機密抹消 - 機密情報抹消事業協議会

機密抹消
The Association for Information Destruction Business of Japan, Inc.
特集
海外情報
調査研究
イベント
協議会活動報告
資料
第 1 巻第 1 号 創刊号 秋号
Vol.1 No.1
First Issue Autumn
http://www.kjmjk.com/
日本及び欧米の機密文書処理 by KJMJK
ネブラスカ州議会の公聴会で機密抹消法案支持の証言
行政文書の管理等に関する実態調査
機密抹消国際セミナー
発足式から一般社団法人設立まで
一般社団法人機密情報抹消事業協議会定款
ロゴマーク使用規則
目 次
特集―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日本及び欧米の機密文書処理 by KJMJK........................................................................................1
海外情報―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ネブラスカ州議会の公聴会で機密抹消法案支持の証言
by NAID staff, NAIDnews Fall 2013..............................................................................................5
調査研究―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
行政文書の管理等に関する実態調査
公益財団法人古紙再生促進センター ............................... 7
協議会活動報告――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
意見交換会 ......................................................................................................................................... 9
自己点検結果 ................................................................................................................................... 10
発足式から一般社団法人設立まで .................................................................................................. 11
イベント―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
機密抹消国際セミナー..................................................................................................................... 13
お知らせ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
入会金の改定 ................................................................................................................................... 15
平成 27 年度収支予算...................................................................................................................... 15
推薦基準........................................................................................................................................... 15
平成 27 年度事業計画...................................................................................................................... 16
一般社団法人機密情報抹消事業協議会役員名簿............................................................................ 16
平成 27 年度意見交換会 .................................................................................................................. 16
資料―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
資料1一般社団法人機密情報抹消協議会定款 ............................................................................... 17
資料2ロゴマーク使用規則 ............................................................................................................. 22
巻頭語
英語で”Level the playing field”というフレーズがあります。このフレーズは、
「公平な競
争の場」という意味です。資本主義のビジネスシステムでは、自由競争が原則ですが、だ
からと言ってどんな方法でもよいというわけではありません。機密とされる情報の取扱い
には、一定のルールがあります。リサイクル対応型機密文書処理ガイドライン(以下「ガイ
ドライン」という。)は、紙媒体に記録された機密情報を安全、かつ確実に抹消し、抹消後
の紙片をリサイクルするためのルールを示したものです。
協議会の活動目的は、
「セキュリティとリサイクルに配慮した機密抹消事業を目指し、
機密抹消市場の健全な発展に寄与する」ことです。この「機密抹消市場の健全な発展」と
は、排出事業者と機密抹消事業者がルールを守り、その上で自由に競争する市場を想定し
たものです。ガイドラインは、機密抹消事業者のルールを示したものですが、情報の機密
性を判断する排出事業者が、機密文書処理がどうあるべきかを十分認識することも、健全
な機密抹消市場の発展に不可欠です。
協議会は、機密抹消事業者だけではなく、排出事業者へのガイドラインの普及を目指し
て活動を行っていきます。
一般社団法人機密情報抹消事業協議会
理 事 長 大久保 薫
特集
日本及び
機密文書とは、個人情報、営業情報、顧客情報、技術情
報、経理資料など漏えいすると特定の個人や組織が不利
益を被る可能性がある情報が記録されているものをいい
ます。機密情報の記録媒体としては、紙以外にも、パソ
コンのハードディスク、CDROM、メモリースティックな
どがあります。こうした機密文書は、日常的に排出され
ていますが、その実態の多くは明らかになっていません。
ここでは、紙媒体に記録された機密文書の処理について、
欧米との比較的視点に立って整理することにします。
欧米の機密文書処理
By KJMJK
機密文書の流れ
機密文書は、事業所、行政機関、家庭などから排出されますが、その排出量は十分把握されていません。そもそも紙
媒体に記録されている情報を「機密」とするかどうかは排出者によって異なりますし、一般古紙や可燃ごみに混入して
排出されることもあります。公益財団法人古紙再生促進センターは、平成 21 年度に全国の事業所が排出するオフィス
発生古紙の量を把握する調査を実施しています。これは、平成 20 年度の排出量の推計値ですが、機密文書が 598 千ト
ンで、社内シュレッダー処理された機密文書が 580 千トンと推計しています。これに OA 用紙が 612 千トン、その他
の紙が 1,405 千トンとなっており、これらにも機密文書が含まれていると考えられます1。また、家庭から排出される
大半の機密文書(個人情報)は、可燃ごみとして排出されていると考えられます。
オフィス発生古紙:
9,562 千トン
機密文書:598 千トン
移動式裁断
製紙工場
◍ 板紙工場
◍ 家庭紙工場
定置式破砕
排出者
(事業所・家庭)
直接溶解
一般古紙
(OA 用紙・その他の紙)
OA 用紙:612 千トン, その他の紙:1,405 千トン
社内シュレッダー
焼却工場
シュレッダー紙
:580 千トン
可燃ごみ
図 1 機密文書処理のフロー
1 公益財団法人古紙再生促進センター,平成 21 年度オフィス発生古紙実態調査報告書, 平成 22 年 3 月.
1
個人情報保護法制
機密文書処理市場は、プライバシー保護の動きと密接に関連して形成されてきたと考えられます。国際的にはプライ
バシーに対する認識は、1950~60 年代まで遡ります。こうした動きを受けて、法規制が整備されて制度化されるのは
1970~1980 年代に入ってからです。米国では、1974 年に「連邦プライバシー法」が制定されたのをはじめ、ヨーロッ
パでは、ドイツで 1977 年に「データ保護法」(1990 年改正)、フランスでは 1978 年に「個人データ及びコンピュータ
ーファイルに関する法律」など 1980 年代に
表 2 機密情報をめぐる主な法規制と動向
かけて各国で個人データの保護に関する法律
年
法規制など
国等
備考
が制定されています。日本をはじめ欧米諸国
アメリカ
1974 連邦プライバシー法
ドイツ
1990 年改正
1977 データ保護法
に大きな影響を与えた OECD の「個人情報
個人データ及びコンピューターフ
保護ガイドライン基本 8 原則」が公表された
フランス
1978
アイルに関する法律
のも 1980 年です。また 1995 年には、EU が
個人情報保護ガイドライン基本 8
1980
OECD
「データ保護指令」を制定し、1998 年に施行
原則
されています。
イギリス 1998 年新法
1984 データ保護法
1986
Reisswolf AG 設立
ドイツ
1986 年にドイツのハンブルクで機密抹消
アメリカ
1994 NAID 設立
ビジネスの草分け的存在である Reisswolf
ドイツ
1995 DIN32757 策定・公表
AG、米国では 1994 年に機密抹消事業者の団
1998 年施行
1995 データ保護指令
EU
通信部門におけるデータ保護指令
1997
EU
体である NAID が設立されています。1970
情報ハイウェイにおけるデータ保
~80 年代にかけて成立した法規制は、主に事
1998
EU
護ガイドライン
業者にデータの取扱いや報告義務などを課し
日本
1998 プライバシーマークの付与開始
たものですが、1995 年にドイツの規格協会が
ISMS(ISO27001)の付与開始
日本
2002
セキュリティの観点から破砕サイズを規定し
イギリス
2009 BS EN 15713:2009
日本
2005 年施行
2003 個人情報保護法
た DIN32757、2009 年には英国規格協会は
DIN66399
策定・公表
ドイツ
DIN32757 改定
2012
機密抹消の規範を定めた BS EN 15713:2009
出典: インターネット上のプライバシー保護に関する各国の現状など
を公表しています。DIN32757 は、2012 年
に DIN66399 として改定されており、ヨーロッパの機密抹消業者の処理基準として広く採用されています。
一方日本では、2003 年に「個人情報保護法」が制定され、2005 年に全面施行されています。この個人情報保護法の
施行前後に政府省庁や業界団体が機密文書取扱いのガイドラインを策定しています。個人情報保護や情報管理システム
の外部認証制度としては、プライバシーマークと ISMS(ISO27001)があります。プライバシーマークの認証制度は、
1998 年 4 月に開始されており、その件数は個人情報保護法が施行された 2005 年の翌年(2006)をピークに順次増加して
います。また、2002 年に開始された ISMS 認証も、2005 年の認証件数が最も多く、その後は減少傾向を示しています。
2013 年 3 月末現在、プライバシーマークの認定を取得した事業者数は 12,987 社、ISMS は 4,627 社となっています(図
2)。
件数
3,798
4,000
Pマーク
3,500
ISMS
3,000
2,395
2,500
1,889
2,000
1,500
1,099
1,000
500
58
71
96
120
172 148
286 293
708
553 550
643
714
547 492 599
381
285
516
511
473
178
149
146
0
98
99
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
図2 Pマーク及びISMSの認定事業者の推移
出典: JIPDEC
2
10
11
12
13
年
機密抹消市場
法規制や規格の整備と歩調を合わせて、欧米諸国で機密文書処理市場が形成され始めたのは、1980 年代に入ってか
らのことです。それ以前は、機密情報の抹消という市場概念が存在しませんでした。1980 年以前は排出事業者の
判断で自社内シュレッダー処理、焼却あるいは一般古紙として溶解処理されていました。1980 年代に入ると、前
述の情報の取扱いや保護に関する法律の制定・施行を背景に個人情報や機密情報の管理に関心が集まり、政府を
はじめ病院の患者情報、銀行や保険会社の個人情報、企業の顧客情報などの管理や取扱いが社会的な関心事とな
りました。こうした中、ドイツの DIN32757(1995)はその処理方法に一定の方向性をもたらしたといえるでしょ
う。
機密文書処理システムは、大きく「輸送」と「処理」で構成しています。これら 2 つの構成要素に対する最初
の対応は、車両メーカーと機械メーカーの協力で生まれた移動式裁断でした。1990 年代に入ると、機密文書の発
生量が増加し始め、移動式裁断では対応しきれない状況が生まれてきました。こうした経緯を経て、機密文書の
大量処理に対応できる定置式破砕が一般化していきました。今日では、破砕が機密抹消の適正な処理方法である
という社会的なコンセンサスができあがっており、焼却や直接溶解はマイナーの抹消方法となっています。
一方日本では、欧米から約 10 年遅れて情報管理に関心が集まるようになり、1990 年代に機密抹消を専門的に
行う事業者が出始めてきました。その形成過程は、日本においても、欧米と同様、1980 年代以前は、自社内シュ
レッダー処理、焼却、一般古紙として溶解されていましたが、1990 年代には移動式裁断や定置式破砕による機密
抹消業者が出現し始めています。また、製紙メーカーが未利用古紙としての機密文書に着目し始め、機密文書処
理体制を整備し始めたのは、2010 年前後のことです(図 3)。現状の機密抹消方法としては、直接溶解、定置式破
砕、移動式裁断の 3 つが普及しており、処理量では直接溶解が最も多いと推測されます。
欧米 1980 年代~ 日本 1990 年代~
欧米 ~1980 年代 日本 ~1990 年代
機密文書処理
◍ 直接溶解
◍ 定置式破砕
◍ 移動式裁断
◍ 自社内シュレッダー
可燃ごみ
一般古紙
焼却
溶解
自社内シュレッダー
可燃ごみとして焼却
一般古紙として溶解
・
図 3 焼却、溶解から機密文書処理へ
機密抹消を専門に行う事業者の出身業種に目を移すと、ドイ
系列
ツの Reiswolf AG など機密抹消のみを目的として設立された企
古紙業者
業もありますが、もともとの業種を母体に新規事業として市場
機密抹消
廃棄物処理業者
に参入するケースが多くみられます。日本では、廃棄物処理業、
専門会社
資源回収業者など
資源回収業、倉庫業、宅配業、運送業、古紙問屋などが出身業
独立系
種となっています。また、欧米でも廃棄物処理業や資源リサイ
クル業、あるいは倉庫業が多いと言われています。欧米の機密
図 4 機密抹消業者の類型
抹消事業の傾向の一つとして、系列化やグループ化をあげるこ
とができます。とくに、欧米てば廃棄物処理業や資源リサイクル業は、巨大ビジネス化しており、地域の業者がその一
部門として組み込まれる流れにあります(図 4)。
3
機密文書処理の特徴
機密文書処理は、日本では「機密情報の抹消」と「記録媒体の処理」が一体化して考えられがちですが、欧米では別々
の概念としてとらえられています。言い換えれば、
「機密情報の抹消」と「記録媒体の処理」は別の工程ということに
なります。これは処理方法とも関係しています。日本では、機密文書の処理方法としては、移動式裁断、定置式破砕、
直接溶解、シュレッダー処理(自社内)、焼却があげられます。これに対し、欧米では直接溶解は機密文書処理方法とみ
なされてはいません。基本的には、破砕(裁断)が機密情報の抹消方法と考えられており、抹消後に製紙原料として利用
されるのが一般的です。また、欧米の移動式裁断車両には大型裁断機(4 トン/時)が搭載されているのに対し、日本は 5
トン/日未満の小型車両です。
機密抹消事業者の業務範囲と言う観点からみると、日本と欧米では大きな相違がみられます。機密抹消業者で情報抹
消された後は、大半が製紙工場に搬入されますが、日本では、移動式裁断は別として、収集運搬は別の業者が行うケー
スが多くみられます。いわゆる「分業型」の処理システムです。これに対し、欧米諸国では、収集運搬から機密抹消ま
では同一の業者が行う「自社完結型」が一般的です。
「自社完結型」は、自社内での社員教育の徹底により、機密文書
の取扱いに関するセキュリティレベルを統一し維持しやすいという利点がある一方、
「分業型」では複数の別会社が関
与するため、これが難しくなります。このため「分業型」では、共通の規範やルールが業界全体に浸透することが、非
常に重要になってきます(表 3)。
項目
機密処理の概念
抹消方法
移動式裁断の処理能力
業務範囲
抹消までの時間
ガイドライン
表 3 日本と欧米の機密抹消システム
日本
欧米
「機密情報抹消」と「記録媒体の処理」は一体
「機密情報抹消」と「記録媒体の処理」は別々
移動式裁断,定置式破砕,溶解,自社内シュレッダー, 移動式裁断,定置式破砕,自社内シュレッダー,焼却
焼却
4 トン/時(大型車両)
5 トン/日未満(小型車両)
分業型及び自社完結型
自社完結型
一時保管あり
24 時間以内
DIN66399, BS EN 15713:2009
リサイクル対応型機密文書処理ガイドライン
業界団体と機密抹消ビジネス
機密文書の処理市場が形成されると、その市場に参入する事業者が構成する一つの業界ができあがり、業界団体が設
立されるようになります。業界団体の目的は様々ですが、その業界を構成する事業者の共通利益の実現にあります。欧
米諸国に存在する機密抹消事事業者の業界団体は、NAID のみです。NAID は米国内の機密抹消事業者を対象にアリゾ
ナ州で設立された団体ですが、今日ではヨーロッパ、カナダ、オーストラリアにその拠点を拡充しています。NAID は、
破砕(裁断)を機密抹消の方法とする事業者の団体です。一方、一般社団法人機密情報抹消事業協議会は、日本の特徴で
ある分業型の機密抹消システムを前提としており、その会員は収集運搬業者、移動式裁断業者、定置式破砕業者、直接
溶解業者の 4 種類の業者を含めた構成になっています。
機密抹消ビジネスの将来方向としては、欧米では、機密抹消だけではなく、機密文書の保管、デジタルデータ化、記
録媒体のリサイクル(処理)という一連の業務を統合したシステムを提供する方向にあります。これは、機密抹消事業者、
倉庫業、情報処理業者の 3 つの業者が合体した事業形態といえるでしょう。日本においても、3 つのサービスを統合し
たサービスを整備した事業者もみられますが、少ないのが現状です。
4
海外情報
ネブラスカ州議会の公聴会
で機密抹消法案支持の証言
日本では、今年の 10 月にマイナンバーが全国民に配布
されます。米国の社会保障番号(Social Security Number)
は、1936 年に社会保障局によって社会保障プログラムの一
環として最初に発行されました。現在では、出生後すぐに
社会保障番号が適用されることになっており、米国国内で
身分証明書として使用されています。こうした社会保障番
NAID は、機密情報の保護や安全な抹消方法に関する法
律の改正案や新法について公式コメントや証言を求めら
れることがあります。機密情報を安全に抹消する業界の
番犬的な団体として、NAID の役員及びスタッフは、こ
うした法案について専門的な意見を述べることは機密抹
消業界並びに消費者の利益になると考えています。ネブ
ラスカ州は、企業に機微な情報(機密情報)を適正に処理す
ることを義務づける新法を検討しています。以下は、こ
の地域の NAID 会員による証言の草案です。
号が漏洩や詐欺などにより悪用され、本人になり代わった
詐欺が社会問題となっています。
この原稿は、NAIDnews Fall 2013 に掲載された”Nebraska legislators hear testimony supporting propose destruction law, by
NAID staff の”翻訳です。また NAID の CEO であるロバート・ジョンソン氏は、11 月 25 日の「機密抹消国際セミナー」で講演
を予定しています。
個人を識別できる情報(personally identifying information)を処分する前にそうした情報を抹消することを行政機関
及び民間企業に義務づける法案について意見を述べる機会を与えてくださり感謝します。私自身及び事業について述べ
ますが、本日の私の意見をまとめるにあたって非営利の業界団体である全米機密抹消協会(the National Association for
Information Destruction)の協力を得たことを申し述べます。NAID は、他の州、連邦、国際機関が紙媒体に記録され
た情報の適正処理の重要性を評価・理解してもらうよう支援しています。
身分詐欺(identity fraud)とその被害者の悲惨な被害がますます増加していることをよく耳にします。身分詐欺には、
子供の身分詐欺、身分を偽った金銭の窃盗及び医療詐欺などがあります。とくに医療詐欺は、近年急激に増加しており、
人命を危険にさらします。今年 2 月に Javelin Strategy & Research が公表した「2013 年身分詐欺報告書」は、2012
年全国の詐欺事件は、被害額が 210 億ドルで 100 万人以上の被害が特定されており、2009 年以来最高額にのぼると報
告しています。また報告書は、米国でこれまでの身分詐欺の被害者は 1,260 万人に達しており、これは毎 3 秒ごとに一
人の被害者に相当すると述べています。
米国司法省によると、ネブラスカでは、2012 年に人口の 5%が何らかの身分詐欺の犠牲者になっています。ネブラス
カの事業者は、あらゆる手段を講じてこうした事態を防止する必要があります。通常の考えに反して、高性能の電子的
な手段は、身分詐欺の最も頻繁な原因ではありません。Travelers による 2011 年の調査は、窃盗、財布の置き忘れあ
るいはごみ箱から銀行明細書の抜き取りが、個人情報漏洩の最も一般的な原因であるとしています。
身分詐欺を防止するには、消費者はさまざまな機関と
情報を共有するするしか方法がありません。金融機関、
健康医療機関、政府は、個人を識別できる情報を提供す
るサービスを行っています。さらに、実質的にすべての
機関は、たとえそれが従業員の情報に限定されていると
しても、個人情報に入手し最終的に廃棄することになり
ます。消費者は、最も悪用されやすい廃棄時も含めて、
常に個人情報が保護される権利があるということに異論
を唱える人はいないと思います。
もう一つは、連邦政府は個人情報の不適切な処理を防
止する法律を制定しているという勘違いです。例外的と
も言える一つの法律を除いて、それは間違いです。
「最終
処分規則」を設けている 2004 年の公正で正確な取引法
機密抹消の法律を制定している州
機密抹消の法律を制定していない州
図 州別の機密抹消の法律の制定状況
5
(the Fair and Accurate Transaction Act; FACTA)は、信用調査機関(興信所)が作成した情報を処理する前にその抹消を
義務づけている唯一の法律です。廃棄情報の抹消方法が厳格に定義されています。一方、1996 年の健康保険ポータビ
リティ・アカウンタビリティ法(HIPAA)及び 1999 年の金融サービス近代化法(GLBA)は、医療機関や金融機関に医療
や個人情報に権限のない人のアクセスを禁じていますが、処分前の情報抹消については義務づけていません。結果的に、
これらの機関が個人情報を不用意に廃棄し、その後権限のないアクセスがあったとしても追跡されることはないので、
事業者の不注意で消費者が不利益を被ったとしても不思議ではありません。法律が処分する前の情報抹消を義務づけて
いれば、機密情報を抹消せずにごみ箱に捨てることは法律違反になります。もはや無許可のアクセスを特定し証明する
ことが、違反の分岐点ではありません。情報抹消していない文書の不適切な処分自体が法律違反になります。
連邦政府は個人情報の不用意でいい加減な処理を防止する法律を整備しているというのは、よ
くあるもう一つの思い違いです。
ここで、具体的にデータ抹消を義務づ
けることの重要性を示す実例に言及し
たいと思います。
ジョージア州が記録媒体を処分する
前に機密情報を確実に抹消する法律を
制定した最初の州になった直後の 2003
年に、全米規模の保険会社から当業界団
体の役員に電話がありました。電話の主
はその保険会社の経営責任者で、その内
容は新法を遵守するためジョージア州
で機密抹消事業を営むすべての事業者
のリストが欲しいとのことでした。当協
会の役員が、全国の事業者のリストは提
供できないと伝えたところ、保険会社の
経営責任者は、
「 (ジョージア州以外の)
他の州では機密情報の抹消を義務づけ
ていないので、それは必要ではありませ
ん。
」と回答しました。
その 10 年後の今日、全米の 29 州が廃
棄された市民の個人情報の抹消を義務
づける類似した法律を制定しています。
ネブラスカ州においても、機密情報が抹
消されていない紙媒体や電子情報の不
用意な処分を禁止することにより、他の
州との同様に市民を保護する時がきま
した。
表 機密抹消に関する州の法律
対象
州
法律
政府
民間
アラスカ
●
●
Alaska Stat.§45.48.500
アリゾナ
●
●
Ariz.Rev.Stat.§44-7601
Ark.Code§4-110-103
アーカンサス
●
●
Ark.Code§4-110-104
カリフォルニア
●
Cal.Civ.Code§1798.81
コロラド
●
●
Colo.Rev.Stat.§6-1-713
コネチカット
●
Conn.Gen.Stat.§42-471
ジョージア
●
Ga.Code§10-15-2
ハワイ
●
●
Haw.Rev.Stat.§487R-2
イリノイ
●
20ILCS450/20,815ILCS530/40
インディアナ
●
Ind.Code§§24-4-14-8,,24-4,9-3-3..5(c)
Kan.Stat.§550-7a01
カンザス
●
●
Kan.Stat §550-7a03
ケンタッキー
●
Ky.Rev.Stat.§365.725
マサチューセッツ
●
●
Mass.Gen.LawsCh.931,§2
メリーランド
●
Md.Code,Comm.Law§14-3507
ミシガン
●
●
MCL§445.72a
ミズーリ
●
Mo.Stat.§288.360
モンタナ
●
Mont.Code Ann.§30-14-1703
ネバダ
●
Nev.Rev.Stat.§603A.200
ニュージャージー
●
●
N.J.Stat.§56:8-161
N.J.Stat.§56:8-162
ニューヨーク
●
N.Y.Gen.Bus.Law§399-H
ノースカロライナ
●
N.C.Gen.Stat.§75-64
Ore.Rev.Stat.§646A.602(10)
オレゴン
●
●
Ore.Rev.Stat.§646A.622
ロードアイランド
●
R.I.Gen.Laws 6-52-2
サウスカロライナ
●
S.C.Code §37-20-190
テキサス
●
Tex.Bus.&Com.Code §72.004, §521.052
ユタ
●
Utah Code §13-44201
バーモント
●
9Vt.Stat. §2445
ワシントン
●
●
Wash.Rev.Code §19.215.020
ウィスコンシン
●
Wisc.Stat. §134.97
1 アリゾナは紙媒体のみが対象。
2 ネバダはデータ保存装置について、データの暗号化又は抹消を義務づける追加的保護
規定を設けており、これにはデジタルコピーも含まれている。
Nev.Rev.Stat.§603.A.215(2)参照
出典: National Conference of State Legislatures Copyright 2013
事業者の大半は、小規模事業者です
から、法規制の負担を査定することが
重要と考えられます。これまでの事例
は 、 非 規 範 的 な 履 行 義 務
(non-prescriptive requirement)が、排
出事業者の負担を最小限に抑えて、最
適な遵守手段を選択できることを証明しています。またこれまでの経験は、実質的な罰則と効率的な執行がこう
した法規制を実効性があるものにすることを示しています。
本日、本件に関しで意見を述べ、ネブラスカ市民を保護するための適切な法律の立案に NAID が貢献する機会
を与えてくださったことに対して深く感謝します。
6
調査研究
国、都道府県及び市区町村は大量の文書を保有していま
す。行政文書は、使用後にすぐに廃棄されるものもあり
ますが、文書管理規程に従って一定期間保管されるもの
や保存されるものがあります。こうした行政文書には、
個人情報や機密情報が記録されているものも多くあり、
通常は機密文書として処理されると考えられます。公益
財団法人古紙再生促進センター(以下、
「古紙センター」
という。)では、平成 25 年度及び平成 26 年度の 2 ヶ年に
わたり、全国の都道府県及び市区町村を対象に行政文書
の管理及び排出について実態調査を行いました。
今回は、平成 26 年度に古紙センターが実施した市区町村
の実態調査の概要を報告します。
行政文書の管理等に関する
実態調査
出典: 公益財団法人古紙再生促進センター「行政文
書の管理行政文書の管理等に関する実態調
査」平成 27 年 1 月.
http://www.prpc.or.jp/menu05/index.html.
1
◍
◍
◍
◍
調査概要
調査対象全国 1,741 の市区町村
調査実施期間平成 26 年 8 月 18 日(月)~9 月 4 日(木)
調査方法郵送法
回収結果
発送件数
1,741
人口区分
70 万人以上
20 万人以上 70 万人未満
10 万人以上 20 万人未満
5 万人以上 10 万人未満
1 万人以上 5 万人未満
1 万人未満
合計
回収件数
1,143
回収率(%)
65.7
市区町村 (N)
19
102
125
213
429
255
1,143
構成比 (%)
1.7
8.9
10.9
18.6
35.7
22.3
100.0
2 保存文書の処理方法(保存年限終了文書)
保存文書の処理方法をみると、
人口規模が大きい自治体は機密文書処理会社に処理委託の割合が高いのに対し、
人口規模が小さい自治体では焼却処理が高くなっています(図 1)。
%
100
80
85.3
73.7
55.2
60
40
74.1
71.1
26.3
20
45.6
30.4
47.9
51.6
30.5
24.5
50.6
49.4
31.0
19.2
18.6
0
70万人以上
(N=19)
20万人以上
(N=102)
機密文書処理
10万人以上
(N=125)
5万人以上
(N=213)
一般古紙として排出
図 1 機密文書の処理方法
7
1万人以上
(N=429)
焼却処理
1万人未満
(N=255)
3 委託先選定方法
委託先(機密文書処理会社)の選定方法では、随意契約が多いという結果でした。とくに、この傾向は人口規模
が小さい自治体ほど顕著にあらわれています(図 2)。
希望型競争
入札
0.5%
一般競争入札
3.9%
その他
10.1%
選定方法
指名競争入
札
人口規模
10.1%
70 万人以上 (N=13)
随意契約
(見積合せ)
75.3%
N=434
一般
競争
入札
希望
型競
争入
札
7.7
0.0
0.0
1.0
0.0
0.0
15.4
6.7
9.2
1.0
2.3
0.0
20 万人以上 (N=75)
10 万人以上 (N=65)
5 万人以上 (N=103)
1 万人以上 (N=130)
1 万人未満 (N=48)
指名
競争
入札
46.2
26.7
10.8
8.7
1.5
0.0
随意
契約
(見積
合せ)
30.8
54.7
76.9
80.6
80.8
91.7
%
その
他
0.0
12.0
3.1
8.7
15.4
8.3
図 2 委託先の選定方法
4 業者選定にあたっての重視項目
業者選定にあたっては、
「セキュリティ」
、
「処理方法」
、
「契約単価」及び「実績」を重視するという結果になっ
ています(図 3)。
0
実績
セキュリティ
処理方法
処理日時
即日処理
処理完了証明書などの発行
外部認証(ISO、Pマークなど)
立会
契約単価
収集運搬業の許可
中間処理施設の設置の許可
地元業者の育成
その他
無回答
20
40
60
80
100 %
63.8
77.0
76.5
11.8
36.2
48.8
12.2
30.4
66.6
11.1
2.1
11.5
3.2
N=434
0.7
図 3 業者選定にあたっての重視項目
5 機密文書(行政文書)の処理方法
処理方法では、
「直接溶解」が 6 割を
占めて最も高く、
「破砕」
、
「移動式裁断」
がこれに続いています(図 4)。
0
20
40
直接溶解(無開梱・未開梱)
25.1
1.8
6.7
図 4 行政文書の処理方法
8
100 %
17.5
破砕
その他
80
61.3
移動式裁断
焼却処理
60
N=434
協議会活動報告
意見交換会
意見交換会の実施は、9 月 17 日に開催した第一回総会で
事業計画の一つとして承認されたもので、その目的は、
初年度事業として会員の交流の場を設けるとともに、会
員の意見を集約し協議会活動の方向性を見出すことで
す。
意見交換会は、可能な限り多くの会員が参加できる機会
を設けることを前提とし、同一テーマで 12 月、2 月、3
月の日程で 3 回開催しました(左表)。会員は、3 回の意見
交換会に複数回参加できるものとし、参加者数の制限も
設けませんでした。
開催日時及び会場
第1回
平成 26 年 12 月 18 日(木) 13:30~16:30
東京ウイメンズプラザ 視聴覚室 B・C
第2回
平成 27 年 2 月 19 日(木) 13:30~16:30
東京ウイメンズプラザ 第一会議室 B
第3回
平成 27 年 3 月 17 日(火) 14:30~16:30
東京ウイメンズプラザ 第一会議室 B
3 回の意見交換会の内容を整理すると、会員の大き
な関心事は、推薦基準、再委託、異物の除去、自己点
検の 4 つに集約されます。
協議会では、将来的にガイドラインの運用マニュア
ルを作成する予定です。こうした会員からの事例や課
題を整理し、マニュアル作成に反映させることとしま
した。
推薦基準
異物の除去
12 月の意見交換会では、
「推薦基準」の必要性につ
いて提案が出されました。ガイドラインは情報セキュ
リティとリサイクルを二本柱としており、入会にあた
って「ガイドラインの遵守」を唯一の条件としていま
す。協議会への入会には、正会員の推薦が必要ですが、
「推薦基準」は推薦者が入会希望者のレベルをどう判
断するのかという課題に関係します。前述の業務内容
や地域性にも関係しますが、現実的な課題として全国
の機密抹消事業者のセキュリティレベルに格差があり、
ガイドラインのすべての項目の基準を満たしている事
業者は数少ないと推測されます。
「推薦基準」に関する
問題提起は、こうした現状を反映したもので、協議会
の設立時には制度化されていなかった基準です。
機密情報を抹消する事業者は、処理受託した機密文
書へのアクセスを制限されます。紙媒体に記録された
機密文書を製紙原料としてリサイクルするためには、
異物や禁忌の除去が重要です。機密文書の排出事業者
が異物や禁忌品を事前に除去することが原則ですが、
機密抹消事業者にとって異物の混入は現実的な問題で
す。こうした点を踏まえて、ガイドラインは「排出者
に異物の除去を要請する」などを基準の一つにあげて
います。
自己点検
協議会は、ガイドラインの遵守状況を確認する目的
で毎年 4 月~5 月にかけて正会員に自己点検を義務づ
けています。今年度は、第一回の自己点検ということ
もあり、2 月と 3 月の意見交換会ではガイドラインの
規定項目の解釈と運用に関する意見が多くみられまし
た。会員の意見は、自己点検要領の作成に反映させる
こととしました。
再委託
再委託の解釈については、ガイドラインの策定段階
でも重要な検討事項でしたが、現状を十分に把握する
ことができなかったため、
「禁止」を原則とし、当面事
業者の運用に委ねることとしました。現状では、機密
抹消事業を規制する法規制は存在せず、排出者が委託
処理する機密文書が不用物であるという観点から廃掃
法の規制対象となるという考え方が一般的です。廃掃
法は、自治事務を認めており、市町村の考え方や解釈
によって機密文書の取扱い方が変わってきます。意見
交換会では、再委託の解釈をめぐる現状について事例
や意見が出されました。
9
第 1 回自己点検を終えて
自己点検要領の作成
自己点検要領の配布
自己点検の実施
ホームページで公表
第 1 回の自己点検が終了しました。この自己点検は、ガ
イドラインの遵守を誓約している正会員が、ガイドライ
ンに即して機密抹消事業を実施しているかを確認するも
ので、セキュリティとリサイクルという観点で正会員が
一定レベルを維持していることを社会に示すことを目的
としています。協議会では、平成 27 年度の自己点検を完
了した正会員名をホームページで公表しました。
平成 27 年 2 月~3 月
平成 27 年 4 月 17 日
平成 27 年 4 月 20 日~5 月 20 日
平成 27 年 7 月 13 日
導入の経緯
将来的に、協議会は外部監査制度を導入する予定で
す。自己点検は、外部監査への準備と位置付けていま
す。これが、もう一つの意義です。
協議会は、平成 26 年 7 月 1 日の発足直後から、協議
会のあり方について、経済産業省と何度か意見交換会
を行い、いくつかのアドバイスをもらいました。その
一つが自己点検です。
自己点検結果
第 1 回の自己点検を終えて、次年度の点検に向けて
対応すべき課題が明らかになりました。一つは、チェ
ック項目の要求内容について、点検担当者の解釈が異
なる傾向が見られたことです。たとえば、すべての事
業に共通するチェック項目で、
「非該当」がチェックさ
れているケースがありました。協議会内では、自己点
検について説明会を実施すべきという意見もありまし
たが、開催地域の選定や時間的な制約などにより実現
しませんでした。統一的な解釈の徹底は、自己点検の
信憑性という観点からも大きな課題です。
自己点検の制度化は、協議会が正会員のガイドライ
ンの誓約をどう保証するのかという疑問に端を発して
います。ガイドラインの遵守を誓約したからといって、
それは遵守を保証したことにはならないという論理で
す。社会が納得する保証方法は、外部監査しかありま
せん。これは性悪説的な発想ですが、非常に的確な指
摘でした。ISO の認証制度が普及している所以です。
この保証の確保方法という指摘には、納得できるも
のの、発足したばかりの協議会には体力もノウハウも
ありません。そうであれば、
「ガイドラインの遵守を『自
己宣言』した正会員に自己点検義務を課してはどうか」
というアドバイスが返ってきました。こうした経緯で、
自己点検が制度化されたわけです。もちろん、昨年度
の意見交換会や事業計画でも言及しているように、最
終的には指導員制度、外部監査と進めていく予定です。
二つ目は、確認方法の欄が未記入のチェックシート
が多くみられました。確認方法の欄を設けた趣旨は、
外部監査の場合、何らかの方法で確認する必要がある
ためです。ID の携帯などわざわざ確認する必要がない
ように思われますが、外部監査員は現場を視察するな
どにより確認することになります。この課題への対応
策としては、点検担当者の負担を軽減するという観点
から、確認方法を選択肢方式にすることも考えられま
す。確認方法を大きくわけると、
「現場視察」
、
「担当者
との面談」
、
「書類の参照」の 3 つです。
自己点検要領は、企画調査担当幹事が中心になって
作成しました。実際に点検に使用するチェックリスト
は、ガイドラインの末尾に掲載したチェックリストに
基づいています。一言で言えば、ガイドラインのチェ
ックリストを業務範囲ごとに分けて再編集した内容に
なっています。
最後は、入会必須項目が未実施のチェック項目があ
った点です。最も多かったのは、
「機密文書処理方針の
策定」と「基本方針の公表」です。ガイドラインが要
求していることは、機密情報の抹消段階の「セキュリ
ティ」と記録媒体の処理段階の「リサイクル」です。
こうした基本方針の公表は、機密文書処理事業の姿勢
を示すという意味で次年度の点検までに改善が求め
自己点検の意義
自己点検の意義は、2 つあります。正会員は、ガイ
ドラインの遵守を誓約して入会しています。その誓約
内容を自ら確認する手段が自己点検です。入会した段
階では、大丈夫と判断していることであっても、いざ
チェックリストに沿って確認してみたら、十分でなか
ったところもあるでしょう。そういう意味では、自己
点検(チェックリスト)によって、未実施項目を確認する
ことが目的といえるでしょう。これが一つ目です。
られます。
こうした課題を踏まえて、11 月に予定している意
見交換会などで会員の意見を集約し、次年度の自己
点検要領を改善していく必要があります。
10
平成 26 年度は、7 月 1 日の発足と 7 月 29 日の発足式に
始まり、第一回総会と記念パーティー、意見交換会、そ
して自己点検要領を作成して終了しました。協議会は平
成 27 年 7 月 29 日に一般社団法人に移行しました。
発足式から一般社団法人
設立まで
発足式
協議会の発足は、平成 26 年 7 月 1 日ですが発足式は、(公
財)古紙再生促進センターの会議室で、参加者の都合などによ
り、7 月 29 日に行いました。この発足式に参加した会員は、
趣意書に署名した 9 名でした。来賓として、経済産業省製造
産業局紙業服飾品課の川崎雅和課長補佐及び古紙センターの
木村重則専務理事にご挨拶を頂きました。
発足式終了後には、マスコミを招いてプレス発表を行い、
その紙面で協議会の発足を紹介してもらいました。
第一回総会
平成 26 年 9 月 17 日、新宿ワシントンホテルにて、第一回
総会を開催しました。第一回総会時点の会員数は、60 社(正会
員 54 社、賛助会員 5 社(団体)、ユーザー会員 1 社)でした。議
決権を有する正会員 54 社のうち、52 社(書面票決 2 社、票
決委任 9 社を含む)が出席しました。
総会では、発足からの経緯、協議会規約、今後の活動につ
いて担当幹事が説明し、
平成 26 年度事業計画案及び平成 26
年度収支予算案を議案として提出し、承認されました。
記念パーティー
第一回総会終了後に「設立記念パーティー」を開催しまし
た。記念パーティーには、会員に加えて、協議会設立に尽力
していただいた関係者やマスコミを招待し、約 100 名が参加
しました。
また、ちょうど法務大臣に就任したばかりの、松島みどり
衆議院議員、経済再生担当大臣の甘利明衆議院議員秘書鈴木
陵允氏、また経済産業省紙業服飾品課から橋本智之企画官か
らご挨拶をいだだきました。
意見交換会
平成 26 年 12 月 18 日、平成 27 年 2 月 19 日、3 月 17 日の
3回にわたり東京ウイメンズプラザ(表参道)にて意見交換会を
開催しました。
意見交換会のテーマとして、ガイドラインの評価、会員の
拡充、次年度事業、協議会への要望の 4 つを事前に用意しま
たが、異物の混入への対応、廃掃法の解釈など日常的な課題
や問題点に関心が集中しました。
3 月 17 日の意見交換会では、
自己点検の要求事項の解釈についての質問が多く出されまし
た。
11
懇親会
三回の意見交換会終了後に懇親会を開催しました。会場は、
第一回と第二回が青学会館のフィリア、第二回は Un café で
す。懇親会では、意見交換会の延長としての話題や会員それ
ぞれの地域的な話題などで盛り上がりました。
協議会の会員は、全国各地から参加しており、こうした意
見交換会と懇親会は、全国的なネットワークの構築を推進す
るものと考えられます。平成 27 年度も、意見交換会と懇親会
の開催を事業計画に含めることにしました。
自己点検要領
自己点検実施要領は、正会員がガイドラインの遵守状況を
確認するために作成したものです。正会員は、協議会に登録
した事業内容ごとにチェックリストに従って確認します。事
業内容は、1 共通、2 収集運搬、3 移動式裁断、4 定置式破砕、
5 溶解の 5 つです。最後に、自己点検結果に基づいて改善計
画を記入します。
自己点検は、平成 27 年 4 月~5 月にかけて、一斉に実施し
ました。
平成 27 年度定期総会
平成 27 年 6 月 19 日に新宿ワシントンホテル 3 階ペガサス
で「平成 27 年度定期総会」を開催しました。総会では、つぎ
の 6 議案が上程され、すべての議案について承認されました。
【第 1 号議案】平成 26 年度事業報告の件
【第 2 号議案】平成 26 年度収支決算の件
【第 3 号議案】平成 27 年度事業計画(案)の件
【第 4 号議案】平成 27 年度収支予算(案)の件
【第 5 号議案】一般社団法人への移行の件
【第 6 号議案】入会金の改定の件
一般社団法人の設立
任意団体として発足した協議会は、1 年あまりを経て平成
27 年 7 月 29 日に一般社団法人に移行しました。一般社団法
人へ移行後も、発足当初の「セキュリティ及びリサイクルに
配慮した機密情報抹消事業を奨励し、推進することにより、
機密情報抹消市場の健全な発展に寄与する」という目的は変
わりません。一般社団法人は、その定款の規定方法によって、
非営利型法人と普通法人に分かれます。さらに、非営利型法
人には、非営利徹底型と共益型があります。協議会は、非営
利徹底型の定款規定を採用しています。
関連法: 一般社団法人及び一般財団法人に関する法律(2008.12 施行)
12
イベント
機密抹消国際セミナー
協議会は、欧米諸国の機密抹消事業者がどのようにセキ
ュリティやリサイクルを確保し、機密抹消ビジネスが行
われているのかについて会員及び機密抹消事業に関心が
ある非会員に広く情報提供していく必要があると考えて
います。国際セミナーによる日本及び欧米諸国の現状に
関する情報提供は、協議会の会員がガイドラインの意義
をより深く理解し、非会員が協議会の活動に賛同する契
機になり、ひいては協議会が目指す健全な機密抹消市場
の発展に寄与するものと期待されます。こうしたことか
ら、平成 27 年度は欧米の機密抹消ビジネスの現状につい
て会員及び非会員への情報提供を目的に国際セミナーを
開催します。
詳細はホームページ参照 http://www.kjmjk.com/
会場
主催
シダックスビレッジ 7 階 (渋谷)
一般社団法人機密情報抹消事業協議会(KJMJK)
後援
言語
経済産業省、公益財団法人古紙再生促進センター
など
日本語及び英語(同時通訳)
定員
テーマ
日米欧における機密抹消ビジネスの現状と将来展望
開催日
350 名
参加費
会員 10,000 円/人 (早期割引 9,000 円/人)
非会員 15,000 円/人 (早期割引 13,000 円/人)
レセプション 5,000 円/人
平成 27 年 11 月 25 日(水)
※早期割引は 10 月 16 日(金)で締め切ります。
講師
横山 教之氏 一般社団法人機密情報抹消事業協議会 副理事長
ロバート・ジョンソン氏 CEO, NAID アメリカ合衆国
ジャン・ルック・プチウグニイエン氏 CEO, PAPREC Group フランス
◆ロバート・ジョンソン氏◆
ロバート・ジョンソン氏は、廃棄情報の安全な処理を提供する事業者で構成する非営利の業界であ
る全米機密情報抹消協会(NAID)の設立者で、同協会の最高責任者です。NAID の設立は、1994 年で
す。設立から 22 年が経過する今日、6 大陸の 1,900 社を超える事業者が NAID の会員となっていま
す。
ジョンソン氏は、米国上院、欧州委員会、オーストラリア情報局、カナダ下院など世界各国の立法
機関や規制当局でデータ保護や規制遵守について証言を行っています。
数多くの著作や講演を通じて、ジョンソン氏はデータ保護法、政策立案、従業員の規制遵守、業者
選定、契約及び賠償問題に関する第一人者の一人として知られています。
現在 ASIS インターナショナルの情報資産委員会の委員であり、ASIS 情報保護ガイドラインの共
同執筆者です。また BSI のデータ抹消実務基準に関する常設委員会の委員でもあります。
※ASIS: The American Society for Industrial Security(米国産業セキュリティ協会)
13
◆ジャン・ルック・プチウグニイエン氏◆
ジャン・ルック・プチウグニイエン氏は、1979 年に ESSEC ビジネススクールを卒業後、マネジ
メント・コントローラーとして建設会社に勤務。その後、La Compagnie Générale des Eaux の廃棄
物処理・リサイクル部門に部長職で転職し、1994 年に従業員数 45 名、年間売上高 350 万ユーロであ
った同社の PAPREC(リサイクル部門)を引き取りました。同氏は、現在も PAPREC の現職の CEO
であると同時に、2000 年からフランスの代表的な道路施行会社である Hélios の CEO に就任してい
ます。
これまで同氏は、一貫して多様性を促進しあらゆる差別に反対する姿勢を貫いてきました。2012
年度には、L’Express magazine の「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」(Entrepreneur of the Year)
を受賞しています。
プログラム
9:30~
受付
10:00~10:30
総合司会
オリエンテーション
藤田ゆみこ氏 フリーアナウンサー
10:30~10:35
開会挨拶
大久保薫 一般社団法人機密情報抹消事業協議会 理事長
10:35~10:40
来賓挨拶
渡邉政嘉様 経済産業省 製造産業局 紙業服飾品課長 (予定)
10:40~11:40
講演 1
テーマ 日本の機密抹消市場と KJMJK
講師
横山 教之氏 一般社団法人機密情報抹消事業協議会 副理事長
11:40~13:00
昼食休息
(質問票の回収)
13:00~14:00
講演 2
14:00~15:00
講演 3
15:00~15:30
休息
テーマ 米国の機密抹消ビジネスと将来展望
講師
ロバート・ジョンソン氏 全米機密情報抹消(NAID) 最高責任者
アメリカ合衆国
テーマ 欧州の機密抹消ビジネスとリサイクル市場
講師
ジャン・ルック・プチウグニイエン氏 PAPREC Group 最高責任者
フランス
(質問票の回収)
15:30~16:45
質疑応答
コーディネーター: 小六 信和氏
明和製紙原料株式会社 代表取締役
講師:
横山 教之氏
一般社団法人機密情報抹消事業協議会 副理事長
ロバート・ジョンソン氏
全米機密情報抹消協会(NAID) 最高責任者 アメリカ合衆国
ジャン・ルック・プチウグニイエン氏
PAPREC Group 最高責任者 フランス
16:45~16:50
閉会挨拶
石川喜一朗氏
レセプション
シダックスビレッジ 2F(渋谷)
MC
藤田ゆみこ氏 フリーアナウンサー
株式会社石川マテリアル 代表取締役
(移動)
17:30~19:30
※日本語・英語同時通訳あり
◆藤田ゆみこ氏(総合司会)◆
テレビ出演: ユーキャン「ココチモ」TV ショッピング、J:com 市川「デイリーニュース」
、横浜市
広報番組「広報よこはま」キャスター、イッツコム「いっつ 365」レポーター、J:com 千葉「hometown
うらやす」
、YOUTV「MY YOU」キャスター、MX テレビ「ガリレオチャンネル」
、月間「サッカ
ーマガジン」
、JCN 武蔵野三鷹「逸品捜査班」など
神奈川県出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。
特技・資格: 焼酎唎酒師(しょうちゅう ききさけし)、着物着付け、ピアノ
14
お知らせ
入会金の改定
推薦基準
入会金及び会費規程を改定し、現行の正会員及び賛助会
員の入会金を平成 27 年 7 月 1 日より 30,000 円から
60,000 円に改定(規程第 2 条)しました。
正会員の入会には、既存の正会員の推薦が必要です。
平成 26 年度事業として開催した会員による意見交換会
での提案を受けて、
「推薦基準」を設けました。
正会員は、
「リサイクル対応型機密文書処理ガイドライ
ン」の遵守が入会にあたっての条件となっています。そ
のため、入会時にガイドラインの遵守について誓約書を
提出しなければなりません。
「推薦基準」は、入会時に最低限満たしていなければ
ならない要求項目を設定し、それを入会条件としたもの
です。具体的には、機密抹消事業の業務ごとに設けたチ
ェックリストの「入会必須項目」が「推薦基準」となり
ます。
「入会必須項目」の大半は、方針や規程の策定や社員
教育などの組織的安全管理措置、人的安全管理措置及び
リサイクル対応など費用負担を要しない項目となってい
ます。
入会金及び年会費
改定前
改定後
入会金
30,000 円
60,000 円
年会費
60,000 円
60,000 円
入会金
30,000 円
60,000 円
年会費
30,000 円
30,000 円
入会金
10,000 円
10,000 円
年会費
12,000 円
12,000 円
(1) 正会員
(2) 賛助会員
(3) ユーザー会員
平成 27 年度収支予算
科目
Ⅰ 収入の部
1 入会金及び会費収入
(新規正会員 30 社想定)
2 特別会費収入
3 事業収入(セミナー・懇親会等)
4 前年度繰越金
金額
6,612,000
科目
800,000
会場費
会議費
0
4,000,000
1,000,000
300,000
印刷費
広報宣伝費
812,864
100,000
1,400,000
旅費・交通費
2 管理費
サーバーレンタル料
ホームページ管理費
通信費
消耗品費
一般社団法人移行費
セミナー等運営費
4 ロゴマーク商標登録費(移転登記等)
5 次年度繰越金
200,000
250,000
2,000,000
100,000
204,864
合計
15
300,000
100,000
4,320,000
事務局運営費
税理士報酬
11,424,864
100,000
200,000
50,000
雑費
3 業務委託費
合計
金額
Ⅱ 支出の部
1 事業費
11,424,864
平成 27 年度事業計画
一般社団法人機密情報抹消事業協議会役員名簿
平成 26 年度は、協議会の主目的の一つである「リサ
イクル対応型機密文書処理ガイドライン」(以下、
「ガ
イドライン」という。)の普及活動を中心に、会員の拡
充、ロゴマークの商標登録、意見交換会、自己点検要
領の作成などを実施しました。平成 27 年度は、昨年度
実施事業の一部を継続するとともに、3 つの部会を運
営し新規事業を企画・実施します。
平成 27 年 7 月 29 日設立の一般社団法人機密情報抹
消事業協議会の役員はつぎのとおりです。
役職
代表理事
(理事長)
業務執行理事
(副理事長)
業務執行理事
(副理事長)
業務執行理事
(専務理事)
1 普及活動
1.1 ガイドラインの普及
各種イベントなどを活用し、行政機関及び民間事業
者を対象にガイドラインの普及活動を行います。
監 事
1.2 ロゴマークの普及
監 事
昨年度商標登録を完了した協議会ロゴマークについ
て、協議会発行物への使用、会員使用の推奨などを通
じて普及します。
氏名・所属
大久保 薫
株式会社大久保
昇塚 清謙
王子エコマテリアル株式会社
横山 教之
株式会社丸升増田本店
加藤 達也
興亜興業株式会社
石川喜一朗
株式会社石川マテリアル
小六 信和
明和製紙原料株式会社
平成 27 年度意見交換会
1.3 会員の拡充
平成27年11月26日(木)に意見交換会を開催します。
開催 1 ヶ月ほど前に、全会員にご案内(プログラム及び
出欠票)を送付します。
協議会会員の拡充は、ガイドラインの普及と密接に
関係しています。昨年度決定した「推薦基準」に基づ
いて会員の拡充活動を行います。
2 一般社団法人への移行
社会的な信頼性を高めるため、会員数が一定レベル
に達した段階で現在の任意団体から一般社団法人に移
行します。
3 協議会活動などの情報発信
協議会ブログを中心に協議会活動及び機密抹消をめ
ぐる国内外の動向を会員及び行政や事業者に情報発信
します。
4 自己点検の実施
昨年度作成した「自己点検要領」により正会員を対
象とした第 1 回の自己点検を実施し、その結果をホー
ムページで公表します。
5 指導員制度の検討
自己点検要領による正会員の自己点検は、協議会の
監査制度確立に向けての第 1 段階です。今年度は、第
2 段階である指導員制度の考え方、内容及び実施手順
などを検討します。
6 セミナー及び意見交換会の開催
昨年度に引き続き会員の意見や要望を集約するため
意見交換会を実施するとともに、会員及び非会員を対
象とした機密抹消セミナーを開催します。
※一般社団法人移行後も、この事業計画に変更はありません。
16
日時
平成 27 年 11 月 26 日(木) 9:30~11:30
会場
東京ウイメンズプラザ地下 1 階 視聴覚室
テーマ
自己点検について
資料1一般社団法人機密情報抹消事業協議会定款
2 正会員の入会申請にあたっては、既存の正会員の推薦を
一般社団法人機密情報抹消事業協議会 定款
必要とし、理事会が別に定めるリサイクル対応型機密文
第1章 総 則
書処理ガイドラインを遵守する誓約書を理事長に提出し
(名称)
なければならない。
第 1 条 この法人は、一般社団法人機密情報抹消事業協議会
(入会金及び会費)
と称し、英文では、the Association for Information
第 7 条 会員は、社員総会において別に定める入会金及び会
Destruction Business of Japan Inc.と表示する。
費を納入しなければならない。
(事務所)
(任意退会)
第 2 条 この法人は、主たる事務所を東京都渋谷区に置く。
第 8 条 会員は、理事会において別に定める退会届を提出す
2 この法人は、理事会の決議によって、従たる事務所を必
ることにより、いつでも退会することができる。
要な場所に設置することができる。
(除名)
第 2 章 目的及び事業
第 9 条 会員が次のいずれかに該当するときは、社員総会に
(目的)
おいて、総正会員の半数以上であって、総正会員の議
第 3 条 この法人は、セキュリティ及びリサイクルに配慮し
決権の 3 分の 2 以上に当たる多数の決議をもって、当
た機密情報抹消事業を奨励し、推進することにより、
該会員を除名することができる。
機密情報抹消市場の健全な発展に寄与することを目的
(1) この定款その他の規則に違反したとき。
とする。
(2) この法人の名誉を傷つけ、又は目的に反する行為を
したとき。
(事業)
(3) その他除名すべき正当な事由があるとき。
第 4 条 この法人は、前条の目的を達成するため、次の事業
(会員資格の喪失)
を行う。
(1) リサイクル対応型機密文書処理ガイドラインの普及
第 10 条 前 2 条の場合の他、会員は、次のいずれかに該当す
啓発
るときは、その資格を喪失する。
(2) リサイクル対応型機密文書処理ガイドラインの改訂
(1) 第 7 条の義務を 1 年以上履行しなかったとき。
(3) 機密情報抹消に関する情報収集及び提供
(2) 総正会員が同意したとき。
(4) 機密情報抹消に関する調査研究
(3) 死亡し、又は解散したとき。
(5) 機密情報抹消に関する海外機関との情報交換
2 会員がその資格を喪失しても、既納の入会金、会費及び
(6) その他この法人の目的を達成するために必要な事業
その他の拠出金は、これを返還しない。
第3章 会 員
第4章 社 員 総 会
(会員の構成)
(構成)
第 5 条 この法人の会員は、次の 3 種とし、正会員をもって
第 11 条 社員総会は、すべての正会員をもって構成する。
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律(以下「一
(権限)
般法人法」という。)上の社員とする。
(1) 正会員
第 12 条 社員総会は、次の事項について決議する。
この法人の目的に賛同し
(1) 会員の除名
て入会した機密情報抹消事業を行う法人
(2) 賛助会員
(2) 理事及び監事の選任又は解任
この法人の事業を賛助す
(3) 理事及び監事の報酬等の額
るために入会した個人又は法人
(4) 貸借対照表及び損益計算書(正味財産増減計算書)並
(3) ユーザー会員 この法人の事業に賛同し機密文書を
びにこれらの附属明細書の承認
排出する個人又は法人
(5) 定款の変更
(入会)
(6) 解散及び残余財産の処分の承認
第 6 条 会員として入会しようとする者は、理事会が別に定
(7) その他総会で決議するものとして法令又はこの定
める入会申請書により申し込み、理事会の承認を得る
款で定める事項
ものとする。
17
(開催)
第5章 役 員
第 13 条 この法人の社員総会は、定時社員総会及び臨時社員
(役員)
総会とし、定時社員総会は、毎事業年度の終了後 3 か
第 21 条 この法人に、次の役員を置く。
月以内に開催し、臨時社員総会は、必要に応じて開催
(1) 理事 3 名以上 10 名以内
する。
(2) 監事 1 名以上 5 名以内
(招集)
2 理事のうち、1 名以上を代表理事とし、5 名以内を一般
第 14 条 社員総会は、法令に別段の定めがある場合を除き、
法人法第 91 条第 1 項第 2 号に規定する業務執行理事と
理事会の決議に基づき理事長が招集する。
することができる。
2 総正会員の 10 分の 1 以上の議決権を有する正会員は、
(役員の選任等)
理事長に対し、社員総会の目的である事項及び招集の理
第 22 条 理事及び監事は、社員総会の決議によって選任する。
由を示して、社員総会の招集を請求することができる。
2 代表理事及び業務執行理事は、理事会の決議によって
(議長)
理事の中から選定する。
第 15 条 社員総会の議長は、理事長がこれに当たる。
3 理事会の決議によって、代表理事のうち 1 名を理事長
2 理事長に事故等による支障があるときは、副理事長が議
に選定する。代表理事が 1 名の場合には当該代表理事を
長に当たる。ただし、副理事長が欠員、又は副理事長に
理事長とする。
4 前項の他、理事会の決議によって、会長 1 名、副理事
事故等による支障があるときは、当該社員総会において
長 2 名以内、専務理事・常務理事各若干名を理事の中か
出席した正会員の中から議長を選出する。
ら選定することができる。ただし、副理事長及び専務理
(議決権)
事・常務理事は業務執行理事の中から選定するものとす
第 16 条 社員総会における議決権は、正会員 1 名につき 1
る。
個とする。
5 監事は、当法人又はその子法人の理事又は使用人を兼
(決議)
ねることができない。
第 17 条 社員総会の決議は、法令又は定款に別段の定めがあ
6 各理事について、当該理事及びその配偶者又は 3 親等
る場合を除き、総正会員の議決権の過半数を有する正
内の親族(これらの者に準ずるものとして当該理事と政
会員が出席し、出席した当該正会員の議決権の過半数
令で定める特別の関係にある者を含む。)の合計数は、
をもって行う。
理事の総数の 3 分の 1 を超えてはならない。監事につい
2 一般法人法第 49 条第 2 項の決議は、総正会員の半数以
ても、同様とする。
上であって、総正会員の議決権の 3 分の 2 以上に当たる
7 他の同一の団体(公益法人又はこれに準ずるものとし
多数をもって行う。
て政令で定めるものを除く。
)の理事又は使用人である者
(書面決議等)
その他これに準ずる相互に密接な関係にあるものとして
第 18 条 社員総会に出席できない正会員は、予め通知された
法令で定める者である理事の合計数は、理事の総数の 3
事項について書面又は一般法人法所定の電磁的方法を
分の 1 を超えてはならない。監事についても、同様とす
もって議決し、又は他の正会員を代理人として議決権
る。
の行使を委任することができる。
(理事の職務及び権限)
2 理事又は正会員が、社員総会の目的である事項につい
第 23 条 理事は、理事会を構成し、法令及びこの定款の定め
て提案した場合において、その提案について、正会員の
るところにより、職務を執行する。
全員が書面又は電磁的記録により同意の意思表示をした
2 代表理事は、法令及びこの定款の定めるところにより、
ときは、その提案を可決する旨の社員総会の決議があっ
当法人を代表とし、
その業務を遂行し、
業務執行理事は、
たものとみなす。
理事会において別に定めるところにより、この法人の業
(議事録)
務を分担執行する。
第 19 条 社員総会の議事については、法令の定めるところに
(監事の職務及び権限)
より、議事録を作成する。
第 24 条 監事は、理事の職務の遂行を監査し、法令の定める
(社員総会運営規則)
ところにより、監査報告を作成する。
第 20 条 社員総会に関する事項については、法令又は本定款
2 監事は、いつでも、理事及び使用人に対して事業の報
に定めるものの他、社員総会において定める社員総会
告を求め、当法人の業務及び財産の状況を調査すること
運営規則による。
ができる。
18
(役員の任期)
第6章 理 事 会
第 25 条 理事の任期は、選任後 2 年以内に終了する事業年度
(構成)
のうち最終のものに関する定時社員総会の終結の時ま
第 29 条 この法人は理事会を設置する。
でとする。
2 理事会は、すべての理事をもって構成する。
2 監事の任期は、選任後 4 年以内に終了する事業年度の
(権限)
うち最終のものに関する定時社員総会の終結の時までと
第 30 条 理事会は、この定款に別に定めるものの他、次の職
する。
務を行う。
3 増員として選任された理事の任期は、他の在任理事の
(1) 業務執行の決定
任期の満了する時までとする。
(2) 理事の職務の執行の監督
4 補欠として選任された理事又は監事の任期は、前任者
(3) 代表理事及び業務執行理事の選定及び解職
の任期の満了する時までとする。
(4) 理事長、副理事長、専務理事及び常務理事並びに会長
5 理事若しくは監事が欠けた場合又は第21 条第1 項で定
の選定及び解職
める理事若しくは監事の員数が欠けた場合には、任期の
(5) 社員総会の開催の日時及び場所並びに社員総会の目
満了又は辞任により退任した理事又は監事は、新たに選
的である事項の決定
任された者が就任するまで、なお理事又は監事としての
(6) 規則等の制定、変更及び廃止
権利義務を有する。
2 理事会は、次に掲げる事項その他の重要な業務執行の決定
(役員の報酬等)
を理事に委任することができない。
第 26 条 理事及び監事は、無報酬とする。ただし、常勤の理
(1) 重要な財産の処分及び譲受け
事及び監事に対しては、社員総会において別に定める
(2) 多額の借財
総額の範囲内で、社員総会において別に定める報酬等
(3) 重要な使用人の選任及び解任
の支給の基準に従って算出した額を、報酬等として支
(4) 従たる事務所その他重要な組織の設置、変更及び廃止
給することができる。
(5) 理事の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保
(取引の制限)
するための体制その他当法人の業務の適正を確保するため
第 27 条 理事は、次に掲げる取引をしようとする場合には、
に必要なものとして法令で定める体制の整備
(6) 第28条第1項の責任の免除及び同条第2項の責任限定契
理事会において、その取引について重要な事実を開示
し、その承認を受けなければならない。
約の締結
(1) 自己又は第三者のためにするこの法人の事業の部類
(開催)
に属する取引
第 31 条 通常理事会は、毎事業年度に 2 回以上開催する。
(2) 自己又は第三者のためにするこの法人の取引
2 臨時理事会は、次の各号のいずれかに該当する場合に開
(3) この法人がその理事の責務を保証することその他そ
催する。
の理事以外の者との間におけるこの法人とその理事との
(1) 理事長が必要と認めたとき。
利益が相反する取引
(2) 理事長以外の理事から会議の目的である事項を記載
2 前項の取引をした理事は、その取引後、遅滞なく、そ
した書面をもって招集の請求があったとき。
の取引についての重要な事実を理事会に報告しなければ
(3) 前号の請求があった日から 5 日以内に、その請求があ
ならない。
った日から 2 週間以内の日を理事会の日とする理事会の
(責任の一部免除又は限定)
招集の通知が発せられない場合に、その請求をした理事
第 28 条 この法人は、一般法人法第 114 条第 1 項の規定に
が招集したとき。
より、理事又は監事が任務を怠ったことによる損害賠
(4) 監事から、一般法人法第 100 条に規定する場合におい
償責任を、法令の規定する額を限度として、理事会の
て必要があると認めて、理事長に招集の請求があったと
決議により、免除することができる。
き。
2 この法人は、
一般法人法第115 条第1 項の規定により、
(5) 前号の請求があった日から 5 日以内に、その請求があ
非業務執行理事又は監事との間で、任務を怠ったことに
った日から 2 週間以内の日を理事会の日とする理事会の
よる損害賠償責任の限定契約を締結することができる。
招集の通知が発せられない場合に、その請求をした監事
ただし、その契約に基づく賠償責任の限度額は、法令の
が招集したとき。
定める額とする。
(招集)
第 32 条 理事会は、理事長が招集する。
19
2 理事長に事故等による支障があるときは、副理事長が
(事業計画及び収支予算)
理事会を招集する。ただし、副理事長が欠員、又は副理
第 40 条 この法人の事業計画及び収支予算については、毎事
事長に事故等により支障があるときは、あらかじめ理事
業年度開始日の前日までに理事長が作成し、理事会の
会が定めた順序により他の理事が招集する。
承認を受けなければならない。これを変更する場合も、
3 理事及び監事の全員の同意があるときは、招集の手続
同様とする。
2 前項の書類については、主たる事務所に 5 年間備え置
を経ないで理事会を開催することができる。
き、一般の閲覧に供するものとする。
(議長)
第 33 条 理事会の議長は、法令に別段の定めがある場合を除
(事業報告及び決算)
第 41 条 この法人の事業報告及び決算については、毎事業年
き、理事長がこれに当たる。
2 理事長に事故等による支障があるときは、副理事長が議
度終了後、理事長が次の書類を作成し、監事の監査を
長に当たる。ただし、副理事長が欠員、又は副理事長に
受けた上で、理事会の承認を経て、定時社員総会に提
事故等による支障があるときは、当該理事会において出
出し、第 1 号及び第 2 号の書類については、その内容
席した理事の中から議長を選出する。
を報告し、第 3 号から第 5 号までの書類については、
(定足数)
承認を受けなければならない。
第 34 条 理事会は、理事の過半数の出席がなければ会議を開
(1) 事業報告
(2) 事業報告の附属明細書
くことができない。
(決議)
(3) 貸借対照表
第 35 条 理事会の決議は、この定款に別段の定めがある場合
(4) 損益計算書(正味財産増減計算書)
(5) 貸借対照表及び損益計算書(正味財産増減計算書)の附
を除き、議決に加わることができる理事の過半数が出
席し、その過半数をもって行う。
属明細書
2 決議について特別の利害関係を有する理事は、議決に
2 前項の書類の他、監査報告を主たる事務所に 5 年間備
加わることができない。
え置くとともに、定款及び社員名簿を主たる事務所に備
え置き、一般の閲覧に供するものとする。
(決議・報告の省略)
(余剰金の不分配)
第 36 条 理事が、理事会の決議の目的である事項について提
第 42 条 この法人は、余剰金の分配は行わない。
案をした場合において、当該提案について議決に加わ
ることができる理事の全員が書面又は電磁的記録によ
第 8 章 定款の変更、解散及び精算
り同意の意思表示をしたときは、当該提案を可決する
(定款の変更)
旨の理事会の決議があったものとみなす。ただし、監
第 43 条 この定款は、社員総会における、総正会員の半数以
事が異議を述べたときは、この限りではない。
上であって、総正会員の議決権の 3 分の 2 以上に当た
2 理事又は監事が、理事又は監事の全員に対し、理事会に
る多数によって変更することができる。
報告すべき事項を通知した場合においては、その事項を
理事会に報告することを要しない。ただし、一般法人法
(解散)
第 91 条第 2 項の規定による報告については、この限り
第 44 条 この法人は、社員総会における、総正会員の半数以
ではない。
上であって、総正会員の議決権の 3 分の 2 以上に当た
る多数の決議その他法令に定める事由によって解散す
(議事録)
る。
第 37 条 理事会の議事については、法令の定めるところによ
り議事録を作成し、出席した代表理事及び監事は、前
(残余財産の帰属)
項の議事録に署名又は記名押印しなければならない。
第 45 条 この法人が清算する場合において有する残余財産
は、社員総会の決議を経て、この法人と類似する事業
(理事会運営規則)
の目的とする他の公益法人又は国若しくは地方公共団
第 38 条 理事会の運営に関し必要な事項は、法令又はこの定
体に贈与するものとする。
款に定めるものの他、理事会において定める理事会運
営規則による。
第 9 章 部会及び委員会
第7章 計 算
(部会)
第 46 条 この法人の事業を推進するため、理事会は、その決
(事業年度)
議により、部会を設置することができる。
第 39 条 この法人の事業年度は、毎年 4 月 1 日から翌年 3
2 部会の部員は、会員の中から理事会が選任する。
月 31 日までの年 1 期とする。
20
3 部会の任務、構成及び運営に関し必要な事項は、理事
第 11 章 情報公開及び個人情報の保護
会の決議により別途定める。
(情報公開)
第 50 条 この法人は、公正で開かれた活動を推進するため、
その活動状況、運営内容、財務資料等を積極的に公開
(委員会)
するものとする。
第 47 条 この法人の事業を推進するために必要があるとき
2 情報公開に関する必要な事項は、理事会の決議により
は、理事会は、その決議により、委員会を設置するこ
別に定める情報公開規程による。
とができる。
(個人情報の保護)
2 委員会の委員は、会員及び学識経験者の中から理事会
第 51 条 この法人は、業務上知り得た個人情報の保護に万全
が選任する。
3 委員会の任務、構成及び運営に関し必要な事項は、理
を期すものとする。
2 個人情報の保護に関する必要な事項は、理事会の決議
事会の決議により別途定める。
により別に定める。
第 10 章 事 務 局
(公告)
(設置等)
第 52 条 この法人の公告は、電子公告による。
第 48 条 この法人の事務を処理するため、事務局を設置する。
2 やむを得ない事由により、電子公告によることができ
2 事務局には、事務局長及び所要の職員を置く。
ない場合は、官報に掲載する方法による。
3 事務局長及び重要な職員は、理事長が理事会の承諾を
第 12 章 補 則
得て任免する。
4 事務局の組織及び運営に関し必要な事項は、理事会の
(法令の準拠)
第 53 条 本定款に定めのない事項は、すべて一般法人法その
決議により別に定める。
他の法令に従う。
(備置き帳簿及び書類)
第 49 条 事務所には法令の定めるところにより次の書類を
備え置き、正会員及び債権者の閲覧に供するものとす
附則
る。
1 この法人の設立時社員の氏名及び住所は、次のとおりであ
る。
(1) 定款
(2) 事業報告
住所
省略
(3) 事業報告の附属明細書
設立時社員
河村 薫 (旧姓 大久保 薫)
(4) 貸借対照表
住所
省略
(5) 損益計算書 (正味財産増減計算書)
設立時社員
昇塚 清謙
(6) 貸借対照表及び損益計算書 (正味財産増減計算書) の
2 この法人の設立時理事、設立時代表理事及び設立時監事は、
附属明細書
次のとおりとする。
(7) 監査報告
(8) その他法令で定める帳簿及び書類
設立時理事
2 前項の他、事務所には法令の定めるところより次の書
河村 薫 (旧姓 大久保 薫) 昇塚
清謙 横山 教之 加藤 達也
類を備え置き、それぞれ以下の者の閲覧に供するものと
設立時代表理事
する。
(1) 議決権の代理行使に係る代理権を証明する書類、議決
河村 薫 (旧姓 大久保 薫)
(設立時理事長)
設立時監事
権行使書面及び電磁的方法による議決権の行使に係る記
石川 喜一朗 小六 信和
録については正会員
(2) 社員総会議事録又は社員総会の決議の省略に係る同
3 この法人の最初の事業年度は、この法人成立の日から平成
28 年 3 月 31 日までとする。
意書若しくは同意の電磁的記録については正会員及び債
権者
(3) 理事会の議事録又は理事会の決議の省略に係る同意
書若しくは同意の電磁的記録については裁判所の許可を
得た正会員及び債権者
(4) 会計帳簿については総社員の議決権の 10 分の 1 以上
の議決権を有する正会員
21
資料2ロゴマーク使用規則
協議会は、会員の皆様にロゴマーク(商標登録済み)を使用していただき、協議会の存在を普及させたいと考え
ています。すでに名刺などに使用されている会員の皆様もありますが、使用を希望される会員の皆様は、
「ロゴマ
ーク清刷送付依頼書兼誓約書」を事務局までファクスなどで送付してください。
「ロゴマーク清刷送付依頼書兼誓
約書」(様式 9)は協議会ホームページの「定款・規則等」のページからダウンロードできます。
ロゴマーク使用規則
(目的)
第 1 条 この規則は、一般社団法人機密情報抹消事業協議会(以下「協議会」という、)のロゴマーク(以下、
「ロゴ
マーク」という。)の使用にあたって必要な事項を定め、ロゴマークの適正使用を通じて協議会会員(以下、
「会
員」という。)の意識向上及び協議会の認知度の向上を図ることにより、機密文書処理市場の健全や発展に寄与
することを目的とする。
(商標権)
第 2 条 ロゴマークの商標権は、協議会に属する。
(会員の使用)
第 3 条 会員は、ロゴマークの使用に際しては、使用するすべての従業員にこの規則を周知し、遵守させなけれ
ばならない。
2 会員は、ロゴマークを以下の媒体に使用することができる。
①ホームページ
②名刺(会員の従業員に限る)
③宣伝用パンフレット類
3 会員は、ロゴマークの誤解を招く公表を自ら行わず、他者による公表も許してはならない。
4 会員に発行された登録証の写しを含め、ロゴマークの使用・使用方法について、許可されているか否か明確に
判断できない場合には、協議会事務局に書面等にて確認するものとする。
(清刷の使用及びロゴマーク清刷送付依頼書兼誓約書の提出)
第 4 条 ロゴマークは、協議会から発行された清刷の複製を使用する。
2 ロゴマークの清刷を希望する会員は、理事長にロゴマーク清刷送付依頼書兼誓約書(様式 9)を提出しなければ
ならない。
3 会員は、清刷を適切に管理するために社内に管理責任者を選定し、清刷の保護、漏えい防止に努めなければな
らない。
4 理事長は、会員のロゴマーク清刷送付依頼書兼誓約書(様式 9)を受理したときは、これに受理年月日及び受理
番号を記入して返信し、清刷を電子データにて発行するものとする。
5 印刷やウェブサイトの作成にあたっては、清刷の保存形式を変更したり、解像度を低めたりしないものとし、
下請け業者に清刷または清刷の複製を提供する場合、当該業者にもこれを遵守させ、清刷の保護、漏えい防止
に努めさなければならない。
6 印刷物やウェブサイトの作成以外の目的で清刷又は清刷の複製を他者に提供してはならない。
(使用期間)
第 5 条 ロゴマークの使用期間は、会員が使用を中止又は退会するまでとする。
(ロゴマークの表示)
第 6 条 会員が、ロゴマークを使用する際は、ロゴマーク部と会員番号を一体として表示しなければならない。
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2 ロゴマークの表示方法は、つぎのとおりとする。
R140000
【会員番号】
会員番号の上 2 桁は、入会西暦年度の下 2 桁を示す。
2014 年度入会会員は、14○○○○、2015 年度入会会員は、
15○○○○となる。
①正会員は、R で始まる会員番号を表示する。
②賛助会員は、S で始まる会員番号を表示する。
③ユーザー会員は、U で始まる会員番号を表示する。
3 会員番号の字体は、
「半角センチュリー」とする
(ロゴマークの使用制限)
第 7 条 ロゴマークは、つぎのものに使用することはできない。
(1) 会員が提供する製品
(2) 会員が提供する製品の包装
(3) 会員が提供する回収容器(段ボール類も含む)
(4) 会員が作成する提案書、見積書、納品書、請求書、報告書
(5) 会員が発行する証明書(裁断証明書、破砕証明書、溶解証明書など)
(6) 機密文書の収集運搬車両、処理装置など
(7) その他協議会が提供、作成、発行、使用するものでないもの
(使用状況の確認)
第 8 条 ロゴマークの使用状況は、1 年毎にチェックを行い、その確認結果はロゴマーク使用状況チェックリスト
(様式 10)に記録して、ロゴマークの使用期間中保管する。
2 ロゴマークの使用状況に違反があった場合は、遅滞なく理事長に報告するとともに違反対象物へのロゴマーク
の使用を中止する。
(使用料)
第 9 条 ロゴマークの使用料は、無料とする。
(施行期日)
1 この規則は、平成 27 年 8 月 5 日から施行する。
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―――――――――――――――――編集後記―――――――――――――――――
今号は、一般社団法人機密情報抹消事業協議会発行の『機密抹消』の創刊号です。当面、季刊誌とし
て秋号と春号の年 2 回の発行を予定しています。協議会活動として、年間を通じて、春と秋に 2 つの
大きな催しがあります。秋号は、6 月の定時総会の決議事項を含めて前年度の活動内容を整理します。
春号は、秋のイベントを中心に報告します。今後、地域ごとのセミナーなどが増えてくれば、掲載し
ていきたいと考えています。
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機密抹消
第 1 巻第 1 号秋号
2015 Autumn
発行者 大久保薫
2015 年 9 月発行
一般社団法人機密情報抹消事業協議会
151-0061 東京都渋谷区初台 2-9-14-104 ☎ 03-6276-1992
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