〈発行〉国公労連 国公労連速報 [email protected] [email protected] 2015 年 10 月 2 日《No.3193》 《まもろう憲法・国公大運動 まもろう憲法・国公大運動》 憲法・国公大運動》 推進本部第1 推進本部第1回 第1回会議を開催 国公労連は 10 月1日、公務員を「ふたたび戦争の奉仕者にさせない」をキャッチフレーズに、 戦争する国づくりに反対するたたかいと国民の権利を保障するため、大幅増員をはじめとする公 務・公共サービスを拡充する運動を中心に、職場・地域からとりくみを展開していく「まもろう 憲法・国公大運動」を推進することを目的に、推進本部第1回会議を開催しました。会議(学習 会の参加者含む)には、各単組委員長・書記長をはじめ、43 人が参加しました。 公務員の役割は 公務員の役割は国民の基本的人権の 役割は国民の基本的人権の保障 国民の基本的人権の保障 「大運動」を推進するうえで、憲法におけ る公務労働者の位置付けなどについてあらた めて学習するため、会議の冒頭、専修大学・ 晴山一穂教授を講師に招き、 「憲法と国家公務 員――『全体の奉仕者』とその意義」と題し た学習会を開催しました。 晴山教授は、 「公務員は、国民全体の奉仕者 として、国民の基本的人権の実現をめざし職 務を遂行する役割を持っている。」 「 『押しつけ の憲法』という議論があるが、憲法の制定過 講演する専修大学・晴山一穂教授 程を見るとまったく違う。」「全体の奉仕者と されたのは、『天皇の官吏(使用人)』の否定であり、国民主権の徹底のため。 」「公務員の役割を 発揮するためには、①職務についてものを言える状況をつくり出す、②身分保障と適正な労働条 件の保障が不可欠、③労働組合の役割が重要」など、 「大運動」推進に重要なポイントを指摘いた だきました。 「大運動」を前進させるため奮闘しよう 「大運動」を前進させるため奮闘しよう! 前進させるため奮闘しよう! 学習会にひきつづき、推進本部第1回会議を開催し、事務局から戦争法の強行と憲法改正をめ ぐる状況や、大運動を推進する構え、 「戦争法の廃止にむけて全力をあげるとともに、大幅増員を はじめ公務・公共サービスの拡充をはかる、そのため、①職場・地域で学習を強化する、②学習 を基礎に各地での宣伝行動や署名を推進する、③『対話と共同』を広げるため、懇談・要請等を 展開する、④政府・国会へのはたらきかけを強める」など主なとりくみを提起しました。 -1- その後、 「大運動」の成功にむけ、各単組大会での議論状況や、決意など積極的な意見交換を行 いました。 【国土交通労組】 政府は、解釈改 憲で戦争法を強行 したが、今後、憲 法「改正」ねらっ ている。その内容 は、自民党の「憲 法草案」を見れば 一目瞭然だ。主権 者を国民から国家 に変える内容とな っている。それら を許さないためにも、 「まもろう憲法・国公大運動」推進本部第1回会議の様子 大会では、戦争法廃 止の意思統一をした。専門性を持つ公務労働者として、それを活かすためにも学習会を徹底し、 職場実態もしっかり掴み、踏まえながら、支部・職場段階から運動をすすめていく。 【全医労】 4月から非公務員化になるということで、春闘期から①スト体制確立、②要求闘争の前進、③ 戦争法案廃止の3つの課題で学習キャラバンを展開してきた。医療産別で9月5日に新聞広告を 出し、全医労でも2週間という短い取組期間だったが、94 団体・組織がとりくんだ。また、朝ビ ラをはじめてとりくむ職場や、一人で戦争法案反対のスタンディングアピールを駅頭で未加入者 がしているのを見て、声かけをし、加入につながるなど、変化が生まれている。職場に運動を浸 透させるためにも、焦らない闘争と職場の問題と結んだとりくみが重要。 「ふたたび白衣を戦場の 血で汚さない」をスローガンに奮闘する。 【全経済】 産総研労組は、研究者として「軍事目的の研究はしたくない」という意識が強い。産総研の前 は工業技術院という国の組織だったが、国会で「軍事的な研究をしない」と答弁したこともあり、 そのことが産総研の中に息づいている。やれるところからそうした意識を広めていく。 【全厚生】 大会は戦争法案が大詰めの時に開催された。なんとしても戦争法案を廃案にするという意思統 一を行った。 「軍事費を削って暮らしと福祉、教育の充実を」というスローガンを呼び覚ますよう な議論もあった。全厚生も結成 70 年ということもあり、前向きな議論ができた。職場実態が厳し い中、ことの本質を明らかにし、できるところから一歩一歩、職場活動を焦らず、じっくりやっ -2- ていきたい。 【全法務】 全法務も大会は、戦争法案最終盤のさなかに開かれた。憲法違反の集団的自衛権を行使する内 容であり、ねばり強くたたかっていくことが確認された。さらに理解を広げるために学習資料を 配布してほしいとの意見もあり、秋季年末闘争では、オルグで「なぜ労働組合が平和運動をとり くむのか」といったところも話をしている。9条違反だということは組合員のほとんどが理解し ている。これまでの運動の勢いを消さないためにも、どんどん運動を打ち出していく必要がある。 【全労働】 全労働は、9月 17~19 日、まさに戦争法が成立する中での歴史的な大会となった。大会期間中 ではあったが、国会前に役員を派遣し、臨場感のある報告を受けながら意思統一を行った。通常 なら大会宣言だけだが、特別決議も採択した。現在、職場が疲弊しているので行政体制の拡充と 両輪でとりくむ必要がある。労働行政も戦争の片棒を担がないということもあるが、子どもに平 和を残したい、戦争で生活が大変になるなど、一市民としての思いも組合員の中にもある。とり くみではそのようなことも意識する必要がある。「総がかり行動実行委員会」は今後月1回(19 日)の行動を配置しているが、声をあげる場所を求めている人も多く、世論と運動を広げるため に週1回ぐらいの行動が必要ではないか。 【全通信】 全通信は、要員構成的に高齢の方が多い。その方たちは青年部活動で平和運動をずいぶんと実 践してきており、理解が深く、全体としても理解はあるが、引き続き学習を行っていく必要はあ る。今回提起されている、DVD やリーフレットもわかりやすいものとなっており、あらためて 認識してもらうために、大いに活用していきたい。 会議の最後に大運動推進本部・岡部議長が、 「国会周辺でのたたかいの熱気や多くの市民が自覚 的、自発的に立ち上がって、新たな国民的運動となっていることを職場に伝えるとともに、対話 で理解と共感を着実に広めていくことなど、地道なとりくみを来年夏を念頭において、なるべく 急いですすめていくことが必要だ。この課題は公務労働者の職場や雇用・労働条件にも密接にか かわる表裏一体の課題というのは一致している。そういう時期だからこそ公務員労働組合の出番 だ。」と奮闘を呼びかけ、運動の方向性と大運動推進委員会でさらなる具体化をはかっていくこと を確認し、会議を終了しました。 以 -3- 上
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