東北大学「学際研究重点プログラム」セミナー未来科学技術共同研究センター産業連携促進研究プロジェクト：＜原子内包フラーレンナノバイオトロニクスの創成＞第３回公開セミナー講演者：青柳忍先生会場理学研究科化学専攻第４講義室（H23，化学系講義棟）名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科理学情報専攻・演題：原子内包フラーレンの結晶構造解析・概要：原子内包フラーレンの分子構造および結晶構造について、特にリチウムイオン内包フラーレン（Li+@C60）を中心に解説する。 C60に代表されるフラーレンは、球殻状の炭素骨格を持ち、その内部のナノ空間に原子や分子を内包できる。原子・分子を内包したフラーレンは、その炭素骨格の種類と、内包される原子・分子との組み合わせにより、多彩な構造と機能を発現し得る。Li+@C60では、軽元素のリチウムが正電荷を持ったイオンとして内包されていることから、内包Li+ のC60 内でのイオンダイナミクスと電気的な応答特性に興味が持たれる。放射光X線結晶構造解析と誘電率測定の結果、C60内のLi+ の内包状態は、熱的・量子的に極めて高い自由度を持つと同時に、温度や電場などの外場に応答して柔軟に変化することが分かってきた。・日時：2016年3月30日（水） 16：00～17：30 ・場所：理学研究科化学専攻第４講義室・事前申し込み：不要・世話人：金子俊郎（工）,美齊津文典（理）,岩渕好治（薬),權垠相（理）講演会終了後、同会場で青柳先生を囲んだ交流会を開催いたします。どなたでもご参加いただけます。連絡先：理学研究科權垠相（022-795-6752）[email protected]