ケーブルを自作してみよう LAN

2002 年 9 月 27 日
大阪府高等学校情報研究会
ネットワーク部会
大阪府立茨木養護学校
大峠
資料
貴弘
LAN ケーブルを自作してみよう
最近では、各校にネットワークが導入され色々な分野で活用されています。大阪府の場合
は無線 LAN の導入が見送られている現在、LAN ケーブルは無くてはならないアイテムと
なっています。しかしながら、短いと使い物にならず、長すぎるとじゃまになるばかりで
はなく、データロスもある場合があります。そこで、必要な長さのケーブルを自作してみ
たいと考えました。(本校では 4 年前からこればっかりです・・・工事屋さんです。)
● LAN ケーブルってどうなっているの?
現在学校現場で主流の 100base-tx について少し解説しておきます。
*セグメント長:
・信号にロスがない最大長として 100m。
それ以上の場合は、途中に HUB を入れる等の対策が必要
・HUB 間の長さは、400m を超える製品も多数あります。
* LAN ケーブルの構成:
・両端にコネクタ(RJ45)がついたケーブルです。ケーブル内部は、2本をペアにし
て撚り合わせたもの4組8本にカバーをかぶせたもの。
・規格
STP = ツイストペアでシールドがあるもの
UTP =ツイストペアでシールドが無いもの(安価である)
・RJ45 とは、電話のモジュラーコネクターのピン数が多いもの
*ケーブルの種別
・カテゴリ5は、100Mbps の通信が可能
・T-568A と T-568B 2 種類の規格があり規定されている pin#とケーブル配色が異な
ります。(T-568B)
[ RJ45 UTP ]
100BASE-TX
媒体
コネクタ
pin #
1pin は突 起のある 上方からみて右 端
Signal
T-568A
T-568B
緑 /白
橙/白
Cat.5 U T P ( 100W )
1
Transmit +
150W STP
2
Transmit-
緑
橙
RJ45 ( UTP)
3
Receive +
橙 /白
緑/白
D-sub 9pin (STP)
4
Unused
青
青
5
Unused
青 /白
青/白
6
Receive -
橙
緑
7
Unused
茶 /白
茶/白
8
Unused
茶
茶
セグメント 長 最大 100m
-1-
● LAN ケーブルを作成しよう
*準備物:
・RJ45 コネクター 2 個(各 50 円程度)
・UTP Cat.5 ケーブル適当(70 円∼ /m)
300m 巻だと割安感あり
・圧着工具(RJ45 のみの対応だと、2000 円程度)
・ニッパー
・カッター(よく切れるハサミでも代用可能)
・テスター or ケーブルテスター(あれば完成時に導通チェックが簡易)
*作業手順
①ケーブルを必要な長さ+ 10cm 程度にニッパーで切断
②皮膜をカッターか、ハサミで丁寧に 3cm 程度剥く
③縒り線を解いて T-568B の順序に並べ替える
④ケーブル細線の先端を適当な長さ(1cm 程度)に切りそろえる
⑤ RJ45 コネクターに pin アサイン通りに挿入する
⑥圧着工具でかしめる
*クロスケーブルの pin アサインについて
一端:12345678------------36178245
1236pin の反転だけでなく、4578pin の反転も行った方が 1000base の対策になる
②の作業中
③並び替え完了
③の作業(並び替え)
④ニッパーで切り落とし ⑤ pin サインを間違えずに挿入
⑥圧着(カチッと音がします)してできあがり
-2-