象です。
CHILD-PUGH分類の他にも認定基準が細かく定められてい
ます。
Child-Pugh 分類
A
身体障害として
認 定
B
C
有
症
状
一定の期間
経
過
身体障害者手帳
利用できるサービスは?
・医療費の助成(1・2級のみ)
・税金の減免
・公共交通料金・タクシー料金の助成
・有料道路の割引、自動車税の減免
など
等級は病状等により1~4級と判定されます。
身体障害者手帳
手続きは?
お住まいの市町村担当窓口になります。
申請に必要なものは・・・
①申請書
②診断書
※診断書は、身体障害者手帳指定医が作成した
ものに限ります。
③写真(たて4㎝×横3㎝)
※市町村によって、提出書類が異なる場合があります。