案 - 埼玉県

別添
埼玉県地域強靭化計画(仮称)策定支援及び脆弱性評価検証業務
業務委託 仕様書(案)
・この仕様書(案)は平成28年度埼玉県一般会計予算の成立を前提とした企画提案競技の
企画提案書作成用である。予算審議の状況によっては、企画提案競技を中止する場合があ
る。
・企画提案競技後、埼玉県は契約候補先に選定された者と協議を行い、協議が整った場合は
当該協議を踏まえ、仕様書を修正の上、契約を締結する予定である。
第1章 総則
本仕様書は、埼玉県(以下「甲」という。)が受託者(以下「乙」という。)に委託
して行う「埼玉県地域強靭化計画(仮称)策定支援及び脆弱性評価検証業務 業務委託」
(以下「本業務」という。)に関し、本業務の内容、成果品の仕様及び提出方法につい
て定めるものである。
1 本業務の目的
甲は「強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靭化
基本法(平成25年法律第95号)」(以下「法」という。)第13条に基づき、国土強靭化
の実現に資する地域特性に応じた施策を推進するため「埼玉県地域強靭化計画(仮称)」
を策定する予定である。策定に先立ち必要となる脆弱性評価を進めている。
本業務では、計画策定に先立ち必要となる脆弱性評価の検証を実施するとともに、
「埼
玉県地域強靭化計画(仮称)」の策定の支援を実施する。
2 契約及び履行期間
契約締結の日から平成29年3月17日(金)までとする。
なお、業務内容のうち、脆弱性評価の客観的検証は平成28年8月26日(金)までに完了
させるものとする。
3 業務の規模
本業務に関する費用は、7,966,000円(消費税及び地方消費税を含む)を上限とする。
4 業務の概要
本業務の概要は以下のとおりである。
(1) 脆弱性評価の検証
(2) 「埼玉県地域強靭化計画(仮称)」の策定支援
5 業務の対象地域
業務の対象地域は、埼玉県全域とする。
6 調査の実施体制及び方法
(1) 本業務は、原則として本仕様書に基づき実施するものとする。乙は、本業務の企
画提案競技の際に乙が提出した提案書及び審査時の説明内容に基づき、誠実に実施
するものとする。
(2) 本業務の円滑な実施を図るため、乙は法の内容、法第10条に基づく国土強靭化基
本計画の内容、内閣官房国土強靭化推進室が作成している国土強靭化地域計画策定
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ガイドライン、他都道府県における法第13条に基づく計画の検討状況等を十分に把
握し、その上で実施方針や工程等を定める。
7 主任技術者等
乙は、本業務の着手にあたり、技術上の総括管理にあたる主任技術者及び管理技術者
並びにその他担当者を定め、文書で甲に届けるものとする。
8 注意事項
本業務の実施にあたっては、下記の事項に留意する。
(1) 本業務の実施にあたり必要な経費の一切は、乙がこれを負担する。
(2) 乙は、本仕様書による業務の遂行が困難となった場合には、直ちに書面をもって
申し出を行い甲の指示に従う。
(3) 本業務に実施にあたり、法律・条例等に基づく申請等の手続が必要な場合は、乙
が行う。
(4) 管理技術者は、その他担当者と業務の進捗状況等について常に連絡をとること。
9 個人情報の保護
乙は、本業務の実施にあたり個人情報等を取り扱う場合は関連法規を遵守し、その取
扱により個人の権利利益を侵すことのないよう最大限の注意を払うものとする。
10 必要書類の提出
乙は、委託契約締結後、本業務に着手する前に甲と十分な打合せを行い、次の書類を
甲に提出し、承諾をうけるものとする。
(1) 業務実施計画書
(2) 業務実施工程表
(3) 業務の実施体制図、主任技術者及び各担当者名簿
(4) 各担当者技術者の資格証明書
(5) その他必要な書類
11 疑義
本業務の実施にあたり疑義が生じた場合は、乙は甲に連絡をとり、甲乙協議のうえ決
定するものとする。
12 資料等の貸与
甲は、業務に必要と認められる次の関係資料等を乙に貸与するものとし、乙は、本業
務終了後それらを直ちに甲に返却する。
(1) 甲が実施している脆弱性評価に関する資料
(2) その他、甲が所有するデータ
13 検査
乙は、本業務を完了した時は、速やかに甲に報告し、本仕様書、関係法規、要綱等に
基づく甲の完了検査を受けるものとする。その際、乙の責に帰すべき理由による成果品
の不良箇所等が発見された場合は、乙は速やかに訂正、補足、その他必要な処置をとら
なければならない。
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14 協議・打合せ
乙は、本業務の内容及び甲の意図を十分理解し、手戻りのないように留意するととも
に、必要に応じ甲との協議・打合せを行い、その議事録を作成し、協議・打合せ参加者
の確認を得るものとする。
なお、協議・打合せは、「業務着手時」、「中間報告時」及び「成果品納入前」に実
施するほか、必要に応じ実施するものとする。
第2章 業務の内容
本業務において実施する内容は次のとおりである。
1 脆弱性評価の検証
甲が実施している大規模災害等に対する脆弱性評価について、客観性を確保した上で、
評価結果の検証を行い、脆弱性評価の評価精度の向上につながる提案を行う。他の地方
自治体や海外における先行事例等を参考として実施することとする。
(1) 甲が実施している大規模災害等に対する脆弱性評価の手法や実施状況を把握、整
理し、その改善を提案する。なお、甲は、地震、洪水、竜巻、大雪の4種類の災害を
想定する大規模災害と設定し、その災害発生による被害が伝播する経路を整理した
インパクトフローを作成している。インパクトフローの各項目(平成28年3月時点で
約250項目(重複含む))について整理することを原則とする。
(2) 他の地方自治体や海外における先行事例等を参考として、検証の客観性を確保す
るための体制、検証方法等を検討する。検討結果については、甲に報告し、その承
認を受けるものとする。
(3) (2)で検討した体制、検証方法等により検証を実施し、評価結果を定量化する等
の評価精度の向上につながる提案の案を作成する。その内容を甲に報告するととも
に、甲が実施を予定している埼玉県地域強靭化計画(仮称)策定専門委員会(有識
者等から助言を受けるための委員会)の委員に対する説明を実施し、意見を反映す
る。
(4) (3)の結果を踏まえ、検証結果と評価精度の向上につながる提案をまとめた報告
書を作成する。
2 「埼玉県地域強靭化計画(仮称)」の策定支援
甲が実施している大規模災害等に対する脆弱性評価、乙が実施する前項の検証を踏ま
え、起きてはならない最悪の事態の回避に向けた課題や対策等の分析・整理、計画の取
りまとめのための資料作成を行う。他の地方自治体や海外における先行事例等を参考と
し、策定支援を行うこととする。
(1) 起きてはならない最悪の事態の回避に向けた課題や対策等の分析を実施し、体系
的に整理した資料の作成を行う。
(2) 甲が実施を予定している埼玉県地域強靭化計画(仮称)策定専門委員会(平成28
年度は3~4回開催予定)に、技術的な内容を説明できる担当者を出席させ、必要に
応じて説明を行う。また、当該説明に必要な資料を作成する。なお、会議資料の印
刷、議事録の調製は甲が行う。
(3) 甲が計画策定に向けて実施する意見聴取の手続等の際に必要となる資料((1)(2)
に記載した資料を除く)の案を作成する。
(4) 甲が作成する埼玉県地域強靭化計画(仮称)の計画書及び同概要版において、使
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用する図表等の資料を作成する。
第3章 成果品
乙は、平成28年8月26日までに(1)及び(2)の成果品を、業務終了時に下記の全ての成果
品を納入する。なお、電子ファイルは「埼玉県電子納品運用ガイドライン」に基づき作
成し、CDまたはDVDに収録する。
(1) 脆弱性評価の検証に関する報告書及びその電子ファイル
報告書
3部(A4版)
電子ファイル
一式(電子ファイル)
(2) 「埼玉県地域強靭化計画(仮称)」の策定支援業務のうち、甲の指定するもの
一式(電子ファイル)
(3) 「埼玉県地域強靭化計画(仮称)」の策定支援業務で作成した資料
一式(電子ファイル)
(4) 業務報告書
3部(A4版)
(5) 本業務で作成した資料及び報告書原稿の電子ファイル
一式(電子ファイル)
第4章 その他
1 業務終了後の協力
乙は、本業務終了後においても、その内容や成果物について甲から照会があった場合
または第三者への技術的説明の依頼があった場合には、これに協力するものとする。
2 その他
本業務の目的を達成するために、業務内容の大幅な変更が必要となる場合については、
甲乙双方が協議する。
以 上
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