2016年3月18日 投資情報室 ~ここは東京丸の内にある運用会社『一寸アセットマネジメント』~ 今日も “ちょっと”気になる巷の出来事が話題 一寸アセットマネジメントのとある一日 「クルーズ船寄港による消費効果は大きい!」(第8号) ここは東京丸の内の運用会社(一寸アセットマネジメント)のある日の昼休み。 マルチリサーチ部のメンバーは、日頃“ちょっと”気になる出来事で雑談中です。 ・今日の雑談メンバー O部長 ・・・・・ この道ひと筋30年の大ベテラン。その嗅覚から日頃のちょっとした出来事が気になる。 N課長 ・・・・・ 運用経験あり。優れた情報収集能力で社内外のあらゆる情報をキャッチする。 A係長 ・・・・・ 入社8年目。最近気になるキーワードは「ROE」「ダイバーシティ経営」。 O部長 定年後はのんびり船旅でもしてみたいな。でも先立つものがないから無理か・・・。そうい えば、全長約360メートル、乗客定員数5,400名の世界最大級のクルーズ船が2018年か ら日本に寄港する予定のようだね。 N課長 東京タワーの333メートルを超える長さで、地下鉄でいうと約18両編成に相当します。 船内には遊園地や大型劇場等が備えられているそうです。壮大な眺めでしょうね。 O部長 訪日外国人観光客が急増しているのは知っているが、クルーズ船による入国者も増えて いるの? A係長 2015年にクルーズ船で来日した外国人客数は、前年比2.7倍の約111.6万人(概数)と なりました【図表1】。政府は「クルーズ100万人時代」を2020年に実現させる目標を掲 げていましたが、5年前倒しで達成したことになります。 N課長 2015年の外国船社が運航するクルーズ船の寄港回数は、前年比約1.5倍の965回と 過去最高を記録しました。一度に多くのお客様が乗船でき、プールや映画館等の娯 楽設備を多く備えられるよう、船も大型化しています【図表2】。 図表2:寄港するクルーズ船の船型(外国船社) 図表1:クルーズ船による外国人入国者数 (2012年~2015年 年次) 140 外国人入国者数 120 111.6 100 (2013年~2015年 年次) 1,200 (万人) (回) 7万トン未満 7~10万トン 10万トン以上 1,000 800 458 80 600 60 40 20 41.6 26.9 17.4 0 2012年 2013年 2014年 2015年 (※)2015年は速報値 出所:国土交通省資料を基にニッセイアセットマネジメントが作成 286 203 400 200 243 213 304 154 (32%) 103 (24%) 27(7%) 0 2013年 2014年 2015年 (※)2015年は速報値 グラフ内の( )内数値は構成比 出所:国土交通省資料を基にニッセイアセットマネジメントが作成 ●当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが作成したものであり、特定の有価 証券等の勧誘を目的とするものではありません。 ●当資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて作成しております が、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。●当資料のグラフ・数値等はあくまでも過去の実績であり、将 来の投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。また税金・手数料等を考慮しておりませんので、実質的な投 資成果を示すものではありません。●当資料のいかなる内容も将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。 01/02 (審査確認番号H27-TB218) O部長 世界や日本のクルーズ人口は? 2013年のデータですが、世界のクルーズ人口は1990年の約5.4倍の約2,280万人に急 N課長 増しており、今後も増加する見込みです【図表3】。例えば、中国政府は自国のクルー ズ人口が2020年に450万人に達すると予測しています。ちなみに、2013年の日本のク ルーズ人口は約24万人で、米国の約2%程度です。 A係長 2015年の、外国船社が運航するクルーズ船の寄港回数トップは昨年に続き博多港でし た【図表4】。一度に多くの観光客が訪れ、飛行機利用よりも多くの商品を持ち帰れるク ルーズ船の寄港増加は、地域経済の活性化につながるものと思われます。 O部長 港の整備の他に、寄港を増やすために政府等が行っている対策は? A係長 政府はクルーズ船の寄港促進を図るため、運航会社に寄港地の観光情報等をウェブ サイトから一元的に発信したり、クルーズ船が接岸する埠頭に免税店を臨時出店する 際の手続きを簡素化する等の対応を行っています。 地域の方々も色々な取り組みを行っています。私は特に、「おもてなし」の心あふれる N課長 歓送迎イベントに注目しています。ジャズやブラスバンド演奏、地元の踊りや民謡の 演舞等、飛行機の旅とは違った、船旅ならではの催しが行われています。「おもてな し」のための会員組織を作っている自治体もあるようです。 O部長 ニュースで、クルーズ船が港を離れるときの光景を見たことがある。幾筋にも連なった 紙テープがとてもきれいだったこと、地元の漁師さんたちが漁船で並走し、大漁旗を 振りながらお見送りしている姿を見て目頭が熱くなったことを覚えている。クルーズ船 の寄港は今後も増えていくだろうね! 図表3:世界のクルーズ人口の推移 図表4:外国船社が運航するクルーズ船の寄港回数 (1990年、2000年、2013年) 2,500 (万人) 2,000 1,500 その他地域 日本 その他欧州 英国 米国 327 24 400 179 1,000 1,350 500 0 1990年 2000年 2013年 出所:国土交通省資料を基にニッセイアセットマネジメントが作成 (2014年~2015年 年次) 2014年 2015年 順位 港湾名 回数 港湾名 回数 1 博多 99 博多 245 2 長崎 70 長崎 128 3 石垣 69 那覇 105 4 那覇 68 石垣 79 5 横浜 48 鹿児島 51 6 神戸 32 神戸 42 7 小樽 31 横浜 37 8 鹿児島 29 佐世保 34 9 函館 27 広島 25 10 釧路 21 大阪 18 全体計 653 全体計 965 (※)2015年は速報値 出所:国土交通省資料を基にニッセイアセットマネジメントが作成 ●当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが作成したものであり、特定の有価 証券等の勧誘を目的とするものではありません。 ●当資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて作成しております が、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。●当資料のグラフ・数値等はあくまでも過去の実績であり、将 来の投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。また税金・手数料等を考慮しておりませんので、実質的な投 資成果を示すものではありません。●当資料のいかなる内容も将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。 02/02
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