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第52期 定時株主総会
主なご質問内容とご回答
東京会場5名、大阪会場5名の株主様からご質問がございました。
大阪会場
Q1
国外において会社の商標権を事前登
録し、使用できなくする等の事例がある
ようだが、性善説で行動し、性悪説に
備える姿勢も必要ではないか。
A1
中国で“TRUSCO”のブランドを登録され
て、使用できなくなったことはありますが、
大きな影響はありません。ブランドを
色々なところに登録することで防止に努
め、販売先でのブランドの保護にこれか
らも取り組んでいきたいと考えています。
Q3
①社外取締役を導入するのであれば
報酬を日給にしてはどうか?誤解を招
くような人選はさけてほしい。
②役員の報酬については、現在の形で
継続して開示してほしい。
A3
①取締役会は、事前のネゴシエーション
は一切しておらず、ほぼ丸1日の拘束と
なります。そのために報酬についてはそ
れなりのものを用意する必要があり、年
間600万円程度が妥当ではないかと考え
ています。
②個人の所得は最大の個人情報のため、
現在の総額表示を継続したいと考えてい
ます。
Q2
社外取締役を導入するのであれば、
懸命に働く若い方をお願いしたいと思
う。
A2
元経営者や高齢な方、また複数の企業
を兼任しているような方が社外取締役
になって、本当に役割を果たしてもらえ
るかは疑問が残ります。当社としまして
は、出来れば現役の経営者で比較的年
齢の若い方、70歳までの方にお願いし
たいと考えています。また、就任期間は
人物にかかわらず4年間程度とし、定期
的に新しい方を迎えることで、常に新鮮
な意見を取り入れていくようにします。
Q4
東京への本社移転によって、創業の
地である大阪と疎遠になってしまうこと
を心配していたが、議長の大阪会場出
席を嬉しく思う。これからも創業地の大
阪を大事に経営にあたってもらいたい。
A4
現在も大阪の堺市で大型の物流センター
を建設中であり、関西のお客様にどのよう
にサービスを向上していくかは、大きな課
題と考えています。
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第52期 定時株主総会
主なご質問内容とご回答
Q5
就労者数の減少問題もあるが、新卒者の採用について、どのように実施していこう
としているのか伺いたい。
A5
人手不足に対応するための採用とは考えていません。定年・雇用延長なども実施し
ており、働ける間は働いてもらえればと考えています。配送の自社便化もすすめて
おり、高校生の新卒、中途採用もおこなっています。コストアップにも繋がりますが、
安心して働ける職場づくりを目指していきます。また、当社では、働き盛りの社員の
非正規雇用を禁止しています。雇うのであれば安定した生活ができるよう、正規雇
用というスタンスで今後も採用を進めていきます。
東京会場
Q6
売上予算は支店長の申告に基づいて
いるとの記載があるが、役員の責任を
支店長に任せているようにも見受けら
れる。役員は、このように策定した向こ
う3年間の予算にコミットできるのか。
A6
支店長が策定した数値に役員が責任を
持たないということは、全くありません。
それぞれの地域で一番景況感を知って
いるのは支店長であり、そこで策定され
た数値のほうがより正確になると考えて
います。また、支店長に自ら目標を設定
させることで責任感をもった数値となる
と考え、3年ほど前から実施しています。
現在掲げている数値については、十分
達成できると考えています。
Q7
配送の自社便化によって、顧客への
配送時間はどの程度短縮されるのか
教えてほしい。
A7
自社便化による納期短縮は基本的にな
く、どちらかというとサービス向上が目的
です。配送の自社便化により、お客様の
様々なご要望を聞くことが出来るように
なりますので、ひとつひとつ丁寧にお応
えし、サービスの質を高めていきたいと
考えています。
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第52期 定時株主総会
主なご質問内容とご回答
Q8
現在、障がい者の雇用率はどれくらい
か。また、今後の雇用予定についても
教えてほしい。
A8
招集ご通知に参考データとして記載のと
おり、現在48名の障がい者を雇用してお
り、雇用率は3.3%になります。法定雇用
率は上回っている状況ですが、可能な限
り職場提供をしていく方針です。
新設の物流センターや東京本社ビルは全
てハンディキャップ対応をしています。今
後、もう少し踏み込んで障がい者雇用に
も向き合っていきたいと考えています。
Q10
売上高が大きく伸びているのに人員が
増えていないのであれば、社員に過大
な負担がかかっているのではないか。
労働時間も含めて教えてほしい。
A10
リーマンショック前の過去最高売上だった
1,344億円(第45期)がもともとの人員の基
本数字になっています。そこからほとんど
人員は増えていない状況です。リーマン
ショック時も人員の整理をしなかったため、
992億円(第47期)の際の人員が若干余剰
であったと捉えてもらいたいです。IT技術
の進歩により、システムがかなりカバーし
てくれていますので、それほど大きな負担
を個人に強いているということはありませ
ん。また、社員の残業時間も1人あたり月
間20時間程度、有給取得率も54.6%と
なっています。有給休暇は1時間単位で
取得できる制度も運用しています。
Q9
①テスラモーターズ社は電気自動車を
推進しており、国内では、トヨタ自動車
が水素自動車を推進している。当社の
考え方をお聞きしたい。
②納車されたテスラモーターズの電気
自動車について活用状況をお聞きした
い。
A9
①電気自動車が普及すると、様々な部
品や補修が不要となり、日本の金属加
工業界にとってのダメージは大きいと
考えています。電気自動車の時代が到
来するか否かを見極めるために、テス
ラモデルSを購入しましたが、フル充電
で航続距離が500Km程度あり、更に1
回の充電にかかる費用は約800円です。
収納スペースも広く、加速能力も他の
スポーツカーに匹敵します。
インフラや安全性を総合的に検討した
結果、水素自動車の普及は難しいと判
断しており、電気自動車の普及を前提
に事業を行っていくべきと考えています。
②一般社員も使用でき、お客様のとこ
ろへテスラモデルSで訪問する等、電
気自動車の到来を実際に見てもらう広
告塔としての役目を担っています。
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第52期 定時株主総会
主なご質問内容とご回答
Q11
株主が若干減少しているようだ
がどのように考えているのか。
Q12
ホームセンターの売上が若干悪いようだが、原因
についてどのように考えているのか。また、今後
の見通しについて教えてほしい。
A11
株主数の減少についての一番の
要因は、最近の当社株価上昇に
より、売却される方が増加したこ
とによるものと捉えています。も
う少し様子を見てみないと分かり
ませんが、更に減少が続くようで
あれば、対応策を考えていくよう
にします。
A12
ホームセンタールートが伸び悩んでいるのは、限度
を超えた要求をお断りするようにしたことと、本業と
乖離した商品の取扱いを中止し、絞込みを行ったこ
とが主な要因です。プロ向けの店舗は比較的好調で
すが、一般消費者向けの店舗は苦戦しています。価
格訴求が高い業界ということで、品質を中心に考え
る当社とはアンマッチになります。当社としては、
ホームセンターのインターネット販売を商機と捉えて
います。ホームセンターのショールーム化が進んで
いるため、実店舗とインターネット販売をどう融合し
ていくのかを研究し、お手伝いすることで浮上のきっ
かけにしたいと考えています。また、納入先の配送
センターを利用する際に支払う使用料“センター
フィー”がかかる業界なので、自社便を活用すること
も検討しています。ホームセンタールートも貴重な販
売ルートであり、力を入れていくようにします。
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