111号 - 旭労災病院

旭労災病院ニュース
病院情報誌
第 111 号
眼科部長
平成 27 年 2 月 1 日発行
発行所 : 旭労災病院
〒488-8585
尾張旭市平子町北61番地
TEL 0561-54-3131
FAX 0561-52-2426
http:www.asahih.rofuku.go.jp/
丹羽 慶子
スギ花粉症は、国民の3割が罹患しているといわれ、近年さらに増加傾向です。夏の気候により、年によっ
てスギ花粉飛散量に差がありますが、今年は、平年よりやや多め、少なかった昨年の2倍と予想されています。
アレルギー性結膜炎の治療は、ヒスタミン H1受容体拮抗作用やケミカルメディエーター遊離抑制作用をも
つ抗アレルギー点眼薬をベース治療薬として使用し、重症例ではステロイド点眼薬を追加します。
花粉症に対する初期療法はもともと、2005 年鼻アレルギー診療ガイドラインで示された治療法で、眼科に
おいても 2010 年アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン改訂時に追加されました。花粉飛散時期の症状を
抑制することを目的とし、花粉飛散開始時期の約2週間前、または少しでも症状が現れたら抗アレルギー剤
の点眼を開始する方法です。初期療法には、症状の発現を遅らせる、症状を軽減させる、症状が治まるのを
早める、などのメリットがあり、これらにより、薬剤の種類、量を減らすこともできます。
初期療法を実施した 121 人を対象にしたアンケートでは、30.6%が「非常に効果があった」、57%が「やや効
果があった」、12.4%が「変わらなかった」、と答え、87.6%に有効だったといえました。また、血清スギ抗原特
異的 IgE 高値の患者 12 例 24 眼を対象に、飛散予定日から2週間前から右眼に抗アレルギー点眼液を、左
眼に人工涙液を点眼したところ、飛散日、飛散2週間後ともに、右眼は、掻痒感、充血、涙液、眼脂、異物感、
すべての自覚症状スコアで統計学的有意差をもって抑制したとの報告があります。同様に、11 名 22 眼を対
象に、片眼に初期療法を施行し、他眼をコントロール眼としたところ、自覚症状スコアに大きな差があり、また
初期療法施行眼の涙液中のケミカルメディエーター濃度はコントロール眼と比較して有意に減少していたと
のことです。
実際、当院でも昨年、毎年症状がでる患者さんに初期療法をすすめたところ、いつもより症状が軽くすんだ
との声がきかれました。また、ステロイド点眼の併用例も少なかった印象です。
今年は、例年よりやや早く、飛散予定日は2月初旬といわれています。この連携ニュースが届く頃には、す
でに飛散は開始しているかと思いますが、来年にむけて、重症の花粉症の方に啓蒙していただけたら、と思
います。
小児科部長
桑原 里美
今年は春から、自律神経のバランスをくずした思春期の子供たちが例年よりも多く見受けられまし
た。もちろん自律神経のバランスをくずしたと言って受診するわけでなくいわゆる不定愁訴でやって
きます。頭痛、朝起きれない、吐き気、腹痛、ふらふらする、だるい、動悸、息苦しいなどさまざま
です。親も子供も何か病気があるはずだと思って当院を受診することがほとんどです。
頭痛・めまいならば眼科・耳鼻科・CT や MRI などの画像診断、吐き気や腹痛ならば便潜血の
チェックしたり消化器科にお願いして胃カメラをすすめることもあります。(ありがたいことに当院
消化器科の先生は,子供でも小児科立会いのもと早急に検査してくれます。)動悸についてはホル
ター心電図や負荷心電図などの検索も進めていきます。その他、甲状腺疾患などの除外のため血液検
査も施行します。
また小児科では発達障害がないかのチェックもしつつ、起立性低血圧の診断にむけて起立試験を行
います。ご存じのように昔の起立性低血圧診断の起立試験から新起立試験という方法にかわり診断し
やすくなりました。また心身症としての面も評価しやすいようなチェックリストができています。
これらの心身症を疑わせる子供たちと話していると、人間の根本の食べる・寝る・排便するという
3 快が大人が予想する以上におろそかになっていることが多いようです。朝ごはんを食べるといって
も一人でお菓子パンを食べていたり、スマホなどのメディアとの接触時間がながいため夜更かしに
なっていたり、自分がいつ排便したのかどんな周期で排便しているのか知らず頑固な便秘になってい
たり・・・。また友達とのつながりでがんじがらめになっています。
不定愁訴でやってくる子供たちのなかにはすでに不登校になっている子供もあり、学校に通うこと
が目標というより、今後いかに社会につながりを持って社会のなかで生きていくかを模索しながら
日々の診療にあたっていくよう心掛けていきたいと思っています。
本年 1 月より整形外科に着任いたしました木全則文です。
平成 12 年 3 月まで当院で勤務、その後愛知医大に 14 年 9 か月勤務し、この度
当院へ再赴任することとなりました。大学病院勤務時、当初は人工関節班に所属し人
工膝関節手術を学び、退職するまでの後半は主に四肢外傷治療を専門に治療を行
ってきました。当院では外傷治療のみならず、高齢者に対する人工膝関節手術も行
っていきたいと思っております。
整形外科部長
き ま た
の り ふみ
木全 則文
今後は心新たに、地域医療に貢献できるよう尽力していきたいと思いますので、何
卒よろしくお願い致します。
平素より大変お世話になっています。今年の 1 月より耳鼻咽喉科に着任いたしま
した、加藤貴重です。
初期研修終了後、耳鼻咽喉科を専攻し名古屋掖済会病院耳鼻咽喉科、愛知医科
大学にて経験を積ませていただきました。今回縁あって旭労災病院耳鼻咽喉科に勤
務させいただくこととなりました。
現在、環境も変わり電子カルテに翻弄されている毎日ですが、周囲の方々に支えら
れながら、少しずつ業務に慣れてやらせていただいています。仕事は、耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科副部長
か と う
たかしげ
加藤 貴重
一般をみさせていただいていますが、今までは喉頭を専門としており、特に音声・嚥
下を行ってきました。これからの高齢化社会における嚥下障害等に少しでも役立てら
れれば幸いです。
まだまだ未熟者ではありますが、耳鼻咽喉科医として地域医療に貢献できるように
精進してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
初めまして。1 月より整形外科に着任となりました、浅野雄資と申します。
平成 23 年に愛知医科大学を卒業し、愛知医科大学病院で 2 年間の初期研修、そ
の後 1 年 9 か月の後期研修を経て、1 月より旭労災病院整形外科に着任となりまし
た。
高齢化社会による整形外科医のニーズの高まりを感じながら日々診療を行ってお
ります。私自身、愛知県瀬戸市の出身であり、地域医療に少しでも貢献できるように
整形外科医師
あ さ の
精進して参ります。まだまだ若輩者でいろいろとご迷惑をおかけすることもあるかと思
ゆ う すけ
浅野 雄資
いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
平成27年1月24日(土)に、尾張旭市保健福祉センター4階シアタールームにて旭労災病院市
民公開講座を開催し、43名の参加者にお集まりいただきました。
瀬戸旭医師会の後援のもと「ご存知ですか?お薬のこと」をテーマに、司会を宇佐美副院長が行い、
森皮膚科部長と西尾薬剤部長が講演を行いました。
森皮膚科部長
宇佐美副院長
西尾薬剤部長