黒部市人口ビジョン・総合戦略に関する意見・提言 資料1

資料1
黒部市人口ビジョン・総合戦略に関する意見・提言
番
号
意見区分
意見内容等
対忚状況等
備考
1
第1回委員会資料8基本目標4「行政と市民が一体となった地域づくりの推進」では、直接、行 ここで言う「市民」には、住民だけではなく、町内会
第1回委員会
政と市民が一体となる機会は少ないのではないか。NPO等の活動団体や組織が間に入ること やNPOなどの地域活動団体も含んだものとしてい
(総合戦略)
が現実的ではないか。
ます。
2
第1回委員会 行政としては、参加型の会議を開催することで、市民の意見を集めることができるのではない
(総合戦略) か。
3
先行事業については北陸新幹線開業を契機とした施策が多いようだが、総合戦略では基本目
第1回委員会
4つの基本目標と10の基本方針に沿って施策を
標3「結婚・出産・子育ての希望が叶う地域をつくる」の部分が重要である。これらの施策を充
(総合戦略)
組み立ててまいります。
実されることが必要である。
基本目標Ⅲ
基本方針①②
4
第1回委員会 結婚出産子育てについて、黒部市の人口構成は女性の人口が多い。女性が就労することで収 4つの基本目標と10の基本方針に沿って施策を
総合戦略
入の安定を図るなど、そのような施策も必要である。
組み立ててまいります。
基本目標Ⅰ
基本方針①②
5
第1回委員会 戦略を立てる際には核となるビジョンが重要である。人口構造を維持しながら将来にわたって
(総合戦略) 活力ある地域を実現するんだということを忘れないような形で表現するのが望ましい。
参加型会議の開催を含め、行政と市民が一体と
なった地域づくりを進めていきます。
総花的ではなく、黒部の特徴を活かした施策を総
合戦略策定の際に盛り込んでいきます。
国土交通省としては、「安全・安心」の部分について関連が大きいと思われるが、黒部市では近
黒部市の強みを他にアピールしていくことは重要
第1回委員会 年は大きい地震や水害などが発生しておらず、市民アンケートにおいても「安全・安心」が市と
基本目標Ⅳ
6
な視点であり、今後の総合戦略策定において検討
(総合戦略) して誇れるものであるとの意見が多い。この評価は、定住促進の上での売りとなるのではない
基本方針①②
していきます。
か。
総合計画は網羅的な表現となることが想定されるが、総合戦略ではエッジを立て、黒部市の強
メリハリのついた戦略となるよう委員のご意見を伺
みにフォーカスを当てた詳細な内容となることが大事である。
第1回委員会
いながら進めていきます。
7
また、今後人口が減少し、財政制約が増していくことが想定される中で、市民や企業に課題を
(総合戦略)
情報提供を随時行い、市民・企業等とも連携を
知っていただき、ともに協力・解決していくことが必要となると考えられる。
図っていきたいと考えています。
第1回委員会 総合戦略についての最終目標は、2060年の想定人口から、5000人を上乗せすることであると
8
(人口ビジョン) 理解してもよいのか。
1
今回の人口のシミュレーション結果は、あくまで現
段階における推計値です。
本市では、先に施策事業を検討し、その後人口を
設定するパターンを考えています。
黒部市人口ビジョン・総合戦略に関する意見・提言
番
号
意見区分
意見内容等
対忚状況等
9 第1回委員会 人口を主眼に置かないという手法もある。高知ではそのような取り組みもみられる。
(人口ビジョン)
備考
総合戦略で実施する取り組みの効果として期待さ
れる人口を設定したいと考えています。
将来人口の推計の考え方は、出生死亡、移動だけなのか。経済成長率などは要素として入っ 今回の人口推計は、経済成長は反映していませ
10 第1回委員会
(人口ビジョン) ているのか。
ん。
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第1回委員会 基本目標や方針は問題ないと思うが、この状態では意見のしようがない。具体的な施策や方
(総合戦略) 針が次回示されるのか。
具体的な事業については、第2回委員会でご提示
し、委員からご意見をいただきたいと考えていま
す。
インターネットで調べたが、日本版CCRCの委員会報告があった。その中で実現への視点とし
第1回委員会 て三菱総研、辻一郎先生から意見が出ている。少子高齢化をネガティブに捉えるのではなく前 総合戦略策定において、参考とさせていただきま
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(総合戦略) 向きに捉え、高齢者が街に住みながら生き生きと生活・交流できるまちづくりを提唱しており、 す。
委員の皆様にも読んでいただければと思う。
総合戦略の基本目標1「雇用を創出し、活力ある地域をつくる」の中の具体的な施策として、企
業進出や本社機能移転等の企業活動の促進が上がっております。
地域活性化や雇用の創出の為に企業誘致が重要な施策の一つとなる事は理解できますが現
状、地方の中小零細企業は人手不足で困っている状況です、本社機能の移転であれば転入
による人口増加は見込めますが、企業誘致をしてもそこで働く人員を確保できないのであれば
企業側のメリットはありません。ましてや大手企業・店舗の新規進出により、既存の事業所の人
材確保の機会が奪われる事になりかねないのではと不安を感じます。また雇用環境を充実さ
せる為の施策に対しても、企業・事業者側に掛かる負担は増える事が懸念されます。現状の洗
6月30日メール
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い出しシートの中では新規起業や企業立地・観光及び農業等一部の業種への支援策は上
(総合戦略)
がっていますが、既存の企業・事業者が安定して事業を継続できる施策が少ない様に思いま
す。国や県も様々な補助金や優遇税制等の充実を計ってはいますが、申請の為の書類が膨
大であったり専門知識がなければ申請できないようなケースが多く、中小零細起業や個人事業
主にはハードルが高く活用に至っていないのが実情です。雇用創出・人口増加、「卵が先か、
鶏が先か」的な議論になるかとは思いますが、既存の事業者を無視して企業誘致を進める事
が人口増加に繋がるとは思えません。既存の事業者が安定して事業を継続できる市独自の施
策の検討を進め、安心して暮らせるまちづくりが人口増加・雇用機会の創出に繋がるのではな
いかと考えます。
2
基本目標Ⅳ
基本方針②
企業誘致は新たな雇用と人を呼び込む有効な手
段と考えております。新しい風を取り入れ地域の活
性化を目指すものでありますが、それは既存事業 基本目標Ⅰ
者との共存のうえで成り立つものです。
基本方針①
総合戦略の策定においては、既存事業者の支援
についても盛り込んでいきたいと考えております。
黒部市人口ビジョン・総合戦略に関する意見・提言
番
号
意見区分
意見内容等
対忚状況等
備考
シニア世代が輝いて活動できる地域、国際化に対
忚し異文化と共生できる地域、協働によるまちづく
りなど、これからのまちづくりを進めるうえで重要な
視点であると考えております。
今後の総合戦略策定において、参考とさせていた
だきます。
基本目標Ⅳ
基本方針②③
第2回検討委員会に向けて、総合戦略案に加えていただければと思う案と参考資料をまとめま
した。庁内での検討に役立てていただきますようお願いいたします。
1.シニアが輝くまちなかの創造
少子高齢化と空洞化する市街地問題の解決策の一つは、地域住民が人生の最後まで元気
で自立して生活するまちなかを創っていくことです。このためには、住民自らが積極的に健康増
進に関わっていく意識を高めていく一方、老後の仕事や生きがいは、老後の健康と密接に結び
ついているので、地域の中で、定年を迎えた住民や高齢者が、生きがいをもって関わることの
できる仕事や活動とその場作りを創り出していく必要があります。
参考資料① 「日本版CCRC実現への視点」 三菱総合研究所主席研究員 松田智生 ②
「日本版CCRCの創生に向けて」 東北大学大学院医学系研究科 辻 一郎 ③ 『三ガク
「岳・楽・学」都のまちづくり』 長野県松本市 ④ 「日本版CCRCのソフト面に関する考察」
東北大学大学院医学系研究科 辻 一郎 ⑤ 「日本版CCRC構想(素案)」 日本版CCRC
構想有識者会議 ⑥ 「老いる都市と医療を再生する ——まちなか集積医療の実現策の提示
——」 1「健康福祉医療都市構想」 世田谷記念病院 酒向 正春
2.心のグローバル化推進による魅力ある地域の創造
経済、食料のグローバル化が高度に進んでいる一方で、人の意識のグローバル化を大いに
進めて行く必要があります。私たちは、外国製品に囲まれ、輸入された食料を毎日食べて生活
7月2日メール していますが、その一方で、外国人と向き合い、外国のことを自らの問題として意識しながら暮
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(総合戦略) らしてはいません。私たちは事実として、環境を通して互いに密接に繋がっています。即ち地球
を共有しています。しかし、現状として、国境線を引き、互いに利害を主張して争ったりしていま
す。その結果、環境を破壊し、戦争や紛争を引き起こしています。
この問題を克服していくためには、心を大きく広げてゆき、異文化の人々と共生していく道を
進んでいかねばなりません。具体的には、世界の難民の積極的な受け入れです。難民を受け
入れることで、難民を生み出している紛争についての理解を深め、住民となった難民の方々を
とおして、紛争解決のために働くことも出来るようになります。そのような住民の住む地域は、
多様性と包容力を兼ね備え、世界の様々な人々が訪れ、住みたいと思うような魅力的な地域
になってゆくことでしょう。
参考資料:① 『「私と世界がつながるまち 刈谷」をめざして 刈谷市国際化・多文化共生推進
計画』概要版 ② 『「私と世界がつながるまち 刈谷」をめざして 刈谷市国際化・多文化共生
推進計画』
3.地域住民が主体となり、行政、地元企業とともに進める魅力あるまちづくり
地元が真に魅力的になっていくためには、住民自らが主体的に行政や地元企業と連携してま
ちづくりを行っていくことが不可欠です。どのようにして、住民の主体的なまちづくりを実現して
いくかが全国で模索されているようです。
参考資料:① 「住民参加型まちづくり」 女川町 ② 「住民主体のまちづくりをめざして(郡上
八幡)」 郡上八幡市
3
黒部市人口ビジョン・総合戦略に関する意見・提言
番
号
意見区分
意見内容等
対忚状況等
備考
KPI指標は、現在の出生率をベースに設定すべきで、現状からの下げ止まりを予測したものと
KPI設定の際に留意していきます。
すべきで、増加ありきで設定すべきでないと思います。
高齢者ビジネスの創出を考えるなど年齢層に忚じた対忚も必要でないか。
今後の総合戦略策定においての検討事項といた
します。
地元企業主体の商業施設を設置、あるいは公共施設を民営化してはどうか。
公共施設のあり方について、現在検討中であり、
当初の総合戦略に盛り込むことは困難であると考
えています。
基本目標Ⅰ
基本方針③
女性の生涯雇用(正社員)をどうしたらよいか、黒部市内で働く女性への調査を実施し、実効性
今後の総合戦略策定において、参考とさせていた 基本目標Ⅰ
ある施策(3世帯同居世帯に対する補助や地元定住者が地元企業で正社員として働く場合の
だきます。
基本方針③
企業への補助金制度の創設等)を考えてはどうか。
15
7月3日提言書
(総合戦略)
若者の就業促進を考えるべきで、ただ補助などを行っても一過性にすぎないので、若者(年代
市民アンケートの結果等を参考にしながら施策を
別:高校生、社会人)が地元に住み、働くための収入や環境などの需要調査を行って、各企業
検討していきます。
とのギャップを把握してうえで対策を講ずるべきではないか。
ブランド品を開発するよりも特色ある「まちづくり」を考えるべきではないか。
総合戦略は、各自治体の強み弱みを踏まえて策
定されるものであり、各市町村の特色が反映され
てものと考えております。
海、山、平野のそれぞれの産業をコラボした総合産業地域づくりを行ってはどうか。
総合産業地域の実施については、具体的な方向
や計画が明確ではなく、当初の総合戦略に盛り込
むのは困難であると考えています。
教育施設(特に即戦力となる人材を育成できる大学や専門学校)を設置または誘致し、若者の 教育施設の誘致については、検討すべき提言と考
市外への定住を防ぐとともに市外からの若者を呼び寄せ、あわよくば定住に結び付ける。ただ えますが、当初の総合戦略に盛り込むのは困難で
し、成功事例の調査や若者の意識調査が必要である。
あると考えています。
宇奈月をアウトドアレジャー化の聖地として再定義する事業
県、黒部市、宇奈月温泉のホテル(の親会社)各社、黒部峡谷鉄道、金融機関等が出資して
DMOを組成。温泉やトロッコ電車ではなく、住民アンケートにある黒部市の魅力「自然」を核に
宇奈月周辺の魅力を再定義。当該DMOがイベント等を整理するともに、地域で統一のある広
7月30日メール 告宣伝活動や営業販売活動を実施する。
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(総合戦略)
YKKセンターパークを中心に啓蒙型産業観光を展開する事業
YKKセンターパークと連携して、黒部市内の工場や職場の見学が可能とする仕組みを構築
(期間を限定することを想定)。市外からの見学者のみならず、住民が地元の産業等を知ること
で、愛着が増すことを期待するもの。
4
企業等との連携は重要であり、今後の検討課題と
いたしますが、当初の総合戦略に盛り込むのは困
難であると考えています。
既に産業観光を組み入れたルートを設定しており
ます。
市内外の多くの方に体験していただくことが重要で
あると考えており、引き続き充実を図ります。
黒部市人口ビジョン・総合戦略に関する意見・提言
番
号
意見区分
意見内容等
対忚状況等
企業誘致や雇用を生み出す起業支援の推進事業については企業立地に向けた助成、新たな
企業団地の取得・整備、本社機能移転事業所設置助成金支給など推し進めていくべき内容で
あるが、市内事業者、多くの業種において人手不足が深刻化、想定以上に厳しい状況となって
おり、起業支援優先では「人手不足」に悩む経営者の感情を逆撫でする可能性がある点に注
意する必要がある。
起業支援と地元企業の課題解決に向けた支援と併行して実行していく必要がある。必要な従
業員が確保できず、一時的に柔軟な勤務体系の提案や賃上げに踏み切るケースが出てきて
おり、長期的にみると仕事は忙しいが、人件費が圧迫して利益が出ない状況が企業業績身長
の足かせになりかねない。
大手企業は給与など待遇面を充実させており、中小企業との企業間待遇格差が広くなり今後
8月20日提言書
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の人材の確保はますます厳しい状況になる。
(総合戦略)
「本市民の豊かで潤いのある暮らしの実現」という目的からすれば大手企業の支援を強化し、
古くから地域経済を支えてきた中小零細企業の疲弊を放っておくのでは、本末転倒になってし
まう。
近頃の就活生は、賃金は一定レベルでよく、それより「休暇がとれるか」「残業は多くないか」
「社風がいいか」といった質的な面を重視する傾向が年々強まっているという。賃金よりも「働き
やすい」「働き続けやすい」「楽しく働ける」といった評価を高めていかなければ、これからは採
用力、定着力を維持することが難しくなるとも言われている。
このような実態を把握し、新卒生はもとより、中途者を受け入れる環境づくりUIJターン受け皿と
なる「戻ってきたくなる職場」「働きたくなる職場」等。雇用環境の整備促進、事業継続に係る課
題解決に向け、地元企業に対し支援を充実させる必要があると思われる。
5
備考
新たな企業を呼び込む一方で、既存事業者に対し
て支援していくこと、またUIJターンの受け皿となる
基本目標Ⅰ
雇用環境の整備促進を図っていことは重要な視点
基本方針①③
であり、総合戦略において盛り込んでいきたいと考
えております。