第4章 生活環境分野

第4章
Ⅲ
基
本
計
画
1
生活環境分野
環境衛生
現 状 と 課 題
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ゴミ・し尿処理については、東白川郡内 4 町村で設置した東白衛生
組合が行っていますが、ゴミ分別の徹底やリサイクル(再生利用)
・リ
第
4
章
ユース(再使用)・リデュース(ゴミ減量)・リフューズ(ゴミとなる
ものを断る)の啓蒙により、環境保護への意識高揚を図る必要があり
ます。
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生
活
環
境
分
野
また、本町の水洗化率は単独浄化槽を含めて 89.5%と向上していま
すが、生活雑排水の流入による河川の水質汚濁を抑制するためにも、
引き続き合併処理浄化槽の設置を促進していく必要があります。
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東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、再生可能エネルギーへ
の関心は高く、二酸化炭素排出量の削減や、災害時の非常電源として
も活用できる太陽光発電システムの設置が増えています。
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町民からの意見
・せっかくのきれいな自然がなくなると、とても住みづら
く、矢祭町らしくなくなってしまうと思います。
(20 代男性)
・家庭用ゴミをまだ燃やしている人がいる。町民のゴミに
ついて(地球温暖化について)認識不足?(40 代女性)
50
・再生可能エネルギーの導入を促進します。
・ゴミ分別の徹底と減量化や不法投棄の防止等、適正なゴミ
処理体制を整えます。
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施策の展開方向
基
本
計
画
・合併処理浄化槽設置を促進します。
期待される役割
行政の役割
・空間線量等のモニタリングを継続して行います。
・ゴミの減量化に対する意識啓発を行います。
・ゴミの不法投棄や廃棄物の不正な処理を防止するための監
視体制を強化します。
第
4
章
生
活
環
境
分
野
町民の役割
・ゴミを出さないという意識を徹底し、出す場合にはゴミの
分別や減量化に努めます。
・二酸化炭素排出量削減のために、節電に努めます。
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Ⅲ
基
本
計
画
主
要
事
業
《継続》生活雑排水処理対策
農業集落排水事業への加入促進と合併処理浄化槽設置整備事業
を推進し、河川の水質浄化に努めます。
《継続》公害対策
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章
生
活
環
境
分
野
町民福祉課
町民福祉課
畜産施設や工場施設の立ち入り指導により、公害を未然に防止
します。
《継続》霊園の分譲及び維持運営
町民福祉課
霊園の分譲と墓地造成を支援し、適切な維持管理を行います。
【新規】市町村公共施設支援事業
自立総務課
避難所として指定されている公共施設に太陽光発電システムを
設置し、防災拠点として必要とされる最低限の機能を維持する
ため電力を確保するとともに、平常時は二酸化炭素排出量の削
減を図ります。
【新規】住宅用太陽光発電システム設置費補助事業
自立総務課
自ら居住する又は居住しようとする町内の住宅に太陽光発電シ
ステムを設置する方を対象に、太陽電池の最大出力 1 キロワッ
ト当たり 4 万円(上限 16 万円)を助成します。
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2
消防・救急
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本町の消防は、白河地方広域市町村圏消防本部管轄矢祭分署と矢祭
町消防団で構成されています。
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現 状 と 課 題
基
本
計
画
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矢祭分署には小型水槽付ポンプ車 1 台、救急車 1 台、防火広報車 1
台が配備されており、職員 9 名による常備消防体制が取られています。
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第
4
章
一方、矢祭町消防団は、自動車ポンプ 4 台、小型動力ポンプ及び積
載車 13 台、団員は団長以下 323 名で組織されています。消防施設は、
防火水槽 64 基、火の見櫓 19 基、機械置き場 17 箇所が設置されていま
す。
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近年、消防団員の多くは会社勤めで、昼間の火災時には人員確保が
生
活
環
境
分
野
困難になっていることから、初期対応にあたる補完組織として、消防
団協力隊や役場消防隊が組織されています。
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町民からの意見
・消防団員の後継不足で各地域で非常に困っています。
(40 代男性)
・消防団は人が少ない上に高齢化が進んで、住民に多大な
負担がかかっている。(10 代女性)
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Ⅲ
施策の展開方向
基
本
計
画
第
4
章
生
活
環
境
分
野
・消防施設の点検と適切な維持管理を行い、古い消防施設に
ついては、計画的に更新・充実を図ります。
期待される役割
行政の役割
・消防施設や消防体制の充実に取り組みます。
・町民一人ひとりの防火意識の高揚に取り組みます。
町民の役割
・防火や救急についての理解を深めます。
主
要
事
業
《継続》防火水槽設置
町民福祉課
機能的に問題がある古い防火水槽を更新し、未設置地区には耐
震性防火水槽を新設することで、火災発生時の消防水利を確保
します。
《継続》消防施設整備
町民福祉課
消防車両や小型動力ポンプ、火の見櫓などの消防施設を計画的
に更新し、消防活動に万全を期します。
54
3
防災
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東日本大震災では、土砂崩れや建物の半壊、断水、停電等があった
ものの、人的被害はありませんでした。今後も、大地震や局地的な豪
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現 状 と 課 題
基
本
計
画
雨等の自然災害に備え、安心安全を見据えたまちづくりに努めなけれ
ばなりません。
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本町では、町民の安全な暮らしを守るため、矢祭町防災会議が組織
第
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章
され、「矢祭町地域防災計画」が策定されています。
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不慮の災害が発生した場合には、この計画に基づき、情報の収集や
伝達、避難、消火、水防、救助等の応急対策を行いますが、平時から
の備えとして、備蓄体制の整備を進めるとともに、避難場所の確保や
治水・治山事業等、災害時において被害を低減させる取り組みを講じ
生
活
環
境
分
野
ておくことが大切です。
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町民からの意見
・火事の時なんかは、どこだかわからないので、防災無線は
各家庭に必要だと思います。(40 代女性)
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Ⅲ
基
本
計
画
施策の展開方向
・災害発生時に迅速に対応し、的確な初動活動がとれるよう、
情報連絡体制を強化します。
・防災の日(毎年 9 月 1 日)にあわせた防災訓練等の実施に
より、家庭・地域・職場での防災意識を高揚させます。
第
4
章
生
活
環
境
分
野
期待される役割
行政の役割
・矢祭町地域防災計画に基づき、防災対策を推進します。
・IP告知システムを活用し、速やかな情報提供に努めます。
町民の役割
・防災訓練などに積極的に参加し、防災・減災への関心を高
めます。
・的確な情報の収集に努め、
「自分の命は自分で守る」という
自主防災意識、「自分の地域は自分で守る」という地域防
災力の向上を図ります。
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4
交通安全
Ⅲ
現 状 と 課 題
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自動車は、日常生活には欠かせないものです。また、自動車の普及
や主要幹線道路の整備に伴い、人々の行動領域を広域化させることに
基
本
計
画
なりました。
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本町は奥久慈県立自然公園矢祭山や滝川渓谷など自然探訪の観光地
を有することから、町外から多くの方が訪れます。また、関東との玄
第
4
章
関口として多くの車が通過していきます。
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このため、棚倉警察署や交通対策協議会等の関係機関との連携を強
め、大子町との交通安全合同テント村の開催、春と秋の全国交通安全
運動の展開により、交通安全に対する意識の啓発を図っています。
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生
活
環
境
分
野
近年の交通事故発生状況を見ると、横ばいあるいは減少傾向にあり
ますが、今後高齢化が進展し、高齢者が当事者となる交通事故が増加
することが予測されます。
【交通事故発生状況】
平成 21 年 平成 22 年 平成 23 年 平成 24 年
発生件数
18 件
15 件
14 件
17 件
死 者 数
0人
0人
0人
0人
傷 者 数
24 人
21 人
16 人
24 人
(棚倉警察署データ)
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57
Ⅲ
町民からの意見
基
本
計
画
・結構車通りが激しいので、子どもが安心して歩けるよう
に歩道を作ってほしいです。(20 代女性)
・高齢者のバイク・車の運転に対して考えて下さい。
(50 代男性)
第
4
章
生
活
環
境
分
野
施策の展開方向
・交通安全を確保するため、関係機関等と連携し、交通安全
意識の高揚を図るとともに、交通安全対策を推進します。
期待される役割
行政の役割
・交通事故防止の広報や啓発を行います。
・交通安全施設の整備に努めます。
町民の役割
・交通安全意識を高め、正しい交通マナーを実践します。
主
要
事
業
《継続》交通安全施設整備事業
町民福祉課
町内の危険箇所にカーブミラーやガードレールなどの交通安全
施設を設置し、町民を交通事故から守ります。
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5
防犯
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近年の犯罪の発生傾向は、複雑・多様化しています。そのため、犯
罪が発生しにくい安全で安心なまちを実現するために、家庭・地域・
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現 状 と 課 題
基
本
計
画
学校・関係機関が連携を図りながら、町民一人ひとりの防犯意識を高
め、地域ぐるみの活動を展開していく必要があります。
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防犯協会では、消防団と連携協力のもと防犯診断を実施して、家庭
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での防犯意識の高揚を啓発しています。
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町民からの意見
生
活
環
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分
野
・安心安全な住みやすいまちづくりに更に推進してもらい
たい。(70 代男性)
・これからも安心して暮らせる犯罪のない町であり、子ど
もを産み安心して育てることができる町になってほしい
です。(10 代女性)
施策の展開方向
・地域ぐるみで防犯活動を推進し、犯罪のない安心・安全な
暮らしを確保します。
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基
本
計
画
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分
野
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期待される役割
行政の役割
・地域や関係団体等との連携を充実さ、防犯体制の強化を図
ります。
町民の役割
・自主防犯意識を高め、地域で防犯に努めます。