販売管理システムを刷新すると共に インフラの運用管理を

株式会社スノウチ
販売管理システムを刷新すると共に
インフラの運用管理を外部に委託
さまざまな面で大きな成果を生み出す
導入の狙い
老朽化した販売管理システム環境を刷新したい
震災対策などを行いたい
モバイル環境からのアクセスを実現したい
導入システム
『たよれーるマネージドネットワークサービス
(MNS)2Uハウジングレンタル Windows
/どこでもコネクトライン:クローズド網タ
イプ/どこでもコネクトリモート』
基幹業務システム『SMILE BS 販売』
基幹業務システム『SMILE BS 会計』
カスタマイズ高生産ツール『SMILE BS
Custom AP Builder (CAB)』
『SMILE BS CRM/CAB モバイルオプション』
導入効果
販売管理システムの新たな機能により業
務の効率と質が改善された
事業継続性が向上した
ITインフラの運用管理負荷が低減できた
— U S E R P R O F I L E ———————————————————
株式会社スノウチ
エンドタブや裏当て金など、
さまざまなタイプの溶接加工補助部材を開発し、顧客の多様なニーズに応える
溶接加工補助部材などの製造を手掛ける株式会社スノウチでは、販売管理システムを
刷新し、
『 SMILE BS 販売』を導入。これを機にITインフラを『たよれーるマネージドネッ
トワークサービス(MNS)2Uハウジングレンタル Windows/どこでもコネクトライン:
クローズド網タイプ/どこでもコネクトリモート』に移行した。
『SMILE BS 販売』の各
●業種:金属製品製造業
種機能により業務の効率と質を向上させるとともに、ITインフラ運用の外部委託による
●事業内容:各種溶接用鋼製エンドタブ、
運用管理負荷の低減と事業継続性の向上を実現。さらにはモバイル環境からのアクセス
ノンスカラップ用裏当て金、コラム用裏
当て金、各種溶接用セラミック系エンド
タブ、裏波溶接用セラミック系バックアッ
プ材、ガウジングカーボンロッド
●従業員数:70名
(2014年8月現在)
高い技術力を駆使した溶接加工補助部材の製造
販売を推進
2014年8月取材
を可能にすることで、顧客サービスも向上するなど、さまざまな成果を上げている。
の補助部材です。裏当て金は溶接を行
業務効率の向上を目指し
老朽化した販売管理システムを刷新
う際接合部の裏側にあてがい、すき間
株式会社スノウチ(以下、スノウチ)
ンドタブは接合部の両端に付ける補助
の設立は1984年。以来、溶接加工の
部材です。溶接する際、開始時と終了
補助部材であるエンドタブや裏当て金
時は電流が不安定になり、接合不良が
をはじめとした鉄製品やセラミック製
起きやすくなるため、エンドタブを付け
部分の接合不良を防止します。またエ
品の製造販売を中心にビジネスを展開
て溶接部を延長し、本体部分での接合
している。
不良を回避します」と取締役 馬場 誠
「スノウチの主な製品は、溶接加工
一郎氏は同社の製品について語る。
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株式会社スノウチ
スノウチでは溶接加工の補助部材な
リーズ』の販売管理モジュールで、見
どの製造販売を効率的に行うため、販
積、受注、売上、発注、仕入、在庫まで
売管理システムを活用してきた。
トータルに管理することが可能だ。分
「以前から販売管理システムを活用
析機能も充実しており、売上や仕入の
していたのですが、ソフトウェアとハー
実績を直感的にドリルダウンすること
ドウェアの老朽化が問題となっていま
で、さまざまな角度からデータをグラ
した。ソフトウェアについては、製品数
フ化し、数値を視覚的にとらえることが
の増加により製品コードのけた数が
できる。この『SMILE BS 販売』
が持
不足していました。ソフトウェアの改
つ豊富な分析機能も、大きな評価ポイ
修には大きな手間とコストがかかるの
ントになっている。
で、別のマスターを作ることで何とか
「『SMILE BS 販売』
は必要な分析
やり繰りをしていました。また分析機
機能がデフォルトで組み込まれていま
能も初歩的なものしか備えていなかっ
すので、大きなカスタマイズを行う必
たことから、営業の分析資料などを作
要がないことから、費用対効果の点で
成する際にも大きな労力を要していま
ほかの製品よりも優れていました」と
した」と執行役員 製造・出荷グループ
馬場氏。
GM 原 章氏は販売管理システムの課
またスノウチでは以前より会計シス
題について説明する。
テムとして
『SMILE BS 会計』
を活用
これらの課題を解決するため、スノ
していたため、同じ
『SMILEシリーズ』
ウチでは販売管理システムの刷新を決
であることから両者の親和性が高く、
定。新しいシステム選定のため、複数
将来的に連携を図ることになった場合
ベンダーからの提案について検討を重
のメリットも評価されている。
取締役
馬場 誠一郎氏
「構築フェーズの後半、旧環境と新環境が
並行して稼働する期間があり、期限が決
まっていたのでプレッシャーを感じていました
が、大塚商会さんの手厚いサポートにより、
無事に作業を完了することができました」
ねた。
「各社から提案された内容について
の結果、操作性に優れている点などを
震災対策などの観点から
外部のハウジング環境を活用
評価して大塚商会さんの『SMILE BS
『SMILE BS 販売』の採用を決定し
アセスメント評価を実施しました。そ
販売』を採用することに決定しました。
たスノウチでは、次にそれを稼働させる
『SMILE BS 販売』は必要な基本機
インフラについての検討を開始した。
能がしっかりと網羅されているので、カ
「当初の選択肢としては、新しいサー
スタマイズやオプションを最小限に抑
バーを購入して自社内で管理する方法
えることができます。
『SMILEシリー
と外部委託する方法がありましたが、
ズ』はこれまでに豊富な実績を積み重
震災対策をはじめとした事業継続計画
ね、数多くのユーザーからの声を集約
(Business Continuity Plan :以
することで最大公約数の機能が整備さ
下、BCP)の観点から外部委託するこ
れているのだと思います」と馬場氏は
とにしました。外部にサーバー環境を
新しい販売管理システム選定について
移行することにより、社内の運用負荷
語る。
が低減されるというメリットも生まれま
『SMILE BS 販売』は大塚商会が
す」と馬場氏はインフラ環境の検討経
提要する基幹業務システム
『SMILEシ
過について説明する。
2
執行役員 製造・出荷グループ GM 原 章氏
「稼働当初は新しい機能の使い方など、分
からないことが多かったのですが、大塚商
会さんのサポートにより、すぐに慣れること
ができました。電話での迅速な対応やQQWebで疑問点を検索できることは非常にあ
りがたいと思っています」
具 体 的 な 外 部 委 託 方 法につ い て
変更するというものでした。しかしなが
は、大塚商会からの提案に基づき、
『た
ら、ビジネスの性質上どうしても業務
よれーるマネージドネットワークサー
変更で対応できない部分については、
ビス(M N S)2Uハウジングレンタル
最小限の範囲でソフトウェアをカスタ
Windows/どこでもコネクトライン:
マイズしました」
と原氏は話す。
クローズド網タイプ/どこでもコネクト
このカスタマイズ作 業には、
リモート』
( 以下、
『2Uハウジングレン
『 S M I L E シリー ズ 』の カスタ マ イ
タル Windows』)
の採用を決定した。
ズ 高 生 産 ツ ー ル で あ る『 S M I L E
『2Uハウジングレンタル Windows』
BS Custom AP Builder』
(以下、
は大塚商会が提供するハウジングサー
『CAB』)を活用。さらに『CAB』を利
ビスで、Windows搭載のサーバーをレ
用したオプション機能である
『SMILE
ンタルで活用することができ、運用管
BS CRM/CAB モバイルオプション』
理は大塚商会のデータセンターが請け
(以下、
『モバイルオプション』)を採用
負う。スノウチは、これを機に
『SMILE
することで
『SMILE BS 販売』側での
B S 販売 』だけではなく、
『SMILE
モバイル対応環境を整備した。つまり、
BS 会計』
を含むほとんどのシステムを
『どこでもコネクトリモート』と『 モバ
『2Uハウジングレンタル Windows』
イルオプション』
を組み合わせることに
に移行することを決定した。
より、外出先などから
『SMILE BS 販
ネットワークについてはクローズド網
売』
にセキュアにアクセスすることが可
タイプの『どこでもコネクトライン』で
能になり、業務効率化、スピーディーな
大塚商会のデータセンターとスノウチ
経営判断などを実現している。
本社および東広島工場を結ぶほか、
『ど
大塚商会との協力体制の下、使う側
こでもコネクトリモート』を活用するこ
の意見も集約しながら、カスタマイズ
とで、モバイル機器からのアクセスも
作業と並行して業務プロセスの変更を
可能な環境を整えた。
推進。2013年7月には一連の作業が
『SMILE BS 販売』の導入作業は
完了した。
2013年4月に開始。
『SMILE BS 販売』の活用概況
本社・浦安工場
大塚商会データセンター
2Uハウジングレンタル
Windows
どこでも
コネクトリモート
どこでもコネクトライン
クローズド網タイプ
『SMILE BS 販売』
『SMILE BS 会計』
Etc.
東広島工場
モバイル環境
「作業はコストを抑えつつ、現場の
スノウチはカスタマ
ユーザーの意見にも耳を傾ける必要
イズを最小限に抑え、
がありましたが、そうした調整について
業務プロセスをソフト
は大塚商会さんのSEの方に尽力して
ウェアに極 力 合わせ
いただけたおかげでスムーズに作業が
て変 更 するという方
進みました」
と馬場氏は語る。
針を掲げた。
「 新しい 販 売 管 理
にあたって最 初に打
スピーディーな経営判断の実現、
業務効率向上など成果を生み出す
ち出した方針は、パッ
新環境に移行したことにより、スノウ
システムを検 討する
ケージのソフトウェア
チではさまざまな成果が上がっている。
を採用し、それに合わ
「機能面が格段に向上しました。例え
せて業務プロセスを
ば、製品コードが適切に整備された上、
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株式会社スノウチ
各種分類による検索機能が付加された
なりました」
と原氏はモバイルアクセス
ため、製品を探す手間が削減されまし
のメリットについて語る。
た。また、予定在庫を参照できるように
なったので、適正在庫との差分を見る
とが可能です」
と原氏。
情報を戦略的に駆使しながら
強力にビジネスを推進
分析機能が充実した点も大きなメ
販売管理システムをはじめとして、
ことにより、的確な生産計画を組むこ
リットだ。
『2Uハウジングレンタル Windows』
「分析機能が充実したことで、ボタン
へのIT環境の移行を完了したスノウチ
一つで必要な帳票を取り出すことがで
では、業務プロセスの面でも標準化が
きるようになりました。会議に必要な資
進められた。
料をそろえる場合の事前準備作業の
「今回『SMILE BS 販売』
を導入し
負荷が大幅に削減された上、会議中に
たことにより、業務プロセスの標準化
ある情報が必要になった場合でも画面
が進められました。こうして標準化がさ
上で即座に参照することができるので
らに定着していけば、例えば人材の確
す」と馬場氏は分析機能のすばやい経
保が難しい部門の業務を外部に委託す
営判断への貢献について語る。
るなど、柔軟なビジネスモデルが実現
また運用負荷の削減も大きなメリッ
していくでしょう」
トだ。それまで、何かトラブルがあると
また 、
『 2 U ハ ウジ ングレン タ ル
担当スタッフが長時間かけて対処して
Windows』の活用方法についてもさ
いたが、今ではトラブルはほとんどな
まざまな方向性が考えられる。
く、万が一発生しても大塚商会がすば
「例えば、現在個別のP Cに保存し
やく対応する。
ているデータを、全て『2Uハウジング
アクセススピードについては当初懸
レンタル Windows』上に保存し、セ
念もあったが、実際の稼働では、従来
キュリティを強化するという使い方も
の本社内に設置していた環境と大きな
考えられます。スノウチのビジネスは
差はなく、ストレスなく活用している。
限られたお客様を対象としたものです
以前から遠隔地アクセス環境にあった
が、それだけにお客様のご要望に応じ
東広島工場では、ネットワークの品質
て新製品を開発する、さらには溶接関
が向上したことによりアクセス速度が
連以外の製品も開発していくことが求
増している。
められます。
『2Uハウジングレンタル
「モバイル環境からアクセスできるよ
Windows』
をベースとして、さまざま
うになったことも業務効率やサービス
な情報を戦略的に駆使することは、そう
の向上という点で大きな成果ですね。
したビジネスを展開していく上でも大
例えば営業スタッフが取引先を訪問時
きな推進力になっていくと思います」
に在庫照会や発注数の変更などの必
スノウチは情報力を武器としながら、
要が発生した場合、従来は本社に電話
今後も鉄関連ビジネスを強力に推進し
して別のスタッフに依頼する必要があ
ていく。
りましたが、今ではモバイル機器を使っ
販売管理の新しい環境が整ったことでスムーズな業務遂
行が実現
株式会社スノウチのホームページ
http://www.sunouchi.co.jp/
てその場ですばやく対応できるように
・会社名、製品名などは、各社または各団体の商標もしくは登録商標です。
・事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、配付される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
・この記事は2014年8月に作成されました。
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