CUSTOMER SUCCESS STORY :朝日放送株式会社 VDIのI/O性能問題をNimble Storageで解消 卓越したパフォーマンスを高く評価し 基幹系業務システムへの適用も拡大 民放大手の朝日放送株式会社では、VDIユーザーの増加に伴うI/O性能問題 を解消すべくNimble Storageを採用。快適なデスクトップ環境を実現すると 同時に、基幹系業務システムをはじめとする高負荷システムの性能改善にも役 立てています。 VDIの利用拡大に伴い、 ストレージのI/O性能がボトルネックに 関西を代表する大手テレビ局として、数々の名番組を世に送り出してきた朝日放送株 式会社。近年ではモバイル/インターネット技術を駆使した新サービスを展開してい るほか、番組フォーマットの海外販売事業なども推進しています。 また、社内業務環境のIT化を意欲的に進めているのも同社の大きな特長です。現在で は一部基幹システムを除くほぼすべての業務システムを仮想化し、 自社プライベートク ラウド環境に集約。ITコスト削減やインフラの最適化に役立てています。 そして今回、新たに取り組んだのが、VDI基盤の環境改善でした。技術局 情報システ ム部 主任 砂川 保史氏は、その背景を 「当社の役員や社員の中には、出張や外出の 機会が多い者も珍しくありません。出先においても安全に業務が行えるよう、数年前 からVDIの導入を進めてきました。 しかし、基幹業務システム用のクライアント環境を VDIに取り込んだことなどもあり、ユーザー数が大幅に増加。 この結果VDI基盤の容 量や性能にも、 そろそろ限界が見えるようになってきました」 と明かします。 中でも大きな問題になっていたのが、 ストレージのパフォーマンスです。砂川氏は 「レス ポンスの低下を避けるために、サーバの性能増強やネットワークの10G化など、考え られる対策は一通りすべて実施してきました。そして最後に残ったボトルネックが、 ス トレージのI/O性能だったのです」 と続けます。 ストレージプロファイル 導入以前の課題 VDIの利用 拡 大に伴うI/O性 能問題を解消すること ● ● ストレージ運用管理の効率化・ 省力化を図ること ソリューション ● Nimble Storage CS300 ● Nimble Storage InfoSight (同梱) 導入効果 物理PC並みの快適な業務環 境を実現。負荷の重いDBシス テムの性能改善にも貢献 ● ● InfoSightの導入により、障害 対応の迅速化や稼働状況の 的確な分析が可能に 革新的なアーキテクチャを高く評価し、Nimble Storageを新たに採用 同社ではこのような問題を解決すべく、市場に提供されている様々なストレージ製品 を候補に挙げて綿密な比較・検討を実施。その結果新たに採用されたのが、Nimble Storageです。 砂川氏はその理由を 「製品選定にあたっては、既存ベンダーのストレージをそのまま 増設する方法のほか、VMware環境に特化したストレージやオールフラッシュ スト レージなど、いろいろな製品を検討しました。 この内、オールフラッシュについては、 コ ストが高額になりすぎる点がネックとなり早々に脱落。 また、VMware環境向けのスト レージについても、性能を出すためにはある程度のノウハウが必要、信頼性・可用性に も懸念が残るといった理由で採用に至りませんでした。 そしてこうした作業を進める中 で、 あるSIerから提案を受けたのがNimble Storageです。他に類を見ない非常にユ ニークなアーキテクチャのストレージなので、 これは面白い製品だと関心を持ちまし たね」 と語ります。 Nimble Storageの独自技術である 「CASL」 は、 インライン圧縮技術や高速かつダイ ナミックなSSDリードキャッシュなど数多くの特長を備えており、 システムのI/O性能 を飛躍的に向上させることができます。今回のプロジェクトにおいても、 まさにこの点 が採用の最大の決め手となりました。 「実は旧ストレージもSSD+HDDのハイブリッド ストレージなのですが、その割には 事前に期待したほどの性能向上を実感できなかった。その点、CASLによってSSDの キャッシュ効果を最大限に発揮できるNimble Storageなら、VDI基盤の環境改善に も大きな効果が期待できます。 また、性能・容量・コストのバランスに優れた製品であ ることも大きな魅力でしたので、VDI基盤への導入を決めました」 と砂川氏は語り ます。 朝日放送株式会社 技術局 情報システム部 主任 砂川 保史 氏 負荷の重い基幹システムなどへも適用範囲を拡大 「VDIはもちろんのこと、負荷の Nimble Storageによる新VDI用ストレージ基盤は、2015年4月より本稼動を開始。 現在は約200ユーザー分のデスクトップ環境が収容されています。従来環境は他社 製ハイブリッド ストレージ×4台の構成でしたが、 これをNimble Storage CS300× 1台に置き換えることで大幅な省スペース・省電力化が実現。 もちろん、懸案であった 性能問題も完全に解消しており、 「物理PCと同じ感覚で業務が行えている」 (砂川氏) とのことです。 「現在はHDD実効容量25TB/SSDキャッシュ 2.4TBの構成ですが、Nimbleはオン ラインのまま簡単に拡張が行えるため、将来的な性能・容量不足への対応にもまった く不安はありません。 これも大きな導入メリットの一つですね」 と砂川氏は語ります。 また、 クラウドベースの運用監視・分析ツール「InfoSight」 も、 ストレージ運用管理の 効率化に大きく貢献。砂川氏は 「旧ストレージでは、障害やトラブルへの対応に多くの 工数と時間が掛かっていました。 こちらとしては少しでも早くシステムを復旧させたい のに、状況報告やログの収集・送付作業などに大変な手間を取られてしまう。その点、 InfoSightでは、あらかじめクラウド側で状況を把握してくれているので、万一の場合 も迅速かつ的確な対処が行えるようになりました」 と語ります。 VMware Horizon 重いDBシステムの性能改善も実 現できて大いに満足しています。 ハードウェアの稼働状況なども 常にInfoSightで監視されてい ますので、安心感も格段に向上し ました」 朝日放送株式会社 技術局 情報システム部 主任 砂川 保史 氏 VMware ESXi ブレードサーバ 10GbEスイッチ HP社製ストレージ Nimble Storageの性能や信頼性を高く評価した同社では、 その後VDI以外のシステ ムにも適用範囲を拡大しています。 「経理業務システムなどの重たいDBサーバを含む システムを中心にNimbleへの移行を進めており、 ピーク時におけるバッチ/オンライ ン性能の改善など大きな成果が挙がっています。社内には現在も複数のストレージ装 置が稼動していますので、将来的には用途や要求性能ごとに統合を図っていきたい。 高性能が要求される基幹系システムなどについては、Nimbleをその有力な統合先と して検討中です」 と砂川氏は語ります。 そこでは、個々の仮想マシンの性能情報などをInfoSight上から確認できるプラグイ ンツール「InfoSight VMVision」 も活用していく予定とのこと。 「負荷の重い仮想マシンは、やはりできるだけ高速なストレージ上に置いておきたい。 しかし、実際にどれくらいの負荷が掛かっているかは、仮想マシン側から見てもなかな か正確に把握できないのですね。その点、VMVisionの情報を利用すれば、仮想マシ ンの性能分析を正確に行えますので、 システムの安定性維持に役立てていきたいと考 えています」 と砂川氏は語ります。 さらに砂川氏は、Nimble Storageへの今後の期待を、 「実際に導入してみて分かっ たのは、機能や性能だけでなく、使いやすさも兼ね備えたストレージであるということ です。導入作業も非常にスムーズでしたし、各種の稼動情報の確認なども簡単に行え ます。我々ユーザーに 『使いたい』 という気を起こさせるIT製品はそう多くないので、ぜ ひこのシンプルさを保ち続けたまま発展していってもらいたいですね」 と続けました。 © 2015 Nimble Storage, Inc. All rights reserved. Nimble Storage、 Nimble Storage ロゴ、 CASL、およびInfoSightは、 Nimble Storageの登録商標、 または商標です。 その他の製品の登録商標、 および商標は、 それぞれの会社に帰属します。 Nimble Storage Japan 合同会社 108-0075 東京都港区港南 2-16-1 品川イーストワンタワー 4F www.nimblestorage.com +81-3-6890-8337 Office
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