別紙 - 東京都

別紙
(仮訳)
エドアルド・パエス・リオ市長、
首長の皆様、リオの友人の皆様、
「カーサ・リオ」のオープニング、おめでとうございます。本日は会場
に伺えませんが、ビデオ・メッセージという形でこのような重要なイベン
トに参加できることは大変光栄です。
「カーサ・リオ」は、オリンピックとパラリンピックを契機として、投
資・ビジネスを活性化し、リオの飛躍的な発展を目指すイニシアチブであ
ると伺っています。まさに本日のテーマである「発展の起爆剤としてのス
ポーツ Sports as a Catalyst for Development」を体現するイニシアチブ
と思います。
次のオリンピック・パラリンピックの開催地である東京都としても、リ
オと同じく、大会後のレガシーを見据えつつ、2020 年の準備を開始して
います。
1964 年の東京オリンピック・パラリンピックは、その後の日本の高度
経済成長を導く「起爆剤(catalyst)」となりました。2020 年の大会も、東
京の更なる発展の「起爆剤」としなくてはなりません。
日本銀行の試算によれば、2020 年大会の経済効果は 30 兆円にも達しま
す。東京都としては、これを契機に、国際的なビジネス環境を整えて、外
国企業を呼び込み、日本企業のイノベーションも引き起こすことで、高い
付加価値を創出したいと考えています。
一方、2020 年のオリンピック・パラリンピック大会を、経済成長だけ
でなく、「ゆとりある」成熟社会を目指す上での「起爆剤」とすることも
重要です。スポーツは、子供から大人まで、障害のある人もない人も、言
葉や生活習慣の違いを越えた、世界共通の人類の文化であることを忘れて
はなりません。そのため、東京都は、様々な取組を進めています。
例えば、障害者スポーツの振興は東京都の重要な施策です。スポーツ環
境だけでなく、道路の段差解消などハード面、心や情報面でのバリアフリ
別紙
ーを推進しています。また、東京を、世界の人々が集まり、世界に向けて
イノベーションや文化が発信される拠点とするためにも、グローバルな人
材育成にも力を入れたいと考えています。水素エネルギー普及なども通じ
て、2020 年の大会を、次世代に引き継ぐ持続可能で豊かな都市環境を整
備していく上での「起爆剤」とすることも目指しています。
これらの取組を進めていく上でも、リオの経験から学ぶことは必須です。
「リオから東京へ」が私たちのテーマです。今年の夏のオリンピックとパ
ラリンピックの本番にはリオを訪れる予定です。そのときには、多くの皆
様とお会いできるのを楽しみにしています。
本日は、パエス市長のリーダーシップの下、実りある活発な議論が行わ
れることを確信しております。リオの大会、そして、カーサ・リオの大成
功を、心より応援しています。
ご清聴ありがとうございました。
(了)