歯周再生治療におけるマテリアルコンビネーション -Bio

久保田 健彦 先生
略歴
1992 年
1996 年
1996~1998 年
1998~2005 年
2000 年~
2000~2001 年
2005~2012 年
2006 年~
2008 年~
2013 年~
略歴
1992 年
1992~1994 年
2003 年
2011 年
2013 年~
新潟大学歯学部卒業
新潟大学大学院医歯学系(歯周治療学)博士課程修了
新潟大学医歯学総合病院 医員
新潟大学大学院医歯学総合研究科 助手(助教)
日本歯周病学会 歯周病認定医・歯周病専門医
Research Fellow: University of Glasgow, UK
新潟大学医歯学総合病院 講師(歯周病科)
新潟大学医歯学総合病院 インプラント指導医
日本歯周病学会 指導医
新潟大学医歯学総合病院 准教授(歯周病科)
新潟大学歯学部卒業
新潟大学歯学部第一補綴学講座
やまぶき歯科開設
表参道デンタルオフィス開設
新潟大学大学院医歯学総合研究科歯周診断再建学分野
JIADS ペリオコース 講師
根本 康子 先生
歯周再生治療におけるマテリアルコンビネーション
- Bio-Oss®/Bio-Gide® の有用性-
新潟大学 大学院医歯学総合研究科 歯周診断再建学分野/新潟大学医歯学総合病院 歯周病科
久保田 健彦
新潟大学 大学院医歯学総合研究科 歯周診断再建学分野/表参道デンタルオフィス
根本 康子
歯周組織の再生治療は,自家・人工骨移植を主体とした「Scaffold」の時代から,GTR メンブレンの登場
で「スペースメイキング」と「細胞」の重要性,そしてエナメル基質タンパク(EMD)をはじめとする「成
長因子」が開発され,2015 年の現在,様々なマテリアルが使用可能なまでに発展してきました。特に,成長
著しいインプラント領域の骨造成法・マテリアルの発展にはめざましいものがあり,侵襲的治療からのパラ
ダイムシフトが起きています。一方,歯周組織再生治療においてマテリアルの選択基準は,文献的にオープ
ンフラップキュレッタージに比較して骨移植・GTR・EMD の単独・あるいは複合使用によりアタッチメン
トゲインがより多く得られるとの報告があります(日本歯周病学会ガイドライン 2012)が,どのように組み
合わせて選択したら良いかのエビデンスはほとんどありません。臨床現場では経験的により予知性の高い結
果を求めて,例えば骨移植材とメンブレン,骨移植材と EMD などの組み合わせを選ぶケースもあると思わ
れますが,マテリアルが保険適応であるか?厚労省の認可があるか?も重要なファクターになってくると思
います。骨欠損形態などで使い分けができるのでしょうか?
前半では,我々が現在使用できる歯周組織再生材料の選択基準について再考してみたいと思います。特に,
2011 年に日本で認可され,欧米では 25 年以上の歴史をもつスイスのガイストリッヒ社(販売:日本 デンタリー
ド社)製の Bio-Oss®・Bio-Gide® の特徴と有用性,それらを用いた治療について紹介したいと思います。後半
では,現在新潟大学にて臨床研究中である EMD を併用し Bio-Oss®・Bio-Gide® を用いた歯周組織再生治療の
臨床症例を提示すると共に,歯周再生治療におけるメンブレンの意義・マテリアルコンビネーションについ
て皆様と一緒に考えてみたいと思います。更には,インプラント治療の骨造成における Bio-Oss®・Bio-Gide®
の有用性についても臨床症例を提示したいと思います。
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