土木請負工事工事費積算要領

（別
紙）
○土木請負工事工事費積算要領
（目
第１
的）
この要領は，国土交通省直轄の土木工事を請負施工に付する場合における工事の設計書に計上
すべき当該工事の工事費（以下「請負工事費」という。
）の算定について必要な事項を定めること
により，請負工事の予定価格の算定を適正にすることを目的とする。
（請負工事費の構成）
第２
請負工事費の構成は，次のとおりとする。
直接工事費
純工事費
工事原価
共通仮設費
間接工事費
工事価格
請負工事費
一般管理費等
現場管理費
消費税等相当額
（請負工事費の費目）
第３
請負工事費の費目は，次の各号に掲げるものとする。
一
直接工事費
直接工事費は，箇所又は工事種類により各工事部門を工種，種別，細別及び名称に区分し，
それぞれの区分ごとに材料費，労務費及び直接経費の３要素について積算するものとする。
二
間接工事費
イ
間接工事費は，各工事部門共通の前号以外の工事費及び経費とし，共通仮設費及び現場管理
費に分類するものとする。
ロ
共通仮設費は，次に掲げるものについて積算するものとする。
運
搬
費
準
備
費
事業損失防止施設費
安
全
費
役
務
費
技術管理費
営
ハ
繕
費
現場管理費は，
工事施工にあたって，
工事を管理するために必要な共通仮設費以外の経費とし，
現場管理費を構成する各費目について積算するか，又は次の現場管理費率を用いて積算するも
のとする。
現場管理費率＝
現場管理費
純工事費
ただし，純工事費＝直接工事費＋共通仮設費
― 5 ―
三
一般管理費等
一般管理費等は，工事施工にあたる企業の継続運営に必要な費用をいい，一般管理費及び付加
利益からなり，次の一般管理費等率を用いて積算するものとする。
一般管理費等率＝
四
一般管理費等
工事原価
消費税等相当額
消費税等相当額は，消費税及び地方消費税相当分を積算するものとする。
（請負工事費積算基準）
第４
請負工事費の積算基準は，別に定めるものとする。
（特
第５
例）
次の各号に掲げる工事については，この要領によらないことができるものとする。
一
鋼橋製作等主として工場製作にかかる工事
二
設備又は営繕関係を主体とする工事
三
前２号以外の工事であって，この要領によることが著しく不適当又は困難であると認められる
もの。
附
則
この要領は，昭和42年度予算から適用する。
附
則
この通達による改正後の要領は，昭和51年８月１日から適用する。
附
則
この改正後の要領は，平成元年２月８日以降に行う工事費の算定であって，消費税法（昭和63
年法律第108号）の施行に伴い工事費の算定に当たって消費税相当分を考慮するものから適用し，
消費税相当分を考慮しないものについては，なお従前の例による。
― 6 ―
別表第１
現場管理費
工種別現場管理費率標準値
第１表
純工事費
700万円以下
700万円を超え10億円以下
10億円を超えるもの
下記の率とする
の算定式より算出された率とする。
ただし，変数値は下記による。
下記の率とする
適用区分
工種区分
河
川
ｂ
事
42.02
1,169.0
−0.2110
14.75
河川・道路構造物工事
28.22
52.6
−0.0395
23.20
海
事
26.90
104.0
−0.0858
17.57
道路改良工事
32.73
80.0
−0.0567
24.71
鋼橋架設工事
39.06
105.6
−0.0631
28.56
Ｐ・Ｃ橋工事
30.09
113.1
−0.0840
19.84
舗
事
39.39
622.2
−0.1751
16.52
砂防・地すべり等工事
44.58
1,281.7
−0.2131
15.48
公
事
41.68
366.3
−0.1379
21.03
電線共同溝工事
58.82
2,235.6
−0.2308
18.72
情報ボックス工事
52.66
1,570.0
−0.2154
18.08
(注)
岸
装
園
工
Ａ
工
工
工
基礎地盤から堤頂までの高さが20ｍ以上の砂防堰堤は，砂防・地すべり等工事に２％加算する。
第２表
純工事費
200万円以下
200万円を超え１億円以下
１億円を超えるもの
下記の率とする
の算定式より算出された率とする。
ただし，変数値は下記による。
下記の率とする
適用区分
工種区分
Ａ
ｂ
道路維持工事
51.14
316.8
−0.1257
31.27
河川維持工事
41.28
166.7
−0.0962
28.34
― 12 ―
第３表
純工事費
1,000万円以下
適用区分
48.95
37.50
43.96
33.46
36.91
31.58
３億円以下
３億円を超え50億円以下
工種区分
トンネル工事
下水道工事
20億円を超えるもの
の算定式より算出された率とする。
ただし，変数値は下記による。
Ａ
ｂ
367.7
−0.1251
110.6
−0.0671
203.6
−0.0951
50.8
−0.0259
213.5
−0.1089
48.4
−0.0265
下記の率とする
共同溝等工事
1,000万円を超え20億円以下
下記の率とする
25.23
26.28
26.56
29.17
20.73
27.44
第４表
純工事費
適用区分
下記の率とする
工種区分
コンクリートダム
フィルダム
22.60
33.08
50億円を超えるもの
の算定式より算出された率とする。
ただし，変数値は下記による。
Ａ
ｂ
301.3
−0.1327
166.5
−0.0828
下記の率とする
15.56
26.20
算定式
Ｊo＝Ａ・Ｎp b
ただし，Ｊo
：現場管理費率（％）
Ｎp
：純工事費（円）
Ａ，ｂ：変数値
（注）Ｊo の値は，小数点以下第３位を四捨五入して２位止めとする。
別表第２
一般管理費等率
前払金支出割合が35％を超え40％以下の場合
工事原価
500万円以下
一般管理費等率
20.29％
500万円を超え30億円以下
一般管理費等率算定式により
算出された率
30億円を超えるもの
7.41％
算定式
〔一般管理費等率算定式〕
（Ｃp）＋51.34242（％）ただし，Ｇp：一般管理費等率（％)
Ｇp＝−4.63586×LOG
Ｃp：工事原価（単位；円)
（注）Ｇp の値は，小数点以下第３位を四捨五入して２位止めとする。
別表第３
一般管理費等率の補正
０％から
５％を超え
15％を超え
25％を超え
５％以下
15％以下
25％以下
35％以下
補正係数
1.05
1.04
1.03
1.01
(注) 別表第２で求めた一般管理費等率に当該補正係数を乗じて得た率は，小数点以下第３位
を四捨五入して２位止めとする。
前払金支出割合区分
― 13 ―
○現場管理費率の補正について
一部改正
一部改正
一部改正
一部改正
一部改正
一部改正
各地方建設局長
北海道開発局長
沖縄総合事務局長
建設省技調発第
平成 4 年 3 月
建設省技調発第
平成 8 年 9 月
国官技第
平成 21 年 3 月
国官技第
平成 22 年 3 月
国官技第
平成 23 年 3 月
国官技第
平成 24 年 3 月
国官技第
平成 27 年 3 月
73
19
177
30
300
27
346
31
372
31
351
30
262
11
号
日
号
日
号
日
号
日
号
日
号
日
号
日
あて
国土交通省大臣官房技術審議官
標記について，土木請負工事工事費積算基準３ハ
年４月１日より実施することとしたので通知する。
による現場管理費率の補正を下記のとおり改定し，平成27
記
現場管理費率の補正
施工地域，工事場所を考慮した現場管理費率の補正は，別表第１の現場管理費率標準値に下表の補正値を加算
補正するものとする。なお，コンクリートダム・フィルダム及び電線共同溝工事には適用しない。
１
施工地域・工事場所区分
街
地
間僻地及び離島
施工場所が一般交通等の影響を受ける場合
施工場所が一般交通等の影響を受けない場合
市
山
地
方
部
補正値（％）
1.5
0.5
1.0
−
また，以下の施工地域，工事場所及び工種区分の場合における現場管理費率の補正は別表第１の現場管理費率
標準値に下表の補正係数を乗じるものとする。
施工地域・工事場所区分
工種区分
架設工事
装工事
電線共同溝工事
道路維持工事
鋼
市
街
地
橋
舗
補正係数
1.1
(注)１）施工地域の区分は以下のとおりとする。
市
街
地：施工地域が人口集中地区（DID地区）及びこれに準ずる地区をいう。
山間僻地及び離島：施工地域が人事院規則における特地勤務手当を支給するために指定した地区及びこれに準ずる地区
をいう。
地
方
部：施工地域が上記以外の地区をいう。
２）施工場所の区分は以下のとおりとする。
一般交通等の影響を受ける場合：①施工場所において，一般交通の影響を受ける場合
②施工場所において，地下埋設物件の影響を受ける場合
③施工場所において，50ｍ以内に人家等が連なっている場合
２
大都市の特性を考慮した現場管理費の算出
１）適用地区及び適用工種区分
適用地区：札幌市，仙台市，さいたま市，川口市，草加市，千葉市，市川市，船橋市，習志野市，
浦安市，東京特別区，八王子市，横浜市，川崎市，相模原市，新潟市，静岡市，
名古屋市，京都市，大阪市，堺市，神戸市，尼崎市，西宮市，芦屋市，広島市，
北九州市，福岡市のうち，施工地域の区分が市街地とする。
適用工種区分：鋼橋架設工事，舗装工事，電線共同溝工事，道路維持工事
大都市の特性を考慮した間接工事費の補正は，各工種区分に従って対象額ごとに求めた現場管理費率に下
表の補正係数を乗じるものとする。
間接工事費
大都市の特性を考慮した補正係数
現場管理費
1.2
なお，上記に該当しない場合は，現行積算基準施工地域，工事場所を考慮した補正を行うものとする。
― 15 ―
別
紙
○共通仮設費算定基準
1.
総
則
この算定基準は，間接工事費のうち共通仮設費の算定に係る必要な事項を定めたものである。
共通仮設費の構成は，下記のとおりとする。
運
搬
費
準
備
費
事業損失防止施設費
安
全
費
役
務
費
共通仮設費
技術管理費
営
2.
繕
費
一般事項
工種区分
共通仮設費は，「積算基準」の別表第１に掲げる区分ごとに算定するものとする。
イ
工種区分は，工事名にとらわれることなく，工種内容によって適切に選定するものとする。
ロ
２種以上の工種内容からなる工事については，その主たる工種区分を適用するものとする。
なお，主たる工種区分とは下記
のイに定める対象額の大なる工種区分をいう。
算定方法
共通仮設費の算定は，別表第１の工種区分にしたがって所定の率計算による額と積上げ計算に
よる額とを加算しておこなうものとする。
イ
率計算による部分
下記に定める対象額ごとに求めた率に，当該対象額を乗じて得た額の範囲内とする。
対象額（Ｐ）＝直接工事費＋（支給品費＋無償貸付機械等評価額）＋事業損失防止施設費＋
準備費に含まれる処分費
下記に掲げる費用は対象額に含めない。
簡易組立式橋梁，ＰＣ桁，門扉，ポンプ，グレーチング床版，大型遊具（設計製作品）
，
光ケーブルの購入費
上記
を支給する場合の支給品費
鋼桁，門扉等の工場製作に係る費用のうち工場原価
大型標識柱（オーバーヘッド柱，オーバーハング柱）の製作費を含む材料費
支給品費及び無償貸付機械等評価額は「直接工事費＋事業損失防止施設費」に含まれるもの
に限るものとする。
ただし，別途製作工事等で製作し，架設及び据付工事等を分離して発注する場合は，当該製
作費は対象額に含めない。
無償貸付機械等評価額の算定は次式によりおこなうものとする。
無償貸付機械等評価額＝無償貸付機械と同機種，同型式の建設機械等損料額−当該建設機械
等の設計書に計上された経費（無償貸付機械等損料額）
ロ
共通仮設費率の補正
施工地域，工事場所を考慮した共通仮設費率の補正は別表第１の共通仮設費率に下表の補正
値を加算するものとする。
なお，コンクリートダム・フィルダム及び電線共同溝工事には適用しない。
― 17 ―
施工地域・工事場所区分
市
山
地
方
部
補正値（％)
街
間
僻
地
及
び
2.0
島
1.0
離
地
施工場所が一般交通等の影響を受ける場合。
1.5
施工場所が一般交通等の影響を受けない場合。
また，以下の施工地域，工事場所及び工種区分の場合における共通仮設費率の補正は別表第
１の共通仮設費率に下表の補正係数を乗じるものとする。
施工地域・工事場所区分
工種区分
鋼
市
街
地
電
架
設
工
舗
装
工
事
線
道
補正係数
橋
共
路
同
維
溝
事
持
工
工
事
1.3
事
(注)１）施工地域の区分は以下のとおりとする。
市街地：
施工地域が人口集中地域（DID 地域）及びこれに準ずる地区をいう。
山間僻地：
及び離島
施工地域が人事院規則における特地勤務手当を支給するために指定した地
地方部：
施工地域が上記以外の地区をいう。
区及びこれに準ずる地区をいう。
２）施工場所の区分は以下のとおりとする。
一般交通等の影響を：①施工場所において，一般交通の影響を受ける場合
受ける場合
②施工場所において，地下埋設物件の影響を受ける場合
③施工場所において，50ｍ以内に人家等が連なっている場合
ハ
積上げ計算による部分
現場条件等を適確に把握することにより必要額を適正に積上げるものとする。
条件明示
安全対策上，
重要な仮設物等については設計図書に条件明示し，
極力指定仮設とするものとする。
適用除外
この算定基準によることが困難又は不適当であると認められるものについては適用除外とする
ことができる。
3.
運搬費の積算
運搬費として積算する内容は次のとおりとする。
イ
建設機械器具の運搬等に要する費用
質量20ｔ以上の建設機械の貨物自動車等による運搬
仮設材等（鋼矢板，Ｈ形鋼，覆工板等）の運搬
質量20ｔ未満の建設機械及び器材等（型枠材，支保材，足場材，橋梁ベント，橋梁架設用
タワー，橋梁用架設桁設備，排砂管，トレミー管，トンネル用スライディングセントル等）
の搬入，搬出並びに現場内小運搬
建設機械の自走による運搬
建設機械等の日々回送（分解・組立，輸送）に要する費用
― 18 ―
別表第１
共通仮設費率
第１表
対象額
600万円以下
適用区分
下記の率とする
工種区分
河
川
工
600万円を超え10億円以下
の算定式より算出された率とする。
ただし，変数値は下記による。
Ａ
ｂ
238.6
−0.1888
10億円を超えるもの
下記の率とする
事
12.53
河川・道路構造物工事
26.94
6,907.7
−0.3554
4.37
海
事
13.08
407.9
−0.2204
4.24
道路改良工事
12.78
57.0
−0.0958
7.83
鋼橋架設工事
26.10
633.0
−0.2043
9.18
Ｐ・Ｃ橋工事
27.04
1,636.8
−0.2629
7.05
舗
事
17.09
435.1
−0.2074
5.92
砂防・地すべり等工事
15.19
624.5
−0.2381
4.49
公
10.80
48.0
−0.0956
6.62
岸
装
園
工
工
工
事
4.77
電線共同溝工事
9.96
40.0
−0.0891
6.31
情報ボックス工事
18.93
494.9
−0.2091
6.50
第２表
対象額
200万円以下
適用区分
下記の率とする
工種区分
道路維持工事
28.49
河川維持工事
9.05
200万円を超え１億円以下
の算定式より算出された率とする。
ただし，変数値は下記による。
Ａ
ｂ
34,596.3
−0.4895
26.8
−0.0748
１億円を超えるもの
下記の率とする
4.20
6.76
第３表
対象額
1,000万円以下
1,000万円を超え20億円以下
20億円を超えるもの
下記の率とする
の算定式より算出された率とする。
ただし，変数値は下記による。
Ａ
ｂ
下記の率とする
適用区分
工種区分
共同溝等工事
トンネル工事
下水道工事
8.86
68.3
−0.1267
4.53
13.79
92.5
−0.1181
7.37
28.71
4,164.9
−0.3088
5.59
12.85
422.4
−0.2167
4.08
13.32
485.4
−0.2231
4.08
7.64
13.5
−0.0353
6.34
― 23 ―
第４表
対象額
３億円以下
３億円を超え50億円以下
適用区分
下記の率とする
工種区分
コンクリートダム
フ
ィ
ル
ダ
ム
12.29
7.57
の算定式より算出された率とする。
ただし，変数値は下記による。
Ａ
ｂ
105.2
−0.1100
43.7
−0.0898
算定式
Ｋr ＝Ａ・Ｐb
ただし，Ｋr
Ｐ
：共通仮設費率（％）
：対象額（円）
Ａ・ｂ：変数値
(注）Ｋr の値は，小数点以下第３位を四捨五入して２位止めとする。
― 24 ―
50億円を超えるもの
下記の率とする
9.02
5.88
○土木請負工事工事費積算基準の一部改正について
国
官
技
第
300 号
平成 21 年 3 月 27 日
一部改正
国
官
技
第
346 号
平成 22 年 3 月 31 日
一部改正
国
官
技
第
平成 23 年 3 月
一部改正
国
官
技
第
平成 24 年 3 月
372 号
31 日
351 号
30 日
各地方整備局長
北海道開発局長
あて
国土技術政策総合研究所長
国土交通省大臣官房技術審議官
標記について，「土木請負工事工事費積算基準の一部改正について（平成23年３月31日付国官技第
372号）」の一部を下記の通り改正し，平成24年４月１日より実施することとしたので通知する。
（別紙）
大都市の特性を考慮した間接工事費の算出
１）適用地区および適用工種区分
適用地区：札幌市，仙台市，さいたま市，川口市，草加市，千葉市，市川市，船橋市，
習志野市，浦安市，東京特別区，八王子市，横浜市，川崎市，相模原市，
新潟市，静岡市，名古屋市，京都市，大阪市，堺市，神戸市，尼崎市，西宮市，
芦屋市，広島市，北九州市，福岡市のうち，施工地域の区分が市街地とする。
適用工種区分：鋼橋架設工事，舗装工事，電線共同溝工事，道路維持工事とする。
大都市の特性を考慮した間接工事費の補正は各工種区分に従って対象額ごとに求めた共通仮設
費率（率分），現場管理費率に下表の補正係数を乗じるものとする。
間接工事費
大都市の特性を考慮した補正係数
共通仮設費
1.5
現場管理費
1.2
なお，上記に該当しない場合は，現行積算基準の施工地域，工事場所を考慮した補正を行うも
のとする。
― 25 ―
○東日本大震災の復旧・復興事業等における
積算方法等に関する試行について
国
技
建
第
３
号
平成 26 年２月３日
東北・北陸地方整備局
技術調整管理官
殿
大臣官房
技術調査課
建設システム管理企画室長
東日本大震災の被災３県（岩手県，宮城県，福島県）においては，工事量の増大による資材やダン
プトラック等の不足で標準積算基準と施工実態との間で，乖離（日当たり作業量の低下）が生じてい
たことから，被災３県用の現場状況を反映した「東日本大震災の被災地で適用する積算基準」につい
て，平成25年10月１日より適用開始しているところである。被災３県においては，これに加えて，間
接工事費（共通仮設費および現場管理費）についても，作業効率低下等により，現場の実支出が増大
し，積算基準による積算と乖離が生じていることが確認された。このため，下記のとおり，当面の運
用を定めたので，取扱いに遺漏なきよう措置されたい。なお，貴局管内の対象となる自治体について
は貴局より情報提供されたい。
記
１．適用対象工事
被災三県で実施される工事で，平成26年２月３日以降に契約締結を行う工事。
２．補正方法
「土木請負工事工事費積算基準」等により各工種区分に従って対象額ごとに求めた共通仮設費率
及び現場管理費率に，それぞれ以下の補正係数を乗じるものとする。
間接工事費
補正係数
共通仮設費
1.5
現場管理費
1.2
ただし，平成26年２月３日以降に契約締結を行う工事で，入札時点で上記補正方法の適用ができ
ない工事等については，「「平成26年２月から適用する公共工事設計労務単価について」の運用に係
る特例措置について」（平成26年１月30日付け国官技第254号等）第二（１）に基づき，上記補正方
法を反映して契約変更を行うこととする。
なお，「被災地以外からの労働者確保に要する追加費用に対する当面の運用について」（平成24年
２月29日付け国技建第６号）は廃止することとする。
― 32 ―
共通仮設費率
2
河川・道路構造物工事(５)
対
象
額
の
範
囲
注)
％
対
象
額
の
範
対象額は千円単位
囲
％
160,627を超え
160,089
159,553
159,019
158,488
157,959
157,433
156,909
156,387
155,868
161,168以下
160,627
160,089
159,553
159,019
158,488
157,959
157,433
156,909
156,387
8.37
8.38
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― 52 ―
共通仮設費率
2
河川・道路構造物工事(６)
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象
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の
範
囲
注)
％
対
象
額
範
囲
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10.32
10.33
10.34
10.35
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― 53 ―
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99,613
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範
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27.70
― 306 ―
対
象
額
の
範
対象額は千円単位
現場管理費率
4
道路改良工事(４)
対
象
額
の
範
注)
囲
％
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28.52
28.53
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28.55
28.56
28.57
28.58
28.59
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72,221
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71,339
70,902
75,403
74,939
74,479
74,022
73,567
73,116
72,667
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28.61
28.62
28.63
28.64
28.65
28.66
28.67
28.68
28.69
28.70
― 307 ―
対
象
額
の
範
対象額は千円単位
囲
％
一般管理費等率
一般管理費等率(７)
工
事
原
価
の
範
注)
囲
％
工
事
原
価
の
範
工事原価は千円単位
囲
％
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150,313
149,568
148,827
148,090
147,356
146,626
145,900
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13.42
13.43
13.44
13.45
13.46
13.47
13.48
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113,251
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118,428
117,842
117,258
116,677
116,099
115,524
114,951
114,382
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142,321
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140,216
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112,690
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14.09
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14.12
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14.16
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127,589
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14.22
14.23
14.24
14.25
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96,130
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93,307
14.31
14.32
14.33
14.34
14.35
14.36
14.37
14.38
14.39
14.40
― 622 ―
一般管理費等率
一般管理費等率(８)
工
事
原
価
の
範
注)
囲
％
工
事
原
価
の
範
工事原価は千円単位
囲
％
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91,472
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91,018
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89,228
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14.45
14.46
14.47
14.48
14.49
14.50
72,068を超え
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71,003
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71,711
71,356
71,003
70,651
70,301
69,952
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14.91
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88,346
87,908
87,473
87,039
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85,752
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84,904
84,484
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14.52
14.53
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14.72
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73,881
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73,150
72,788
14.81
14.82
14.83
14.84
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58,790
58,499
58,209
57,920
57,633
57,348
57,064
56,781
15.31
15.32
15.33
15.34
15.35
15.36
15.37
15.38
15.39
15.40
― 623 ―
土木請負工事におけるイメージアップ経費の積算について
土木請負工事の共通仮設費におけるイメージアップに要する経費の積算要領は下記を参考とする。
１．対象となるイメージアップ内容
工事に伴い実施する仮設備，営繕施設，安全施設のイメージアップ及び地域とのコミュニケー
ション等に関するものを対象とする。
２．適用の範囲
周辺住民の生活環境への配慮及び一般住民への建設事業の広報活動，現場労働者の作業環境の改
善を行うために実施するもので，原則，すべての屋外工事を対象とする。ただし，維持工事等でイ
メージアップの実施が困難なもの及び効果が期待できないものについては，対象外とすることがで
きる。
３．積算方法
イメージアップ経費の積算は，以下の方法により行うものとする。ただし，標準的なイメージ
アップを行う場合は率計上とし，特別なイメージアップを行う場合は積上げ計上とする。
① 積算方法は以下のとおりとし，イメージアップ経費に計上するものとする。
Ｋ＝ｉ・Pi＋α
ただし，Ｋ：イメージアップに要する費用（単位：円，1,000円未満切り捨て）
ｉ：イメージアップ費率（単位：％，小数第３位四捨五入２位止め）
ｉ＝11.0・Pi-0.1380（Piが５億円を超える場合は0.69％とする）
ただし，市街地については，ｉに1.5％を加算する。
Pi：対象額（直接工事費（処分費等を除く共通仮設費対象分）
＋支給品費（共通仮設費対象分）＋無償貸付機械等評価額）
なお，対象額が５億円を超える場合は５億円とする。
α：積上げ計上分（単位：円，1,000円未満切り捨て）
② 率に計上されるものは，別表の内容のうち原則として各計上費目ごと（仮設備関係，営繕関
係，安全関係，地域とのコミュニケーション）に１内容ずつ（いずれか１費目のみ２内容）の
合計５つの内容を基本とした費用である。
また，選択にあたっては地域の状況・工事内容により組み合わせ，実施費目数及び実施内容
を変更しても良い。
③ 積上げ計上分（α）に計上するものは，費用が巨額となるためイメージアップ率分で行うこ
とが適当でないと判断されるものとする。
設計変更について
率に計上されるものについては，設計変更を行わないものとする。ただし，対象金額（Pi）の
変動に伴うイメージアップ費率ｉは変更される。また，積上げ計上分（α）については，内容に
変更が生じた場合は設計変更の対象とする。
〔別表〕
計上費目
実
施
す
る
内
容（率計上分）
仮設備関係１．用水・電力等の供給設備，２．緑化・花壇，３．ライトアップ施設，４．見学路及び椅子の設置
５．昇降設備の充実，６．環境負荷の低減
営繕関係１．現場事務所の快適化，２．労働者宿舎の快適化，３．デザインボックス（交通誘導員待機室）
４．現場休憩所の快適化，５．健康関連設備及び厚生施設の充実等
安全関係１．工事標識・照明等安全施設のイメージアップ（電光式標識等），２．盗難防止対策（警報機等）
３．避暑・防寒対策
地域とのコ１．完成予想図，２．工法説明図，３．工事工程表，４．デザイン工事看板(各工事ＰＲ看板含む)
ミュニケー５．見学会等の開催（イベント等の実施含む）
ション
６．見学所（インフォメーションセンター）の設置及び管理運営
７．パンフレット・工法説明ビデオ，８．地域対策費等(地域行事等の経費を含む），９．社会貢献
― 630 ―
イメージアップ経費率
イメージアップ経費率（１）
注）
対象額の範囲
500,000以上
491,316を超え
500,000以下
442,998
491,316
400,015
442,998
361,715
400,015
327,533
361,715
296,980
327,533
269,628
296,980
245,107
269,628
223,092
245,107
203,300
223,092
％
0.69
0.69
0.70
0.71
0.72
0.73
0.74
0.75
0.76
0.77
0.78
9,675を超え
9,108
8,579
8,084
7,622
7,189
6,784
6,405
6,050
5,717
185,481
169,419
154,920
141,817
129,961
119,219
109,477
100,630
92,588
85,269
203,300
185,481
169,419
154,920
141,817
129,961
119,219
109,477
100,630
92,588
0.79
0.80
0.81
0.82
0.83
0.84
0.85
0.86
0.87
0.88
5,404
5,111
4,836
4,578
4,335
4,107
3,892
3,690
3,500
3,321
5,717
5,404
5,111
4,836
4,578
4,335
4,107
3,892
3,690
3,500
1.29
1.30
1.31
1.32
1.33
1.34
1.35
1.36
1.37
1.38
78,601
72,521
66,970
61,897
57,257
53,009
49,116
45,545
42,266
39,254
85,269
78,601
72,521
66,970
61,897
57,257
53,009
49,116
45,545
42,266
0.89
0.90
0.91
0.92
0.93
0.94
0.95
0.96
0.97
0.98
3,152
2,993
2,843
2,702
2,568
2,442
2,323
2,211
2,104
2,004
3,321
3,152
2,993
2,843
2,702
2,568
2,442
2,323
2,211
2,104
1.39
1.40
1.41
1.42
1.43
1.44
1.45
1.46
1.47
1.48
36,483
33,933
31,584
29,418
27,419
25,574
23,868
22,291
20,831
19,479
39,254
36,483
33,933
31,584
29,418
27,419
25,574
23,868
22,291
20,831
0.99
1.00
1.01
1.02
1.03
1.04
1.05
1.06
1.07
1.08
1,909
1,818
1,733
1,653
1,576
1,504
1,435
1,370
1,308
1,249
2,004
1,909
1,818
1,733
1,653
1,576
1,504
1,435
1,370
1,308
1.49
1.50
1.51
1.52
1.53
1.54
1.55
1.56
1.57
1.58
18,226
17,064
15,986
14,984
14,054
13,188
12,383
11,633
10,934
10,283
19,479
18,226
17,064
15,986
14,984
14,054
13,188
12,383
11,633
10,934
1.09
1.10
1.11
1.12
1.13
1.14
1.15
1.16
1.17
1.18
1,194
1,141
1,091
1,043
1,000
1,249
1,194
1,141
1,091
1,043
1,000以下
1.59
1.60
1.61
1.62
1.63
1.63
― 631 ―
対
象
額
の
範
対象額は千円単位
囲
10,283以下
9,675
9,108
8,579
8,084
7,622
7,189
6,784
6,405
6,050
％
1.19
1.20
1.21
1.22
1.23
1.24
1.25
1.26
1.27
1.28

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