各位 第5期(2014年度) Dream Passportプロジェクト実施のご報告 平成27年7月 一般財団法人 児童健全育成推進財団 「音楽を届けて子どもたちを育む」プロジェクト 第5期(2014年度)「音楽を届けて子どもたちを育む」Dream Passportプロジェクトに ご協力を賜りまして、誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。 今期の活動につき、以下にご報告申し上げます。 (なお、今回の寄付対象期間は、2014年3月∼2015年2月(3月末振込分まで)とさせてい ただいております。) <活動のご報告> 1.「Dream Passport」ベンダーの設置台数 全国、北は北海道から南は福岡県まで、8 都道府県に計 17 台となりました。 2.寄付総額 今年度は、24 万 4,170 円(総売上数:4 万 8,834 本)となりました。 寄付総額の推移 2014 年度 24万 4,170 円 4 万 8,834 本 2013 年度 31万 7,270 円 6万 3,454 本 2012 年度 34万3,730円 6万8,746本 2011 年度 30万1,695円 6万0,339本 2010 年度 21万5,880円 4万3,176本 5年間で28万人以上の方々からの善意が寄せられました。 合わせて、アサヒワンビールクラブ様から寄付金を頂戴することができ、多くの寄贈 が可能となりました。 3.寄贈への応募総数と傾向 今回は、北海道から沖縄県まで、70の児童館から応募がありました。このプロジェク トが周知され、なおかつ期待の高まりを感じます。 応募いただいた児童館の活動は、幼児・小学生を対象にした「音楽遊び」や「音楽ク ラブ」、中・高生を中心に本格的な編成で取り組んでいる「バンド活動」など、内容も 多岐にわたっています。 また、応募に際して寄せられたコメントなどから、各施設では様々なかたちで、音楽 活動が盛んに実施されていることも分かりました。 4.寄贈先および寄贈楽器について 寄贈先は、当委員会での検討の結果、11カ所の児童館(前年度 12 カ所)を選出しま した。 1 その選考基準は、 ・子どもたちが主体的にかかわるもの ・音楽の取り組みによって児童館活動そのものを活性化させそうなもの ・他の福祉施設や教育機関と異なった観点から取り組まれ、児童館の独自性が感じ られるもの ・習い事のような取り組みではなく、 「遊び」の観点から取り組まれているもの ・楽器の使用頻度が高いもの ・楽器購入のために予算に乏しい施設(現在保有している楽器が少ない) その他、地域バランスを配慮して選考いたしました。児童館名および寄贈楽器は、以 下の通りです。 ・ドラムセット もなみ子どもクラブ(富山県) 、豊栄児童センター(新潟市) 、 佐倉市南部児童センター(千葉県) ・キーボード わかば児童館(鹿児島県) 、サンフレンドみわ・児童センター(岐阜県) 、 ・ミュージックベル 新高根児童ホーム(千葉県)、フレンドリープラザ立川児童館(東京都) ・パーカッション楽器のセット※ 明照児童館(三重県) 、向山児童館(仙台市) ※マラカス、タンバリン、鈴(2個) 、トライアングル、ドレミパイプの5点セット。 ・三線 久場川児童館(沖縄県) ・琴 岩槻児童センター(さいたま市) 5.今後の展開について 寄贈先からも続々と、喜びの声が届いております。これもひとえに皆さまのご協力の 賜物であり、重ねて感謝申し上げます。 今回、過去最多の総額 224 万円相当の寄贈希望申込みをいただきました。残念ながら 全てのご応募に応えられることはできておりません。2015 年度も引き続き実施して参り ます。今後とも何とぞ、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。 2 6.寄贈先から寄せられた喜びの声をご紹介 紙幅の都合で掲載できなかった写真は、https://goo.gl/nIG4R6(当財団 facebook ページ)に掲載しています ◇「豊栄児童センター」 (新潟市) 豊栄児童センターは開館して丸6年がたちました。平成 26 年度は中学生の来館が 5,000 人を超えました。前年度より 3,500 名近くの増加となりました。9 時∼19 時まで、 そして日曜、祝日も開館していることから、安心して来館できる居場所となっています。 「すげーなんであるの?」「もらった の ? 」 ド ラ ムセ ッ ト に目 を 輝 か せ 、ス ティックの持ち方から、初めて体験する ことばかりで嬉しそう。慣れてくるとリ ラックスして手や足でリズムを感じなが ら楽しんでいる様子です。出来たらかっ こ い い だ ろ うな ∼ と 言う 子 ど も た ち。 ネットワークをふんだんに使って、地域 の達人をお願いして教えて頂きました。 「かっこいいー。」小学生はもちろん、マ マ、パパ、おじいちゃんも挑戦。大人や中高生の先輩モデルを見て次世代育成ができる 絶好のチャンス!豊栄じどせんに、ドラムが入ったよ!と楽しみに来る子どもや、大人 が増えて地域の活力につなげたいです。 ◇「佐倉市南部児童センター」(千葉県) 当児童センターにとって、初の仲間入りの本格的な楽器。大事に、大事に箱を開ける ところからドキドキでした。 せっかくだから、セッティングから子どもたちと一緒にやりたい、という想いもあり つつ、でも早くみんなが使えるようにしたいと思い、不慣れな職員ばかりですが組み立 てました。現在、音楽演奏用のスタジオ等がな いので、今後考えているのは中高生向けに自由 に使えるスペースの1つとして、バンドスタジ オを用意することです。そんな中、今回ドラム セットが当児童センターにやってきたことはと ても大きな好機になりました。 ドラムセットの設置はなんと、畳の隣り。そ の理由は職員が演奏するお琴があるから…今後、ドラム楽器の演奏と琴の演奏のコラボ 3 を計画したいと思っています。 それから突然のドラムセットの仲間入りに小さい子どもたちも大喜び。自分よりも大 きな楽器に向かい合い、音をだしてみてビックリする姿が見られました。また、お母 さん達からは「ドラムセットがあるなら大きくなった時にいつでも使えるね。」という 声も。 今後の増えそうな音楽仲間に、児童センターとして子どもたちできることをもっと もっと考えて企画していく予定です。本当にありがとうございました。 ◇「もなみ子どもクラブ」(富山県) 現在まで使用していたドラムセットは、職員の一人が使用していた物をもらいうけて 使用していました。2 年半前に音楽学院の院長から先生を紹介いただいた時から本格的 な活動になりました。従来あったドラムは、半分ほどしか機能していませんでしたので、 いただける通知をすぐに伝えたときの喜びは、大変なものでした。新しい白のドラム セットが輝いています。 次の発表は、夏休みの介護施設訪問です。 いろいろなことにチャレンジし、可能性に向 かって熱中する子どもたちの姿が、また職員 の仕事への満足感、やる気、使命感につな がっています。本当に感謝しております。あ りがとうございました。 ◇「わかば児童館」(鹿児島県) 早速4月の春の1日遠足にて使用させていただきました。今回は会場が広かったので アンプに接続し、親子での体を動かすリズム遊び、じゃんけん列車などを行いました。 鍵盤を弾く力の強弱がダイレクトに音で出てくれる素晴らしいキーボードです。また、 いろんな音源が内蔵されているのでピアノ としてだけでなく、リズムあそびなど様々 な使い方が広がると思いました。持ち運び も軽くて便利で、脚も折り畳みできるので 館内外で活用できると実感しました。機能 が充実した使い心地の良いものをありがと うございました! 4 ◇「サンフレンドみわ・児童センター」 (岐阜県) 早速、子どもたちに披露させていただきました。白くてきれいで、いろいろな音楽が 内蔵されていて、とても子どもたちは喜び、目を輝かせて早速弾いていました。「鍵盤 が光って弾くところを教えてくれるよね。 」とか 「伴奏の速度が変わる。 」などと、今までにない 機能を見つけては、楽しんでいます。小さい子 も、磁石のように引き寄せられて興味津々で見 ています。まだ、弾くことは難しいけれど、音 が鳴ることがうれしいのか、鍵盤に触れたり、 ボタンを押したり、友達と一緒に、音楽を楽し む機会となってお話も弾みます。このような穏 やかな日々の延長が、音楽ある豊かな生活につ ながってゆくものと感じられ、大変嬉しく思います。 児童センターで知らない曲、知らない子が出会い、健やかな育ちを醸成する最高の ツールとして大切にさせていただきたく存じます。 ◇「新高根児童ホーム」 (千葉県) 寄付していただいた皆様、誠に ありがとうございます。 船橋市新高根児童ホームは千葉 県船橋市の中央に位置する児童館 です。近隣の小学校では音楽部の 活動がとても盛んであるなど、音 楽に関心が高い地域だと感じてい ます。地域を挙げて小学生の音楽 活動に理解を示してくださってい る印象です。 そんな地域の方をお招きし、小 学生有志のスタッフが「おもてなし」をする「夏祭り」を平成26年度に実施しました。 小学生スタッフは地域の方へ折り紙のおみやげを作ったり、あそびのコーナーを運営し たりと一生懸命活動していました。 その中で聞こえてきた「スタッフみんなで音楽会とかしてみたいな」という声。また 今年も新たな小学生スタッフさんに出会えることでしょう。今回いただいた、カラフル で可愛らしいミュージックベルは、子どもたちの活動に有意義に使わせていただきたい と思います。 5 ◇「フレンドリープラザ立川児童館」 (東京都) 毎年クリスマスの時期にハンドベルの講師の先生を招いて発表会を行っているのです が、その時期でないと子どもたちにハンドベルにふれさせてあげることができず、普段 からもっとハンドベルをやってみたいと言ってくれる子が多く、普段の活動でも取り入 れられたらと思っていたところだったので、今回ハンドベルを頂き子どもたちも職員も 大変喜んでいます。 毎週音楽活動として小学生を中心に歌や、ダンス、合奏など子どもたちと話し合いな がら行っているのですが、今年はハンド ベルを頂いた話をすると、さっそく「や りたい!!」という声が多く、今はハン ドベルの練習をしています。子どもたち はお友だちとの音の違いを楽しんだり、 少しメロディが奏でられるととても嬉し そうに目を輝かせたりしています。子ど もたちができることがまた1つ増え、感 謝しています。ありがとうございます。 ◇「明照児童館」 (三重県) 月に2回実施している「子育てひろば どんぐりこ」 (未就園児と保護者対象のプログラム)で使わせて頂いて います。小さな子どもたちが安全に楽しむことができる ので、お母さんたちにもとても人気があります。今後と も子育て支援事業のために大切に活用させていただきま す。 ◇「向山児童館」 (仙台市) 子どもたちは、毎日の生活の中で、楽器を遊びの一つとして楽しく過ごしています。 普段より、楽器とふれあう機会がなかった子 どもたちは、届いた楽器を見て大喜びでした。 「この楽器は知っているよ」「これはどうやっ てつかうのかなぁ」などととても興味深い様子 でした。 ドレミパイプは、たたくと音が出ることを確 6 認すると、すぐに遊び始めました。マラカスやトライアングルなども、それぞれを手に 持ち遊び始めました。友達と一緒に楽器を持って、体を動かしながら遊んだり、子ども 一人ひとりが、楽器の楽しさ、面白さに夢中になっていきました。 楽器を持って遊んでいる子どもたちは、ふしぎとみんな笑顔になります。さまざまな 音を聴き、心と体でいろんな音を感じていました。楽器を寄贈して頂き、本当にありが とうございました。 ◇「久場川児童館」(沖縄県) 三線のクラブ活動に参加している子どもたちのほとんどが合皮の三線での練習をして おり、本皮の三線の音色を体験させてあげたいとの思いから今回、本物の蛇皮の三線の 購入をお願い致しました。 早速、クラブ活動の日に子どもたちに 使用させた所、 「音が違う」「いい気分で 弾ける」と喜びの声がきこえました。5 月のコンクールを目前に本物の音に触れ ることができた事は、子供たちにとって とても良い刺激になり、より一層練習に 励んでくれると思います。大切に使わせ て頂きます。 今後とも、子どもたちの夢実現のため のご活動をよろしくお願い致します。 ◇「岩槻児童センター」 (さいたま市) 早速、お琴クラブの子どもたちに新しいお琴をお披露目したところ、皆目を輝かせて 喜びの声をあげていました。 子どもたちからのメッセージの一部を紹介させていただきます。 ・新しいお琴を初めて見て、すごくピカピカしていてこれからも頑張りたいと思い ました。触ってみたら、弦はすごくかたくて頑丈でした。 ・新しいお琴をいただけるなんて感激です。これからもがんばっていきます。 ・新しいお琴はすごくピカッっと光っていてきれいでした。 ・新しいお琴は、きれいで、新品のにおいがしました。弾いてみるときれいな音が しました。寄付されたお琴は、大事に使います。 7 いただいたお琴を末永く大切に、お 琴クラブの活動に生かしていきたいと 思います。 8
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