黒田 連 - 豊田信用金庫

ごあいさつ
平素は、私ども豊田信用金庫に対し格別のご高配を
賜り、ありがたく厚くお礼申し上げます。
理事長
黒田 連
新規サービスとしまして、地元経済活性化と地域ブラン
ドの向上を目指し、地元物産品を紹介する「地元物産品検
ここに当金庫の第66期(平成26年度)の事業内容を
索サイト」を当金庫ホームページ内に開設いたしました。
お伝えする「REPORT2015豊田信用金庫の現況」を作
また、金庫オリジナルのマスコットキャラクター「フェ
成しましたので、ご報告させていただきます。
ニころ」君を平成26年12月より採用いたしました。
さて、平成26年度の経済動向を概観いたしますと、
業績面を見ますと、預金につきましては期末残高で
「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を
1,303,900百万円(前期比101,127百万円8.4%増)と
喚起する成長戦略」を掲げる、いわゆるアベノミクス効
なり、貸出金につきましては同じく591,250百万円
果の波及により緩やかな回復基調が続いたものの、消費
(前期比43,638百万円7.9%増)となりました。これ
税率引上げに伴う駆け込み需要の反動減や夏の天候不
に伴い、預貸率は期末残高において45.34%と前期比
順の影響から、個人消費等に弱さが見られ、年度前半に
0.18ポイントの低下となりました。
は実質GDP成長率がマイナスとなりました。
収益面では市中金利の低下を背景に、貸出金利息収
一方、輸出型製造業を基幹産業とする当地域の経済
入が前期比142百万円減少したものの、効率的な資金運
につきましては、自動車の国内販売が弱含みました
用により預け金利息収入が前期比158百万円、有価証券
が、主に北米向けを中心とした輸出が堅調なこともあ
利息配当金が同じく119百万円増加いたしました。一
り、企業業績の改善が見られました。
方、費用面では預金支払利息が前期比289百万円、経費
金融面では、原油価格の下げ止まりや米経済指標の
が同じく138百万円増加しました。しかし、自己査定の
改善などを受け、一時0.2%まで低下していた長期金利
結果、貸倒引当金戻入益が前期比112百万円増加し、こ
も、年度末には0.4%まで上昇しました。また、企業業
れに伴い経常利益が4,168百万円(前期比142百万円
績の改善期待から、株式市場も高値圏で推移しまし
3.3%減)となりました。また、当期純利益は3,049百
た。為替市場は、ユーロがECBの追加緩和決定後に一
万円(前期比7百万円0.2%増)となりました。
段安となり、ドル円相場も米利上げを睨み、緩やかな
ドル高地合いとなりました。
平成27年度は、新中期経営計画「とよしんイノベー
ション2015」に取組み、お客様により満足していただ
こうした経営環境の中、当金庫は地域の皆様にご満足い
ける金融サービスを提供し、この諸施策を着実に遂行し
ただける金融商品、サービスの提供に努めてまいりました。
てまいります。また、当金庫は長期的な観点に立ち、地
新規商品につきましては、平成26年4月よりイン
域の実情や特性に応じた店舗戦略の再検討を図るほか、
ターネットを使ってローン仮審査のお申込みができる
信用金庫の原点である地域密着型金融の機能強化、法
「フリーローンタイムリー」の販売を開始しました。
令等遵守態勢の一層の充実、経営の効率化、人材育成と
また、平成26年10月より工作機械や建設機械等を担保
いう恒常的な課題に引き続き取り組んでまいります。
としたご融資「とよしんABL機械担保ローン」の取扱
を開始しました。
今後とも変わらぬご支援、お引き立てを賜りますよ
う心よりお願い申し上げます。
平成27年7月
02