ゆうちょICキャッシュカード等の調達及び 発行管理等の委託仕様書 ゆうちょ銀行 コーポレートサービス部門 仕 様 書 1 件名 ゆうちょICキャッシュカード等の調達及び発行管理等の委託 (Supply of postal-savings integrated circuit cards, issue management) <内訳> ① ゆうちょICキャッシュカード(Suica付カード) ② ゆうちょICキャッシュカード(一般カード) ③ 振替払込専用カード ④ JP BANKカード(クレジット一体型カード) ⑤ JP BANKカード(クレジット単体型カード) 2 委託事項 株式会社ゆうちょ銀行(以下「ゆうちょ銀行」という。)の貯金事務センタ ーから送付されたゆうちょICキャッシュカード等発行データに基づき、デ ータ生成等の加工、カードの発行、動作確認、発送に係る日本郵便株式会社 等への差出しの代行、クレジットカード業務委託会社(再委託先を含む。以 下同じ。)への発行データの交付及び発行データの管理に関する事務の委託を 行う。 3 委託要件 別紙1のとおり 4 委託期間 契約締結日から2019年6月30日まで ゆうちょICキャッシュカードの発行開始は、2016年7月1日(予定)と する。 ただし、2016年6月30日(予定)までは試行発行期間とする。 また、2015年10月1日(予定)から整合性試験を開始することとする。 5 発行予定枚数(予定数量) (1) ゆうちょICキャッシュカード ア Suica付カード………………………… 19万枚(予定) イ 一般カード……………………………………1,397万枚(予定) (※ 一般カードについては、バリアフリー情報が記録されたカード月間15 枚程度含む。 ) (2) 振替払込専用カード……………………………… (3) JP BANKカード ア クレジット一体型カード…………………… イ クレジット単体型カード…………………… 1 25万枚(予定) 50万枚(予定) 1万枚(予定) 6 提出物 ゆうちょICキャッシュカード等発行報告書(1か月分)…………1部 7 提出先 ゆうちょICキャッシュカード等発行報告書 株式会社ゆうちょ銀行 コーポレートサービス部門 事務統括部 〒100-0011 東京都千代田区内幸町二丁目1番1号 飯野ビル8階 なお、納入物は簡易書留郵便等配達・受領が確認できる方法による送付 又は持参すること。 8 提出期限 ゆうちょICキャッシュカード等発行報告書 ゆうちょICキャッシュカード等を発行した月の翌月10日(休日の場合 は翌営業日) 9 細部指示事項 委託内容に関する細部については、コーポレートサービス部門事務統括部 (以下「主管担当」という。)の指示に従うものとする。 なお、受託者側における業務従事者に対する作業の指示、労務管理、安全 衛生管理等に関する指揮命令は、すべて受託者の責任において行うものとし、 業務従事者への指示は、作業責任者を配置し作業責任者を通じて行うこと。 10 個人情報保護 (1) 再委託の制限 受託者は、本件受託業務の全部又は一部を第三者(主管担当が承認した 会社法上の子会社)に再委託する場合は、事前に個人情報の管理方法につ いて定められた受託者と本業務に関わる第三者との間の覚書(本仕様書の 個人情報に関する取扱い及び別添、適合証明書を満たす内容のもの)、社内 取扱規定等の書類を主管担当へ提出し、主管担当の承認を得た上で受託し た作業を実施すること。 なお、個人情報に関する取扱いについては、受託者及び事前に主管担当 において承認された本業務に関わる作業者間のみで取り扱うこと。 (2) 社員の立会い 各種データ等の廃棄処分に際しては、ゆうちょ銀行が社員の立会いを求 めた場合は、受託者は必要な協力をしなければならない。 11 その他 (1) ゆうちょICキャッシュカード等の発行費用については、市場価格の変 化、技術革新等の観点から、年1回程度の定期見直しを協議する。 (2) 詳細については、主管担当(TEL:03-5510-6707)の指示によること。 2 別紙1 委託要件 1 全体 (1) ゆうちょICキャッシュカード等の発行に際し、月間最大発行予定数の 60万枚(1日あたり平均発行予定数の2万枚)に対応可能な発行管理体 制を整備すること。 (2) ゆうちょICキャッシュカード、クレジット一体型カードについては、 全銀協ICキャッシュカード標準仕様(以下「全銀仕様」という。)に準 拠すること。 なお、全銀仕様の改訂・補訂が行われた場合は、主管担当と調整の上、 仕様への反映等の対応すること。 (3) ゆうちょICカード及びクレジット一体型カードの発行に必要となる 「全銀協キャッシュカードアプリケーション」、 「指静脈認証アプリケーシ ョン」、 「指静脈認証用秘密鍵」及び「データ授受に必要な秘密鍵」等を安 全な方法で管理・保管すること。 また、 「全銀協キャッシュカードアプリケーション」及び「指静脈認証アプ リケーション」については、ゆうちょ銀行から交付することとしているが、 ゆうちょICカードへのICチップへの実装は受託者において行うこと。 ただし、受託者においてこれらのアプリケーションを開発の上、実装す ることは妨げない。 なお、「指静脈認証アプリケーション」については、株式会社日立製作 所が有する工業所有権等が含まれているので、受託者はその工業所有権等 に関する使用許諾を得ること。 おって、アプリケーションの実装時に、他社の工業所有権等が含まれて いる場合、受託者はその工業所有権等に関する使用許諾を得ること。 (4) ゆうちょICカード及び振替払込専用カードについては、別紙2「カード 特性」に準拠したカードを受託者において準備すること。 (5) ICカードについては、ICチップ部に記録された情報を全数検査・確 認した上で発送すること。 なお、確認する内容については、全銀協キャッシュカードアプリケーシ ョンを選択でき、記号番号等が読みとれること及び指静脈認証アプリケー ションを選択でき、正しい応答処理が得られることができることとする。 (6) ゆうちょICキャッシュカード等の磁気ストライプ部に記録された記 号番号等が全数読み取れることを確認すること。 (7) ゆうちょICキャッシュカード等を差出す際は、重量等を検査し、封入 物に漏れ等がないことを確認すること。 (8) 前記(5)、(6)及び(7)で確認するための装置及びソフトウェア(以下「確 認装置」という。)については、受託者において準備すること。 (9) ゆうちょICキャッシュカード及びクレジット一体型カードの発行に 3 使用するデータ生成システムについては、受託者において準備すること。 (10) 貯金事務センターから交付されたカード発行データについては、一般カ ードは、受領から2営業日(受領日を含む。)以内にカード発行等を行っ た上で発送を完了すること。 なお、Suica付カード及び振替払込専用カードは、受領から4営業 日(受領日を含む。)以内にカード発行等を行った上で発送を完了するこ と。 (振替払込専用カードについては、 「受領日」を「振替払込専用カード 発行請求書の受領日」と読み替えるものとする。) また、JP BANKカードについては、受領後、速やかにクレジット カード業務委託会社が指定する要件に基づいてJP BANK カード発行 データを生成し、クレジットカード業務委託会社に発送すること。 発送に遅延が生じた場合は、主管担当に対して遅延した事象・事由、発 送見込み等の報告を速やかに行うこと。 報告が遅延した場合及び遅延事由に相当の理由がない場合は、ゆうちょ 銀行は受託者に対して遅延損害請求を行うことが出来るものとする。 なお、年末・年始等発行管理事務を休止する場合は、1か月前までに主 管担当に報告の上、了承を得ること。 (11) 貯金事務センターから交付されるデータには、外字データが含まれてい るので、ゆうちょ銀行が使用している外字データを主管担当の指示により カード発行装置等に登録の上、印字データ等が正当に処理できるようにす ること。 (12) ゆうちょICキャッシュカード等については、主管担当の指定する整合 性試験において所定の動作を行うよう保証すること。 ただし、受託者が現に委託内容を履行している場合は、別途主管担当よ り要求される所定の動作を保証する書類を主管担当へ提出し、主管担当の 承認を得た上で整合性試験を省略することができる。 ゆうちょICキャッシュカード等のOS(オペレーティングシステム)、 アプリケーション等を変更した場合においても、整合性試験において、別 途主管担当より要求される動作が行えることを保証すること。 整合性試験においては、主管担当の指示に従って実施すること。 なお、整合性試験以外にも主管担当から各種試験の通知があった場合は、 試験に参加すること。 (13) ゆうちょICキャッシュカード等については、主管担当の指定する試行 発行に参加、協力すること。 なお、試行発行に係るカード発行費用等は受託者の負担とする。 ただし、受託者が現に委託内容を履行している場合は、主管担当の判断 により試行発行を省略することができる。 (14) 貯金事務センター(全国12箇所)との間で授受するためのデータ伝送 設備については、受託者において準備した上で、主管担当の指定する整合 性試験において、別途主管担当より要求される動作が行えることを保証す 4 ること。 なお、データ授受及び整合性試験に係る通信回線使用料等についても受 託者において負担すること。 また、データ授受においては、通信の安全性を確保するために通信手順 の暗号化処理等所要のセキュリティ対策を行うこと。 ただし、受託者が現に委託内容を履行している場合は、安定した動作の 継続を保証する書類を主管担当へ提出し、主管担当の承認を得た上で整合 性試験を省略することができる。 (15) JP BANKカードに係る発行データ等のデータを、クレジットカー ド業務委託会社との間で授受する場合には、データ、磁気記録媒体等に対 して暗号化処理を行い、第三者がデータを盗聴・改ざん等できないように すること。 (16) 預金者及び加入者あて送付用封筒、カード送付用台紙、カード規定等に ついては、主管担当の指示したデザインにより受託者が準備すること。 (17) 発行者名を含むカード、カード台紙、カード送付用封筒及びカード規定 のデザインを変更する場合は、3か月前までに通知を行うので、カード等 の在庫調整を適切に行い、変更実施日から新しいデザインのカード等を発 行できるようにすること。 (18) 費用の請求に当たっては、カードの発行枚数による部分と確認装置、デ ータ伝送設備等固定費相当部分(基本料)に分類して記載すること。 (19) ゆうちょ銀行からカードの発行管理体制等に関する監査実施通知があ った場合は、誠実に対応すること。 なお、発行管理状況の実地監査については、最低年1回実施することと している。 (20) 本委託作業において知り得た事項に関して、その委託期間の終了後にお いても秘密を遵守すること。 2 カード発行データの受領 (1) 各貯金事務センターから日々受け入れるカード発行データの授受監査を 行うこと(カード発行データは、各貯金事務センターからデータ伝送設備 による伝送)。 なお、2016年6月30日(予定)までの試行期間においては、主管担 当から交付されるカード発行データにより処理を行うこと。 (2) 毎日すべての種類のカード発行データが送付されるとは限らないため、 カード発行データファイル単位に前回番号等と照合し、未着等の監査を実 施した上、受領すること。 また、カード発行データファイルには任意の番号を付与するため、主管 担当が指示する番号によりファイルを受領すること。 (3) カード発行データに記録されているデータ件数を貯金事務センター別及 びカードの種類別に記録に残すこと。 5 注 カードの種類は、次のとおりとする。 ① ゆうちょICキャッシュカード(Suica付カード) ② ゆうちょICキャッシュカード(一般カード) (内訳として点字カードの別) ③ 振替払込専用カード ④ JP BANKカード(クレジット一体型カード) ⑤ JP BANKカード(クレジット単体型カード) (4) 振替払込専用カードに関しては、カード発行データのほか、振替口座加 入者の住所、氏名、口座番号、ご利用コード及び発行枚数が記載された「振 替払込専用カード発行請求書(以下「カード発行請求書」という。)」が送 付されるので、送付内容を確認すること。 (5) カード発行データについては、カード発行処理終了後、速やかに記録内 容を消去すること。 3 カード発行データの生成 (1) 貯金事務センターから送付されたゆうちょICキャッシュカード発行デ ータ及びクレジット一体型カード発行データに「顧客データ(記号番号、 預金者名等)」、「AC生成用カード個別鍵(オンデビ・キャッシュ)」及び 「MAC、ARPC検証用カード個別鍵(オンデビ・キャッシュ)」が記録 されていることを確認すること。 (2) ゆうちょICキャッシュカード発行データ及びクレジット一体型カード 発行データを生成すること。 4 キャッシュカードの発行 (1) ゆうちょICキャッシュカード ア 前記1の(3)のアプリケーション、データ等をICチップ部に記録する こと。 イ 前記3で生成したデータ、 「顧客データ(記号番号、預金者名等)」、 「A C生成用カード個別鍵(オンデビ・キャッシュ)」及び「MAC、ARP C検証用カード個別鍵(オンデビ・キャッシュ)」等をICチップ部に記 録すること。 Suica付カードについては、上記の顧客データをSuica事業 者に送付することとし、この際カナ名称の姓と名の間にスペースがない 場合は、発行不能として処理すること。 ウ 預金者名(カナ氏名)、記号番号及びゆうちょICキャッシュカードの 発行年月をカード表面にエンボス又は黒色印字すること。 ただし、Suica付カードについては、熱転写方式によりカード表 面に印字し、印字が容易に剥がれないように保護層を設けること。 エ Suica付カードについて、Suicaのバリューイシュア名及び カード番号等を印字すること。 また、バリューイシュア単位に発行状況を記録に残すとともにバリュ 6 ーイシュアあてSuica発行情報を通知すること。 オ バリアフリー情報が設定されているデータがある場合は、預金者名、 「〒」マーク等を点字でエンボス又は印字すること。 カ 記号番号等を磁気ストライプ部に記録すること。 (磁気ストライプ部に 記録するデータフォーマットについては、受託者に対して主管担当から 開示する。) キ ゆうちょ銀行が発行前のカードを在庫保有している場合は、その在庫 を使用して発行すること。 なお、2015年3月末現在、約100万枚のSuica付カードを 在庫保有している。 おって、この在庫の移送・保管に関する一切の費用は、受託者におい て負担すること。 (2) 振替払込専用カード ア 口座番号等を磁気ストライプ部に記録すること。 (磁気ストライプ部に 記録するデータフォーマットについては、受託者に対して主管担当から 開示する。) イ 口座番号及びご利用コードをエンボス又は黒色印字すること。 5 JP BANKカード発行データの交付 (1) カード発行データの送付 カード発行データの送付に当たっては、クレジットカード業務委託会社 別に、磁気記録媒体による交付又はデータ伝送設備による伝送によるもの とする。 また、クレジットカード業務委託会社は2社である。 (2) 磁気記録媒体による交付 ア クレジット一体型カード (ア) 前記1の(3)のアプリケーション、データ等並びに前記3の(2)のデ ータを磁気記録媒体等に記録すること。 (イ) 貯金事務センターから送付されたクレジット一体型カード発行デー タから記号・番号等の「磁気ストライプ部記録データ」及び預金者の 住所、氏名等を記録した「あて名ラベル用データ」を磁気記録媒体等 に記録すること。 イ クレジット単体型カード 貯金事務センターから送付されたクレジット単体型カード発行データか ら記号・番号等の「磁気ストライプ部記録データ」及び預金者の住所、氏名 等を記録した「あて名ラベル用データ」を磁気記録媒体等に記録すること。 ウ カードデータの交付 前記ア及びイの磁気記録媒体等を承認番号単位に編集し、クレジット カード業務委託会社別に授受監査(記録)を行った上で、交付すること。 7 (3) データ伝送設備による伝送 ア クレジット一体型カード (ア) 前記1の(3)のアプリケーション、データ等並びに前記3の(2)のデ ータをデータ伝送設備により伝送すること。 (イ) 貯金事務センタから送付されたクレジット一体型カード発行データ から記号・番号等の「磁気ストライプ部記録データ」及び預金者の住 所、氏名等を記録した「あて名ラベル用データ」をデータ伝送設備に より伝送すること。 イ クレジット単体型カード 貯金事務センターから送付されたクレジット単体型カード発行データ から記号・番号等の「磁気ストライプ部記録データ」及び預金者の住所、 氏名等を記録した「あて名ラベル用データ」をデータ伝送設備により伝 送すること。 ウ カードデータの交付 前記ア及びイのデータを承認番号単位に編集し、クレジットカード業 務委託会社別に授受監査(記録)を行った上で、伝送すること。 6 キャッシュカードの発送 (1) ゆうちょICキャッシュカード ア 「確認装置」等により前記4の(1)で発行したカードに「全銀協キャッ シュカードアプリケーション」 「指静脈認証アプリケーション」等が正常 に記録されていることを確認すること。 イ 「確認装置」等によりカード(ICチップ部及び磁気ストライプ部) に記録されている記号番号(口座番号)、預金者名、発行年月等が正常に 記録されていることを確認すること。 ウ 正常に作成されているカードについて、カード送付用台紙に格納し、 主管担当から封入指示した「しおり」等とともに封筒に封入すること。 なお、封入物は台紙、封筒の他2点から3点とする。 エ 貯金事務センターから送付されたゆうちょICキャッシュカードの発 行データから預金者等の住所、氏名等を記録した「あて名ラベル用デー タ」から、あて名ラベルを編集・印字した上で封筒に貼付すること。 なお、あて名ラベルに代えて、カード送付用台紙に編集・印字するこ とも可能とする。 オ 封筒に封入したカードに印字されている預金者名等と、あて名ラベルに 印字されている預金者名等が合致することを検査した上で封緘すること。 カ 封緘された封筒により、カード種別単位に枚数を記録に残すこと。 キ カードを封入した封筒について、簡易書留郵便等配達・受領が確認で きる方法により送付すること。この場合、送付重量は25g超50g以下 とし、封筒の送付番号等を記録に残すこと。 また、送付前に確認装置により重量が適正範囲内であることを確認し、確 8 認結果を記録に残すこと。 ク 記号番号等の入力により、貯金事務センター等においてカードの発送状況 および送付番号が照会できるシステムを構築すること。 ケ Suica付カードについては、カード発行時にSuica事業者か ら交付されるSuica付カード管理番号(以下、 「IDi」という。)を カード発行データに添付し、データ伝送設備により主管担当が指示する 貯金事務センターに伝送すること。 (2) 振替払込専用カード ア 「確認装置」等により前記4の(2)で発行した振替払込専用カードにカ ード(磁気ストライプ部)に記録されている口座番号、ご利用コード等 が正常に記録されていることを確認すること。 イ 正常に作成されているカードについて、適宜の用紙に包装した上、主 管担当から封入指示した「送付書」等とともに封筒に封入すること。 ウ 「カード発行請求書」により口座番号別に振替口座加入者等の住所、 氏名等を記録した「あて名ラベル用データ」を編集・印字した上で、封 筒に貼付すること。 エ 封筒に封入したカードに印字されている口座番号とご利用コード、 「カ ード発行請求書」とあて名ラベルに印字されている振替口座加入者等が 合致することを検査した上で封緘すること。 オ 封緘された封筒により、枚数を記録に残すこと。 キ カードを封入した封筒について、簡易書留郵便等配達・受領が確認で きる方法により送付することとし、封筒の送付番号等を記録に残すこと。 ク 記号番号等の入力により、貯金事務センター等においてカードの発送状況 および送付番号が照会できるシステムを構築すること。 7 返戻データシステムへのカード発行データの連携 主管担当の指示により、前記6(1)クおよび6(2)クのシステムに対して、簡 易書留郵便物引受番号等のデータに対応するカード発行データから、住所氏 名等のデータを抽出できる機能を構築すること。 8 Suica付カードのデータ処理に伴うプログラム構築 (1) 主管担当の指示により、Suica付カードのカナ氏名に設定されたス ペース(2つ目以降に限る。)を削除してSuica事業者にデータを連 携するようカード発行データ生成プログラムを構築すること。 (2) 主管担当の指示により、Suica付カードの再発行登録確認を行い、 カード発行データ生成プログラムを構築すること。 9 JP BANK カード発行データの生成 主管担当の指示により、JP BANK カード発行データを受領するクレ ジットカード会社が指定する要件に基づいてJP BANK カード発行デー 9 タを生成すること。 10 貯金事務センター内の回線設備の敷設 主管担当の指示により、貯金事務センターに設置する伝送設備までの屋内回 線敷設工事を行うこと。 11 その他 (1) 主管担当、貯金事務センター(地域センター及びコールセンターを含む。) 等からカードの発行状況等の照会があった場合は、誠実に対応すること。 なお、お客さま又はゆうちょ銀行直営店若しくは郵便局からの照会につい ては、貯金事務センターへ照会するよう案内すること。 (2) ゆうちょICキャッシュカード等発行報告書には、カードの種類別、Su icaの種類別、バリアフリー情報記録数等の主管担当が指示した項目を記 載すること。 (3) 主管担当、貯金事務センター等から、カード発送前に全部又は一部のカー ドの発送を止めるよう連絡があった場合は、別途指示するまでの間、当該カ ードの発行処理又は発送処理を中止すること。 (4) カードの種類別、バリアフリー情報記録数等を発送された日ごとに取り まとめた発行状況報告書をゆうちょICキャッシュカード等発行報告書と は別に主管担当に月次単位で提出すること。 (5) 貯金事務センターから受け入れたカード発行データ(一般カードに限 る。)について、カード発行MOカード名称内のカード種別が既存使用番 号(222、900)の場合と、既存使用番号(222、900)以外の 場合で、それぞれ異なる台紙にカードを貼付し送付すること。 (6) 発送を中止したカードについては、主管担当が指示する貯金事務センタ ーに日次単位で簡易書留郵便等により速やかに送付すること。 (7) カードの台紙又はあて名ラベルの差出人を「株式会社ゆうちょ銀行」と 印字する。 また、カードの返送先としてカード発行データ作成元の貯金事務センタ ーの名称及び住所を印字する。 10 別紙2 カードの特性 第1 ゆうちょICキャッシュカード 1 基本的要件 (1) 郵便局等に設置されている郵便局用窓口端末機及び貯金自動預払機(以 下「端末機等」という。)を利用して、キャッシュカード業務(ATM提携 を含む。)ができること。 (2) 一般店舗に設置してあるPOS端末機等を利用して、オンラインデビッ トによりショッピングができること。 (3) Suica付カードは、一般店舗に設置してある非接触電子マネー端末 機を利用して、ICカードへチャージした非接触電子マネーでショッピン グができること。 また、Suica事業者が規定する基準をクリアし、Suica事業者 から承認されているカードを使用すること。 (4) 郵便局用窓口端末機を利用して、ICカードへ指静脈データを登録・変 更・抹消ができること。 また、端末機等を利用してICチップ内部で指静脈認証を実施すること により、本人確認ができること。 2 ハードウェア要件 (1) カード及び磁気ストライプ カードの仕様については、以下によるほかJIS X 6301、JIS X 6302、JIS X 6303及びJIS X 6305に準拠しているこ と。 なお、カードの外寸及びカード単位特性において、熱特性、浸漬試験及び カードの湾曲に関してISO規格を満たしていること。 ア 構造・材質 カード基板については、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化酢酸ビニルと同等 またはそれ以上の特性を持つ材質(ポリエステル、ポリエチレン、ポリ カーボネイト、PET-Gなど)で、白色不透明のセンターコア及び無 色透明のオーバーシートにて構成する。 また、デザインを損なわないために、磁気ストライプは印刷層で隠蔽 を行うこと。 イ 寸法・位置 (ア) 発行前のカードの外形寸法 幅 53.92~54.03 ㎜、長さ 85.47~85.72 ㎜、厚さ 0.68~0.84 ㎜ (イ) 磁気ストライプの位置及び寸法等 11 図-1(透写図) (単位 ㎜) 6.4以下 1.0以下 磁気ストライプ 11.6以上 1.0以下 ウ カード単位特性 (ア) 耐摩耗性 磁気カードリーダにて 1,000 回以上の読み取り、書き込み後も隠蔽 層(インキ層)及び磁気ストライプ部分には異常が認められないこと。 (イ) 耐熱伸縮性 -10℃及び+45℃の状態にそれぞれ 30 分間放置し、室温に戻して2 時間放置後の伸縮率は、±0.2%以下であること。 (ウ) 耐薬品浸せき性 下記溶液に、1分間浸漬、塩水噴霧を24時間、人口汗液(アルカ リ性、酸性)に24時間浸漬しても隠蔽層(インキ層)磁気ストライ プ及び基板には、はがれが生じないこと。 また、浸析後、水洗い乾燥後の磁気特性は変化のないこと。 〈Ⅰ〉 5%食塩水 〈Ⅱ〉 5%炭酸ナトリウム水溶液 〈Ⅲ〉 5%酢酸水 〈Ⅳ〉60%エチルアルコール 〈Ⅴ〉10%砂糖水 〈Ⅵ〉50%エチルグリコール水溶液 〈Ⅶ〉B液 (エ) カードの湾曲 カードを水平面上においた時のカードの湾曲の許容範囲は、下図の とおり。 ただし、発行前のカードに適用する。 1.5mm以下 (オ) 光透過濃度 口径8㎜、スペクトル範囲 400~1,000nm で不透過度を測定可能な分 光光度計にて光透過濃度 1.5 以上であること。 (カ) 耐熱性 60℃の温水に5分間浸しても、カード表面には変化のないこと。 また、印刷面でのはく離も生じないこと。 12 (キ) 粘着性 カードを同一方向に5枚重ね合わせ、2.5kPa±0.13kPa、40℃±3℃、 40~60%RH に保持した環境に48時間放置しても、カード相互間に粘着 が生じないこと。 (ク) 耐湿性 40℃、90%RH の雰囲気に48時間保存しても、カードの外観上に変 化のないこと。 エ 磁気特性 磁気ストライプの磁気特性は表-2のとおりとする。 表-2 項目 規格 抗磁力(Hc) 52KA/m ±4KA/m 角形比 0.70 以上 注1 表-2のデータは、印加磁界 159KA/m にて測定。 注2 角形比は、最大残留磁束密度(Br)/最大磁束密度(Bs) で表す。 注3 データは、公的な機関の標準計器により校正された測定器にて 測定した結果とする。 オ 電磁変換特性 磁気ストライプの電磁変換特性は下記のとおりとする。 項目 規格 ビット「0」の再生出力電圧 基準出力に対し80%以上 ビット「1」の再生出力電圧 基準出力に対し70%以上 注1 公的な機関の標準計器により公正された測定器にて測定 なお、その他の測定条件は以下のとおり。 (1) 記 録 方 式 F2F記録とする (2) 記 録 密 度 8.27ビット/㎜(210BPI) (3) 記録データ ビット「10101010」の連続 (フォーマットなし) 注2 基準出力(100%)は、上記条件に基づき、記録したときに 得られる「0」出力の尖頭再生出力の平均値をいう。 注3 上記データは、カードの左端から3㎜以上83㎜以下の範囲と する。 カ 記録方法・記録密度 記録方法は、FM 方式とし、高い周波数を論理“1”、低い周波数を論理 “0”とする。 データは、1 トラックで210BPI±4%の密度で記録される。 キ カードデザイン 別に指定する様式とする。 (2) 接触型ICチップ 13 ア イ EEPROMと一体となった 1 チップMPUを内蔵していること。 EEPROMの記憶容量は、全銀協キャッシュカードアプリケーション 及び指静脈認証アプリケーションを搭載できるメモリ容量であること ウ 1 チップMPUは、外部ノードと通信するために接触インタフェースを 持ち、ISO 7816に準拠していること。 エ コンタクトは、JIS X 6303に準拠していること。 オ 電気信号等は、JIS X 6304に準拠していること。 カ 基本構造及びコマンドは、JIS X 6306に準拠していること。 キ 国際クレジットカードがICクレジットカードに要求する程度のハー ドウェア面の安全性を有すること。 (3) 非接触型ICチップ 物理的仕様は、下記のとおりであること。 ア 動作周波数 13.56MHz イ 変調方式 送信:ASK10%(±3%)、受信:ASK10%(±3%) ウ 符号化方式 送信:Manchester、受信:Manchester エ データ転送速度 211.875kbps オ 最低磁界強度 0.4A/m カ EEPROM又はFeRAMの記憶容量は、4kバイト以上であること。 キ 1 チップMPUは、外部ノードと通信するために非接触インタフェース を持ち、ISO 18092に準拠していること。 ク セキュリティ規格として、ISO 15408(EAL4又はそれ以上)の認 証を受けているか受ける見込みがあること。 ケ 通信インターフェイスについては、JIS X 6319-4に準拠して いること。 3 ソフトウェア要件 (1) 全体 ア キャッシュカードアプリケーション、非接触電子マネーアプリケーショ ン、指静脈認証アプリケーションをICカードへ同時に搭載できること。 なお、一般カードは非接触電子マネーアプリケーションを搭載しない。 イ アプリケーション識別子(AID)の付番については、以下のとおり とする。 項番 インタフェース アプリケーション名 AID 1 接触 キャッシュ+ D392001061 オンラインデビット 2A0A019900 2 指静脈認証 別途指示する 3 非接触 非接触電子マネー - (2) キャッシュカード業務 論理ファイル構成は、 「全銀仕様」付属書3で示すケース2(キャッシュ 14 カード業務+オンラインデビット業務)であること。 また、キャッシュカード業務については、「基本形」に対応すること。 (3) 指静脈認証による本人確認業務 ア 指静脈データ2指分を郵便局用窓口端末機で登録する機能を有すること。 イ 端末機等のセンサで採取した指静脈データを、接触型ICチップ内の 指静脈認証アプリケーションに転送し、接触型ICチップ内に登録され た指静脈データと照合して、正否判断する機能を有すること。 ウ 指静脈認証アプリケーション内での照合正否判断結果は、暗号化され た上で、接触型ICチップから端末機等に出力されること。 エ 接触型ICチップ内に登録された指静脈データを、郵便局用窓口端末 機で変更及び削除する機能を有すること。 (4) 非接触電子マネー業務(Suica付カードに限る。) ア 一般店舗等に設置してある非接触電子マネー端末機を利用して、非接 触電子マネー残高照会、非接触電子マネーチャージ、非接触電子マネー ショッピング及び交通機関の利用ができること。 イ 非接触電子マネーチャージする際は、非接触電子マネー残高にチャー ジ金額を加算した金額が、チャージ可能限度額以下であることをチェッ クできること。 ウ パーソナルコンピュータ等に接続または内蔵された非接触インタフェ ースを用いて、非接触電子マネー残高照会、非接触電子マネーチャージ 及び非接触電子マネーショッピングができること。 4 ICカード認定の要件 (1) 全銀協ICキャッシュカード標準仕様に準拠して、全銀協認定が取得で きていること。 (2) 非接触電子マネー業務を実施する上で必要となるバリューイシュア認定 について、主管担当が指定するバリューイシュアから取得できていること。 (Suica付カードに限る。) 15 第2 振替払込専用カード カード及び磁気ストライプの仕様については、以下によるほかJIS X 6301、JIS X 6302及びJIS X 6305に準拠している こと。 なお、カードの外寸及びカード単位特性において、熱特性、浸漬試験及 びカードの湾曲に関してISO規格を満たしていること。 ア 構造・材質 カード基板については、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化酢酸ビニルと同等 またはそれ以上の特性を持つ材質(ポリエステル、ポリエチレン、ポリ カーボネイトなど)で、白色不透明のセンターコア及び無色透明のオー バーシートにて構成する。 また、デザインを損なわないために、磁気ストライプは印刷層で隠蔽 を行うこと。 イ 寸法・位置 (ア) カード外形寸法 幅 53.92~54.03 ㎜、長さ 85.47~85.72 ㎜、厚さ 0.68~0.84 ㎜ (イ) 磁気ストライプの位置及び寸法等 図-1(透写図) (単位 ㎜) 6.4以下 1.0以下 磁気ストライプ ウ 11.6以上 1.0以下 カード単位特性 (ア) 耐摩耗性 磁気カードリーダにて 1,000 回以上の読み取り、書き込み後も隠蔽 層(インキ層)及び磁気ストライプ部分には異常が認められないこと。 (イ) 耐熱伸縮性 -10℃及び+45℃の状態にそれぞれ 30 分間放置し、室温に戻して2 時間放置後の伸縮率は、±0.2%以下であること。 (ウ) 耐薬品浸せき性 下記溶液に、1分間浸漬、塩水噴霧を24時間、人口汗液(アルカ リ性、酸性)に24時間浸漬しても隠蔽層(インキ層)磁気ストライ プ及び基板には、はがれが生じないこと。 また、浸析後、水洗い乾燥後の磁気特性は変化のないこと。 16 〈Ⅰ〉 5%食塩水 〈Ⅱ〉 5%炭酸ナトリウム水溶液 〈Ⅲ〉 5%酢酸水 〈Ⅳ〉60%エチルアルコール 〈Ⅴ〉10%砂糖水 〈Ⅵ〉50%エチルグリコール水溶液 〈Ⅶ〉B液 (エ) カードの湾曲 カードを水平面上においた時のカードの湾曲の許容範囲は、下図の とおり。 ただし、発行前のカードに適用する。 1.5mm以下 (オ) 光透過濃度 口径8㎜、スペクトル範囲 400~1,000nm で不透過度を測定可能な分 光光度計にて光透過濃度 1.5 以上であること。 (カ) 耐熱性 60℃の温水に5分間浸しても、カード表面には変化のないこと。 また、印刷面でのはく離も生じないこと。 (キ) 粘着性 カードを同一方向に5枚重ね合わせ、2.5kPa±0.13kPa、40℃±3℃、 40~60%RH に保持した環境に48時間放置しても、カード相互間に粘着 が生じないこと。 (ク) 耐湿性 40 ℃ 、 90 % RH の雰 囲 気 に 4 8 時 間 保存 し て も 、 カ ー ド の外 観 上に変化のないこと。 エ 磁気特性 磁気ストライプの磁気特性は表-2のとおりとする。 表-2 項目 規格 抗磁力(Hc) 52KA/m ±4KA/m 角形比 0.70 以上 注1 表-2のデータは、印加磁界 159KA/m にて測定。 注2 角形比は、最大残留磁束密度(Br)/最大磁束密度(Bs) で表す。 注3 データは、公的な機関の標準計器により校正された測定器にて 測定した結果とする。 オ 電磁変換特性 17 磁気ストライプの電磁変換特性は下記のとおりとする。 項目 規格 ビット「0」の再生出力電圧 基準出力に対し80%以上 ビット「1」の再生出力電圧 基準出力に対し70%以上 注1 公的な機関の標準計器により公正された測定器にて測定 なお、その他の測定条件は以下のとおり。 (1) 記 録 方 式 F2F記録とする (2) 記 録 密 度 8.27ビット/㎜(210BPI) (3) 記録データ ビット「10101010」の連続 (フォーマットなし) 注2 基準出力(100%)は、上記条件に基づき、記録したときに 得られる「0」出力の尖頭再生出力の平均値をいう。 注3 上記データは、カードの左端から3㎜以上83㎜以下の範囲と する。 カ 記録方法・記録密度 記録方法は、FM 方式とし、高い周波数を論理“1”、低い周波数を論理 “0”とする。 データは、1 トラックで210BPI±4%の密度で記録される。 キ カードデザイン 別に指定する様式とする。 18
© Copyright 2024 ExpyDoc